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2001年の2月、自分のホームページに「ちゆ予言」というコーナーを作って、次のようなポエムを書いておきました。
予言番号0006(公開日:平成13年2月14日)
二本の角をもった獅子が月を見る
凍りつかせるような足音が響き、彼らは怯える
血煙、咆哮、そして暗闇
一時は歓喜の歌声が響くが、剣の持ち主がそれを止める
そんなことをすっかり忘れた半年後、いつものように本屋さんをウロウロしていると……。
予知少女? また大事件に便乗して変なヤツが湧いたかと思ったら……。
私でした。
2009年10月8日
あなたもできる大予言!(経験者談)
以下、よくある話で恐縮ですが、せっかく雑誌で予言者認定してもらったので、9・11を言い当てた予言手法を解説してみます。
といっても、やったことは、「紛争っぽいポエム」を意味不明の言い回しで書いただけ。
それにたまたま「二本の角」というフレーズが入っていたので、別に「テロ」とも「飛行機」とも「アメリカ」とも言っていないのに、ツインタワーに結びつきました。
“二本の角をもった獅子”は、王者・アメリカの繁栄の象徴であるツインタワー(貿易センタービル)を指し、その後の表現はテロの状況とも一致します。
“歓喜の歌声”を響かせたのはアラブ諸国で、“剣の持ち主~”のくだりは、アメリカが武力でそれを止めさせるという意味でしょう。
(『週刊女性』 2001年10月2日号)
だれかが歓喜の歌声を響かせたりするのはどんな紛争でも同じです。
また、紛争以外を予言したいときは、「災害っぽいポエム」「政変っぽいポエム」「疫病っぽいポエム」などを書けば、定期的に大ニュースになるのでオススメです。
これは、特に霊能力など持っていなくても、だれでも再現できます。
そんなこんなで、場所や時期を絞り込んでいない予言は、「どこかでそのうち地震が起きる」と言うのと大差なく、いくら当たっても無意味です。