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『トワイライトゾーン』の“前世少女”年表(88年~)

ちょうど7年前に、『ムー』の前世少女年表という記事を作りました。

その最後の方が、次のような感じになっています。

1988年
  • 「前生アトランティスの戦士だった方、石の塔の戦いを覚えている方、最終戦士の方、エリア・ジェイ・マイナ・ライジャ・カルラの名を知っている方」を捜す高2の色魔さん(4月号)。

前生アトランティスの戦士だった方、石の塔の戦いを覚えている方

  • 6月号から、『ムー』は前世の仲間探しを載せない方針になりました。
1989年
  • その後も、『TZ』(89年休刊)や『マヤ』(92年休刊)など、ほかのオカルト雑誌には前世少女の求人が載り続けました。

この「ほかのオカルト雑誌」について、もう少しフォローしておきたいと、前々から思っておりました。


というわけで、88年以降の『TZ(トワイライトゾーン)』のペンパル欄について、ちょっくらご紹介してみます。

※長くなるので、同じような投稿とかは適当に省略します:省略中(クリックでたくさん表示します)

1988年
1~3月
  • 「ミルティア星、ミルティアンヌ(人の名)、流された姫、氷の都の4つの中で知っているものがある、またはピンときた方はお手紙ください」という女性(1月号)。
  • 「“エルフィーナ”もしくは“ミタ”という名前に心あたりのある方、“白”である方。“アクエリアス(真実の使命人という意味)”の方」のお手紙を待つ18歳の女の子(3月号)。

この投稿に対しては、アクエリアスからの異議がありました。

「あなたは……アクエリアスの名を使ったことで、アクエリアス全員の怒りを買ったんですよ」「PS これはアクエリアスの長の許可を得て書いたものです」(5月号)

それに対する返事は、

「そもそも、私のいうアクエリアスと、真乃さんのいうアクエリアスは、まったく違うようです。私がいうそれには長などいないし、種族なども違います」(7月号)

……という感じで、アクエリアス違いだったそうです(もう少しだけ詳しい経緯は以前の記事を参照)

アクエリアス(真実の使命人という意味)

1988年
4~6月
  • 「仲間を探しています。風の戦士、水の戦士、火の戦士、空の戦士、最終戦争にかかわりのある方、または覚えのある方でも。私は風の戦士です。前世はたぶん、関ヶ原の合戦にかかわっていたと思います」という13歳の女の子(4月号)。
  • 昭和62年12月28日に、私と一緒に戦いにいった男性5人と女性1人。名前は6人ともわかりません。もし、実在しているのならお手紙ください」という18歳の女学生(4月号)。
  • 中国黄河六色仙(白蘭、赤無、青乱、黒李、黄里、緑彩)の名に覚えのある人、またはこの6人の身内の方、転生していたら連絡ください。私はこの6人に前世で命を助けてもらった者です」という女性(5月号)。
  • 「ローザ、デビット、カール、ミライザ、アデル、コデリーナ、スティール etc」に覚えのある人を探す女の子(5月号)。

