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九(いちじく)先生の「たわわなコンプレックス」

最近、白泉社の『LaLa DX』によく載っている、九(いちじく)先生の作品が気になっています。

「イケェ…メェェン…」という擬音

イケメンの登場シーンに、一目でイケメンだと分かる「イケェ…メェェン…」の書き文字。

すばらしいセンスです。


そんな感じで、『LaLa DX』 2013年9月号掲載の読切をご紹介してみると……。

『たわわなコンプレックス』扉絵

主人公は、巨乳の女の子。男性に胸ばかり見られるのが悩みです。

ある日、同じクラスの男の子・全天くんが巨乳ギライだと知って、キュンときます

「俺は巨乳が嫌いなんだ!!!」

しかし、全天くんの巨乳恐怖症は、巨乳の女とは目を合わせることもできないという重症で……。

ダンボール箱を装備して胸を隠す主人公

そんなこんなで、減乳ダイエットなどをがんばる主人公の姿に、全天くんも次第に惹かれていきます。

「俺を変人扱いするどころか 俺が嫌な思いをしないよう 胸元を隠したり ダイエットまでしてくれている」

「でっけぇやつだよ 胸だけじゃなくて心が」

……と、無駄にうまいこと言おうとする全天くんでした。

そして、最後の殺し文句は、

「俺 多分お前の胸でなら 窒息死してもいいよ」

ということでハッピーエンド。

最初から最後までほとんどおっぱいの話しかしていないのに、キャラクターが成長しつつカップル成立するプロット自体は綺麗にまとまっています。

全40ページのうち、おっぱいと無関係なページは存在しないというスキのない構成は見事でした。

イスズ先生の「名前も知らない君の。」

『LaLa DX』といえば、2014年1月号に掲載されたイスズ先生の投稿作品も、ちょっとツボでした。

『名前も知らない君の。』の扉絵

主人公は、イケメンの友春くん。

ある日、電車でいつも自分の前に立っている女の子から、声をかけられます。

女の子は「伝えたいことがあって……」と恥ずかしそうで、告白っぽい雰囲気。

「ズボンのチャックが開いています。」

それから色々あって、最後の殺し文句は、

「アニマル ペイズリー ストライプ 星 花 ドット ギンガムチェック あなたの パンツの種類 ずっと見てたから あなたのこと」

なんでも、友春くんが毎朝必ず全開なので、彼女は、「私が前に立てば他の人に見られない」という脳内理論武装で、いつも近くに立っていたそうです。

そうして、自分だけが視姦していたファスナーの奥のローテーションを言い当てることで、彼への好意を伝えるのでした。

「アニマル ペイズリー ストライプ 星 花 ドット ギンガムチェック。あなたのパンツの種類。ずっと見てたから、あなたのこと

というわけで、この扉絵も、実は股間を見ていたのでした。

『名前も知らない君の。』の扉絵

なお、この作品の選評は……。

「毎朝チャックが開いている友春の事を男子として好きになっていくのか、やや気になりました。」

「毎朝チャックが開いている友春の事を男子として好きになっていくのか、やや気になりました」

とのことで、やっぱり少女漫画的には、いくらイケェ…メェェン…でも、股間にルーズな男はNGなのかもしれません。

ネットアイドルちゆは、九(いちじく)先生とイスズ先生を応援しています。