「キャプテン翼 ワールドユース編」の日本代表の監督は、アジア一次予選は楽勝だと考えて、大会期間中、主力選手を修行の旅に出します。
しかし、補欠中心で臨んだ初戦、前半でいきなり3点リードされてしまい、監督は「誤算だった」「アジアを軽視した」と頭をかかえて後悔しました。
そうした采配が問題視されたのか、オリンピック編では、ワールドユース優勝監督を差し置いて、ほとんど小学生への指導経験しかない吉良さんが代表監督に就任。
ところが、その吉良監督、一次予選どころか最終予選にも翼や日向を呼ばないと言い出します。
なぜなら、「海外組抜きでも十分アジア予選を突破する力を持っていると このワシが信じているからだ」とのこと。
しかし、フタを開けてみれば、
「俺達は… 絶望の淵に追い詰められた…」
思い返せば、ゴールキーパーの若島津をフォワードにしたり、フットサルの選手をサッカー日本代表に呼んだり、奇行が目立った吉良監督。
結局、余裕だったはずのアジア予選で、オーストラリアに3点差をつけて勝たないといけなくなるのですが、それでも主力は呼ばないと発表します。
なぜなら、「ワシは今回選んだ“GOLDEN-23” この23人を信じています! このメンバーでオリンピック出場を勝ちとれると信じています!!」
……そういうのが美談だなんて思っていたら、大間違いですよ。
ただ、いちおう責任のとり方は考えているそうで、もしもダメだった場合は、
「大好きな酒を 死ぬまで一生 口にしないことを約束します!」
ええと、責任をとるというのは、自分にとってイヤなことをすれば何でも良いわけではないのですけど。
ある意味、単に健康的な生活を送るだけですし。
ともあれ、3点差条件の試合を控えて、このままではダメだと思い悩んだ立花兄弟は、使ったら大ケガをする必殺技を撃ちたいと言い出します。
「2人の両脚は ともにいかれてしまうでしょう それでも構わないんです 俺達の力がU-22日本代表のためになるなら… このチームがオリンピックに行けるなら 俺達の両脚4本はチームに捧げます」
たった1点を奪うために選手生命を賭けるという覚悟を受けて、さすがの吉良監督も、「お前たちにそこまでさせるわけにはいかん、分かった、翼を呼ぼう」……などと言ったりすることはなく、「任せたぞ立花兄弟」。
そして、「これが俺達の…ファイナルスカイラブハリケーンだ!!」と1点を奪った立花兄弟は、即入院。
その勇姿に、吉良監督は感動して「すまん」と泣きます。
こうしてオーストラリアに3点差をつけると、吉良監督は、「あえて海外組を呼ばずに アジア予選を勝ち抜く このワシのプランに みんなは応えてくれた…」と涙を流します。
もちろん、立花兄弟を犠牲にした時点でプランなど破綻していることには気がつきません。
ネットアイドルちゆは、吉良監督は大好きな一升瓶がお尻から貫通すればいいのにと思います。