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日曜日ですので、恒例の「百獣戦隊ガオレンジャー」ネタです。今日は第6話「牛、焦がれる!!」。ガオレンジャーの筋肉担当・ガオブラックのちょっぴりせつない初恋の物語です。
ガオブラックといえば、以前から「どすこい」「ネバギバ(ネバーギブアップの略)」などのイカした日本語センスが注目を集めていましたが、今日は特にそのファンキーなボキャブラリーが堪能できます。
さて。今回の怪人は誘拐した花嫁をマネキン人形に変えてコレクションするのが趣味のウェディングドレス鬼。余談ですが、特撮の世界では花嫁誘拐はオーソドックスなネタで「太陽戦隊サンバルカン」から「超光戦士シャンゼリオン」まで広く用いられています。
結婚式場の中で見失ってしまった怪人の追跡中、ガオブラックは偶然見かけた式場で働く女性「島田さん」に一目ぼれしてしまいます。
ブラック語録(1) 女性に一目惚れしたとき
「き、金星(きんぼし)だ」
しかし、黒タイツに黒ヘルメットに鉤状のツノまで生やしたブラック。島田さんは「新郎さんですか?」とニッコリ笑いかけてくれましたが、結婚式場よりも○○事務所が似合っていそうな精悍な面構えのフロアマネージャーが飛んできて追い出されてしまいます。「なんだお前、偉そうなツノを生やしやがって。結婚式場じゃ、ツノは隠すものだ!」。
…って、このフロアマネージャー、よく見るとオープニング「ガオレンジャー吼えろ!!」を歌っておられる山形ユキオさんではないですか。「ガオ!叫べ!ガオ!倒せ!ガオ!まだだ!ガオ!熱く!百獣戦隊ガオレンジャー!ウガアアア!吼えろ!!」
ついでにエンディングのSaliaさんも花嫁役で出演しておられます。これはいったいどういった趣旨のファンサービスなのでしょうか。嬉しいけど。
正面突破をあきらめたガオレンジャーの5人。式場にバイトとして潜入することにします。
そこで名前を聞かれて「ガオブラック」と答えてしまうのもどうかと思いますが、「ああ、ガオさんね」と納得してしまう島田さんは本当にいい人です。なお、劇中には一度も出てきていませんがガオブラックの本名は牛込草太郎です。確かに、あまり名乗たくないかも。
そして花嫁に変装したブラック。紆余曲折の末、ついに怪人との戦闘です。いつもより気合いが入ったブラックは戦いの前に”しこ”を踏んで敵を威嚇します。しかもウェディングドレス姿。
以下、戦闘場面の描写は割愛し、ブラックの台詞だけを見ていきます。
ブラック語録(2) 戦闘前の威嚇
「どすこい」
ブラック語録(3) 張り手ラッシュの際のかけ声
「ネバギバじゃい~」
ブラック語録(4) とどめを刺すとき
「島田さんのためなら、もひとつネバギバ!」
ブラック語録(5) 敵を倒した勝利の雄たけび
「愛は強し!」
ブラックの活躍で、めでたく怪人を倒しました。そして、いよいよ島田さんを口説きにかかるブラック。
ブラック語録(6) 女性を口説くとき
「あなたは、美しい。美しさとは、若さや、スタイルのことじゃありません。ほら、自分が困ったときに励ましてくれたあの優しさ、人としての、心の美しさが大事なんです。…あなたは金星です」
しかし、実はフロアマネージャーの山形ユキオが島田さんの恋人でした。やっぱり「どすこいどすこい」言ってるだけでは、格好よく「ガオガオ」と歌い上げるお方には勝てないのでしょうか。
失意のブラックですが、親友のブルーが男の友情で励ましてくれます。
「ブラック、お前には俺がいるだろ?」
そして、笑いながら駆けていくブラック(男)とブルー(男)。めでたしめでたしで次回に続くのでした(すべて本当に放送された内容です)。