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近ごろ更新頻度が下がっており、申し訳ありません。
当「ちゆニュース」では、毎週「百獣戦隊ガオレンジャー」をレビューさせて頂いておりますが、更新頻度が下がれば下がるほど全体に占めるガオレンジャーの割合が増大してしまいます。
このままでは「ちゆニュース」は「ガオニュース」になってしまうと恐れつつ、今週の「ガオレンジャー」は第36話「戦士踊る」でした。
さて。「ガオイーグル」や「ガオタイガー」など、ガオレンジャーの仲間には巨大な動物が何匹かいます。
敵に巨大バナナを投げつけて戦ったり、巨大ロボに変形合体したり…。それぞれが地球のために戦い、ガオレンジャーがピンチになれば助けに来てくれる便利な連中愛すべき仲間たちです。
ところが、そんな連中の一体「ガオディアス(鹿)」は違います。彼だけは、地球(東京)がピンチになっているのに、ずっと知らんぷりでした。
最近、ようやく戦いに参加してくれるようになったのも、「代わりに俺の好きな歌を毎朝聞かせろ」という条件付きです。
そんな糞ワガママな奴ですから、たぶんガオレンジャーも鹿鍋にして食ってやりたいと思っていることでしょう。しかし困ったことに、この鹿仕事だけはできるのです。
何しろ、戦士・武闘家中心の打撃系パーティーの中で唯一、ホイミやマホトーンが使える僧侶。こいつ抜きではエンディングにたどり着けません。
そんなわけで、百獣戦隊の指導者である巫女と最強の戦士であるガオシルバーは、生意気な鹿のために毎朝歌わされています。
ある日の朝。いつものように、シルバーと巫女は鹿のご機嫌をとっていました。
ところが、シルバーの笛がちょっと音程を外れたかと思うと、巫女は瞬間湯沸し機のごとく怒り出します。
巫女「ちょっと!? なに今の! 音外れてたわよ!? まさか毎朝付き合うのがイヤになって、手を抜いてるんじゃない!?」
鹿に酷使されるストレスがよほど溜まっていたのでしょう。
しかし、そこまで言いがかりをつけられて、同じくストレス充電120%・いつでも波動砲を発射できる状態のシルバーが黙っているハズはありません。
シルバー「見た目はそっくりだが、この性格はムラサキ殿とは似ても似つかぬ。少しはムラサキ殿みたいにしとやかになって欲しい」
要約すると、貴様の死んだおばあちゃんが俺の理想のタイプだから、お前もその真似をしろという意味になります。
ババコン野郎の世迷い言を聞かされて、そこでまた巫女はブチ切れです。
巫女「もうシルバーとはユニット組まない!」
あえなくユニット解散です。原因は鹿。
しかし、そこはよい子の番組・ガオレンジャー。ドロドロした大人の痴情のもつれ(というか幼稚な小学生のケンカ)だけでは終わらせず、ナレーションがフォローを入れてくれます。
ナレーション「おやおや、とんだ仲間割れです。ガオディアスだけに、しかたがないと困っています」
…ナイス・フォローです。
ともあれ、そこで登場するのは今週の怪人・魔笛オルグ。ガオブラックに「脳みそ腐っちまうぜ」と評価された彼の笛の音ですが、聞いた人間は体が勝手に踊り出してしまうのです。
「助けてくれー」と情けない声を出しながら、恥ずかしいダンスを踊らされるガオレンジャー。
ひとり残されたガオシルバーは、巫女に謝ります。
「怒った顔は、似合わないぞ。…昨日はすまなかった。(中略)君の歌声なら、あの笛の音も打ち消せるはずだ」
シルバーの役者さんは、Vシネマで元・高級ホストを演じた経験者。反省したと言うより敵を倒す目的の謝罪ですが、頭脳が幼稚園児並みの巫女は、あっさり口説かれてしまいます。
そうして、ユニットで魔笛オルグに対抗。「課長王子」ばりの音楽対決で、魔笛オルグの演奏に歌い勝ちました。ゾクゾク美。
その後、少しピンチになりますが、普段は自分からはテコでも動かないワガママな鹿が、どういう風の吹き回しか助けに来てくれました。
巫女「どうしてガオディアスが来てくれたの?」
シルバー「きっと君の歌が、素晴らし過ぎたのさ」
そんなこんなで、シルバーが巫女に建物から突き落とされたり、敵に金的攻撃を炸裂させたりしつつ、街に平和が戻りました。
最後は、よりを戻した2人のラブラブショット。とても平安時代生まれのカップルだとは思えません。
シルバーにとって巫女がおばあちゃんの代わりに過ぎない以上、長続きしそうにないカップルですが、ネットアイドルちゆは応援しています。