本文
2001年2月18日:東映スーパー戦隊シリーズ25作目、発動
2001年2月25日:ガオレンジャー、好評放送中
2001年3月11日:二人でネバギバ!!
2001年3月25日:鋼の猛牛、恋をする
2001年4月09日:百獣戦隊に愛は芽生えるか
2001年4月19日:ガオレンジャージャケットで歩こう!
2001年4月23日:新ロボ登場!その名はガオマッスル!!
2001年4月29日:ガオホワイトの親父は虎殺し
2001年5月06日:コピー戦隊コピーレンジャー現る!
2001年5月13日:ガオレンジャー最大の危機
2001年5月20日:ガオの心臓の誕生、そして新必殺技
2001年5月27日:HOT!HOT!ガオマッスル!!
2001年6月03日:ガオレンジャー情報あれこれ
2001年6月10日:魔獣合体ガオハンター登場
2001年6月24日:ガオレンジャー、タイムスリップする
2001年7月02日:ガオブラック、花屋に再就職!?
2001年7月08日:ガオイエロー、若気の至り
2001年7月15日:ガオレンジャーVS人体標本
2001年7月21日:ガオゴッド、登場
2001年7月29日:ガオレンジャー6人目の戦士
2001年8月04日:ガオシルバー登場
(→後半)
「東映戦隊シリーズ25周年」を大々的に謳った新ヒーローの誕生です。
秘密戦隊ゴレンジャーの放送開始日が昭和50年(1975年)の4月5日ですから、普通に数えるとまもなく26周年なのですが、みんなあまり気にしていないみたいです。
ちなみに、なぜ26年目なのに25作目なのかという問題については、初期三作の放送スケジュールに秘密があります。
秘密戦隊ゴレンジャー | 75年4月5日~77年3月26日(全84話) |
ジャッカー電撃隊 | 77年4月2日~77年12月24日(全35話) |
バトルフィーバーJ | 79年2月3日~80年1月26日(全52話) |
つまり、最初の二作の後、一年空いているわけですね。なお、『テレビマガジン』的には戦隊ヒーローはバトルフィーバーJかららしいです。
余談ですが、バトルフィーバーJの後は「ピッタリ一年間放送で、1月終わりから2月はじめにかけて世代交代」のパターンが定着し、電子戦隊デンジマン、太陽戦隊サンバルカン、大戦隊ゴーグルV、科学戦隊ダイナマン、超電子バイオマン、電撃戦隊チェンジマン、超新星フラッシュマン、光戦隊マスクマン、超獣戦隊ライブマン、高速戦隊ターボレンジャー、地球戦隊ファイブマン、鳥人戦隊ジェットマン、恐竜戦隊ジュウレンジャー、五星戦隊ダイレンジャー、忍者戦隊カクレンジャー、超力戦隊オーレンジャー、激走戦隊カーレンジャー、電磁戦隊メガレンジャー、星獣戦隊ギンガマン、救急戦隊ゴーゴーファイブ、未来戦隊タイムレンジャーと続きます。
さて。前置きが長くなりましたが、そのシリーズ最新作『百獣戦隊ガオレンジャー』がいよいよ始まりました。
まだ一話目なので評価も何もありませんが、以下はとりあえず感想です。
まず、オープニングです。
前作はシリーズ初の女性ボーカルで出鼻をくじかれましたが、今回は曲名からして『ガオレンジャー吼えろ!!』ですから安心です。
歌うは山形ユキオさん。『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の一番最初のオープニング(ウィニング・ラン)の人で、最近は戦隊の挿入歌も数多く歌っておられます。
番組が始まると、「スーパー戦隊25th」というちょっと嘘つきなロゴが出ます。その後、いきなり牙吠(たぶん「がお」と読む)という筆字が画面奥から飛び出してきます! そして、絶唱! 「ガオ!飛びかかれ!ガアァァオッ!喰らいつけ!ガオ!叫べ!ガオ!倒せ!ガオッ!ガオッ!ガアァァァァァオッッ!!!!(以下略)」 ……素晴らしいです。
肝心の物語はどうでしょうか。導入はナレーションです。「皆さんは、この平和な世界が永遠に続くかのように錯覚していませんか?」。 …いきなり飛ばしてくれます。
その後、場面は唐突に暴れゾウから人々が逃げ惑っているところに。ゾウを止めようと警官が発砲しようとしますが、一人の若者がそれを制し、暴れゾウに一人で向かっていきます。「無茶をするな!」止める警官に、若者は笑顔で答えます。「俺は獣医だ」
暴れゾウを止めるのは獣医の仕事というより、仏陀の説話だったように記憶しているのですが…。
とにかく暴れゾウを説得して静めた獣医の姿を、遠くから見つめる一人の神秘的な女性がいます。実は強力な怪人を倒すために、新たな戦士を探しているのです。
さっそく、すでに入隊済みの四人の戦士が獣医のもとに送り込まれます。無邪気に野良猫とたわむれている獣医に、紅一点のホワイトが話しかけます。「私たちと、いっしょに来てください」
同時に、いきなり獣医の背後から現れる屈強な二人の男(ブラックとブルー)。がっちりと獣医を押さえこむと、すかさず正面からイエローがボディーに拳。有無を言わさず昏倒させます。
世間ではこれを拉致といいます。
正義の味方がやることとは思えませんが、そこは東映。すかさずナレーションがフォローします。「人生の転機というものは、本人も思いもしない形で突然訪れます」…それフォロー違うです。
しかし、そこは持ち前の単純さであっさり戦士になることを了承する獣医。めでたく怪人を倒し、「ウオォォォォーッ!! やる気マンマンだぜェッッ!!!」と叫んで第一話は終了です。
その他の見どころですが、戦隊のまとめ役(バイオマンのピーポやチェンジマンの伊吹長官)にあたるテトムさん(岳美)の演技は要チェックです。まるで幼稚園のお遊戯会にイヤイヤ出演させられた保母さん(39)の演技みたいです。
戦闘シーンでも意欲的な試みが行なわれています。ガオレンジャーの攻撃がヒットすると、漫画の書き文字のように斬、破鬼(たぶん「バキ」と読む)、炸削(読み方不明、「ザクザク」?)などの筆字が現れます。格好いいです。
それと、戦隊シリーズでは「走り方」で特徴を出すことがあり、たとえばギンガマンはやたらと走りにくそうな不自然な前傾姿勢でダッシュしていました。ガオレンジャーも同様で、四つん這いで走ります。このシュールさは是非、実際の映像でお確かめください。
総括ですが、全体的にトンデモとかバカゲーの雰囲気が漂っているのがちょっといい感じです。真面目なところでは、今回最大のウリと思われる3DCGと特撮の融合はなかなか悪くありません。
何はともあれ、第一話。面白くなるかどうかは、まだまだこれからです。
ネットアイドルちゆは、ガオレンジャーを応援しています。
ダイエーの9割引セールは5日間の予定だったのですが、初日だけで完売してしまいました。恐るべしおばさん。
そんな前置きも早々に、今日の話題もやっぱりガオレンジャーです。そうです、ネタ切れです。ごめんなさい。
内容的には2月18日の「東映スーパー戦隊シリーズ25作目、発動」というニュースを踏まえたものになりますので、未読の方はそちらもお読みください。
そうそう。2月21日に主題歌『ガオレンジャー吼えろ!!』のCDが発売されました。
その歌詞カードで、これまで何と歌っているのか分からなかった部分が判明しました。曲の中盤で「ガオガオ ガオガオ」という感じに歌っているところは、正しくは「ガオラオ ガオラオ」でした。それと、曲の最後で「Woo!」という感じで叫んでいるのは、正しくは「ウガアアア!」です。
ちなみに3分24秒の主題歌の中に出てくる「!」(エクスクラメーションマーク)の数は52個。二位の『オーレ!オーレンジャー』の37個を突き放して戦隊主題歌史上最多です。なお、以下は『星獣戦隊ギンガマン』(32個)、『高速戦隊ターボレンジャー』(26個)と続きます。そんな数まで数えてニュースのネタにするけなげな私。
それでは今回のストーリーの紹介です。
今日はバンダイ的にはロボット初登場の回なのですが、東映的にはPTA対策の話だったようです。と言いますのも、近ごろは悪者を殴る蹴るでブチ殺す番組に対する世間の風当たりが強くなっておりまして、製作側としても「悪い怪人はブチ殺すべきなんだ」という理屈をつけることが必要になるようです。
さて。前回、ガオレンジャーに新しく加わった獣医さん、今日は戦隊基地(外見は山)に大荷物を抱えてやってきます。その荷物は何だと聞かれて、笑顔で答えます。
「ガオレンジャーに就職するとなると、ここに住み込みだろうと思って」
ガオレンジャーは職業だったのかと視聴者が驚愕しているスキに、獣医はすかさず話題を変えます。「ところで、キミ達の名前まだ聞いてなかったよな?」。イエローが答えます。
「戦士になるつもりなら、これまでの名前は捨てろ。俺はガオイエロー。お前はガオレッド」
ガオレンジャーの隊員には色以外の呼称は与えられないのですか。オウム真理教は信者に現世での名前を捨てさせ、マイトレーヤとかダイバダッタといった出家名で呼び合わせました。まさかガオレンジャーも洗脳…。いや、そんなまさか。でもそういえば前回も拉致していましたし…。視聴者が困惑しているスキに、しかし獣医は笑顔で答えます。
「俺がガオレッド? いやぁ~、なんか照れるなァ」
そこで怪人出現の情報。さっそく基地(外見は山)が空を飛び、現場に急行します。その異様な光景を、ナレーションがフォローします。
「もしキミが、巨大な山が飛んでいるのを見たなら、それはガオレンジャーが事件の現場に向かっているのです」
そして暴れまわる怪人と遭遇する獣医。しかし、今日はPTAに言い訳をする話なので、まずは説得に入ります。「待ってくれ、俺はお前達と話し合いに来たんだ! 何の目的でこんなことをするんだ?」
そして獣医は動物と会話する時いつもやるように、目を閉じて怪人の心の声を聞こうとします。そこでナレーションが入ります。「生き物ならば当然もつべき魂の言葉。しかし、この怪物の中の闇からはそれは全く聞こえてこないのです」
獣医「聞こえねぇっ。こいつには、心がないのか」
怪人「ハァーハッハッハ! 俺のトゲは痛いぞぉ!」
獣医「お前、人の苦しみを楽しんでいるのか。それでこんな酷いことをするのか」
怪人「俺が楽しければいいのよ。ハァーハッハッハ!」
ジャイアニズムな怪人の言葉に、獣医は落ち込みます。「どんな動物の声でも聞く自信があった…。でも奴の心の中には何もなかった」。そして、獣医は戦う決意をします。
「理屈抜きに叩き潰すしかないのか! ウオオオオオォォォォォォォッ!!」
やりました! これで「野蛮な暴力テレビの影響でうちの子が下品に育ったらどうしてくれるザマス」なんて言わせません。怪人には心がないから殺しても合法なのだと証明されたのです。
とにかく怪人を倒すと、そこに敵の女幹部ツエツエさんが登場。倒された怪人に杖を振りかざし、妙に楽しそうに叫びます。「鬼はァー内!福はァー外!」。すると、倒したはずの怪人がなぜか巨大化。
ガオレンジャーも新ロボ・ガオキングを出して対抗します。巨大怪人の攻撃を受けても、ガオキングはビクともしません。「俺の攻撃を受けてなぜ倒れない!?」怪人が驚いて聞くと、すかさずブラックが答えます。
「どすこい」
この禅問答のように深遠な会話にどのような意味があったのか、ちゆのような凡人の知るところではありませんが、とにかく必殺技アニマルハートでめでたく怪人をブチ殺して第2話終了です。
…何のかんの言って、戦闘シーンといい決めポーズといい、ガオレンジャーはかっこいいです。獣医のくどい顔も特撮映えします。これからもこの調子で突っ走ってほしいです。
ネットアイドルちゆはガオレンジャーを応援しています!
