昔のちゆニュース
◇平成17年1月◇
01月06日:「機動新世紀ガンダムX」DVD化 01月07日:もうオタクとつき合うしかない? 01月11日:文藝春秋で「サーヤ=オタク」説を検証 01月16日:宗教の年末年始 01月19日:警察から電話がきました 01月21日:松山せいじ先生の「ブラック・ジャック」 01月24日:漫画雑誌の発行部数 01月28日:中川翔子さんがホラー漫画に出演 02月04日:バトルウォッチャー・哭きの竜さんの12年 02月06日:「しがない記者日記」騒動 02月11日:雑誌と単行本の違い 02月14日:ちゆ16歳 02月17日:魔法戦隊マジレンジャーがスタート 02月21日:「ソーサリー」の新訳版が完結 02月26日:マジマザー、死す 03月01日:お昼のドラマで交通事故が連発 03月05日:マジレンジャーのリーダー争い 03月12日:COOLドライブ 03月23日:ヤングガンガンの方向性 04月01日:お酒を浣腸する人 05月03日:「小学六年生」がリニューアル 06月20日:さよなら絶望先生と板垣恵介先生のルーツ 10月12日:「メイドさんロックンロール」がカラオケに配信されるかも? |
平成17年1月6日 | 「機動新世紀ガンダムX」DVD化 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今月の28日に「機動新世紀ガンダムX」のDVDボックスが発売されるそうです。 「ガンダムX」は、「Gガンダム」「ガンダムW」に続いて放送された、平成8年のアニメ。 「『ガンダム』史上、もっとも数奇な運命を辿る」「報われることなく散った作品」(「アニメ批評 #001」)などと言われています。 とりあえず印象的だったのは、自分用のモビルスーツを見て「色は白がいい。白がいいんだよっ!」とキレてスプレーで塗り直してた人(「完璧なる白だ……、んふふふふ」)。 あと、ずっとサングラスをかけていた さて、「ガンダムX」の話題になるとなぜか必ず登場する単語が「視聴率」と「打ち切り」です。 とりあえず、近い時期の人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」と最初10話の視聴率を比べてみると……。 どっちが「エヴァ」で、どっちが「ガンダムX」なのかはお察しください。 ともあれ、「ガンダムX」の視聴率はこの後、26話までの間に4.3%を2回ほど超えるレベルで安定します。……ちなみに、前番組「ガンダムW」の視聴率が平均4.3%でした。 そして、そこで事件が起こります。それまで夕方5時の放送だったのが、27話から朝の6時に左遷されてしまったのです。 当然、後はひたすらかわいそうな視聴率が続くことになりました。
そして、全46話の予定だったハズが、ここで打ち切り。おさらばで御座います。 結局、6.2%で始まって0.6%で終わるという美しい視聴率の流れができあがってしまいました。 しかし、もちろん、低視聴率=駄作ではありません。 ただ、「ガンダムX」の場合、打ち切りのせい(たぶん)で、物語終盤に悟った人が登場。金田一少年のように関係者を招集して長々と喋り、作品のテーマを全部クチで説明してくれる最終回になってしまいました。 ……まあ、監督には、1年間放送したアニメの最終回で「実は主人公たちは二次元人だった!」をやった前歴がありますから、別に打ち切られなくてもメメタァな終わり方をした可能性はありますけど。 ちなみに、その「悟った人」については、声優を古谷徹(アムロの人)にするという案もあったそうです。
監督によると、「作品中の『ニュータイプ』という言葉と自分にとっての『ガンダム』という言葉は限りなくイコール」(「アニメージュ」平成9年1月号)なので、上記の「ニュータイプ」は「ガンダム」と置き換え可能です。 つまり、「ガンダムX」の最終回は、私たちガンダムという幻想でつながった世代に、こう語りかけているわけです。 ガンダムはファーストだけで終わるべきだったが、「それに囚われてしまった人々」(ファン)と「過去にしがみつき、それを利用することしか考えなかった者」(バンダイ)は「その次」を求め、「Z」以降延々と続いてしまった。だけど、そろそろロボットのツラと名前だけ「ガンダム」のアニメを縮小再生産し続けるのはやめようよ、と。 ……言ってることは、それほど珍しい主張ではありませんね。「ガンダム」と名の付くアニメの登場人物の台詞でなければ。 