私の前世名はローザです

アルメリーナ

  • 「『アルメリーナ』か、一文字違うとか、似た名の方」の連絡を求める女の子(5月号)。
  • 「過去世のとき、“姫”か“占い師”をしていた、そんな気がする方、鶴見の方(市、区、町、名字等)、『ヨエルの娘』およびその仲間の方にお聞きしたいことがあります。夜中の23時~2時の間にテレパシーを送っている方お便りください。返事確実」という人。
  • 「ティフォア、リィノーンという名前。ウルノォム、ラウリィ、ファル・ブュリフ、リトファムル、メルーフという名称に聞き覚えのある方、もしくは鮮明に思い出せないおぼろげな幻に惹かれている方、夢の中で不協和音の連なりみたいな音楽を聴いたことがある方はお便りください。私は、伝説を完成させたいと願う詩人です」という18歳の男性(6月号)。
  • 3月21日の夜中、タカシまたはタケシ、単子葉植物の木、私を救ってくれた、女の子ひとりと4~5人の男の子について心当たりのある方は連絡ください。私は宇宙服を着て、空間をさまよっていた者です」という14歳(6月号)。
  • 「昔、自分はとある一族のひとりで、他一族と戦っていたような気がします。“その身軽やかに、また、妖し気に……”という言葉に何か感じた人、60円切手同封で連絡を」という14歳の女の子(6月号)。
  • 「アンセンチア、グランファス、レネグランファス、シュルトラネーハ、セルハパニス等の名前をご存じの方、連絡ください。また、フランス革命のときの仲間も歓迎します。こちらマドレーヌとマリー=テレーズです」という18歳の女の子(6月号)。
  • 地の王子アティスは自分であるという方、お手紙ください」という20歳の女性(6月号)。
1988年
7~9月
  • 「私の前世で関係のあったと思われる、現在の名前で“なおき”君という15~18歳くらいの方」の連絡を求める17歳の女の子(7月号)。
  • 「セロシア、シュカイ、ラウザ、セイ、リュウに聞き覚えのある方、ムー大陸、ラー神、最終戦争の戦士の方、光と闇の戦いを知っている方々、女神の転生を信じる方等お手紙ください。こちらはセロシア、セイ、女神です」という15歳(7月号)。
  • 「前世が光の民で、レフダーナという魂だった方、タカシ、ユキヒロの魂だったと思われる方は連絡ください」という人(7月号)。
  • 「アグノウリア、シュナン、トウナ、ユニ、サー、デルタ、ヒヤ、サヤ、ユウキ、カミィ、ムカイ、マーヤの魂の方、あるいはそう思われる方、変身族の天狼一族、龍人族の方、魔光界の方、月の民、星の民、天上界の方々」の連絡を求める人(8月号)。
  • 「前世で天使だった方、いつになってもかまいませんので、お手紙ください。私は通称“グリーン”です」という17歳の女の子(9月号)。
  • 「仲間を探しています。(戦士、神々、同志、ノア乗員の方々etc) 私達は指令、三大精霊の水、聖教母です」という高3の女の子(9月号)。

指令、三大精霊の水、聖教母

8月号では、K田さんという人が、「やれ天使がどうの、戦士だ、竜族だとかいうバカどもを何とかしてください」と投書。

すると、15歳の女の子が、「ハッキシいってムッときた」「実はわし、K田さんのいう天使・戦士だったものです。それゆえになーんも知らないK田さんにバカといわれる覚えもない」と反論(11月号)。

それを受けて、「戦士は心の底から怒ってはいけないのでは……? と思いました。戦士が憎しみの塊になったら、それはもう悪魔同然です」など、12月号には多くの意見が掲載されました。

1988年
10~12月
  • 「ファラティマ、エブマルーン、フィーネ、シュラ、サリージャ、ミラージュ、アーリィ・ヤム、アシュラナータetcの名前に聞き覚えがある人」を探す15歳の女の子(10月号)。

(この方は5月号のローザさんと画風や構成が似ていて、住所も市区町村までは同じなのですが、番地以降・氏名・前世の仲間たちは違うようです)

ファラティマ
88年10月号

私の前世名はローザです
88年5月号

  • 「サヴァーリア(サラ)、ウェリファリア(ウェア)、カイ・シヴァ、アメリアの名に覚えのある方、ピンときた方(似通った名前でもOK!)、長生族、水龍族の方、アトランティス、ムーの巫女、戦士、火・土・水・嵐のどれかを操れる方、操られていた方お手紙ください。こちらはサラ、ウェア、アメリアです」(11月号)。
  • 「下の絵かリーンという名をどこかできいたことがある、または夢で見た、インスピレーションで感じた人はごれんらく下さい」という14歳の女の子(11月号)。

リーン

  • 光の民の光魔導師ラウザァです。これは前世です。僕は光と闇の戦いに参加したという記憶があります。これらの興味を示した方どしどしお手紙ください」という12歳の男の子(12月号)。
  • 「アース・ローザ等の名前に聞き覚えのある方、またはその仲間、同志の方々」「私は少々天を動かすことができ、弱いけれどPK、予知、霊感を持ちあわせています」という14歳の女の子(12月号)。

前世少女とはそれほど関係ないのですが、『TZ』の文通欄には、新興宗教に影響されている人もポツポツいます。

たとえば、7月号には、「大川隆法、善川三郎、高橋信次、谷口雅春等の著書を愛読されている方、特に霊言集を数多く読まれている方」と文通したいという22歳の男性や、「千乃祐子著の『天国の扉』を読み、大変感激いたしました」という18歳の女の子がいます。