日曜日は「百獣戦隊ガオレンジャー」について書くことが非常に多いのですが、広い世の中には特撮ファンでない人もいる可能性もないことはないですし、いつも同じネタを繰り返すのは気が引けます。
そこで今日は違う話題を…と思ったのですが他にネタが見つからず、今日も元気にガオレンジャーです。
さて。五人で戦うヒーローには、役割分担が存在します。
熱血リーダーのレッド・クールなナンバー2のブルー・紅一点のピンク・ガキのグリーン・デブでカレー好きのイエローが最もスタンダードな形ですが、ガオレンジャーの場合は、熱血リーダーのレッド・クールなナンバー2のイエロー・紅一点のホワイト・ガキのブルー・筋肉バカのブラックという構成になっております。
そのガキのブルーと筋肉バカのブラックが第一話から妙にベタベタしておりまして、夢見るやおい少女ならば同人誌の一冊や二冊作れそうな勢いです。どうしてガキと筋肉バカがラブラブなのでしょうか、今日放送された第四話「二人でネバギバ!!」でその謎が明かされました。
実は、高所恐怖症のブラックがビルの谷間を飛び越えそこなって墜落死しそうになったとき、励まして引っ張り上げてくれたのがブルーだったのです。以下はその回想シーンで、ビルから落ちそうなブラックの手を、ブルーがかろうじて掴んでいるところです。
青「ブラック、しっかり捕まってろ!」
黒「…もう駄目だ」
青「諦めるな! ネバーギブアップ、ネバギバだ!」
黒「ネバギバ!?」
青「命はリセットできないんだぞ。最後の最後まで頑張るんだ!」
黒「ネバギバ!」
青「ネバギバ!」
二人「ネバギバ!!」(ブラック、助かる)
…ちょっと変な人たちに見えなくもないですが、絶壁から落ちそうな友人を「ファイトいっぱぁつ!」と叫びながら引っ張り上げる人もいますし、友人が墜落死しそうな時には普通のリアクションなのでしょう。とにかくその出来事があって以来、筋肉バカのブラックはガキのブルーをお慕い申し上げているというわけです。
第四話のエピソードは、この仲良しの二人が喧嘩して仲直りして絆を深めるという話でした。もちろん仲直りした後の戦闘では、友情の絆が生み出す素敵な合体攻撃が悪い怪人に炸裂します!
ブラック「ブルー!」 ブルー「オッケィ!」 刃物を構えたブルーをブラックが人間魚雷のように投げ飛ばして攻撃。
ブラック「ブルー、今だ!」 ブルー「うん!」 刃物を構えたブルーをブラックがジャイアントスイングで振り回し、人間金属バットのようにして攻撃。
…ブルーはモノ扱いです。
話は変わって、今回もう一つの見どころが敵の女幹部・ツエツエさんです。
基本的には「鬼は内、福は外」のかけ声で怪人を巨大化させる役どころなのですが、特撮の女幹部の宿命で全裸より恥ずかしいコスプレをしています。
そのツエツエさん、役者さんが慣れてきたのか吹っ切れたのか、今日は特にとても嬉しそうでした。何か人間として大切なものを見失ってしまったようにも見えます。ちなみに、以下は紅一点のホワイトとの戦闘中の会話です。
ツエツエ「小娘ちゃぁん、あたしに逆らおうとするなんて千年早いわよ」
ホワイト「おばさんこそ、無理すると腰痛になっちゃうわよ」
ツエツエ「オバサン? ゴージャスなお姉さまとお呼びっ!」
ネットアイドルちゆはツエツエを応援しています。
日曜日ですので、恒例の「百獣戦隊ガオレンジャー」ネタです。今日は第6話「牛、焦がれる!!」。ガオレンジャーの筋肉担当・ガオブラックのちょっぴりせつない初恋の物語です。
ガオブラックといえば、以前から「どすこい」「ネバギバ(ネバーギブアップの略)」などのイカした日本語センスが注目を集めていましたが、今日は特にそのファンキーなボキャブラリーが堪能できます。
さて。今回の怪人は誘拐した花嫁をマネキン人形に変えてコレクションするのが趣味のウェディングドレス鬼。余談ですが、特撮の世界では花嫁誘拐はオーソドックスなネタで「太陽戦隊サンバルカン」から「超光戦士シャンゼリオン」まで広く用いられています。
結婚式場の中で見失ってしまった怪人の追跡中、ガオブラックは偶然見かけた式場で働く女性「島田さん」に一目ぼれしてしまいます。
ブラック語録(1) 女性に一目惚れしたとき
「き、金星(きんぼし)だ」
しかし、黒タイツに黒ヘルメットに鉤状のツノまで生やしたブラック。島田さんは「新郎さんですか?」とニッコリ笑いかけてくれましたが、結婚式場よりも○○事務所が似合っていそうな精悍な面構えのフロアマネージャーが飛んできて追い出されてしまいます。「なんだお前、偉そうなツノを生やしやがって。結婚式場じゃ、ツノは隠すものだ!」。
…って、このフロアマネージャー、よく見るとオープニング「ガオレンジャー吼えろ!!」を歌っておられる山形ユキオさんではないですか。「ガオ!叫べ!ガオ!倒せ!ガオ!まだだ!ガオ!熱く!百獣戦隊ガオレンジャー!ウガアアア!吼えろ!!」
ついでにエンディングのSaliaさんも花嫁役で出演しておられます。これはいったいどういった趣旨のファンサービスなのでしょうか。嬉しいけど。
正面突破をあきらめたガオレンジャーの5人。式場にバイトとして潜入することにします。
そこで名前を聞かれて「ガオブラック」と答えてしまうのもどうかと思いますが、「ああ、ガオさんね」と納得してしまう島田さんは本当にいい人です。なお、劇中には一度も出てきていませんがガオブラックの本名は牛込草太郎です。確かに、あまり名乗たくないかも。
そして花嫁に変装したブラック。紆余曲折の末、ついに怪人との戦闘です。いつもより気合いが入ったブラックは戦いの前に”しこ”を踏んで敵を威嚇します。しかもウェディングドレス姿。
以下、戦闘場面の描写は割愛し、ブラックの台詞だけを見ていきます。
ブラック語録(2) 戦闘前の威嚇
「どすこい」
ブラック語録(3) 張り手ラッシュの際のかけ声
「ネバギバじゃい~」
ブラック語録(4) とどめを刺すとき
「島田さんのためなら、もひとつネバギバ!」
ブラック語録(5) 敵を倒した勝利の雄たけび
「愛は強し!」
ブラックの活躍で、めでたく怪人を倒しました。そして、いよいよ島田さんを口説きにかかるブラック。
ブラック語録(6) 女性を口説くとき
「あなたは、美しい。美しさとは、若さや、スタイルのことじゃありません。ほら、自分が困ったときに励ましてくれたあの優しさ、人としての、心の美しさが大事なんです。…あなたは金星です」
しかし、実はフロアマネージャーの山形ユキオが島田さんの恋人でした。やっぱり「どすこいどすこい」言ってるだけでは、格好よく「ガオガオ」と歌い上げるお方には勝てないのでしょうか。
失意のブラックですが、親友のブルーが男の友情で励ましてくれます。
「ブラック、お前には俺がいるだろ?」
そして、笑いながら駆けていくブラック(男)とブルー(男)。めでたしめでたしで次回に続くのでした(すべて本当に放送された内容です)。
世の中には社内恋愛という現象がありますが、正義を守るスーパーヒーローも生身の人間。戦隊内恋愛はもちろん、そのままゴールインするケースさえ存在します。
なお、まれに戦隊内セクハラも観測されますが、子供向け番組ということでサラッと受け流してください。
さて。
戦隊内恋愛と言えば、外せないのは電磁戦隊メガレンジャーです。
なにせ思春期まっしぐらの高校生戦隊ですから、手近な異性に欲情するのも分かります。めでたくブラック&イエロー、ブルー&ピンクの幸せカップルが二組も誕生。
そして、一人あぶれたレッド。ある意味で戦隊史上最も悲惨な男です。
最近では未来戦隊タイムレンジャーでも戦隊内恋愛がありました。
レッド以外の4人は期間限定で千年後の未来から来ているのですが、時間差なんて思春期イズムの前には関係ありません。めでたく20世紀人のレッドと30世紀人のピンクが相思相愛モードになりました。しかし、二人ともコクる根性がなかったため、結局何事もなく最終回でお別れしました。
それより問題はイエローです。この男、一見してゴリラを連想させるゴツい容姿のくせに、一般人の彼女をゲット。しかも最終回では女を残して未来に帰ってしまいますが、その時すでに女はハラんでいました。
…未来から来た種馬。
その他、戦隊内恋愛ではありませんが、激走戦隊カーレンジャーではレッドと悪の女幹部との恋愛という楽しい現象が起こったりもしました。
そして、最も忘れられないのが鳥人戦隊ジェットマンです。
トレンディ戦隊の異名をとるジェットマンでは、レッド・ブラック・ホワイトの戦隊内三角関係を軸に物語が展開します。
最終回ではCM前に敵を倒してしまい、CM後にエピローグとしてその後の戦隊メンバーの様子が描かれました。ブルーはアイドル歌手に、イエローは幼なじみと結婚、そしてレッドとホワイトもゴールイン。平和です。
しかし、恋に敗れたブラックは通りすがりのひったくりに刺されます。最後の力で「親友」レッドと「元恋人」ホワイトの結婚式に向かい、幸せな二人の姿を見守った後、誰にも気づかれることなく絶命。
ちなみに、ブラックを刺したひったくりを演じるのはブラックのスーツの中に入っていた人。
おそらく「お前はチビッコに街中で声をかけられたりしていいよなァ、俺は顔さえテレビに映らないんだぜ。あのタイツ着てアクションするのがどれほど大変か分かるかァ」などと怨んでいたに違いありません。そして、最終回でブラックが死ぬと聞き、喜び勇んで殺す役を志願したのでしょう。本番では、積年の恨みを込めて迫真の演技を…(注:本気にしないでください)。
そんな感じで戦隊内恋愛はポピュラーな現象なのですが、最新の百獣戦隊ではどうなのでしょうか。
まず、ブラック(男)とブルー(男)は確定。末永くお幸せに。
問題は紅一点のホワイトですが、八方美人で誰にでも気のある素振りを見せる女なので、よく分かりません。
レッドとくっつく可能性はありそうですが、もしそうなるとイエローがあぶれることになります。自称「孤高の荒鷲」の彼にはお似合いですね。
さて。ようやく今日のお話です。
今日放送されたのは第8話「犬、走る!!」。もう少し視聴意欲を喚起するサブタイトルをつけた方がいいと思います。
まずは百獣戦隊の面々が、恋人談義に花を咲かせています。
「あたしも恋人ほしいなぁ」と、紅一点のホワイト。
すかさずブルーが「俺でどうだ?」などと抜かしますが、それは以前「お前には俺がいるだろ?」と愛の告白をしたブラック(男)に対する裏切りです。
ここでホワイトが「うん」と言えばブルー(男)をめぐってブラック(男)とホワイト(女)が火花を散らす戦隊内三角関係の始まりだったのですが、「だめです」の一言で済まされてしまいます。
曰く、「恋人になる人は、白いお馬に乗ってバラを抱えてやってくるんだもん」。
普通の人間は、そんな変態とは付き合いたくないと思います。
そしていよいよ物語本編が始まるのですが、今日は前置きが長すぎたので圧縮モードでお送りします。
レッドが記憶喪失になりました。ブラックの寝巻きは牛柄パジャマで、ブルーといっしょに寝てるようです。ホワイトは「経験ない」らしいです。百獣戦隊の面々が記憶喪失のレッドを拉致しました。怪人を倒すと記憶も戻ってめでたしめでたし。
…適当でごめんなさい。
そんなこんなで、残念ながら百獣戦隊ではブラックとブルー以外のカップルは誕生しない雰囲気です。とりあえず、彼ら二人の戦隊内同性愛の行方を暖かく見守っていきたいと思います。
ネットアイドルちゆは、二人の恋路を応援しています!
