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早いもので、百獣戦隊ガオレンジャーも第10話。

今日のサブタイトルは「月が招く!!」です。

スーパー戦隊は、必ず巨大ロボを保有しています。ガオレンジャーの場合は、五体の聖なる獣(パワーアニマル)が合体したガオキングです。

ところが先週の最後で、その聖なる獣のうちの一体、ガオライオンが病気で倒れてしまいました

パワーアニマルの力の源であるガオソウルが減少しているため、聖なる森に生えている輝きのキノコで治療しなければならないそうです。

さっそくキノコ狩りに赴く百獣戦隊の一行。しかし、聖なる森は10年前に切り開かれ、ニュータウンになっていました


このままでは、輝きのキノコが手に入らない!

あせる百獣戦隊でしたが、何の説明もなく、戦国時代にタイムスリップします。とりあえず聖なる森も健在で、一安心です。

”森の番人”を名乗る日光江戸村にいそうな人たちに襲われたりしながら、キノコを探すガオレンジャー。ちょっぴり戦国自衛隊みたいです。

この戦闘の際、ガオホワイトのスカートがモロにまくれ上がって尻がむき出しになっている場面があるのですが、画面映りがあまりにも小さくて鮮明に見えないのが惜しまれます。

ここで今週の敵の怪人・ブルドーザー鬼が登場します。

いきなり木材を投げつけてきて、「にはをつけなって。最高の親父ギャグだぜ。がっはっはっはっは!」と高笑いする登場シーン。

さらに、「木々を切り倒すのが趣味の俺様は、嬉々としてるぜ。だぁーはっはっはっは!」と、快調に飛ばします。

時間の都合で等身大のバトルは省略。ブルドーザー鬼は、いきなり巨大化した状態で百獣戦隊の前に現れます。

そして、CM前に早くも登場するガオキング。

必殺技や巨大ロボがCM前に登場するのは「負ける話」だと相場が決まっています。

一気に勝負を決めようとするガオレンジャー。しかし、あと一歩のところでガオライオンが力尽き、ガオキングは分解してしまいます。百獣戦隊、危うし!

一方、さらに調子に乗るブルドーザー鬼。「がっはっは。どうだ、どうだ、ブルどうだー(ブルドーザー) …ナンチッテ!」。

しかし、そこにガオレンジャーの新たなる仲間が駆けつけます。

すかさず、解説のナレーションが入ります。「10個目のガオの宝珠が輝きはじめるとき、新たなるパワーアニマルが深い眠りから目覚めます。聖なる森の守護神、それはガオゴリラだったのです」。

いきなり流れ出す、頭が悪そうなラテン系ミュージック。ゴリラっぽくドンドンと胸を叩き、暴れ出すガオゴリラ。

実録:ガオゴリラの攻撃

(1)目からビームを出す

(2)ビームが当たった地面からヤシの木が生えてくる

(3)ヤシの木にバナナが実る

(4)ガオゴリラがヤシの木によじ登る

(5)木からむしり取ったバナナを怪人に投げつけて攻撃

(6)命中したバナナが爆発、ダメージを与える

この強烈な攻撃に、たまらず吹き飛ばされるブルドーザー鬼。「そんなバナナー」

一方、これに感銘を受けた”森の番人”たちは、「あれが森の守り神さま! ありがたやありがたや…」と拝み出します。

そして、病気のガオライオンの代わりにガオゴリラが入って、五体のパワーアニマルが合体。新たなる巨大ロボの誕生です。

その名は、ガオマッスル!

変身直後、いきなりポージングを決める漢っぷりです。

突然のマッスルに動転しながら、ブルドーザー鬼が吠えます。「ガオマッスルだろうが、やっつけてやりマッスルー!」

いよいよ、必殺技の登場です。まずはグッと力こぶを見せつけてから、技が発動します。

剛力無双・マッスルラリアット!

ネーミングそのままの技で、見事ブルドーザー鬼を撃破。めでたくキノコを手に入れて、ガオレンジャーは現代に還ってきました。

ちなみに輝きのキノコですが、スーパーマリオの毒キノコを連想させるどぎつい配色渦巻き模様が入った上、不気味に発光しています。

こんなの食わせたらガオライオン死にます


ところで百獣戦隊には、ブラック(男)とブルー(男)のラブラブカップルが出来上がっています。

以前、ブラックが年上の女に浮気するエピソードがありましたが、今回はブルーが戦国時代で会った女に一目惚れしていました。

しかし住む時代が違いますので、すぐに離れ離れです。現代に戻ってきて、ぐんにょりするブルー。

その肩を黙って叩くブラック(男)。無言で、ニッコリ微笑みかけます。

振り返って、微笑み返すブルー(男)。

見つめ合う目と目。

甘い時間。

二人だけの瞬間(とき)。

ラブラブオーラを放出する二人から、カメラがだんだんと遠ざかっていきます。今日の物語もおしまいのようです。

最後にナレーションが入り、五人が突然タイムスリップした理由が説明されます。

「青年たちに起こった一夜の不思議。仲間になりたかったガオゴリラが、彼らを過去に呼んだのでしょうか。真実は、誰も知らないのです

めでたしめでたし。