とは言え、「Zガンダム」「Vガンダム」「ターンAガンダム」など、ガンダムにおいて「ガンダム潰し」はむしろポピュラーなテーマです。 ただ、「X」の世界では絶対者の一言でみんな納得したところ、現実世界では、主人公を廃人にしようが、過去のガンダムを全部黒歴史として地中に埋めようが、今でも平気で「ガンダムSEED DESTINY」が放送されています。 そうそう。「X」の話に戻りますが、脚本では、主人公たちが最後に月を去る時に「さよなら」と言う予定だったところ、監督が「あれはまだ、ぼくには言えないよ」と外したそうです。 ……ガンダムに囚われるなと言いながら、ガンダムに「さよなら」が言えない監督。このアニメのそういうところ、好きです。 そんなこんなで、ガンダムシリーズの中でも特に気まずい作品になった「X」。 アマゾンの「ガンダムX」DVDボックスの紹介を見ると、「人気シリーズ『ガンダム』に新しいコンセプトを取り入れて再ブームの火付け役としても話題となった」なんて書いてありますけど、すみません何か別のアニメと間違えているのでしょうか? ネットアイドルちゆは「機動新世紀ガンダムX」を応援しています。 |
平成17年1月7日 | もうオタクとつき合うしかない? | ||
今月号の「ダ・ヴィンチ」に、「オタク人口280万人突破! もうオタクと付き合うしかない?」という特集が載っていました。 大昔の怪文書「おたく男は乙女におすすめ」を一瞬連想しましたが、よく考えると「おすすめ」と「もう〜しかない」では全然意味が違いますね。 もちろん、「もうオタクと付き合うしかない」なんて現実はどこにもありませんが、たぶん最近のニュースと絡めて扇情的なタイトルを考えたらそうなったのでしょう。 記事の中では、健康オタクまで含む広い範囲を指して「オタク」と呼んでいる様子。 「あなたの彼氏のオタク度チェック」というバイトが10分で作ったような表では、オタク度の上がる条件が「村上龍より村上春樹が好き」や「上戸彩より小倉優子が好き」になっていました。 「秋葉原のイケメンを探せ!」という無謀なコーナー(イケメンさんの写真は顔がよく見えないほど小さいのですが、拡大できなかった理由は明らか)を見ても、「趣味:ビリヤード、好きなタイプ:中島美嘉」とか、「趣味:サッカー、好きなタイプ:矢田亜希子」とか……。 その人たちは単に秋葉原でダサい格好をしてただけで、別にオタクではないと思います。 ともあれ、最大の目玉はひきこもり小説家の滝本竜彦先生(「NHKにようこそ!」とかの作者)のコメント。 何でも最近初めての彼女ができたそうで、「オタクは恋愛したほうがいいですよ」とか「ジョギングを始めた」とか「服」とか……。せ、先生、目を覚ましてください。 さて。 「オタクの恋愛」についてですが、少なくともオタク同士のカップルは成立可能だと思います。 実際、一緒に同人誌を作ったり、一緒にげっちゅ屋でエロゲーを物色したりしているつがいのオタクはたくさんいます。縁さえあれば、オタクでもベストパートナーは見つかります。 でも、オタクが「ダ・ヴィンチ」を愛読しているような女性と付き合っても、うまくいくとは思えません。 たとえば、たぶんダ・ヴィンチ読者は一緒に「仮面ライダーワールド」に行くのはイヤがるでしょうし、かといって一緒に「パール・ハーバー」を見たりして「感動しちゃった」なんて言われたらオタクの方がブチ切れてしまいます。 もちろん、どんな夫婦でも、最初から何もかもピッタリだったわけではないでしょう。恋は探すものではなく育てるものだと「ふたりエッチ」にも書いてあります。 しかし、オタクとダ・ヴィンチ読者の間に広がる溝は地底世界ペルシダーよりも深く、オタクが飛び越えようとしてもたぶん落ちて死にます。 たまに「オタクがオタクをやめる」という話も聞きますが、ちゆには「犬が犬をやめる」と同じくらい無理のある響きに聞こえます。 「ダ・ヴィンチ」の記事の中でも、大槻ケンヂさんがこう述べておられました。
そして、大槻ケンヂさんは、オタクと付き合っている非オタクの女性について、次のように分析します。
……「もうオタクと付き合うしかない?」を読んでいる「ダ・ヴィンチ」読者向けには、たぶん最高のアドバイスだと思います。 結局、オタクと付き合えるような女性は、非オタクだとしてもある種のサイコさんには違いないということですね。 それでも非オタクの女の子と付き合いたいという人には、そんな自己陶酔系の女神さまを探すよりは、自分のキモさを上回る金や地位を手に入れるのをオススメします。金が切れない限りは縁も切れませんよ。 |
平成17年1月11日 | 文藝春秋で「サーヤ=オタク」説を検証 | |