まずは、ちょっとしたお知らせから。
うどんアタック!(仮称)さんが、「催眠CG・海腹川背さんドキドキプロジェクト」なるものを実施されています。
催眠ネタのすご~くHなCGを描いて、催眠フェチの19歳・川背さんのドキドキ度と血圧を一番上がらせた方が優勝だそうです。くわしいエントリー方法は、「うどんアタック!(仮称)」さんをご覧ください。
さて。
今日は親切な方が「ネタ出しの助けになれば幸いです」と、ネタを記したメールを送ってくださいましたので、ありがたく使わせて頂きます。あごさん、本当にありがとうございました。
なお、そういうメールは大歓迎ですので、どんどんネタを送ってちゆに楽をさせて頂けますと嬉しいです。
そんなわけで、LaLaBitで貴重なガオレンジャーグッズを売っているとの情報です。
現在、百獣戦隊の隊員が番組内で着ているのと同じ仕様のジャケットが五種類と、百獣戦隊エンブレムの特製ワッペンセット(シリアルナンバー入り、記念ピンズ2点付き)の予約受付中です。
この1万3千円もするワッペンの原価が気になるところですが、とりあえずちゆのおこづかいでは買えないことは確かです。
ジャケットの方はギリギリ普通の服として通用しないこともないデザインですので、「コミケにちょっと個性的なファッションで行きたい、でもコスプレは抵抗があるし、アニメプリントのTシャツを着るほど開き直れない」というシャイな方には最適だと思います。
しかし、よく見ると…
ガオレッドジャケット | 限定300着 | 身長:175~185(L) |
ガオブラックジャケット | 限定100着 | 身長:185~195(LL) |
ガオイエロージャケット | 限定100着 | 身長:175~185(L) |
ガオブルージャケット | 限定100着 | 身長:175~185(L) |
ガオホワイトジャケット | 限定100着 | 身長:155~165(S) |
さすが百獣戦隊、どいつもこいつもデカいです。選択肢がSかLかLLしかないのは、身長170cmの平均的な成人男性にとっては致命的です。
特にガオブラック。
ガオレンジャーファンで、ガオブラックのジャケットに購買意欲をそそられて、なおかつ身長185cm以上という条件に合致する人間が日本に100人もいるのか心配です。
小柄な人でも紅一点のガオホワイトのジャケットを野郎が羽織るわけにもいきませんし、最初から実用目的ではなく保存・観賞用だということでしょうか。
身長175cm以上でスタジャンが似合うルックスでガオレンジャーを心から愛している人、あるいは、「ガオホワイトぉ、愛してるぜ~」と言ってハァハァ股間を押し付けて楽しめる人にオススメです。
早いもので、百獣戦隊ガオレンジャーも第10話。
今日のサブタイトルは「月が招く!!」です。
スーパー戦隊は、必ず巨大ロボを保有しています。ガオレンジャーの場合は、五体の聖なる獣(パワーアニマル)が合体したガオキングです。
ところが先週の最後で、その聖なる獣のうちの一体、ガオライオンが病気で倒れてしまいました。
パワーアニマルの力の源であるガオソウルが減少しているため、聖なる森に生えている輝きのキノコで治療しなければならないそうです。
さっそくキノコ狩りに赴く百獣戦隊の一行。しかし、聖なる森は10年前に切り開かれ、ニュータウンになっていました。
このままでは、輝きのキノコが手に入らない!
あせる百獣戦隊でしたが、何の説明もなく、戦国時代にタイムスリップします。とりあえず聖なる森も健在で、一安心です。
”森の番人”を名乗る日光江戸村にいそうな人たちに襲われたりしながら、キノコを探すガオレンジャー。ちょっぴり戦国自衛隊みたいです。
この戦闘の際、ガオホワイトのスカートがモロにまくれ上がって尻がむき出しになっている場面があるのですが、画面映りがあまりにも小さくて鮮明に見えないのが惜しまれます。
ここで今週の敵の怪人・ブルドーザー鬼が登場します。
いきなり木材を投げつけてきて、「木には気をつけなって。最高の親父ギャグだぜ。がっはっはっはっは!」と高笑いする登場シーン。
さらに、「木々を切り倒すのが趣味の俺様は、嬉々としてるぜ。だぁーはっはっはっは!」と、快調に飛ばします。
時間の都合で等身大のバトルは省略。ブルドーザー鬼は、いきなり巨大化した状態で百獣戦隊の前に現れます。
そして、CM前に早くも登場するガオキング。
必殺技や巨大ロボがCM前に登場するのは「負ける話」だと相場が決まっています。
一気に勝負を決めようとするガオレンジャー。しかし、あと一歩のところでガオライオンが力尽き、ガオキングは分解してしまいます。百獣戦隊、危うし!
一方、さらに調子に乗るブルドーザー鬼。「がっはっは。どうだ、どうだ、ブルどうだー(ブルドーザー) …ナンチッテ!」。
しかし、そこにガオレンジャーの新たなる仲間が駆けつけます。
すかさず、解説のナレーションが入ります。「10個目のガオの宝珠が輝きはじめるとき、新たなるパワーアニマルが深い眠りから目覚めます。聖なる森の守護神、それはガオゴリラだったのです」。
いきなり流れ出す、頭が悪そうなラテン系ミュージック。ゴリラっぽくドンドンと胸を叩き、暴れ出すガオゴリラ。
実録:ガオゴリラの攻撃
(1)目からビームを出す
(2)ビームが当たった地面からヤシの木が生えてくる
(3)ヤシの木にバナナが実る
(4)ガオゴリラがヤシの木によじ登る
(5)木からむしり取ったバナナを怪人に投げつけて攻撃
(6)命中したバナナが爆発、ダメージを与える
この強烈な攻撃に、たまらず吹き飛ばされるブルドーザー鬼。「そんなバナナー」。
一方、これに感銘を受けた”森の番人”たちは、「あれが森の守り神さま! ありがたやありがたや…」と拝み出します。
そして、病気のガオライオンの代わりにガオゴリラが入って、五体のパワーアニマルが合体。新たなる巨大ロボの誕生です。
その名は、ガオマッスル!
変身直後、いきなりポージングを決める漢っぷりです。
突然のマッスルに動転しながら、ブルドーザー鬼が吠えます。「ガオマッスルだろうが、やっつけてやりマッスルー!」。
いよいよ、必殺技の登場です。まずはグッと力こぶを見せつけてから、技が発動します。
剛力無双・マッスルラリアット!
ネーミングそのままの技で、見事ブルドーザー鬼を撃破。めでたくキノコを手に入れて、ガオレンジャーは現代に還ってきました。
ちなみに輝きのキノコですが、スーパーマリオの毒キノコを連想させるどぎつい配色に渦巻き模様が入った上、不気味に発光しています。
こんなの食わせたらガオライオン死にます。
ところで百獣戦隊には、ブラック(男)とブルー(男)のラブラブカップルが出来上がっています。
以前、ブラックが年上の女に浮気するエピソードがありましたが、今回はブルーが戦国時代で会った女に一目惚れしていました。
しかし住む時代が違いますので、すぐに離れ離れです。現代に戻ってきて、ぐんにょりするブルー。
その肩を黙って叩くブラック(男)。無言で、ニッコリ微笑みかけます。
振り返って、微笑み返すブルー(男)。
見つめ合う目と目。
甘い時間。
二人だけの瞬間(とき)。
ラブラブオーラを放出する二人から、カメラがだんだんと遠ざかっていきます。今日の物語もおしまいのようです。
最後にナレーションが入り、五人が突然タイムスリップした理由が説明されます。
「青年たちに起こった一夜の不思議。仲間になりたかったガオゴリラが、彼らを過去に呼んだのでしょうか。真実は、誰も知らないのです」
めでたしめでたし。
先週、病で倒れたガオライオンを助けるため、戦国時代にタイムスリップして輝きのキノコをゲットしてきた百獣戦隊ガオレンジャー。
今日はその続き、第11話「父親上京。」です。
オレンジのボディーに赤い渦巻き模様が毒々しい輝きのキノコ。見た目だけで判断するなら、確実に毒キノコです。
しかし、ガオレッドは嬉しそうに言います。
「これを食わせればガオライオンは治るのかぁ~」。
そんなもの食わせたらガオライオン死ぬぞという視聴者の心の声に答えるように、「ちょっと待って」とツッコミが入ります。
実は食べさせるのではなく、キノコを使ってガオの卵なるものを産むのだそうです。
聞くからにいい加減な呪文を唱えて、輝きのキノコを聖なる泉に沈めます。これで数日中にガオの卵ができるそうです。
胞子で増える植物から卵が生まれる原理は不明ですが、そういえばキノコの形状はアレに酷似しています。泉が母性を象徴すると考えると、なかなか意味深な現象です。
さすが百獣戦隊。子どもたちの性教育にも一役買おうということでしょうか。
さて。
どうやって卵で病気を治すのかも気になりますが、この件は来週のお楽しみということで、ようやく本編に入ります。
百獣戦隊の若者たちは秘密基地に寝泊りし、怪人が出現したら倒しに行くという将来の展望がない毎日を送っています。
そんな彼らも入隊前は人並みの生活をしており、レッドは獣医、ブラックは相撲の道をあきらめて花屋さんを目指していたなどのプロフィールが明らかになっています。
紅一点のガオホワイト(本名:大河冴)にも、そんな昔のしがらみがありました。
一本の電話を受けると、慌てて出かける支度をはじめます。
「あたし、アパートの方に行ってくる。父さんが上京してきちゃって、うちに寄るっていうの。あたし、武道の専門学校に通ってることになってるから、休学していることがバレたら鹿児島に連れ戻されちゃう」。
鹿児島と言えば、江戸時代に兵児二才(へこにせ)制度を採用していたため、男色が盛んなことで知られます。
筋肉ホモのブラックにこそ、ふさわしい出身地だと思ったのですが残念。
それはともかく、ホワイトの父親はどんな人なのでしょうか。
曰く、
「虎と格闘して、勝ったことあるって」。
…大山倍達みたいな親父です。ついでにオープニングのクレジットによると、名前は大河虎之介です。
その空手バカ親父の襲来に備え、生活していないアパートを誤魔化すために掃除・洗濯・炊事などの偽装工作を開始するホワイト。
そこで何の前触れもなく、アニソンの女王・堀江美都子さんが歌うガオホワイト・テーマソングが流れ出します。
前作「未来戦隊タイムレンジャー」では、最終回直前の「Case File 49 千年を越えて」のクライマックス、自らの地位や家族や健康を捨てて21世紀のために闘う決意をした未来戦士たちが走り出す最高に格好いい場面でタイムピンクが歌う挿入歌が流れて、盛り上げてくれました。
しかし今回は、ニコニコとお掃除・お洗濯をしている場面で、ガオホワイトの番組内プロモーションビデオのような仕上がりです。
うーん、ガオっぽいです。
そして、回想シーンが始まります。
上京前のホワイトと、その親父。セーラー服に三つ編みで、マニアックな男性視聴者にサービスです。
「お願いがあっとやけど。うち、東京の武道専門学園にいきたかと」。
いきなりそんなこと頼まれて、素直にうなずく父親はいません。案の定、虎之介も怒ります。
「どげんしてん東京へ行くんちゅうなら、おいを倒してから行きやんせい」。
そんな父親もいません。
そして、素手の娘を相手に竹刀を構える虎之介。剣道三倍段ということは、これに勝てれば虎3匹屠れます。
親父は「チェストォー!」と叫び、防具も何も着けていない娘の顔に本気で面を打ち込みます。
娘を嫁にやる気があるなら、せめて小手か胴にしておきましょう。
…そんな懐かしい思い出にひたっていると、街で怪人が暴れていると連絡が入ります。
親父の来襲前にアパートに帰りたいホワイト。
「もーう! こんなときに出てきてっ! 3時までには帰るんだからねっ」
しかし、今日の敵・武者人形オルグは滅法強いです。
しかも戦隊シリーズでは珍しいことに、怪人の分際でオルグ剣・満月斬りなどという必殺技まで備えています。
