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先日、ガオレンジャーのお面を450円から350円にした駄菓子屋さんが、昨日、さらに50円値下げしていました。
そんなこんなで、最終回が近いと感じさせられる「百獣戦隊ガオレンジャー」。今週は第50話「百獣、死す」でした。
さて、ガオレンジャーの味方には、ガオゴッド様がいます。しかし、この自称神様の言うことは、あまり信用できません。
たとえば3週間前、ガオゴッド様が「最後の怪人だ」と言った敵を倒しましたが、すぐに新しい怪人が出現しました。
先週も、敵の本拠地の破壊に成功。ガオゴッド様は「もう新しい怪人は生まれない」と言い切りましたが、その直後、やっぱり新たなる敵が誕生しました。
「千年前…。あの時も、ハイネスたちの衝動が1つになり、百鬼丸を作り上げた…」。そ知らぬ顔で、出てきた敵の解説をはじめるガオゴッド様。
――平安時代。先代のガオレンジャーが全ての怪人を倒した時も、最後に百鬼丸が誕生しました。その圧倒的な力の前に、ガオゴッド様も完敗。
結局、呪いの面の力を借りたシルバーが百鬼丸を倒しましたが、その代償に彼も怪人になってしまい、千年間封印されることになりました。
その千年前とまったく同じパターンで現われた敵の名前は、センキ。
そんなことも予想できなかった学習能力の低いガオゴッド様は、さすがに後ろめたくなったのか、みずから巨大ロボに変形して戦います。
しかし、先ほどのエピソードから実力順を考えると、「ガオレンジャーの巨大ロボ > シルバーの巨大ロボ > 百鬼丸 > ガオゴッド様」。実は、ガオゴッド様は最弱です。
そもそも、百鬼丸に勝てなかった者がセンキ(千鬼)に勝てるとは思えません。
案の定、あっという間にセンキに殺されそうになります。そのピンチを間一髪助けたのは、巨大ロボに乗り込んだガオシルバーでした。
シルバー「千年前は、お前と百鬼丸の戦いに間に合わなかった…。千年の間の無念の思い、今こそ晴らしたい。お前と共に、戦わせてくれ!」
ガオゴッド様「うむ。わが友よ!」
そして、友情の合体技・ダブルゴッドインパクトを放ちますが、センキは余裕で受け止めて反撃してきます。
ガオシルバー「うわーっ」
ガオゴッド様「ウォォーッ!」
仲良く倒される2人。この間、わずか十数秒。
「ヤツは、千年前の百鬼丸より強いかも…」。視聴者がみんな分かっていたことを今さら言って認識の甘さを見せつけながら、ガオゴッド様は死んでしまいました。
ブラック「神様が…死ぬなんて」
シルバー「千年の間、俺は何をやってたんだ!」
結局千年の無念を晴らせなかったシルバーは号泣。しかし、百獣戦隊の隊員はポジティブ・シンキングです。
レッド「ガオゴッドは、死んだんじゃない!」
巫女「そうよ、天から…私たちの戦いを見続けてくれてるのだわ」
…それを「死んだ」と言うのでは。
とにかく勝ち目がないと判断して、ガオレンジャーはホームベースの天空の島に逃げ帰ります。
しかし、「ここならセンキも追って来れまい」と思っていたら、センキは全身を回転させてタケコプターの原理で空を飛びます。結局、天空の島でセンキとの戦闘になりました。
さて、ガオレンジャーが保有する「最強の巨大ロボ」は、“ガオファルコン”を中心に5体の巨大動物が合体した姿です。
ところが、その最強形態になる前に、なぜか“ガオファルコン”が単独でセンキと戦い始め、あっさり秒殺されてしまいます。
…どうしてわざわざ各個撃破されるのか、ガオレンジャーは戦わずして最後の切り札を失ってしまいました。
ちなみに、ちゆの近所のダイエーで売れ残っている超合金は、ガオライノスが4体、ソウルバードが4体、そしてガオファルコンが約30体。
明らかに入荷し過ぎですが、最終決戦でもこんなに情けない扱いだと、いよいよ全部さばくのは難しそうです。
邪魔そうに陳列される売れ残りたち
ともあれ、残った古いロボットで戦うガオレンジャーですが、センキが放ったRVソード激走斬りの前に敗北。
仲間の巨大動物たちはみんな殺され、変身アイテムを失ったガオレンジャーは変身できなくなってしまいました。
邪魔者がいなくなったところで、いよいよ下界に降り立つセンキ。突如街中に現われて、地上の支配を宣言します。
そんなセンキの姿を見て、驚く人間たち。通行人の1人が、思わず叫びました。
「でかすぎるッ!」
このまま、世界はセンキに支配されてしまうのでしょうか。
次週、最終回に続きます。