(※この辺、もちろんオカルト雑誌は特殊なのですが、『薔薇族』にすらエホバの証人がいるくらいで、どこの投書欄にも宗教は涌くものです)(『薔薇族』の参考画像)

オウム

1989年
1~3月
  • 「幻秀鬼、赤いベール、謎の戦闘部隊N-3、アルベールに心当たりのある方は連絡ください」という25歳の男性(1月号)。
  • 「イーザ兄さん ルーザ兄さん 僕です! グリドゥ・グフォンですっ どこにいるんですかっ」という人(1月号)。

兄さん

  • 「ヴァルガ、ブァルマ、オウコ、紅龍、青龍、白龍、緑龍、黒龍、ナーガ、アガルアー、天と地の紋章を持つ姉妹等に心当たりのある方、ご連絡ください」という14歳の女の子(2月号)。
  • 「本山景一様、もし現界におられるのでしたら、ご連絡ください」という女性(2月号)。
  • 「銀龍、紫龍、黄龍に心当たりのある方。こちら青龍、黒龍、白龍です。玄武、白虎も探しています。龍(神)に詳しい方、いろいろ教えてください。それと宇宙の民(十二宮天衆、半カオス等10人の方々)、こちらカイラ(半カオス)、双子星(座)です」という20歳の青龍さん(3月号)。
  • 「雅風、白里、夜司、千路、亜蘭、涼河、潤緒、龍華、美月、彩緑、鳳火等に心当たりのある方。またはアーク・シェリア帝国反乱軍の同志、ジェスターの方々ご連絡ください。こちら茗梨、星音、千紫亜、馨麗、水矢等です」という19歳の女の子(3月号)。

前世少女とはまるっきり関係ないのですが、この当時、「101」という中国の毛生え薬がブームで、みんなで中国までハゲを治しに行く旅行ツアーがありました。

この投稿(1月号)はそんな時代の空気を感じさせるもので、どうしてオカルト雑誌の『TZ』に送ったのか謎ですが、よく考えたら「101」もオカルトみたいなものでした。

101

1989年
4~6月
  • 夢眩、弓弦、藤霧、東乃、沙羅、湖祈、藍雲の名に心当たりのある方、インスピレーションを感じる方、連絡ください。こちら醒韻です」という14歳の女の子(4月号)。
  • 「レイラス、アイリス、アゼダ、ネーセラ(精霊6人衆)。この4人の名前に聞き覚えがある方」を探す17歳の女の子(4月号)。
  • 四天王、八大龍王の方々、私は“抄”です。今本当の龍族の方を探しています。夏の間竜神界にいた方、竜神の方々は少しでも記憶がもどってきているはずです。あと、抄弥、拓巳という名前の人を知っている方、または会ったことがあるという方(そのふたりのイメージを書いてください)」という20歳の女性(5月号)。
  • 「私たちは前世で冥王星に住んでおり(約220年前)、狙撃者として暮らしていました。あるとき、麻呂枝大臣を暗殺してほしいとの依頼を側近の赦堂から受けたのです。そのことで私たちは争いバラバラになりました。が、結局暗殺することになり、星立堂(国会議事堂のようなところ)へ向かう途中、敵の爆弾にあたって命を落としてしまいました。そこで仲間を探したいのです。瑠蘭、竜厘、希境、卑弥果、もし覚醒していたなら連絡ください」「私たちは孔樹、沙霧、桜花林です」という14歳の女の子(6月号)。

『ムー』が前世少女を載せなくなった件について、『TZ』誌上に目立った反応はありませんが、この投稿はいちおう『ムー』の件を意識した上で『TZ』を褒めている(?)みたいです。