騒ぎを聞きつけてやってきた親父も怪人を見て、「あんやつ、できる」とうめきます。
虎殺しの虎之介が言うのですから、これは強敵です。
でも親父、星飛雄馬の姉のように木の陰から隠れて見ているだけです。
そこで虎之介、ガオホワイトの構えを見て自分の娘だと気がつきます。
ずん胴の巨大鎧武者と戦う、真っ白の全身タイツを着込んで四つん這いで疾走する自分の娘。さらに周りには、おそろいの全身タイツを着込んだ妙にカラフルな4人の男。
ほとんど動じないのは、さすが虎殺しです。
そしてホワイトは真剣白刃取りで活路を開き、白虎十文字斬りなる必殺技で怪人を倒します。
「お見事!」と思わず声に出して嬉しそうな親父。結局それだけで満足して、そのまま娘に会わず鹿児島に帰ってしまいました。
アパートに、置き手紙だけを残していきます。
「武術も腕を上げたようだな。父さんは、お前をずっと自分のふところの中に抱いていたかった。でも今は、お前が自分一人の娘でないことを理解しているつもりだ。いつの日か修行が終わり、鹿児島に戻ってくる日を父さんは楽しみにしている。気張りやんせ。 麗しの白虎 サエ 父」
…と、そんな感じの物語だったのですが、実は最大の見どころは本編とは全く関係ないところにあります。
それは、ガオレンジャーの面々が、怪人を倒して秘密基地に帰って来る場面です。何の脈絡もなく、ブラックがブルーを肩車してあげています。
ブラックの上で、「本日も、大勝利ぃ!」と言いながら腕をブンブン振り回す嬉しそうなブルー。
今どき小学生でも恥ずかしい肩車で大はしゃぎする姿は、とても19歳だとは思えません。
ブルーから「肩車してよ、ブラック」と頼んだのか、ブラックから「肩車してやるよ」と申し出たのか。
いずれにしても、本当にやるところに二人の深い愛が感じられます。
ネットアイドルちゆは、ブラック(男)とブルー(男)の恋を応援しています。
今朝、ガオレッドになって怪人と戦う夢を見ました。敵が異常に強く、負けて殺されそうになったところで目が覚めました。恐かったです。
…そんな寝言はさて置き、今日の「百獣戦隊ガオレンジャー」は第12話「本物はどっち!?」でした。
前々々回、ガオライオンが病気になりました。
前々回、その治療のために「輝きのキノコ」を採取。
前回、そのキノコを「聖なる泉」に沈めました。
そして待つこと1週間、ついにキノコからガオの卵ができました。
以前、「このキノコを食わせれば治るのか」と早とちりしたガオレッド。今日も「この卵を食わせればいいのか」と、進歩が見られません。
本当は食べさせるのではなく、卵をかえしてガオの心臓を誕生させなければならないそうです。
「輝きのキノコから、ガオの卵。そしてガオの心臓。なんか段取りが面倒くさくないか?」などと、きわどいツッコミを入れるレッド。
確かにこのネタで引っ張りすぎだとは思いますが、自分で言うのはどうかと思います。それよりも来週、ぜひ「この心臓を食わせればいいのか」と言ってください。
ともあれ、卵のふ化にはガオソウルが足りないので、黒羽の谷で補給しなければならないことが判明。
さっそく現地に向かう、百獣戦隊ご一行様。ブラック(男)とブルー(男)はピクニック気分で楽しそうです。
さて。
今日の怪人はコピーオルグ。ドッペルゲンガーかコピーロボットのように、相手と瓜二つに化けるのが特技です。
出陣の前に、悪の幹部様の前でこの能力を披露。幹部様そっくりに化けて「超超超超いい感じ♪」と歌ってアピールします。
しかし幹部様、「くだらん。もっと強そうな奴はいないのか!?」と一蹴してしまいます。
とにかく「ガオの卵を破壊しろ」と命令されたコピーオルグ。イエローに化けて卵を割ろうとしますが、惜しくも失敗。
この際、勘違いして罪のない本物のイエローに問答無用で殴りかかるレッドがたまらなくバカっぽいです。
一方、理不尽にブン殴られても「あいかわらずそそっかしい奴だ」の一言で済ませてしまうイエローは大人です。さすが元自衛官。
そこに突然、ホワイトが二人。お互いに「そいつはニセモノよ!」と言い合い、殴り合いの喧嘩を始めます。
「あれえ~、そっくりすぎだぜ。どっちが本物のホワイトなんだ?」。能天気に解説するガオレッド。
しかしそこはリーダー。ビシッと片方を指さして断言します。「お前はニセモノだ。本物のホワイトなら、どんな時でも生き物を大切にする!」。
見ると、ニセモノは足元の植物を踏みつけていました。
地球に優しい百獣戦隊の隊員は、大自然の中にあっても植物1本踏んではいけないのです。けっこう神経使います。
ともあれ、敵の正体は見破りました。よく見ると本物も花を踏んづけていたという意味のないギャグをはさんで、いよいよ対決です。
最近は名乗りあげが省略される回が続いていましたが、今日は時間に余裕があります。変身からポーズまで、久しぶりのフルサイズです。
(ナレーション)パワーアニマルの心が目覚めるとき、自然の力と人の思いが一つになり、地球を守る5人の戦士が生まれるのです。
(赤)灼熱の獅子・ガオレッド!
(黄)孤高の荒鷲・ガオイエロー!
(青)怒涛の鮫・ガオブルー!
(黒)鋼の猛牛・ガオブラック!
(白)麗しの白虎・ガオホワイト!
(赤)命あるところ正義のおたけびあり!
(全員)あり!
(赤)百獣戦隊!
(全員)ガオレンジャー!!
(文字)牙吠
ですが、今日の敵はコピーオルグ。ガオレンジャー5人のコピーを作って対抗します。
(コピーオルグ)コピーオルグ様のスキャナーがスキャンするとき、コピーの力とオルグの思いが一つになり、地球を乱す5人の戦士が生まれるのです。
(偽赤)命をねらう悪のおたけびあり!
(偽全員)あり!
(偽赤)コピー戦隊!
(偽全員)コピーレンジャー!!
(文字)複製
何のセンスも感じられないネーミングの上、なぜかツノが生えていて一目でニセモノと分かる全身タイツの5人組が出現。
そう、スーパー戦隊なら一度は遭遇するコピー戦隊です。秋ぐらいに発生頻度が高いのですが、今年は早いですね。
しかし、本物の実力でアッサリ勝つ百獣戦隊。巨大化した敵も先週と同じパターンで蹴散らします。
せっかくのコピーネタなので、巨大戦でもガオマッスルをコピーしてのラリアート対決を期待したのですが、普通でガッカリです。
とにかく、無事にガオの卵にガオソウルを与えることに成功。
「地球の力が、ガオの卵にッ!」「生まれるのね、ガオの心臓が!」と、百獣戦隊の面々も妙にハイテンションです。
そして、ナレーションが入ります。
「ガオの卵の中から、力強い鼓動の音が聞こえます。ガオの心臓とは一体、何なのでしょうか。それはまた、次のお話しです」。
…一体このネタであと何話引っ張るのでしょうか。それはまた、次のお楽しみです。
今日の「百獣戦隊ガオレンジャー」は、第13話「産声が凍る!!」でした。
1年を52週と考えると13話でちょうど4分の1になり、これを「1クール」と呼びます。たとえば10~13話で終わる普通のドラマは1クールの番組。なぜか半年続く「3年B組金八先生」は2クールです。
テレビのスケジュールはこれを基本に決められます。たとえば「機動新世紀ガンダムX」は、4クール(1年)の予定で始められ、3クール(39話)で打ち切られました。
「新世紀エヴァンゲリオン」の第14話「ゼーレ、魂の座」などの製作スタッフの心のオアシス・総集編は、クールの変わり目に配置されることが多いです。
そして、敵の幹部がクール交代制で登場しては殺られるのも基本です。「美少女戦士セーラームーン」のジェダイトが第13話で死んだのは、その典型的な例と言えます。
そんなわけで、ガオレンジャーも1クール目の終わり。敵の第一の幹部・シュテン様も死期が近づいて参りました。
さて。
ガオライオンの病気を治すために手に入れたガオの卵が、ついにふ化しました。出てきたのはペンギンのヒヨコみたいな青っぽいぬいぐるみ。
なぜか、強く幽遊白書を想起させます。
「これがガオの心臓か。こいつをガオライオンに喰わせるのか?」
ガオレッドは期待通りの問題発言ですが、いくらなんでも無茶です。「これはガオの幼態。まだ心臓になっていません」と突っ込まれてしまいます。
この青いぬいぐるみ、大人になると心臓になるらしいです。
ともあれ、将来心臓になるヌイグルミの登場に、可愛いもの好きのガオの戦士たちは大はしゃぎ。
黄「鳥は、一番はじめに見たものを母親だって思うんだよな」
青「てことは、レッドが母親かぁ」
黒「じゃあ、自分が父親だな」
白「じゃあ、あたしはお姉さん」
ブラック(男)にはブルー(男)がいますのに、唐突にレッド(男)との夫婦宣言です。しかも二人の愛の結晶はホワイトとヌイグルミ。
ともあれ、ピヨピヨ鳴くからピヨちゃんと命名。レッドはミルクを飲ませたり、寝かしつけたり、かいがいしく世話を焼きます。
さっきまでガオライオンに喰わせようとしていたくせに。
その時、すでに死兆星が見えている敵の幹部・シュテン様が街で暴れ出します。さっそく現場に向かう、百獣戦隊。
シュテン様、五人が変身する前に容赦なく不意打ちの一撃を食らわします。ある意味まっとうな作戦ですが、百獣戦隊はこれに激怒。
黒「いきなりひどいぜ!」
黄「まだゴングは鳴っちゃいないぜ!」
ブーイングの嵐を浴びせてから、おもむろに変身を開始。ゆっくり一人一人名乗りをあげて、しっかりポーズを決めます。
今度はちゃんと待ってあげるシュテン様、意外と律儀です。しかし、今度はいつも同じポーズと台詞にご立腹。
シュテン(以下、「シ」)「そんな御託は聞き飽きた。今日こそお前ら、退治してくれるわ」
赤「それって逆だろ。退治するのはこっちだ」
シ「我々オルグは、この世に混乱と破壊を起こすのを楽しみとしている。我が趣味を邪魔するとは酷い奴らめ」
白「他人の不幸を楽しむなんて、人間として一番許せないわ」
シ「我々は人間ではない。オルグだ!」
赤「…うるさい、行くぞぉ!」
完全に言い負かされているガオレンジャー。問答無用で攻撃に移るガオレッドの姿は、まるで逆切れして実力行使に出た小学生のようです。
ともあれ、5人がかりでシュテン1人をタコ殴り。
赤の攻撃! シュテン「げふっ」
黄の攻撃! シュテン「うぅっ」
青の攻撃! シュテン「うわぁっ」
黒の攻撃! シュテン「うぐっ」
白の攻撃! シュテン「おおおァァァッッ、うわアアァァッ」
そして、シュテン爆発。
ほとんどいじめですが、爆発の煙の中から、ゆっくりと姿を現わすシュテン様。
「うわははははははははは。お前たちの攻撃がどれほどか、受けてみたまで。これぐらいの攻撃では傷もつかんわ」。
身体から煙だしながら言っても、説得力がありません。
ともあれ、ガオレンジャー最大の必殺技まで跳ね返してしまうシュテン様。この時点で、百獣戦隊の現状の火力ではシュテン様を倒せないことが判明。
さらに、ここで今週の怪人・フリーザーオルグが登場。敵の女幹部・ツエツエさんも応援に駆けつけました。
ツエツエ対ホワイト、再び。
ツエツエ(以下、「ツ」)「いつかオバサンなんて言ってくれたわねぇ。許さん、小娘!」
白「やるわね、オバサン」
ツ「当たり前よ。アンタたちを倒して、シュテン様に認めてもらうのよ」
白「そんなことに夢中になるより、恋の一つでもしたら!?」
ツ「お黙り! 白馬の騎士にあこがれる小娘のクセに」
白「はっ、なぜそれを!?」
ツ「へぇ…当たったの? だっさぁ」
ホワイトの論理の飛躍もさることながら、第4話でオバサンと言われたことをしっかり根に持っているツエツエもなかなかです。
一方、赤・青・黒の三角関係ズはフリーザーオルグと対峙。冷凍攻撃の前に、あっさり凍らされてしまいます。
「へぇっへっへっへ。雪だるま3個できあがりだ」。
勝利を確信して、ピクリとも動かない3人に近づくフリーザーオルグ。しかし、実は凍ったフリでした。油断したスキをついて、いきなり不意打ちをかますガオの戦士たち。