紀宮(サーヤ)さんがオタクだというウワサは、かなり昔からあります。 「サーヤさまが同人誌を出したがっているから、圧力がかかってコミケが中止になる」「コミケ会場が幕張から晴海に戻されたのは、お忍びで参加するサーヤさまを警備しやすくするためだったのだ!」などなど。 しかし、そこは皇室の話。「磯野家の謎」の便乗本「ご皇室の謎」を読んでも、紀宮さんの趣味はバードウォッチングで、カラオケは特に好きではなく……程度のことしか書いてありません。 「紀宮さまは、同世代の若い女性と比べてお洋服などあまりにも地味! なぜですか?」というモロな質問もあるのですが、「本当にいいところのお嬢様は質素で地味でございます」とかわされていました。 結局、ちゆがこの本で得られた情報は、紀宮さんが兄の秋篠宮さんを「アヤ兄ちゃま」と呼んでいたということだけ。シスプリなら花穂ということで、秋篠宮さんもさぞかし妹に萌え萌えだったと思われます。 そんな空気の中、出版物で堂々と紀宮さんがオタクだと言ってくれたのが、岡田斗司夫さんの「オタク学入門」です。
この情報源は不明ですが、オタク日記には、学習院出身の知人からやんごとなきお方たちの素敵なエピソードを山ほど教えてもらったというくだりがあります(それ自体は「オタク学入門」執筆後のことですが)。たぶん上の記述も、学習院出身者から得た情報だと思います(憶測)。 また、オタクなら、ある程度オタクの気を感じることができます(たまに戦闘力を自在にコントロールできる種族も存在しますが、たいていは常に全開フリーザ状態なので分かりやすいです)。 紀宮さんについても、名のあるオタクの方々が気を感じているようですから、可能性は高いでしょう。 そんなこんなで、もちろんちゆも、伝説はすべて真実だと信じています。 さて、そんな紀宮さんについて、今月号の「文藝春秋」に、「紀宮様『オタク伝説』を追う」という記事が載っていました。 記事では、学習院時代の同級生の証言が紹介されています(この件についてそれ以外の情報源が日本に存在するのは難しい様子)。 それによると、紀宮さんは「『ルパン三世』のペンケースを愛用」しており、自由に買い物が出来ないので友人に頼んで「風の谷のナウシカ」グッズを買ってきてもらっていたそうです。 また、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、『ナウシカ』や『ラピュタ』の35ミリフィルムを御所に運んだことがあると証言。 御所の元職員によると、旧東宮御所には映画が見られる部屋があり、かつては週に一度、映画会社からフィルムを借りて一家で映画を鑑賞していたとか。 部活動については、高等科時代に日舞クラブに入っていたとだけありました。 記事では、時代劇が好きで入部したという動機から、「つまり、コスプレということなのだろうか?」と考察していますが、それはちょっと強引なんじゃないかなぁという気がしないこともありません。 あと、コミケ準備会に宮内庁から電話がかかってきたというウワサについては、コミケ主催者の米澤嘉博さんの「それはただの都市伝説ですね」というコメントが出ていました。 そんな感じで色々と調べられている記事ですが、残念ながら、アニメージュ伝説・マン研伝説・サムライトルーパー伝説(聖闘士星矢伝説でも可)などの真偽に関する有力な情報はありませんでした。 それと、紀宮さんオタク説が広まった最大の原因だと思われるオタク的な容姿については、正面から触れることは決して許されない様子でした。 ネットアイドルちゆは紀宮さんを応援しています。 |
平成17年1月16日 | 宗教の年末年始 | ||
ずいぶん前の話ですが、お兄ちゃんがこんな年賀状をもらっていました。
……「共に」って、お友だちあつかいされてますね、お兄ちゃん。 この年は他にも、「仰せに従って」とか「本当に尊い姿だ」とか「破邪顕正の道を突き進んで欲しい」とか、普通に暮らしていたら一生使わないフレーズがバンバン出てくる年賀状がたくさん届きました。 また、別にお正月じゃなくても、ちょっと年上のお姉さんからこんなお手紙がきたこともあります。
