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すっかり毎週日曜恒例となりました、「百獣戦隊ガオレンジャー」レビューのコーナーです。今日は第15話「鬼、吠える!!」。
先週から登場した敵の新幹部ですが、顔の中央に巨大な鼻があり、その鼻の穴の中に目が埋まっています。とても気になりますが、実は目玉に見せかけた鼻クソだったりするのでしょうか。
ついでに、背中から巨大な耳が生えてます。その上一人称は「マロ」で、オカマ口調で喋ります。名前はウラ。ちゆのお友だちに浦くんという子がいるのですが、コイツがきっかけでイジめられそうです。
さて。
今週はレッドやブラックが意味もなくパンツ丸出しになったり、敵の女幹部のツエツエさん(35)によるコスプレ大作戦が実行されたりしました。
コスプレ(1)不思議の国のアリスあたりをイメージしたピンクでヒラヒラのメイド服でお花摘み
コスプレ(2)江戸時代の庶民スタイルでタライを漕いで佐渡島に渡り、金塊を掘り当てる
コスプレ(3)乳の谷間が露出されまくりのセクシー女盗賊スタイルをして、美術館でコソ泥行為
これがツエツエを演じる斎藤レイさんのホームページの掲示板でも大受け。
>レイさんてナイスバディなんですね、思わず見入ってしまいました
>しばらくレイさんの胸元に釘付け・・・
>仕事でかなり落ち込んでいたのですが、少し気が楽になりました
ついでに、ガオブラックを演じる酒井一圭さんまで「今日、改めて『胸』ビビった~!!」とか書き込んでおられます。
こうしたベクトルが明後日の方に向かったファンサービス満載のギャグ展開から一転、終盤は新たなる強敵・ロウキが登場します。千年の怨みを晴らすために蘇ったという戦士で凶悪な強さを誇り、登場早々にガオレンジャー五人に完勝。
ここで一気に皆殺しにされて「勝った!百獣戦隊ガオレンジャー完!」と叫ばれそうな勢いです。しかし、なぜか「死に急ぐな。これから、じっくり時間をかけて復讐してやる。楽しみにしていろ」と言い残して余裕ぶっこいて立ち去ってしまいました。
今トドメをささないと後で絶対負けるのに。
ところで、挿入歌が3曲も収録されたお得なマキシシングルが先日発売されました。
1曲目は、百獣戦隊の役者5人で合唱する「大空への階段」。
最近、戦隊メンバー全員の歌はノリのいい曲が多かったのですが、これはまったりとスローで、聞き所を見つけるのが困難な歌です。
とりあえずブラック(男)のパート、「たとえ虹が消えたって、そこに君の輝きがあったから」「たとえ離れていたって、この心のぬくもりは永遠さ」はブルー(男)を想いながら歌っているのだと考えるといい感じです。
2曲目は、ガオホワイトのテーマソング「white light」。
歌うは堀江美都子さん。「サザエさんのうた」「キャンディ キャンディ」「進め!ゴレンジャー」など、あまりにも多い名曲の数々。ポリアンナ、アッコちゃん、オボッチャマンなど、声の名演技も多数。「宇宙鉄人キョーダイン」に白川エツ子役で出演した、あのアニソンの女王です。
歌詞は「武芸百般!まだ男のコに興味はないの、今は、今はバトルのトリコ」「女の子は戦ってキレイになる」「白い虎に選ばれて、牙むく戦士に変われ、私!」という感じ。虎殺しの父親に育てられ、武芸専門学校に通うために上京したホワイトらしい歌です。
そして、目玉は巨大ロボ・ガオマッスルのテーマソング「HOT!HOT!ガオマッスル!!」。歌うはオープニング「ガオレンジャー吼えろ!!」と同じく山形ユキオ様。
番組中に挿入歌として流れた時にいくら耳をこらしても全く聞き取れなかった歌詞が、ついに明らかになりました。
とりあえず、冒頭部分を引用してみます。
HOT! UHOHOT! HOT! UHOHOT!!(ホッウホホッホッホッウホホッ)
野太い息づかい!
DODO! ZUDODOT! DODOTSUTSU DOKODOKODOKODO!!(ドドズドドッドドッッドコドコド)
嵐のドラムロール!
GUGU! TSUGUGUT! GUGUTSUGU GUGUGUGU!!(ググツググッググツグググググ)
盛り上がる鉄の筋肉
熱く戦え Uuu…HOT! HOT!(ウーホッホッ)ガオマッスル!!
絶妙のゴリラ感とマッスル感が極上で、この調子で延々と歌い続けます。そしてフレーズフレーズが素敵ワードのオンパレード。
「力は力で打ち砕け!!」「血潮が騒ぎ出す!」「粉みじんだクラッシュアウト!!」「奮い立つ硬い胸板」「鼓動が加速する!」「吠えて飛びつけ」「DA!DA!っと投げつけた爆弾、GA・GAN!と敵を撃てば」「何もかもGASH!つぶせよ!」「命の強さがケタ違い!!」
また、「まなじりを決する」と「雌雄を決する」を勝手に合成して「まなじり&雌雄を決する!」などと歌ってしまったり、すでに俺日本語の領域に足を踏み入れています。
こんな歌詞、クスリでもやってないと絶対作れないと思います。
とにかく低音がキキまくった、常人では30年石の上に座っても真似できっこないシャウト。
特に「クラッシュアウト」と歌う時。「クラッシュ!」と鋭く叫び、「アウト」はダンディなジゴロ男性がコーヒーを一杯飲み干した時のように、おごそかに吐き出します。これほど絶望的に自分には歌えそうにないと認識させられる曲は、そうそうありません。
そんなこんなで、ネットアイドルちゆは山形ユキオ様を応援しています。