フリーザーオルグ「騙したな!」
赤「冷たい攻撃にゃ、熱い心で対抗してやるぜ!」
…ここで言う「熱い心」とは、死んだふりして奇襲のことです。
この「熱い心」に敗れ去ったフリーザーオルグ。「シュテンさまぁ~」と、手を伸ばして救いを求めながら爆死。
とにかく、地上戦で死んだ怪人は巨大化して復活するのがお約束です。さっそく巨大ロボ・ガオマッスルを出して対抗するガオレンジャー。
ですが、必殺のマッスルラリアットを破られてしまいます。やむなくマッスルベアハッグに移行。
しかし、それは罠でした。フリーザーオルグの目的は、密着状態からガオマッスルを自分もろとも凍らせることだったのです。
フリーザーオルグ「うぬあああ~~ずぇったいれいどぉ~~!」
シュテン様「見事に散ってみせろ、フリーザーオルグ!」
フリーザーオルグ「シュテンさまぁ~~(爆死)」
これはまさしく、「覚悟のススメ」で戦鬼ライが見せた超凍結冷却液射による肉弾幸! まさに不退転の証明(あかし)。
技の名称を考えるとむしろ「ミュウの伝説」のレニィに近いかも知れませんが、とにかく覚悟の完了した怪人です。
この必勝策の前に、すべてのガオソウルが封印されてしまいます。巨大ロボは全機能停止。ガオレンジャーの変身も不可能。通信(?)も遮断され、援軍も呼べません。
さらに、ピヨちゃんの体温がぐんぐん下がっていきます。
青「Gフォンが凍ったままじゃガオレンジャーになれない」
黄「いったん退くか!?」
赤「待て! このまま引き下がれるか!」
白「そうよ、ガオソウルの封印を解くしかないわ!」
黄「よぉ~し、みんな、行くぞォォ!」
全員「オッシャアァァァァァァァ!!!」
変身が解けた生身で、シュテン様に神風アタックを敢行。戦術的撤退って単語もあるんですよ。
シュテン「ガオレンジャー。パワーアニマル。お前達の希望であるガオの卵。全てが力を失い、死に絶えていくのだ!」
赤「ピヨちゃんは俺たちの希望だ! 俺たちも死なない! ピヨちゃんも死なせないぜッ!!」
…さっきまでガオライオンに喰わせようとしていたことは忘れてしまったようです。
ともあれ、結局ボロボロにのされる5人。
赤「もう、方法はないのか!? ガオライオン!! 答えてくれえっ! お前の声が聞こえない!! ガオライオォォォン!!?」
ここでナレーションが入ります。
「すべてのガオソウルを封印され、ガオの戦士達は素顔のまま戦わなければなりません。果たして、シュテンたちの猛攻の前に、ガオレンジャー最後の時が来てしまうのでしょうか」
次回、第14話「魂の鳥が叫ぶ」に続きます。
ちゆニュースを読んで「ガオレンジャー」を見るようになったという、ありがたいご連絡を頂くことがあります。一人のガオニストとして、嬉しい限りです。
たとえば、差出人が「あなたのファンより」としか書かれていない、携帯電話からのメール。
ちゆさん 今日初めてガオレンジャーという番組を見させて頂きました。出演者の顔が予想よりはるかに不細工で少しショックでした。ホワイトとかアダルトビデオに出てそうな勢いです。
さて。
今日のガオレンジャーは第14話「魂の鳥が叫ぶ」。
先週、ガオソウルを凍らされて変身できなくなった百獣戦隊。やむを得ず素手で戦いますが、敵の大幹部・シュテン様の前に苦戦を強いられています。
そこに、ガオの幼態・ピヨちゃん(見かけはぬいぐるみ)が応援に駆けつけてくれました。
ピヨちゃん「ピヨ♪ピヨ♪」
ナレーション「五人の戦士の不屈の心が、ガオの幼態を蘇らせ、また、ガオの幼態のさえずりで、ガオソウルの流れが蘇り、ガオの戦士が復活したのです!」
言葉の意味はよく分かりませんが、とにかく変身能力を取り戻した五人。ノリノリな挿入歌が流れ出して、視聴者にヒーロー優勢の場面を知らせます。先週は歯が立たなかったはずのシュテン様に対して、なぜか今週は楽勝です。
追いつめられたシュテン様はお約束で巨大化。さっそく、巨大ロボ・ガオマッスルで追撃します。しかし、巨大化したシュテン様は強敵。「ガオマッスルでも倒せないのか!?」。レッドの悲痛な叫びが響いた、その時。
ピヨちゃん「ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨ♪ピヨォォォォォォォ♪」
突如、ピヨちゃんが変形。
それまでぬいぐるみ状の生き物だったものが、「スーパーマリオ」のキラーを連想させる目つきの悪い生物になってしまいました。
このソウルバードが、ガオマッスルの新しい心臓(コックピット)になります。これにより、パワーは5000万馬力から7000万馬力に増大(「テレビマガジン」情報)。
形勢逆転ですが、それでも不敵に笑うシュテン様。
「よくぞ成長した、我が敵よ!」
…ノリが少年チャンピオンになっています。
ところで、ガオの心臓を入手した本来の目的はガオライオンの病気を治すことでした。「ソウルバードの力で、いよいよガオライオンは元気になりましたぁ!」という強引なナレーションが入ると、ガオライオンは復活していました。
そして、従来の必殺技「アニマルハート」を上回る、ニュー・フィニッシュホールドが放たれました。
「スーパーアニマルハート!!」
サイヤ人のように短絡なネーミング・センスが炸裂。ついに敵の大幹部、シュテン様をブチ殺しました。
赤「俺たち、勝ったんだ!」
白「あたしたち、任務完了なわけ? 明日から学校にいけるのねっ」
青「でも、嬉しいけどなんだか寂しい気もするな」
黒「なあに、これからも仲間だぜ。いっしょに仕事でも探すか」
黄「ああ、腐れ縁だ」
悪を滅ぼし、大儀あるプータローから単なるプータローに成り下がった五人。しかしまだ最終回ではありませんので、さっそく新たなる敵が姿を現わしてくれます。
めでたく五人は大儀あるプータローに返り咲き、次回に続くのでした。
すっかり毎週日曜恒例となりました、「百獣戦隊ガオレンジャー」レビューのコーナーです。今日は第15話「鬼、吠える!!」。
先週から登場した敵の新幹部ですが、顔の中央に巨大な鼻があり、その鼻の穴の中に目が埋まっています。とても気になりますが、実は目玉に見せかけた鼻クソだったりするのでしょうか。
ついでに、背中から巨大な耳が生えてます。その上一人称は「マロ」で、オカマ口調で喋ります。名前はウラ。ちゆのお友だちに浦くんという子がいるのですが、コイツがきっかけでイジめられそうです。
さて。
今週はレッドやブラックが意味もなくパンツ丸出しになったり、敵の女幹部のツエツエさん(35)によるコスプレ大作戦が実行されたりしました。
コスプレ(1)不思議の国のアリスあたりをイメージしたピンクでヒラヒラのメイド服でお花摘み
コスプレ(2)江戸時代の庶民スタイルでタライを漕いで佐渡島に渡り、金塊を掘り当てる
コスプレ(3)乳の谷間が露出されまくりのセクシー女盗賊スタイルをして、美術館でコソ泥行為
これがツエツエを演じる斎藤レイさんのホームページの掲示板でも大受け。
>レイさんてナイスバディなんですね、思わず見入ってしまいました
>しばらくレイさんの胸元に釘付け・・・
>仕事でかなり落ち込んでいたのですが、少し気が楽になりました
ついでに、ガオブラックを演じる酒井一圭さんまで「今日、改めて『胸』ビビった~!!」とか書き込んでおられます。
こうしたベクトルが明後日の方に向かったファンサービス満載のギャグ展開から一転、終盤は新たなる強敵・ロウキが登場します。千年の怨みを晴らすために蘇ったという戦士で凶悪な強さを誇り、登場早々にガオレンジャー五人に完勝。
ここで一気に皆殺しにされて「勝った!百獣戦隊ガオレンジャー完!」と叫ばれそうな勢いです。しかし、なぜか「死に急ぐな。これから、じっくり時間をかけて復讐してやる。楽しみにしていろ」と言い残して余裕ぶっこいて立ち去ってしまいました。
今トドメをささないと後で絶対負けるのに。
ところで、挿入歌が3曲も収録されたお得なマキシシングルが先日発売されました。
1曲目は、百獣戦隊の役者5人で合唱する「大空への階段」。
最近、戦隊メンバー全員の歌はノリのいい曲が多かったのですが、これはまったりとスローで、聞き所を見つけるのが困難な歌です。
とりあえずブラック(男)のパート、「たとえ虹が消えたって、そこに君の輝きがあったから」「たとえ離れていたって、この心のぬくもりは永遠さ」はブルー(男)を想いながら歌っているのだと考えるといい感じです。
2曲目は、ガオホワイトのテーマソング「white light」。
歌うは堀江美都子さん。「サザエさんのうた」「キャンディ キャンディ」「進め!ゴレンジャー」など、あまりにも多い名曲の数々。ポリアンナ、アッコちゃん、オボッチャマンなど、声の名演技も多数。「宇宙鉄人キョーダイン」に白川エツ子役で出演した、あのアニソンの女王です。
歌詞は「武芸百般!まだ男のコに興味はないの、今は、今はバトルのトリコ」「女の子は戦ってキレイになる」「白い虎に選ばれて、牙むく戦士に変われ、私!」という感じ。虎殺しの父親に育てられ、武芸専門学校に通うために上京したホワイトらしい歌です。
そして、目玉は巨大ロボ・ガオマッスルのテーマソング「HOT!HOT!ガオマッスル!!」。歌うはオープニング「ガオレンジャー吼えろ!!」と同じく山形ユキオ様。
番組中に挿入歌として流れた時にいくら耳をこらしても全く聞き取れなかった歌詞が、ついに明らかになりました。
とりあえず、冒頭部分を引用してみます。
HOT! UHOHOT! HOT! UHOHOT!!(ホッウホホッホッホッウホホッ)
野太い息づかい!
DODO! ZUDODOT! DODOTSUTSU DOKODOKODOKODO!!(ドドズドドッドドッッドコドコド)
嵐のドラムロール!
GUGU! TSUGUGUT! GUGUTSUGU GUGUGUGU!!(ググツググッググツグググググ)
盛り上がる鉄の筋肉
熱く戦え Uuu…HOT! HOT!(ウーホッホッ)ガオマッスル!!
絶妙のゴリラ感とマッスル感が極上で、この調子で延々と歌い続けます。そしてフレーズフレーズが素敵ワードのオンパレード。
「力は力で打ち砕け!!」「血潮が騒ぎ出す!」「粉みじんだクラッシュアウト!!」「奮い立つ硬い胸板」「鼓動が加速する!」「吠えて飛びつけ」「DA!DA!っと投げつけた爆弾、GA・GAN!と敵を撃てば」「何もかもGASH!つぶせよ!」「命の強さがケタ違い!!」
また、「まなじりを決する」と「雌雄を決する」を勝手に合成して「まなじり&雌雄を決する!」などと歌ってしまったり、すでに俺日本語の領域に足を踏み入れています。
こんな歌詞、クスリでもやってないと絶対作れないと思います。
とにかく低音がキキまくった、常人では30年石の上に座っても真似できっこないシャウト。
特に「クラッシュアウト」と歌う時。「クラッシュ!」と鋭く叫び、「アウト」はダンディなジゴロ男性がコーヒーを一杯飲み干した時のように、おごそかに吐き出します。これほど絶望的に自分には歌えそうにないと認識させられる曲は、そうそうありません。
そんなこんなで、ネットアイドルちゆは山形ユキオ様を応援しています。
ちゆが愛する雑誌の一つに、「テレビマガジン」があります。
その読者のおたよりを読んでみます。
「このまえ、お父さんにハムスターを買ってもらったよ。なまえはぼくの大すきなガオレンジャーの『ガオ』にしたよ。ガオレンジャーみたいにかっこよくて強いハムスターになってね」。
そんな素敵なチビッコ雑誌ですので、特撮情報も充実しています。
たとえば、いま放送中の「仮面ライダーアギト」に登場する3人のライダーのうち実力・外見ともに最悪と評判の仮面ライダーG3。これまではヤムチャのような役回りでしたが、まもなく強化されて大活躍するそうです。
その名は仮面ライダーG3-X(じーすりーえっくす)。…セタップ?