まあ、今では向こうから群賊悪獣あつかいされているので、何も来なくなりましたけど。 さて。 そんなお手紙を送ってくれた人たちが神経を使うのが年末年始。キリすけのお誕生日をはじめ、邪教のイベントが目白押しです。 たとえば、初もうでに誘われて、うっかり「昭和55年、宮崎県の速川神社の参道のつり橋が落ちて、商売繁盛祈願にきた一家など7人が死亡したわ! それでもご利益があると言うのか!」などと叫んで神棚を燃やしたりしたら、周囲から「変態宗教野郎」のレッテルを貼られて以後の勧誘活動に支障をきたします。 この辺、その道何十年の猛者ならスルリスルリと巧みに凌いでみせますが、問題なのは信仰1年未満のヒヨッコ。燃えたぎる情熱をストレートに放出しすぎて、自宅に軟禁される者が出たりします。 また、1日の大部分を信者に囲まれて暮らしているとそれが当たり前なので気になりませんが、親元に帰省する学生信者などが、数日ほど真人間の中で暮らすうちに「もしかしてアノ人たちって少しヘン?」などという気の迷いを起こすこともあります。 そこで、ヒヨッコ信者を集めて、年末の注意会合が開かれます。 まず、帰省中の宗教活動は禁止。そして、「おみやげは絶対に買って帰る」など、親孝行しろと命じられます。……いずれ親に布教するときに備え、ヒヨッコのうちは信用度を上げとけというわけです。 この際、たとえ親が世間の趣味に夢中になって人生を無駄にしていると思っても、いつもみたいに否定するなと念を押されます。 また、宗教社会との接触を完全に断たないよう、帰省中も“上の人”への定期連絡が義務づけられます。 ただし、NGワードを喋っているところを家族に聞かれてはマズイので、連絡は必ず電話ボックスから行なうこと。 もちろん、門松・しめ縄・鏡もちの類はできる限り避けるように。初詣に誘われたら、具合が悪くなる、途中ではぐれる、さいせんを投げるフリ、手を合わせているように見せかけて両手をクロスなどの技で切り抜けること。 あと、賛美歌を歌うのはダメだけど、クリスマスケーキを食べるのはギリギリセーフだそうです。 ……以上の話を、ジーパンを履けばオタクになり、白い服を着ればオウムになる外見の人たちが何十人も正座して聞いていたのが、クリスマスイブの昼。そのまま移動して、夜はみんなで教祖様の息子の説教を聞きました。 もちろん、わざわざクリスマスに大きな会合を開くのは、何かの間違いで一般人の恋人ができて、そっちに夢中になって宗教から離れていく奴がでるのを防ぐためです。 しかし、そんな悲惨なクリスマスを過ごしながら、本人たちは「自分は何と幸せ者なのか」と満足しています。 そんなのが日本中にたくさんいますから、みんな大丈夫ですよ。 |
平成17年1月19日 | 警察から電話がきました | |||||||||||||||||
17日のお昼ごろ、電話が鳴りました。 「秋葉原の万世橋警察署ですけど、ちゆの管理人さんですか?」 なんで秋葉原の警察がちゆの電話番号を知っているのでしょうか。 民事ならともかく、いきなり警察のお世話になるようなイベントのフラグを立てた覚えはありません。……まさか紀宮さんの件でしょうか。それなら確かに何が起こっても不思議はありません。 「掲示板で……」 どうやら皇室絡みでも宗教絡みでもないようで、ちょっと安心しました。 「12月14日の、No.206の書き込みなんですけど」 えっと……ここかな。
……ああ。 ちなみに、この発言の後には、次のような返信が続いていました。
どうやら、これを見て本当に通報してしまった人がいたようです。 前後の書き込みを読めば、上の発言者が本当に放火するというのは、うちのばあちゃんはよく包丁を研いでいるから実は殺人鬼かもというのと同じくらい有り得ないとは思いますが……。 ネットで「バスジャックなんて甘いな。明日太陽が昇ると同時に世界中を絶句させてやる」と予告して本当に殺人未遂を起こした17歳、「町中を包丁で振り回して驚かせてやる!!!」と予告して本当に新宿で暴れた16歳など、先人たちがアレな前例を構築済みなのが何とも。 とにかく、電話の用件は、この放火予告(?)をした人のIPアドレスを知りたいとのこと。 ※IPアドレス……当ホームページの掲示板に何か書き込むと、ちゆにだけ見える形で、発言者のパソコンの「IPアドレス」が記録されます。ちゆのような一般人だと、そこから分かることは「東京から書き込んでいるらしい」とか「ドリームキャストでアクセスしてる」という程度ですが、スーパーハッカーと警察だけはそこから個人を割り出すことができます。 通常、そんな情報を他人に教えることは絶対にありませんが、今回は相手が警察です。ちゆも自分の身がかわいいですし、ここは反骨精神を発揮する場面ではないと思い、素直に尻尾を振ることにしました。 情報を送る方法の希望を聞かれたので、メールと答えると……。 「電子メールは受け取れないんですよ。ショナイにはネットのできるパソコンがないんで。