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「百獣戦隊ガオレンジャー」の一員・ガオシルバーは、平安時代から1000年間封印されていた戦士です。
現代のことには疎く、「カラオケ=音曲のこと」といった中途半端な知識しか持っていません。
しかし、その割に必殺技はビリヤードを模したもの。ガオハスラーロッドなる武器を使って、ブレイクショットの要領でガオの宝珠を打ち出して、敵にぶつけて倒す技です。
そんなシルバーの行きつけの店は、ちょっと渋めのバー。今日も孤独にビリヤード台に向かって、ブレイクショットの練習にいそしんでいます。
その様子を見たバーのマスターが、声をかけてくれました。「お前、毎日そればかりで楽しいのか?」。
…どうやらガオシルバーは、来る日も来る日もブレイクショットの練習ばかり繰り返していたらしいです。
「もっと楽しいこと教えてやるよ」。そう言ってニヤリと笑うマスター(ヒゲ面のオヤジ)は、なぜだかホモという単語を連想させます。
ともあれ、シルバーはナインボールのルールを教えてもらうことになりました。
マスター「小さな数字から順に当てるんだよ」
シルバー「どれが小さな数字なのか、教えてくれ」
バイクの乗り方は聞かなくても知っているくせに、算数は分からないガオシルバー。
「お前、いくつだ?」とマスターにツッコまれて「1000と62歳だ」と答えると、「ギャグのつもりか? つまんねーぞ」と突き放されてしまいました。
そんな感じの無意味な冒頭シーンから始まった今週のガオレンジャーは、第26話「狼鬼、ふたたび」でした。
1000年前、恐ろしく強い敵に立ち向かうために、ガオシルバーは呪われたお面をかぶって邪気を取り込んでパワーアップ。
そうして敵を倒した代償に怪人になってしまいましたが、1000年後にようやく邪気と分離。めでたく人間に戻れて、現在にいたります。
しかしその際、実は分離した邪気もまためでたく独立した怪人になっていました。そいつが、シルバーに襲いかかってきます。
「ヒーローの乗り物は重くてスピードが出るから、下手に肉弾戦を挑むよりもバイクで体当たりをかました方が強い」
「空想科学読本」の柳田理科雄先生の理論に従って、邪気にひき逃げアタックをかけるガオシルバー。
しかし、あと一歩のところで取り逃がしてしまいました。
「これは自分のまいた種だ」とムキになって1人で解決しようとする頑固なシルバーを、紅一点のホワイトが「仲間だから一緒に戦いましょう」と説得します。
ホワイトは八方美人で、ブルーがメインの話ではブルー、レッドがメインの話ではレッドと、誰にでも気のある素振りを見せて、媚びを売るような目で見つめるキャラクターです。
今回も、まるでシルバーに惚れているかのような言動の連発でした。
そうして、17歳のスパッツ娘に説得されたガオシルバー1062歳・ロリコン疑惑。他の5人と協力して、邪気と戦うことになります。
まずはシルバーが上空から不意打ち、ひるんだところにブルーとイエローが不意打ち、そうして倒れたところにホワイトとブラックが不意打ち、さらに転がった先にレッドが不意打ち。
そして、吹っ飛んだ先にシルバーが必殺技を打ち込みます。まるで「さるかに合戦」のような集団不意打ちコンボで、見事に敵をブチ殺しました。
この華麗な連携プレイで、友情を確かめ合った6人の戦士たち。
「ついに、ガオシルバーは5人に心を開きました!」と、わざわざナレーションが入って解説してくれます。
そうして絆を深めた百獣戦隊ですが、しかし油断はできません。
公式ホームページによると、敵の女幹部・ツエツエさんが来週から「装甲ツエツエ」にパワーアップするとの情報です。
ネットアイドルちゆは装甲ツエツエを応援しています。