また、9月から上映される劇場版の仮タイトルは「仮面ライダーアギト・プロジェクトG4」。G3シリーズの後継機・仮面ライダーG4が登場するようです。なんだかマッキントッシュみたいなバージョンアップです。
あと関係ないですが、今週の「アギト」は、途中から見たら人情派刑事ドラマの再放送だと勘違いしそうな物語で、怪人と戦う必然性など皆無なところがナイスでした。
さて。今日の「百獣戦隊ガオレンジャー」は、第16話「魔笛、轟く!!」。あまり見どころがなかったので、圧縮してご紹介させて頂きます。
(1)先週から登場した強敵・ロウキに真っ向勝負では歯が立たないガオレンジャーは、死んだふり作戦を決行。ロウキが油断して近づいてきたところで、いきなり起き上がった2人が怪人の足を押さえつけ、残りの3人が集中攻撃。それでも倒せません。
(2)ブルー(男)がブラック(男)のケツにタッチ。
ところで、今月号のテレビマガジンの企画は「ガオレンジャー100のひみつ」。100コも秘密を考えるのは大変そうですが、色々な情報が判明しました。
データ編。
ひみつ11:ガオレンジャーのスーツはとくしゅ金属粒子でできている。
ひみつ16:パンチ力は4トン。
ひみつ17:キック力は20トン。
ひみつ18:4つんばいで走る速度は時速100キロ。
必殺技編。
ひみつ48:ブラックがブルーを人間バットよろしくジャイアントスイングで振り回して攻撃する技はアイアンツイスター、ブラックがブルーを人間魚雷よろしく投げ飛ばして攻撃する技はアイアンシュートという名称。
巨大ロボ編。
ひみつ95:巨大ロボ・ガオマッスルの内部図解によると、体内に冷凍エネルギーはっしゃぶくろや高熱火炎はっしゃぶくろが存在。
何でもかんでも「ふくろ」で片付ける伝統は、21世紀にも受け継がれております。
最後に、5月30日のニュースでご紹介した、新作ビデオ映画「ガオレンジャーVSスーパー戦隊」情報です。
レンタル開始は8月10日。
以前お伝えしました宮内洋の他、レッドファルコン、メガピンク、ギンガブルー、ゴーイエローの出演が確定しています。
個人的にはニンジャブラック(ケイン・コスギ)、プテラレンジャー(千葉麗子)、オーピンク(さとう珠緒)あたりが出演できれば面白いと思うのですが、やっぱり無理がありそうです。
ただ、他はともかくケイン・コスギは出てもいい気がします。ついでに怪人役をショー・コスギにして。
ネットアイドルちゆはケイン・コスギを応援しています。
百獣戦隊ガオレンジャーの仲間に、「パワーアニマル」と呼ばれるメタリック光沢の巨大動物たちがいます。
第1話から出ているのは、ガオライオン・ガオイーグル・ガオシャーク・ガオバイソン・ガオタイガー。この5体が合体して、巨大ロボ・ガオキングになります(DX超合金・百獣合体ガオキングは6000円)。
また、その基本5体とは別に、ガオキングが装備する剣やら槍やらに変形できるオプション用アニマルも存在します。
ガオエレファント(超合金は1500円)、ガオジュラフ(同じく1500円)、ガオベアー&ガオポーラー(2体セットで3000円)、そしてガオゴリラ(2000円)。
安いものをたくさん買わせる「質より量」作戦ということで、しめて1万4000円です(まだ増える予定)。目下の疑問は、どうしてガオコングではなくガオゴリラなのかという点でしょうか。
さて。
先々週、そのパワーアニマルの一体・ガオエレファント(漢字で書くと牙吠象)が、強力な敵の新幹部・ロウキに誘拐されてしまいました。それを受けて、本日放送されたのは第17話「象が消えて…」。
強敵・ロウキに2週続けて負けた百獣戦隊は、トレーニングを開始します。とりあえず町内をジョギングする青・白・黒の3人。
その途中に偶然立ち寄った売店で、「鬼ヶ平高原に巨大象が出現」というスポーツ新聞の記事を発見します。
「もしかして、ガオエレファントのことかも」。トレーニングのことなどマッハの速度で忘却した白と青は現場に向かうことに。「日帰り鬼ヶ平高原バスツアー」に参加して、観光バスに乗り込みます。
しかし、それは実はニセ情報。売店のおばちゃんは敵の女幹部・ツエツエさんの変装だったのです。
さらに、日帰りツアーも敵が仕組んだ罠。もちろんバスガイドは敵の女幹部・ツエツエさんの変装です。名乗った偽名が杖野杖子で視聴者にはバレバレですが、白と青は全く気がつきません。
一方、白&青のお出かけを知った他のメンバー。
赤「よりによって二人組ガキんちょユニットで!?」
信用ゼロの白(17歳)と青(19歳)を助けるため、さっそく走って鬼ヶ平高原に向かう残り3人。お一人様7500円の日帰りバスツアーの白&青とは一味違うストイックな移動。大人です。
その頃、鬼ヶ平高原で待ち構えていた怪人に襲われて苦戦中の二人組ガキんちょユニットは青春真っ盛り。
青(男)「すまない。こんな罠におびき寄せられたのも、俺が軽率だったから…」
白(女)「ううん、ガムシャラに突っ走るところがブルーのいいところよ」
これでフォローしてるつもりなのでしょうか。しかし、バカなのでこの一言で元気づけられたブルーは快心の反撃。
青「ホワイトのことなら勇気100倍!ネバギバだぜぇ!」
それは愛の告白と解釈してよいのでしょうか。だとしたら浮気です。
ともあれ、そうして敵を半殺しにしたところに、ちょうど駆けつける大人3人。まるでモロボシダンのような素晴らしいタイミングです。
赤「ガキんちょユニットにしちゃ上出来だぜ!」
遅れて来たわりに保護者気取りで偉そうですが、とにかく5人そろわないとできない締めの必殺技で怪人を倒します。
そこに強敵・ロウキが登場。彼が登場すると急に場がシリアスになり、ちゆニュースに書くことがなくなって困ります。
この強敵・ロウキも、ガオレンジャーと同じような「パワーアニマル」を持っています。ガオウルフ・ガオリゲーター・ガオハンマーヘッドと、セレクトはややマニアック。
そしてその3体が合体して、悪の巨大ロボ・ガオハンターが誕生します。名前は往年の戦隊の名敵役・バイオハンターシルバみたいで格好いいです。ちなみに身長62メートル・体重6600トン。超合金は5000円。
ガオハンターの圧倒的な火力の前に、百獣戦隊はあえなく敗北。これで3連敗です。やっぱりトレーニングを途中ですっぽかしたからでしょうか。
挙句の果てにパワーアニマルの一体・ガオジュラフまで誘拐されてしまい、落ち込むガオレンジャー。しかし、そこはリーダーのレッドが盛り上げます。
赤「こんな時こそ俺たち5人、力を合わせて頑張ろうぜ。ブルー、ネバギバだろ!」
青「うん…! ネバーギブアップ」
白「ネバーギブアップ!」
そして盛り上げ系のBGMが流れ、締めのナレーションが入ります。
「三体の魔獣は、ガオハンターという邪なる王に合体しました。はたしてガオレンジャーはロウキに勝つことができるのでしょうか。皆さん、応援してください。がんばれガオレンジャー、負けるなガオレンジャー!」
そんなこと頼まれてしまいましたら、ちゆの言うことは一つしかありません。
ネットアイドルちゆはガオレンジャーを応援しています。
本日放送された「百獣戦隊ガオレンジャー」は第18話「魔獣、武装!!」でした。
今週の怪人は時計オルグ。なんと時を止める能力を持ちます。使い方によっては無敵のスタンドのはずですが、「ジョジョ」的には最強でも「ガオ」的には雑魚の一匹に過ぎません。
また、時計オルグは敵をタイムスリップさせる能力まで併せ持っています。早送りも巻き戻しも自由自在で、ザ・ワールド、バイツァダスト、キング・クリムゾンが合体したようなとんでもない奴です。
でも雑魚。
さて。そんな時計オルグの攻撃で、黄・青・黒・白の四人は原始時代に飛ばされてしまいました。
タイムスリップネタは第10話でやったばかりなのですけど。
「未来戦隊タイムレンジャー」だってそんなにタイムスリップばかりしていませんでした。
ともあれ、原始時代のお約束ということで、もちろん四人は恐竜に襲われます。でも、この恐竜なぜか火を吐きます。
恐竜と怪獣の区別がつかない子どもの数を増やすことに貢献する映像ですが、この恐竜の体内には火炎発射ぶくろでもあるのでしょうか。
一方、ただひとり現代に取り残されたガオレッドは、3週前からレギュラー出演している強力な敵幹部・ロウキさんとタイマン勝負の真っ最中です。
その頃、タイムスリップ組は江戸時代に。白昼堂々黒装束で襲ってくるいかにも日光江戸村にいそうな忍者や時計オルグに襲われます。
その時、ガオホワイトが「タイムスリップさせられた時、時計オルグの額についているハトがポッポッポ鳴いていた」ことを思い出します。
「そっか。あの額の鳥を狙えば、もしかして」。
仮に額のハトの機能でタイムスリップさせられたとして、ハトを破壊すれば元に戻れるかどうかは微妙です。
同じ理屈で考えると、マウス操作を間違えてファイルを消去してしまった時はマウスを破壊すればファイルが復元することになる気がしますし、あるいはスイッチを壊してしまったために二度と帰れなくなる可能性もあります。
ともあれ、イエローが秘技三角飛びで額のハトさん(いちおう平和の象徴)を破壊すると、四人は無事に現代に戻りました。
時計オルグ「ロウキさまぁ~、タイムスリップ作戦すべりましたぁ」
5人そろえばこっちのもの。時計オルグを必殺技でサクッと爆死させて、格好よくポーズをとって決め台詞です。
赤「ガオラオ」
まるで意味不明なのですけど。
ところで、やたらシリアスな新幹部・ロウキさんが登場して以来、敵の女幹部・ツエツエさんはギャグ担当キャラ化が進行していました。
それでもツエツエさんには、「電撃戦隊チェンジマン」のギョダーイと同等の死んだ怪人を復活&巨大化させる能力があります。それによって、かろうじて漫才以外の役回りがあったわけです。
ところが今週、ツエツエさんは戦闘現場にいません。時計オルグの巨大化はないのかと思ったら、ロウキが突然言い放ちます。
「フッ…。ツエツエのやることぐらい、俺にもできる!」
そして、あっさり時計オルグを巨大化させてしまいます。
ツエツエ、本格的に用なし。
ともあれ、額のハトを飛び道具にして攻撃してくる巨大時計オルグは瞬殺。ロウキはいつものように「勝負はあずけておくぜ」と逃亡してしまいました。
その頃、ツエツエさんはゲームセンターでプリクラを撮っていたというワケの分からないオチがついて、次回に続きます。
ネットアイドルちゆはツエツエさんを応援しています。
数週間前に登場したガオレンジャーの強力なライバル・ロウキですが、今週はほとんど出番がありませんでした。
なんでも、満月の夜に蘇ったため新月の日は動けないとのこと。ロウキさんの動力はブルーツ波か何かなのでしょうか。
そんなわけで、昨日放送された「百獣戦隊ガオレンジャー」は第19話「猛牛、脱退!?」。
似たようなネタは第6話で使用済みの、ガオブラックの恋愛話でした。
物語は、二人きりで仲良く街を歩くガオブルー(男)とガオブラック(男)のデートシーンから始まります。
ブラックがブルーの身体にベタベタ触る微笑ましいラブラブっぷりですが、そこに異変が。
たまたま通りかかった車が急に停まって、降りてきた若い女性がブラックに「草太郎く~ん」と声をかけてくるのです(注:ガオブラックの本名は牛込草太郎)。
彼女の名は、しーちゃん。
かつて、怪我で力士を廃業して生きる目的を失っていた草太郎くんは彼女に出会うことで救われ、花屋としての第二の人生を歩み出せたのです。
結局、数ヶ月前、彼女が他の男とイチャイチャしているのを見てしまった草太郎くんはガオレンジャーになることを決めたのですけど。
ともあれ、久しぶりに会えた嬉しさのあまり、ブルーの存在を完全に忘却してしまう草太郎くん。しーちゃんの車の助手席に乗り込み、そのままドライブに行ってしまいました。
デート中、いきなり別の女の車に乗って去っていく男。取り残されたブルーは大激怒です。
そんなブルーの気も知らず、しーちゃんとデートする草太郎くん。
しーちゃん「草太郎くん、私と、結婚して」
草太郎くん「ケツコン…!」
「ケッコン」ではなく「ケツコン」と発音するのが草太郎流。やはり彼としては、恋愛とケツは切り離せないということでしょうか。
なお、ブルーはこの様子をしっかりと植物の陰からのぞいていました。