本部にはあるんですけど」 ちゆには“ショナイ”と聞こえたのですが、万世橋警察署内という意味でしょうか。 とにかく、ネットで放火予告(?)した人を追っている刑事さんは、現在メールも受け取れないような環境にいるようです。……たぶんそこは秋葉原駅から徒歩圏内で最もデジタル化の遅れた場所ではないかと思います。 結局、選択肢が郵送かファックスだったので、ファックスで情報を送りました。 放火予告(?)をされた方は、しばらくしたら誰かに身辺を調べられるかも知れませんが、別にあやしい人ではないと思いますのでご安心ください。 そういえば、「コンピュータ悪のマニュアル2」という本に、平成9年にレイプ依頼を掲示板にコピペしたら前科が付いたという人の体験談がありました。 身辺捜索令状を持った5〜6人の刑事がいきなり朝6時に自宅に現われた、取り調べでは本当に“優しい刑事さん”と“恐い刑事さん”が交互に出てきた、前科が付いてからは道を歩いていて職務質問を受けたときの警官の対応も全然違うなど、興味深い話が多かったです。 その中に、読者向けのアドバイスとして、「言い逃れが担当刑事の心証を大変悪くしたらしい。覚えのある事で警察の世話になり逃げられないと思ったら、素直に協力した方がよい結果になると言えるだろう」「法の下での平等なんて無い、弁護士に金を使わなければそれなりの結果しか出ない」などとありましたので、もしもの時は参考にするといいかもです。 ともあれ、今後、当ホームページの掲示板で脅迫や威力業務妨害にあたるような書き込みをされる方は、覚悟をもって発言して頂けますよう、よろしくお願いいたします。 以上、いちおうのご報告でした。 ネットアイドルちゆは万世橋警察署を応援しています。 ≪追記≫ 放火予告(?)をした人は、別の方のハンドルネームを騙っております。元々そのハンドルネームをお使いのご本人様とは何の関係もありませんので、間違われないよう、お願いいたします。 |
平成17年1月21日 | 松山せいじ先生の「ブラック・ジャック」 | ||||||||||||||
最近、秋田書店が色々な漫画家に「ブラック・ジャック」を描かせています。 BLACKJACK.JPのインフォメーションを眺めるだけで、マッシブなブラック・ジャック先生、ちょっとお耽美なブラック・ジャック先生、「エロイカより愛をこめて」の世界に混ざってしまったブラック・ジャック先生などの姿が楽しめます。 先日の「ヤングチャンピオン」には、ついに立原あゆみ先生(「本気!」などの作者)の描くブラック・ジャック先生が登場しました。
いつもの立原あゆみ先生の漫画と同じく、いい年こいてるわりに青臭い男性が、ポエムのような説教のような台詞を連発。 どこからどう読んでも「立原あゆみ漫画」以外の何でもなく、「ブラック・ジャック」である意味が1ミリもないのが、もはや清清しいと思いました。 また、「少年チャンピオン」には、山本賢治先生の描く「ブラック・ジャック」が月イチ連載中。 山本賢治先生については平成15年9月15日のニュースでもご紹介しましたが、エロ漫画を描いても少年漫画を描いても変態がワラワラ登場して女の子のお腹から内臓が飛び出すのは変わらないというフリークスな漫画家です。 「ブラック・ジャック」の作画でも、先生はその才能をバリバリ発揮。たとえば、原作ではシルエットだった死体が、山本賢治版では臓物はみ出してます。
脳の異常でノラ猫が死んだ女房に見える男の話でも、山本賢治版では、奥さんがなぜか全裸で、乳首まで描かれています。
ドクター・キリコに安楽死させられている途中のお母さんすら、山本賢治版ではなんだかエロいです。
この他、「ドクター・キリコが美少女を連れ歩いている」とか「原作ではすぐに自殺した魔王大尉が死ぬ前にモンスター化して大暴れ」とか、好き勝手やっているように見えますが、実は、基本的なストーリーは意外なほど原作に忠実です。 ただし、ブラック・ジャック先生の人格描写はけっこう独特。