1989年
7~9月
  • 「ディーヴァ神族の神将またはヴィシュヌ様、インドラ様直属の部隊を各自で率いていた8人の神将(4聖剣、4武弓の持ち主)の方々、ご連絡ください。私はレイロック、8人の神将のひとりです。そして“希望”という名の精霊の化身ソフィア、記憶があるのならご連絡ください」という男性(7月号)。
  • 「私はマインド・ネットワークのハッカーです。センチネル(聖戦騎団)の戦士、もしくは枢人(クルト)、紫音(シオン)、風牙(フウガ)の名に心当たりのある方、今世紀初頭ドイツで秘教的活動に関わりのあった方(ブソル協会、アルマネン、OTO等)、ご連絡ください」という23歳会社員の男性(7月号)。
  • 私は最近、弘法大師様の霊とチャネリングできるようになりました。大師のお告げでは私は32歳で真言宗にもどって、大元帥法の伝法を受け記憶をとりもどせとのこと。そこで仲間を探しています。前世で私に伝法してくださった唐の華林寺元照和尚たち、直弟子寵寿、敬愛する霊仙三蔵、各々の前世を持つ人がいたら、ぜひともご連絡ください。もうすぐサタンが復活するので、その猛威に対し真言大元宗の再興をもって迎え撃てとのお告げです」という25歳の男性(8月号)。

(この方は前世少女というか、大川隆法に近いアレだと思います)(※大川隆法は24歳のときに霊と通信できるようになり、「おまえは今後、おおいなる救世の法を説いて、人類を救わなければならないのだ」と告げられて、1985年から『空海の霊言』『キリストの霊言』などの出版を開始)

  • 前生、会津白虎隊員だった方、または隊士を知っている方、お手紙ください。こちらは士中一番隊隊長代理・諏訪啓次郎と、参謀・秋月悌次郎です」という女性(9月号)。
  • 「『ティラ』(巫女)(宇宙人)、『テティス』(巫女?)、『シンタ』『ノツナカシンタ』『カガヒデアキ』『サリ』の名前に心当たりのある方」「できればその人物のイメージ画も描いて下さい」という女性(9月号)。

ティラ

  • 「ナーガ・ラージャ(竜王)を探しています。ナンダ・ウパナンダ、タクシャカ、ヴァースキ、アナヴァタプタ、マナスヴィン、ウトパラカ、サーガラの名前に心当たりのある方、大至急ご連絡を。当方、サーガラ竜王です」という15歳の女の子(9月号)。
  • 「ヴァユ(風)の長、アパス(水)の長、テジャス(火)の長、アカシャ(空)の長、プリティヴィ(地)の長、もしくはその団に属する者、連絡ください。私は五芒星の女王エリンです」という女性(9月号)。
  • 隠鎮・霊覚・覚露・覧離・陣震・超竜・促利・烈樹・照架・深敏・更方・世京という名に心当たりのある方はぜひご連絡ください。こちらは雅風・清廉・雑野・伯楼です」という女性(9月号)。
1989年
10~12月
  • 「シルメリアという名前に覚えのある方、62円切手同封のうえ連絡ください。また、七神将 エイゲ、ヒュウゲ、タスク、リラ、ヤヨイ、リヴァ、ナヴァルの記憶を持つ方、7人をご存じの方も連絡ください。当方シルメリアです」という女性(10月号)。
  • 「プレアミスという言葉に何かを感じた方、剣の所持者の方ご連絡ください。私は光の剣の所持者で前生名をライオスといいます。私の友人たちも剣の所持者で炎の剣と天の剣を取り戻してます」という女性(10月号)。
  • 12月号で『TZ』は休刊(最後の11月号・12月号には、前世少女っぽい投稿を掲載しなかったみたいです)

※以下、「前世少女」との関連としては複雑で微妙なところで、色々と誤解させてしまいそうで申し訳ないのですが、佐々木正光に気付いて無視するわけにもいかず、ごく簡単に記載させていただきます。

当時の『TZ』や『ムー』には、麻原彰晃がらみの記事も多かったです。

(『TZ』では麻原彰晃の連載もあり、88年11月号の「エジプト大ピラミッドの謎」という特集では、麻原彰晃が寄稿して「ピラミッドはポアのための特殊装置だったのだ」と語っています)(参考画像)

そして、『TZ』の「譲ります」の欄では、のちにオウムの医師として知られる佐々木正光さんが布教活動をしていました。

佐々木正光
前世少女の隣にオウムの布教

また、オウムの幹部だった広末晃敏さんも、「『トワイライトゾーン』はよく読んでました」「『トワイライトゾーン』でもよく輪廻転生の話が出てきますが、私は不思議な子供で、幼稚園児の頃から、前世の記憶なのか、習ってもない漢字が読めたんです」などと述べており(『麻原彰晃を信じる人びと』88~89頁)、『TZ』を愛読していたオウムの信者は多いです。