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東映戦隊シリーズ最新作・「百獣戦隊ガオレンジャー」。
その中でガオイエローを演じておられる堀江慶さんのホームページ「CORNFLAKES」の掲示板に先日、次のような書き込みがありました。
「わたしは20歳の韓國人です。日本に興味があるので日本人の友達を探しています。わたしは super-sentai 百獸戰隊 Gaoranger堀江 慶 氏の Fanです。ぜひ、わたしと友達になって下さい」
この韓国の方、ガオレンジャーのファンサイトまで運営しておられます。これを堀江さん自ら、掲示板で「いやあ、下の韓国の人のサイト、面白かった」と絶賛。
ガオレンジャーで日韓友好の輪が広がっております。
さて。
今日放送された「ガオレンジャー」は第20話「巫女囚わる!!」でした。
東映戦隊では普通、カラフル全身タイツ五人衆のほかに、長官や謎のテクノロジーを授けてくれた宇宙人といった参謀役が存在します。
多くの場合、この役回りはオッサンか着ぐるみか夏休みの工作みたいなガラクタロボットが担当します。
しかし百獣戦隊の参謀役はテトムさんという人で、見た目は若いねーちゃん。この点、他の戦隊と比べてかなり恵まれています。
ただし、外見は20代でも実年齢は1022歳。本当はちびうさ(900歳)より年上のババアなので油断は禁物です。
そんなテトムさんに、ガオイエローがこっそり耳打ちします。「明日、現地集合で午後3時。他の奴らに気づかれるなよ」。
これはもしかして、愛し合う男女が人目を忍んで会う逢い引きというヤツではありませんか。
この会話を盗み聞いていたガオレッド。さっそく他のメンバーにバラします。
紅一点のガオホワイトは大喜びです。「テトムとイエローが二人だけの秘密を持っていてもおかしくないわ。ガオレンジャーになって、半年ぐらいは二人っきりだったんだからっ」。
ご参考までに、「テレビマガジン」などの情報から百獣戦隊年表を作ってみました。
数万年まえ | 初代ガオレンジャー誕生 |
西暦979年ごろ | テトム生まれる |
西暦980年ごろ | 先代ガオレンジャーが怪人を滅ぼす |
西暦2001年 | ふたたび怪人が発生 |
1年まえ | ガオイエロー入隊 |
半年~2ヶ月まえ | ブルー、ホワイト、ブラック入隊 |
第1話 | レッド入隊 |
2人の年の差はさて置いて、確かにホワイトが言う通り、イエローが入隊してから半年はテトムとイエローのツーショット戦隊でした。
そして、当日の午後3時。現地で待ち合わせるイエローとテトムさん。それを尾行する赤・白・青・黒。
4人の隠れ方はバレバレなのですが、テトム&イエローは2人の世界に逝ってしまっているので全く気がつきません。
テトム「ねえイエロー、あれから1年経つのよ。いつまで秘密にしておくつもり?」
黄色「あんなこと、奴らにしゃべれるわけないだろ。…テトムすまん。あれは俺の若気の至りだった」
その会話を聞いて異様に興奮する尾行4人衆。
白「何なの、若気の至りって…。もしかして」
赤「1年前の七夕の日、天の川の下で…」
黒「彦星さま…」
青「織姫!」
そう言いながら、いきなり抱き合ってチュ―しようとするブラック(男)とブルー(男)。狂っています。
そうして4人がホモラブに夢中になっている頃、イエローとテトムさんは今週の怪人に襲われていました。
怪人「久しぶりだな、ガオイエロー」
黄色「まさか、原付オルグ!?」
怪人「フヘヘヘヘ、見違えたか。俺は昔の50ccの原付じゃねえ。大型二輪免許が必要な、750(ナナハン)オルグにパワーアップしたんだぜ!」
むかし、イエローが駆け出しの新米ガオレンジャーだった頃、はじめて戦った相手が原付オルグ(当時50cc)でした。
変身アイテムを手渡されて、「ここ開けて、ここ押して、ガオアクセスって言うのよ」と変身方法を伝授されるイエロー。
テトムさんは、片手を前に突き出して「ハッ!」と叫ぶポーズまで細かく指導してくれます。
しかし当時のイエローには、怪人を倒せる力はありませんでした。「だ、駄目だぁ~」と音をあげて、すっかりへっぴり腰です。
そこで、テトムさんが「顔に貼るだけで敵を封じこめられる」というドラえもんの秘密道具なみに便利なおフダを用意。ペタリと貼りつけて原付オルグを封印しました。
その封印が解けて、原付オルグが蘇ったのです。
黄色「今度こそ、お前を倒す!」
怪人「50ccの俺を倒せなかったくせに…、750(ナナハン)にパワーアップした俺は倒せないぜ」
そして対決。「1年の時間は、俺を戦士に成長させてくれたぜ!」とか叫んで、あっさり勝利するイエロー。
結局、イエローの隠し事は敵を倒せなかったのが恥ずかしかったというだけでした。しょせん、自称「孤高の荒鷲」にテトムとヤっちゃうような甲斐性はなかったみたいです。
その秘密も、テトムさんが他のメンバーにバラしてしまいます。百獣戦隊にプライバシーはないのです。
テトム「実はね、イエローのパワーが弱くて、まだオルグを倒せなかったから封印してあったのよ」
ブルー「あははははははははははははは。イエローにもそんな時代があったのかよ」
そんな和やかムードに、「バイクオルグの復讐、引き受けた!」と格好よく叫んで、ガオレンジャー最強のライバル・ロウキが登場。
イエローがタイマン勝負を挑むものの、速攻で負けます。
「フン、腕を磨いておけ。1000年経っても勝ちは望めまいがな」などとバカにされて、「1年前の七夕の日から、俺はちっとも強くなってねぇ」とイエローくん泣き崩れてしまいます。
でも、「落ち込んでるヒマはないぞ、ガオイエロー。負けるな、ガオレンジャー」とナレーションが励ましてくれて、次回に続くのでした。