原作の(悪く言えば)偽善者っぽいところが薄くなり、露骨に嘲笑するような場面が多いです。 ちゆとしては、山本賢治先生が原作通りの「ブラック・ジャック」を描くというのは、なんだかアイスにタコ焼きをのせるような違和感があります。 もしも「内容はそのままで絵柄だけ今風に差し替えた『ブラック・ジャック』を作ろう」という企画なら人選で踏み外していると思いますし、せっかく山本賢治先生を選んだのなら、原作通りのストーリーをベースにするのではなく、山本賢治先生が「ブラック・ジャック」をダシにするくらいの形のリメイクが読みたかったです。 さて。 そんな「少年チャンピオン」の今週号に、今度は松山せいじ先生の描く「ブラック・ジャック」が載りました。 松山せいじ先生については平成13年5月12日のニュースなどでご紹介しましたが、代表作の「エイケン」は、サイコなおっぱいを持った女の子たちが発情期のゴリラばりの勢いで主人公に迫って来るという少年向けエロコメの最先端をブッちぎった怪作。 「グパパ」「ジョベベ」と少年誌の限界に挑戦する描写は、同時期に連載していた漫画版「スクライド」の「ビクン…ビクン」なエロ描写と競い合っているかのようでした。 そんな松山せいじ先生の「ブラック・ジャック」は、原作の持つ数多のテーマから、ピノコ可愛ぇえ!という一点に絞って抽出。基本はロリですが、欲望のおもむくままに巨乳ピノコも描かれます。 人間の愚かさとか命の尊さとかはピノコが可愛けりゃどうでもいいやと割り切っており、もちろん「ブラック・ジャック」でも何でもなくなっていますが、松山せいじ先生ですから全然オッケー。 むしろ、もっと物理やバランスを超越した奇乳が良かったとか、お風呂で石けんなら擬似顔射が欲しいとか、いつもの「ヌヂョンヌヂョン」「アワッび〜ん」みたいなイカした擬音がある方が……などと思ってしまいますが、先生にしてみれば、その辺はもはや極め尽くしたということなのかも知れません。今後は、それらを超越した先生の新境地にも期待です。 ネットアイドルちゆは松山せいじ先生を応援しています。 |
平成17年1月24日 | 漫画雑誌の発行部数 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出版業界には、発行部数は水増しして発表するという習慣があります。 「公称10万部で実際は5万部」などは当たり前で、日本雑誌協会の発行部数リストにも、そんな自己申告の部数がそのまま載っていました。 ところが、昨年11月、その日本雑誌協会が印刷所の協力を得て、多くの雑誌の印刷証明付の発行部数を発表。 あくまで「印刷された数」であって「実際に売れた数」とは違うのですが、とにかく、これまでよりは現実に近いデータが分かるようになりました。 そんなわけで、「マガジンデータ 2004」を購入。 「2003年9月〜2004年8月の1年間に発売された雑誌1号あたりの『平均印刷部数』」が載っているそうで、たとえば少年漫画誌なら、ジャンプが299万部、マガジンが272万部、サンデーが116万部でした。 ちなみに、載っていた中で一番部数が少なかったのは、「せりふの時代」の8475部。 「劇場では消えてしまう言葉を後世に残すという使命を帯びた戯曲雑誌」だそうで、s-book.comの雑誌紹介を見ると、「人間オルゴールがいると噂されるイタコ病院」とか「背中の肉を使って靴を作らせる」とか「酔いどれの小学生の見た酔夢」とか、なんとなく面白そうでした。 さて。 平成13年の夏、創刊されたばかりの「コミックバンチ」が表紙に「青年コミック週刊誌最高部数70万部突破」と書いて、多くの読者に100万部以上売れている「ヤンジャン」の存在はどうしたと不思議がられました(いちおう「ヤンジャン、ヤンマガを『ヤング誌』とカウントしているのではないか」説が有力)。 もちろん、70万部を超えたのは創刊直後だけで、平成14年の1月には40万部以下に落ち込んだわけですが、(自称)青年コミック週刊誌日本一だった雑誌の現在の部数はどうなのでしょうか。 週刊の「男性向けコミック誌」で、印刷部数の分かるものを比べると……。
……見事、ヤングサンデーに勝利! 「ヤングジャンプ」と「ヤングマガジン」は青年誌ではないと言い張れば、いまでも青年コミック週刊誌ナンバー3を名乗れそうです。 また、「少女コミック」は、平成15年10月に表紙で「月2回刊少女まんが誌No.1奪還」を宣言しました。 こちらは、「マガジンデータ2004」のデータ(平成15年9月〜平成16年8月)で確認してみたところ……。
……確かに、狙ったような微差で「No.1」でした。 ちなみに、以前「ショタ狩り」という本でコラムを書かせて頂いたとき、「女子高生が小学生の男の子と付き合う少女漫画」を思いつくだけ挙げてみたら、ほとんどが「花とゆめ」の作品でした(「ディア マイン」「オトナになる方法」「ぼくの地球を守って」など)。 たぶん、それが「花とゆめ」編集長の言うところの「半歩進んだ少女マンガ」なのだと思います。 一方、女児向けの少女漫画誌はこんな感じ。