ともあれ、突然プロポーズされた衝撃で脳が浮き上がったまま戻らなくなってしまった草太郎くん。
虚空を見つめながら今にもヨダレをたらさんばかりの呆けっぷりで、敵がすぐ目の前を逃げていくのにも全く気がつかない始末です。
ついに「お前なんかガオレンジャー失格だ」とブルーに言われてしまい、ガオレンジャーをやめて結婚して花屋になる決意を固めます。
しーちゃん「草太郎くん、本当にいいの?」
草太郎くん「自分、今の仕事、向いていないみたいだし」
やはりガオレンジャーは職業らしいです。給料いくら出ているのか気になります。
すると、そこに敵の女幹部・ツエツエが登場。しーちゃんを人質にとって、ガオの宝珠を渡せと脅してきます。ガオの宝珠は百獣戦隊にとって大事なアイテムですが、草太郎くんは要求をアッサリ呑みます。
ガオの宝珠をツエツエに渡して、しーちゃんを奪還。すばやく抱き寄せて、耳元にささやきます。
「しーちゃん、結婚しよう」。
ところが、しーちゃんの様子が変です。
実は、今週の怪人・メガネオルグは、他人を自由に操る能力の持ち主。しーちゃんのプロポーズは、メガネオルグに操られて言わされていたことだったのです。
「バッカじゃないザマスか。この女はお前のことなんか、これっぽっちも好きじゃないザマスよ」
そしてメガネオルグは、しーちゃんの身体を操り、他の4人を血祭りにあげないとしーちゃんを自殺させるぞと草太郎くんを脅してきます。
しかし、そこで突然自力でメガネオルグの呪縛を解いてしまうしーちゃん。ちゃっかりガオの宝珠まで奪い返して、草太郎くんに渡してくれます。
なお、しーちゃんは勢いあまって崖から落ちそうになりますが、そこは草太郎くんがリポビタンDのコマーシャルよろしく「ネバギバ!」と叫んで引っ張りあげました。
あとは戦闘モードに突入、あっさりメガネオルグを粉砕します。
戦いが終わって、しーちゃんに正式にフラれる草太郎くん。
「あのね、この前あたしが言わされたこと、あれぜ~んぶウソ。草太郎くんもガオレンジャーがんばってね」
傷心の草太郎くんのところに、夕陽の中を駆けてくるブルーほか3名。
ガオの宝珠を速攻で敵に渡してしまった件を許してもらい、草太郎くんは再びガオレンジャーの仕事を続けていく決意を固めました。
最後にブルー(男)がブラック(男)に抱きついて、めでたしめでたし。
こうしてまた一歩、雨降って地固まったブルー(男)&ブラック(男)。ネットアイドルちゆは二人の恋を応援しています。
東映戦隊シリーズ最新作・「百獣戦隊ガオレンジャー」。
その中でガオイエローを演じておられる堀江慶さんのホームページ「CORNFLAKES」の掲示板に先日、次のような書き込みがありました。
「わたしは20歳の韓國人です。日本に興味があるので日本人の友達を探しています。わたしは super-sentai 百獸戰隊 Gaoranger堀江 慶 氏の Fanです。ぜひ、わたしと友達になって下さい」
この韓国の方、ガオレンジャーのファンサイトまで運営しておられます。これを堀江さん自ら、掲示板で「いやあ、下の韓国の人のサイト、面白かった」と絶賛。
ガオレンジャーで日韓友好の輪が広がっております。
さて。
今日放送された「ガオレンジャー」は第20話「巫女囚わる!!」でした。
東映戦隊では普通、カラフル全身タイツ五人衆のほかに、長官や謎のテクノロジーを授けてくれた宇宙人といった参謀役が存在します。
多くの場合、この役回りはオッサンか着ぐるみか夏休みの工作みたいなガラクタロボットが担当します。
しかし百獣戦隊の参謀役はテトムさんという人で、見た目は若いねーちゃん。この点、他の戦隊と比べてかなり恵まれています。
ただし、外見は20代でも実年齢は1022歳。本当はちびうさ(900歳)より年上のババアなので油断は禁物です。
そんなテトムさんに、ガオイエローがこっそり耳打ちします。「明日、現地集合で午後3時。他の奴らに気づかれるなよ」。
これはもしかして、愛し合う男女が人目を忍んで会う逢い引きというヤツではありませんか。
この会話を盗み聞いていたガオレッド。さっそく他のメンバーにバラします。
紅一点のガオホワイトは大喜びです。「テトムとイエローが二人だけの秘密を持っていてもおかしくないわ。ガオレンジャーになって、半年ぐらいは二人っきりだったんだからっ」。
ご参考までに、「テレビマガジン」などの情報から百獣戦隊年表を作ってみました。
数万年まえ | 初代ガオレンジャー誕生 |
西暦979年ごろ | テトム生まれる |
西暦980年ごろ | 先代ガオレンジャーが怪人を滅ぼす |
西暦2001年 | ふたたび怪人が発生 |
1年まえ | ガオイエロー入隊 |
半年~2ヶ月まえ | ブルー、ホワイト、ブラック入隊 |
第1話 | レッド入隊 |
2人の年の差はさて置いて、確かにホワイトが言う通り、イエローが入隊してから半年はテトムとイエローのツーショット戦隊でした。
そして、当日の午後3時。現地で待ち合わせるイエローとテトムさん。それを尾行する赤・白・青・黒。
4人の隠れ方はバレバレなのですが、テトム&イエローは2人の世界に逝ってしまっているので全く気がつきません。
テトム「ねえイエロー、あれから1年経つのよ。いつまで秘密にしておくつもり?」
黄色「あんなこと、奴らにしゃべれるわけないだろ。…テトムすまん。あれは俺の若気の至りだった」
その会話を聞いて異様に興奮する尾行4人衆。
白「何なの、若気の至りって…。もしかして」
赤「1年前の七夕の日、天の川の下で…」
黒「彦星さま…」
青「織姫!」
そう言いながら、いきなり抱き合ってチュ―しようとするブラック(男)とブルー(男)。狂っています。
そうして4人がホモラブに夢中になっている頃、イエローとテトムさんは今週の怪人に襲われていました。
怪人「久しぶりだな、ガオイエロー」
黄色「まさか、原付オルグ!?」
怪人「フヘヘヘヘ、見違えたか。俺は昔の50ccの原付じゃねえ。大型二輪免許が必要な、750(ナナハン)オルグにパワーアップしたんだぜ!」
むかし、イエローが駆け出しの新米ガオレンジャーだった頃、はじめて戦った相手が原付オルグ(当時50cc)でした。
変身アイテムを手渡されて、「ここ開けて、ここ押して、ガオアクセスって言うのよ」と変身方法を伝授されるイエロー。
テトムさんは、片手を前に突き出して「ハッ!」と叫ぶポーズまで細かく指導してくれます。
しかし当時のイエローには、怪人を倒せる力はありませんでした。「だ、駄目だぁ~」と音をあげて、すっかりへっぴり腰です。
そこで、テトムさんが「顔に貼るだけで敵を封じこめられる」というドラえもんの秘密道具なみに便利なおフダを用意。ペタリと貼りつけて原付オルグを封印しました。
その封印が解けて、原付オルグが蘇ったのです。
黄色「今度こそ、お前を倒す!」
怪人「50ccの俺を倒せなかったくせに…、750(ナナハン)にパワーアップした俺は倒せないぜ」
そして対決。「1年の時間は、俺を戦士に成長させてくれたぜ!」とか叫んで、あっさり勝利するイエロー。
結局、イエローの隠し事は敵を倒せなかったのが恥ずかしかったというだけでした。しょせん、自称「孤高の荒鷲」にテトムとヤっちゃうような甲斐性はなかったみたいです。
その秘密も、テトムさんが他のメンバーにバラしてしまいます。百獣戦隊にプライバシーはないのです。
テトム「実はね、イエローのパワーが弱くて、まだオルグを倒せなかったから封印してあったのよ」
ブルー「あははははははははははははは。イエローにもそんな時代があったのかよ」
そんな和やかムードに、「バイクオルグの復讐、引き受けた!」と格好よく叫んで、ガオレンジャー最強のライバル・ロウキが登場。
イエローがタイマン勝負を挑むものの、速攻で負けます。
「フン、腕を磨いておけ。1000年経っても勝ちは望めまいがな」などとバカにされて、「1年前の七夕の日から、俺はちっとも強くなってねぇ」とイエローくん泣き崩れてしまいます。
でも、「落ち込んでるヒマはないぞ、ガオイエロー。負けるな、ガオレンジャー」とナレーションが励ましてくれて、次回に続くのでした。
毎週日曜恒例、「百獣戦隊ガオレンジャー」の話題です。今日は第21話「狼鬼、惑う」が放送されました。
ここのところ、新登場した強力な敵・ロウキに百獣戦隊は負けっぱなしです。
先週もガオイエローが完敗。イエローくんは動揺してしまって、意味不明なことを叫んで壁を殴ったりと重症です。それを、「元気出してよ」と励ます紅一点のガオホワイト。
1ヶ月ほど前にミニスカからスパッツに転向して男性視聴者を悲しませたホワイトですが、今度は髪型を変えてイメチェンしています。
イエローのことを本気で心配しているとは思えない呑気さです。
ともあれ、その励ましで元気が出たらしい単純馬鹿のイエロー。
「かむばっくっ、ふぁいてぃんぐ・すぴりっと! おっけい?」などと珍妙な発音のジャパニーズイングリッシュで叫び出して、復活したのか完全に壊れたのかよく分かりません。
一方、ロウキの登場で立場が危なくなっているのは、悪の女幹部・ツエツエさん。いつもガオレンジャーを追いつめるのはロウキで、ツエツエさんは何も結果を出していません。
すでに単なるギャグキャラに成り下がってしまい、悪のボスの信頼は失われています。
夜の公園で、ブランコをキコキコ漕ぎながら思い悩むツエツエさん。
「リストラだけは、何としても避けねば」。そうつぶやいて取り出したのは一冊の書籍、「上司に好かれる百ヶ条」でした。
場面は変わって、夜の小学校。
理科室に忘れ物を取りに来た少年の目の前で、人体標本がひとりでにカタカタと揺れ出します…。しかし、少年は「おどかすんじゃねーよ!」と人体標本にケリを入れて去って行きました。
やり切れないのは、取り残された人体標本です。実は、彼が今週の怪人・人体標本オルグなのでした。
「あいたたたたた、最近のガキは生意気で困る。昔はもっとオイラを恐がってくれてたのになぁ。あ~あ、やってられね~ぜ」
このへぽい怪人を使ってガオレンジャーを倒せるのか、ツエツエさんも悩みます。
でも、上司に好かれる百ヶ条・その42は「経費削減の昨今です。新規投資を期待せず、現状にあるモノをうまく利用して行動しましょう」。とりあえず、コイツで我慢することに決めます。
さらに、その58は「待つだけの姿勢はダメ。積極さこそ大切です」。これに従って、ツエツエさんはニセお化け屋敷を作ります。
お化け屋敷で恐がらせたところで、お化けのフリをした人体標本オルグがガオレンジャーをボコるという作戦です。
さっそく、BBクイーンズもどきのコスプレで、「カッモォォ~ン♪」と客引きしてガオレンジャーを誘い込もうとするツエツエさん。
しかし、あっさり見破られて結局いつも通りの戦闘に突入します。
その戦闘にロウキが乱入。ツエツエさんは「手柄が奪われる」とアセります。
でも、上司に好かれる百ヶ条・その19は「有能なる他の部署の人間をうまく利用するのも、上司に好かれるコツの1つです」。やっぱり協力して戦うことにします。
ところが戦闘中、なぜかロウキの後をついて来ていた小犬が負傷。ロウキは犬をかばって逃走します。
逃げ切ってから、「俺のそばにいると、今度は怪我だけではすまんぞ」と、子犬を説得するロウキ。「行くがよい、行かぬと殺す!生き抜いてくれ、たった一人で。それが狼の宿命」。
狼は群れを作る動物ですけど。
一方、その子犬に見覚えがあったガオレッド。
新月の晩に、深夜に全裸で水浴びしている変態男が子犬といっしょにいたのを思い出しました(次回の伏線)。
それはともかく、ロウキが逃げ出した後、形勢不利と見たツエツエさん&人体標本オルグも逃走していました。
ツエツエさん、弱くて役に立たない人体標本オルグをクビにしようかと思います。でも、上司に好かれる百ヶ条・その93は「1回や2回の仲間や部下の失敗は許してあげましょう」。もう一度だけチャンスを与えることにします。
そこで、再びガオレンジャーに挑む人体標本オルグですが、番組史上最短時間で瞬殺。
「理科室のガスバーナーでお湯を沸かして食べたカップラーメンって、なんであんなにおいしかったんどわ!」と叫んで爆死してしまいました。
ヒステリー気味に叫ぶツエツエさん。
