テレビマガジンと真・仮面ライダーの悲哀

ちゆは「テレビマガジン」が好きです。

同じような雑誌では「てれびくん」も人気で、今は亡き「テレビランド」大きいお友だち向けの「宇宙船」などもありますが、特撮ヒーローの扱いの大きさや適度なバカっぽさから、特に「テレマガ」を愛読しています。

その発売日は毎月1日ということで、おとつい最新号が出ました。

5月1日発売なら5月号で良いようにも思いますが、6月号です。


テレマガには、まだ放送されていない番組のネタバレ情報がサクサク載るので、リアルタイムで楽しみたい人には両刃の剣です。

ガオレンジャー関係でも、○○○○はもうすぐ死ぬとか、狼鬼(ろうき)という強敵が登場するとか、7月には悪の巨大戦士が出てくるとかがバラされています。

ちなみに、新たなる敵・狼鬼の紹介文を読みますと。

「狼鬼のパワーのみなもとは、まだわかっていない。どうやら、すごいパワーのようだ!」。

……どうやら、すごいパワーのようです。

また、テレマガといえば付録です。

小さなお子さまの読者だと、付録のおまけに本がついているという認識になっているほど、付録は重要です。

もちろん、大きなお友だちも付録が大好きで、「テレビマガジン」で幸せ検索すると、「テレマガの付録で本気に遊ぼう!! これがオレ達の答えだ!!」と謳う「天才アホマゲドン」が一番にヒットします。

それで、今月の付録の目玉は、仮面ライダーアギトの等身大ポスター

文字通り、高さ2メートルの巨大なポスターです。実際に広げてみると、想像以上にデカくてビックリします。


しかし、ここで注目したいのは第2付録。全仮面ライダーオールカラー大百科です。

テレビマガジン創刊30周年記念企画というだけのことはあって、かなり豪華な冊子です。

1971年の初代ライダーから最新のアギトまで、必殺技・変身前の姿・戦った悪の組織・乗っていたバイクなど、すべてが写真付きで紹介されています。もちろんオールカラーで、全68頁

500円の雑誌の付録としては、お得感が強いです。


そして、なにより、ちゃんと真・仮面ライダーが掲載されていることが嬉しいです。


といいますのも、実は、テレビマガジン創刊25周年記念の付録(5年前の12月号の「全ヒーローアルバム」)のときには、真・仮面ライダーは無視されていたのでした。

全ヒーローアルバム

全ヒーローアルバム
5年前の付録。「全ヒーロー」なのに『真』は省略

これを見て、真・仮面ライダーは、テレビマガジン的にはなかったことにされているとばかり思っていました。

苦節5年、堂々の掲載です。

ありがとう、テレビマガジン!

5年前は、うっかり忘れていただけだったのでしょうか。

けっして、スペースの都合でマイナーなヤツを削ったわけではないのですよね。だって、バイオライダーとロボライダーに割く面積はあったのですから。

2001年5月3日

真・仮面ライダーについて

ところで、真・仮面ライダーとは。

石ノ森章太郎先生の「仮面ライダーの真の姿を映像化したい」という熱意から生まれ、仮面ライダー生誕20周年記念として作られたビデオオリジナル作品の主人公です。

石ノ森先生ご自身が特別出演していることからも、ご本人の気合いが伝わってきます。

テレビのような制約がない分、ストーリー展開はハードです。主人公の恋人を含めて、人もバタバタ死にます

変身の原理も遺伝子操作で説明され、リアリティがあります。

あと、裸で泳ぐ場面なども出てきます。本編では使われませんでしたが、予告編にはセックス・シーンまでありました。


そして、真・仮面ライダーのルックスは……。

真・仮面ライダーの勇姿
真・仮面ライダー

真・仮面ライダーの精悍な面構え
凶悪な人相に注目

仮面ライダーアマゾンのさらに上を行く、グロテスクなバッタです。正義の味方のツラには見えません

知名度が低い原因の一つに、この外観があります。おもちゃ屋で人形を見かけても、怪人だと思われてしまうのです。

「仮面ライダーワールド01」のポスターでも、目立たない位置にひっそりと配置されていました。

なかったことにされなかっただけマシですけど)

結局、人気が出なかったのか、第一作「真・仮面ライダー序章」以降、続編は作られていません。

つまり、序章だけ

その辺りがテレマガ的になかったことにされている理由かと思っていましたが、今回の掲載。よかったです。


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