80年代半ばから10年ほど公称200万部以上をマークし続けた「りぼん」ですが、とうとう「ちゃお」に抜かれたことになります。 まあ、毎日新聞の学校読書調査では、平成13年には小学校高学年女子の「よく読む雑誌」の1位は「りぼん」から「ちゃお」に入れ代わっており、今さらという気もしますけど。 また、男児向けのコミック&情報誌では……。
今まで当たり前のように「ボンボン最弱」を信じて生きてきたのですが、どうやら今の「Vジャンプ」は「ボンボン」より発行部数が少ないようです。 「Vジャンプ」が最近突然売れなくなったのか、単にギリギリまで水増しをやめられなかっただけなのかは、よく分かりません。 ところで、「マガジンデータ」には、発行部数の他に「編集長からのメッセージ」が載っています。 たとえば、小学館の少女漫画誌「Cheese!」(17万部)の場合は、「女子中学生、高校生に向けて作ったコミック誌。理想的な男の子とのおしゃれな恋愛を描いたまんがを満載!」でした。 ……えっと、小学館の考える「理想的な男の子」とは、寝ている女生徒の体を勝手にいじくりながら「いけ」「いけ」とつぶやく保健の先生とか、デート中に突然「アスパラガスってさぁ… 硬いし…長いし 少し苦くてくせがあるのに それでも何故かしゃぶらずにはいられない… なんだか○○○に似てないか?」と言い出す奴とかのことでしょうか。 あと、「おもしろい所に連れてってやっから」と言われてついて行ったらAVの撮影現場だったとか、女の子を「ヤリマン」呼ばわりしてレイプしちゃったけど「嬉しい… 大好きっ」と応えられてハッピーエンドとかは、女子中学生に読ませたい「おしゃれな恋愛」だったのですね。 そんなこんなで、興味深いデータが多い「マガジンデータ」。ネットアイドルちゆは日本雑誌協会を応援しています。 |
平成17年1月28日 | 中川翔子さんがホラー漫画に出演 | ||||||||||||
中川翔子さんというアイドルがいます。 From dusk till dawnさんの昨年4月18日などで紹介されていますが、普通にデビューして普通に写真集やDVDを出している可愛い女の子なのに中身はオタクだという珍しいアイドルです。 公式ホームページの日記を見ても、仕事の話や写真がなければ普通のオタクの日記と区別がつきません。 たとえば、昨年2月1日の日記を見ると……。
アニメを面白く感じるとなぜか悔しがるのは、オタクにありがちな習性です。 また、昨年3月3日の日記でも……。
星の話題になると聞かれてもいないのに好きなセーラー戦士を公表する人は、ちゆのお友だちにも多いです。 あるいは、昨年10月30日の日記では……。
日常生活に二次元の固有名詞が出てくるようになると、それなりに重症ですね。 そんな翔子さんは、ゲーム好き。 一昨年の12月19日の日記では、「アークザラッド2」をプレイして「詰まった、くやしいからねれない」などと朝の4時にサイトを更新しています。 「サンドラの大冒険」に対しては、「ヒットチェックがあまい!!地面にささってからのタイムラグがながすぎ」とダメ出し。 「ギガゾンビの逆襲」の感想は「ドラえもんなのにドラクエみたい」→「意外にハマっちゃって止められない」→「ギガ逆めちゃめちゃおもしろいわ!!」と変化していきました。 また、彼女は大の戦隊ファン。 昨年6月28日の日記でも、「バイオマンをこまおくりで再生してノートに動きを書き写して名乗り練習してる」などと、これまたオタクにありがちな行動です。 戦隊ソングも好きで、たとえば昨年4月27日の日記では……。
あえて正式な曲名(「ハートは火花さ、フラッシュマン」)は書かず、「ドンドンドン!ドントストップ!」で通すのが翔子流です。 ……そう言えば、「銭形金太郎」に出演したとき、翔子さんが「恥ずかしいでございます」とボケて、ネプチューンに「お蝶夫人かよ」とツッコまれていましたが、アレは「カーレンジャーのブルーかよ」とツッコむべきだと思いました。 ところで、「ダ・ヴィンチ」2月号で、大槻ケンヂさんが次のように語っています。 「オタクとデートしても女の子はつらいですよ」「『死霊のはらわた』と『死霊のえじき』を映画館に観に行ったときもダメだったなぁ。そのときは、彼女が面白がってくれないことをまったく理解できなかった」「オタクの男が恋をしたいと思うなら(略)自分が考えている10倍くらいの薄さで好きな話を始めるべき」 それを踏まえて、翔子さんの昨年6月17日の日記を見ると……。
ゾンビの基本を説明するまでもなく分かってくれています。別に薄めなくても原液のまま語り合えそうです。 もしかして彼女は、オタクに夢を与えてくれるオタクのためのアイドルなのでしょうか。そこで、昨年3月23日の日記を見ると……。