「上司に好かれる百ヶ条・その94『ダメな部下を使うときは、必ず失敗するものとして善後策を考えておきましょう』。こうなることはすでに予測済みなの…よッ!」
ツエツエさんの魔力で人体標本オルグを巨大化・復活させますが、それもまた秒殺。
「上司に好かれる百ヶ条」を投げ捨てて、ツエツエさんはつぶやきます。「はあ…ビジネス本に頼っているようじゃダメね」
それが今週のテーマでしたか。
最後に読書は純文学に限るという結論が添えられ、子どもたちにくだらない本を選別することの大切さを教えて次回に続くのでした。
毎週日曜日に好評放送中の「百獣戦隊ガオレンジャー」。それに登場するのは、5人の正義の戦士たちです。
ガオレッド | 獣医。動物の心が分かる(自称)。 |
ガオイエロー | 自衛官。口癖は「がっでむ」。 |
ガオホワイト | 虎殺しの父に育てられ、武術専門学校に通う少女。 |
ガオブルー | フリーター。口癖は「ネバギバ」。 |
ガオブラック | 力士の夢に挫折して花屋になった男。 |
そして、ブルー(男)とブラック(男)の愛の軌跡を描きつつ、この5人が悪い怪人を理屈抜きで爆殺して歩く物語が展開されます。
ところが、ガオレンジャーには強力なライバルが存在します。
名はロウキ(狼鬼)。
その戦闘能力は、百獣戦隊を圧倒的に上回ります。ガオレンジャーが森喜朗ならば、ロウキは小泉純一郎だと言えるでしょう。
さらに、ガオレンジャーと同じように、ロウキも巨大ロボットを所有。巨大ロボの戦闘能力もまた、ロウキの方が上です。
ところが、先週放送された第21話のクライマックス、その巨大ロボ同士の戦闘中のことです。
突然、死ぬ間際におじいちゃんの顔が見えるように、空中にトゲトゲ頭のロボットの姿が浮かび上がりました。
ガオゴッドと名乗るソイツは、ロウキに「思い出せ…思い出すのだ…」と呼びかけてきます。
「何を思い出せというのだ?」。ロウキが困惑したそのスキに、すかさず必殺技を叩き込むガオレンジャー。ダメージを負ったロウキは逃げ出してしまいました。
そのエピソードを受けて、今週は第22話「巨牛、壊れる!!」が放送されました。
ガオレンジャーは、いつものように秘密基地でくつろいでいます。
張り手の練習をするブラック。お祭りで売ってるピーヒョロ笛で遊ぶホワイト。知恵の輪が解けなくてイライラしているイエロー。
そこで、ガオゴッドの話になります。深夜に全裸で水浴びしていた変態男などの手がかりから、「ロウキの正体はガオの戦士の仲間なのだ」と強引な論理で決めつけるガオレンジャー。
場面は変わって、とあるグラウンド。今週の怪人・芝刈機オルグが、芝を刈っています。
そこに、我らがガオレンジャーが駆けつけます。
赤色「何やってんだ、オルグ!」
怪人「え~っ、芝刈ってるに決まってんだろ」
黄色「フザけた野郎だ」
赤色「行くぞ!」
ただ芝を刈っていただけの怪人に、問答無用で襲いかかるガオレンジャー。
ところで、動物をモチーフにする百獣戦隊は四つん這いで走ります。しかし、そんな走り方をグラウンドですると、芝がメチャクチャになってしまいます。
芝刈機オルグ「やめろー、芝掘るなぁー!」
ガオブラック「あっ、ごめんなさい」
あわてて掘った穴を元通りに埋め直す、律儀なブラック。
ともあれ、善戦むなしく敗北した芝刈機オルグ。戦隊シリーズ25年の伝統に従って、巨大化します。ガオレンジャーも巨大ロボを持ち出して、巨大化戦闘に突入します。
しかし、芝を刈るための装備は充実している芝刈機オルグ。芝刈り用カッターで巨大ロボの足を破壊して、立てなくしてしまいます。
でも、足がダメなら手があります。
巨大ロボ、逆立ち。
そして、逆立ちしたまま必殺技を発射。めでたく芝刈機オルグを爆死させました。
そこに、今度はロウキが登場。
「お前は戦士の仲間だったんだ!」と説得しようとするガオレンジャーですが、ロウキは悪の幹部に洗脳されているので聞く耳を持ちません。
そこに、再び登場するトゲトゲ頭ことガオゴッド。「ロウキ、思い出せ。思い出さんのか!?」と、偉そうに説教します。
でも、ロウキの強固な洗脳は解けません。
トゲトゲ頭はスゴスゴと退場。ロウキも去っていってしまいました。
そんなこんなで、次回第23話「狼鬼、死す!?」に続きます。
戦隊ヒーローは基本的に、カラフルな全身タイツの5人組です。
ところが、平成4年の「恐竜戦隊ジュウレンジャー」では、初めて6人目の戦士が登場しました。
その名は、ドラゴンレンジャー・ブライ。
最初は敵として登場、設定はレッドの兄、演じるのは「電撃戦隊チェンジマン」でブルー役だった和泉史郎さんと、ファンの心をくすぐるキャラクターでした。
味方になったブライはあと30時間の命だと宣告されて、時の停止した部屋で過ごすことになります。ところが、他の仲間が危機になるたびに、彼は命を削って助けに駆けつけるのです。
結局、命を使い切ったブライはレッドに想いを託して絶命。その様子は、第40話「ブライ死の出発」、第41話「燃えよブライ!」、第42話「ブライ死す…」のブライ3部作でじっくりと描かれました。
その後の戦隊シリーズでも、しばしば6人目の戦士が中盤から登場。似たり寄ったりの仲良し5人組とは一味違ったスタンスの戦士として、番組を盛り上げてくれました。
たとえば、「未来戦隊タイムレンジャー」のメンバーは次の5人です。
タイムイエロー | 有名な格闘技選手だったが、あるハプニングで永久追放されて地位と栄光を失う。 |
タイムピンク | 幼いころ犯罪者に母・父・妹の家族を皆殺しにされて、その復讐のために生きる。 |
タイムグリーン | 滅亡した惑星のただ1人の生き残りで、物心がついた時から研究所に隔離され、実験対象にされながら孤独に暮らしてきた。 |
タイムブルー | レーサーを目指していたが、「1年以内に突然発症して問答無用に死ぬ」という不治の病にかかる。 |
タイムレッド | 大金持ちの権力者の息子で何の苦労もなくエリートコースを歩んできたが、「親に決められた通りの人生はイヤだ」と駄々をこねて家出。 |
基本的な物語は、上の不幸な4人がワガママ坊ちゃんのレッドに感化されていくというもの。
ただ、妙に未来がない奴ばかり集まった未来戦隊の設定はあまりにも暗すぎて、子供向け番組では生かし切れていませんでした。
そこに登場したのは、6人目の戦士・タイムファイヤー。
貧乏な出身から来るハングリー精神の持ち主で、実力で出世街道を駆け上って行く野心家。迷わないクールな性格は、どこかイジけた主役5人組よりも遥かに爽快でした。
この6人目の戦士はいい意味で物語のスパイスとなり、彼が登場する前と後では違う番組に思えるほどのテコ入れに成功しました(やや誇張)。
ついでに彼が操る巨大ロボットは子どもに人気が出やすい恐竜型だったため、バンダイも潤いました。
ともあれ、タイムファイヤーは最終回の直前、子どもをかばって重症を負ったところをザコ戦闘員に狙撃されて死亡。
「6人目の命は軽い」という俗説の信憑性を高めてくれました。
そんなこんなで、今週放送された「百獣戦隊ガオレンジャー」は第23話「狼鬼、死す!?」。
最初は敵として登場するタイプの6人目の戦士・ロウキが、仲間になる話でした。
ロウキの正体は、ガオレンジャーの仲間。
強力な怪人を倒すために自ら邪気を取り込んでパワーアップしたものの、その呪いで自分が怪人になってしまったのでした。
そして、呪いを解くにはロウキを倒せばいいというお約束の展開です。奇跡のパワーで月食を起こすガオゴッドの助けも借りて、ついにロウキに勝つガオレンジャー。
見事に呪いは解けて、ロウキは人間に戻りました。
…そんなわけで、今週はシリアスな展開ばかりで書くことがありませんでしたが、来週からはロウキがガオシルバーに変身して大活躍する模様です。
ネットアイドルちゆは、いずれロウキが見事な死に様を見せてくれることを期待しています。
「恐竜戦隊ジュウレンジャー」以降、戦隊シリーズでは6人目の戦士が途中から仲間に加わる形が普通になりました。
「6人目」を上手に使えば、マンネリしていた物語を活性化させたり、6人目専用武器やロボの玩具でバンダイを儲けさせたりできます。
しかし一方で、主役5人組が6人目に食われて白けてしまうケースもあります。
その典型例が「超力戦隊オーレンジャー」でした。
オーレンジャーの6人目は、6億年後に出現する悪の組織を予見して、それと戦うためにウラシマ効果を利用して6億年後まで生きていたという少年戦士・キングレンジャー。
初登場時のサブタイトルも第26話「6億歳少年戦士」と、6億歳なのか少年なのか分からない素晴らしさでした。
問題は、オーレンジャーの5人全員が束になるよりもキング1人の方が強いという設定です。
これによって、キングレンジャー様と5人の戦闘員という構図が誕生してしまいました。
また、キングレンジャー専用の巨大ロボットはキングピラミッダー。
外見は単なるピラミッドなのですが、巨大化した怪人が通常サイズに見えるほどの大きさで、やられている怪人がかわいそうに見えてくる凶悪な兵器でした。
その超合金の定価も14800円。オーレンジャーロボ(7980円)の2倍近くしました。
そして、オーレンジャーロボとキングピラミッダーは合体するのですが、その方法は、バラバラに分解したオーレンジャーロボがキングピラミッダーの内部に格納されるというもの。
つまり、合体しても外見はキングピラミッダーのまま。オーレンジャーロボは内蔵砲台の1つという扱いでした。
さて。
先週の「百獣戦隊ガオレンジャー」で、敵の怪人・ロウキの正体が実は6人目の戦士だったと判明。ロウキは怪人から人間に戻りました。
それを受けて、今週のエピソードは第24話「銀狼、閃く!!」です。
人間に戻った元ロウキに、さっそく握手を求めるガオレッド。
「先輩、俺たちに教えてください。いろんなことを」。…これが同人誌だったら、ケツを掘られそうな発言です。
ガオイエローも「今までのことは水に流して仲良くやろうぜ」と歓迎しますが、元ロウキは「駄目だ、俺はお前達を倒そうとした男だ」と言って逃げ出してしまいます。
「何だよあの態度は!人がせっかく下手に出てやったのに!」。マジギレするガオイエロー。
元ロウキは、「姿は人間に戻ったが俺の心は今でも怪人の仲間だ」という苦しい嘘をついて、たった1人で敵の大幹部の元に乗り込もうと画策します。
「仲間って言っても、ツノがないしなぁ」と不安がるザコ怪人を説得して、大幹部がいる場所まで案内させることに成功しました。
さっそく、大幹部に「また俺を幹部にしてください」と頼みながら不意打ちをかける元ロウキですが、「貴様の考えなどお見通しでおじゃる」と、かわされてしまいます。
今週の怪人・キマイラオルグまで登場して、元ロウキは絶体絶命です。
そこに駆けつける、ガオレンジャーの5人。しかし、キマイラオルグには必殺技も通用せず、あっという間に大ピンチに陥ってしまいます。
白「うっ、ううううううっ」
黄「うわああーぐわあー」
赤「ううわああああああああ」
青「うぐわああー」
黒「ぐうう、うわああー」
そこで、元ロウキが変身。
「閃烈の銀狼・ガオシルバー!」と名乗りをあげるや、バックに流れ出すガオシルバーのテーマソング。
ガオレンジャーの仲間の証・四つんばい走法を披露すると、キマイラオルグを1人で瞬殺してしまいました。
黄「あんびりーばぼー」
黒「横綱級の、強さだぜ」
赤「5人でもかなわなかったキマイラオルグを、たった1人で!」
黙っていればいいのに、ご丁寧に自分たちの弱さを解説するガオレッド。
この瞬間、「元ロウキ>ガオレンジャー5人全員」が番組公式設定として確定しました。
続いて、敵の大幹部までも1人で秒殺してしまう元ロウキ。5人が何のために助けに来たのか、もうサッパリ分かりません。
そして場面は、意味もなく波がザブンザブンいっている海岸に。5人の仲間に見送られて、元ロウキは何処ともなく歩き去ります。
レッド「どこに行く?」
元ロウキ「さぁな…。風に聞いてくれ」
ナレーション「どこへ行くのか一匹狼。この続きは、また次のお話です」
パワーバランスが崩れるので「これっきり戻ってこない」か「強いのは初登場時だけ」が無難だと思いますが、次回予告を見る限りでは来週も大活躍しそうです。
元ロウキがキングレンジャーの二の舞にならないか、ネットアイドルちゆは少しだけ心配しています。