昨年6月11日の日記では……。
どうやら、彼女は殴られて出血するような男が好みの様子。 そして、一昨年の12月12日の日記を見ると……。
あと、一昨年の12月16日。
そんなわけで、翔子さんの好みのタイプはオタクトークができるブルース・リーのようです。……あまり夢のない話でしたね。 ちなみに、翔子さんは「内村プロデュース」で本物のジャッキュー・チェンと会いましたが、その時の日記を見ると……。
19歳にして残りの人生はオマケと化したらしいです。 あと、彼女が大ファンなのは楳図かずお先生(目の内側からハサミが飛び出す漫画「神の左手悪魔の右手」や、小学生が人肉を食べる漫画「漂流教室」などの作者)。 たとえば、昨年5月8日の日記を見ると……。
前後とつながりがなく唐突に挿入される「神様だ!」は、きっと理性をぶっちぎって飛び出した魂の叫びなのでしょう。 さて。 そんな中川翔子さんが、今月の「ほんとにあった怖い話」に「語り」として参加。彼女の恐怖体験談が漫画化されました。 ついついタイムファイヤーが夢枕に立ったみたいな話を期待してしまいますが、体験談そのものはオタクとは無関係でした。 しかし、どうやら翔子さん、「ホラー漫画誌だから堂々と楳図トークをしてもいい」と思ったらしく……。 楳図かずお先生ご本人から『わたしは真悟』のまりんに似ていると言われる(昨年5月7日の日記)など、以前から翔子さん自体が楳図キャラっぽいとは言われていましたが、自ら意図的に楳図かずお風を演出していたようです。 ちなみに、このオチを回された編集者が付けたアオリは、「翔子ちゃんの不思議パワーで悪霊退散!! だね(はぁと)」。……どちらかといえば悪霊を呼び寄せそうな髪型ですけど。 こんな感じで、一般人の多い場では、翔子さんはオタクとして扱われるより「不思議ちゃん」で済まされることが多いです。 ともあれ、これほど親近感が湧くアイドルは他にいません。ネットアイドルちゆは中川翔子さんを応援しています。 |
平成17年2月4日 | バトルウォッチャー・哭きの竜さんの12年 |
先月の16日に、ネットウォッチ系のサイト「ザ・バトルウォッチャー」さんが閉鎖されました。 管理人さんは、インターネットが普及するよりも前からネットバトルをウォッチし続けてきた凄い人。そのサイト内容には、歴史的・資料的な価値があると思います。 そこで、バトルウォッチャーさんのことをよく知らない方向けに、そのあらすじをまとめてみたのですが、異様に長くなってしまったので、別のページに分けました。 続き→「バトルウォッチャー・哭きの竜さんの12年」 |
平成17年2月6日 | 「しがない記者日記」騒動 | |||||||
朝日新聞の1月19日の夕刊に、「ブログっておもしろい!」という記事が載っていました。 それによると、ブログは「新しいホームページの形として注目され、簡単に作成・更新できると人気」で、「尻込みせず、自分のブログを作ったら世界が広がりそう」とのこと。 また、ブログを楽しむポイントは、「ブログをコミュニケーションの道具としてとらえ、ネット上の人間関係においても互いを尊重することが重要」だそうです。 さて。 最近、現役の新聞記者の方のブログも増えましたが、その中の1つが「しがない記者日記」です。 管理人は朝日新聞の記者の方で、ブログ内では自分の勤めている社名を伏せて、「NHKと朝日新聞がやりあっている。というより、明らかにNHKがひどい」と擁護したりしていました。 1月29日。そんなブログに寄せられたトラックバックに対し、記者さんは「右翼大好きミーハーサイト」と題して次のように述べます。
「レッテルをはって議論をごまかす」ことを否定しながら、「右翼大好きミーハーサイトだ」というレッテル貼りから始まるのが素晴らしいです。 「おもろい」以下のくだりも、なかなか相手を尊重した文章ですね。そこまでコキおろしながら、論理がどう破綻しているのかなど具体的に触れないのは、「向こうは『右翼』なんだから説明するまでもない」という意識でしょうか。 当然、たくさんの反論コメントが付きますが、それを受けた2月4日の更新は……。
相手を「おもろい珍獣」あつかいして優位に立とうとするスタンスは、前の文章と変わりませんでした。 その時点で、本当に問題だったのは何か分かっていないと思われます。 その6時間後の更新では、従軍慰安婦について何点か述べた上で……。
記者さんのオススメ文献は吉見義明教授の「従軍慰安婦」でした。 のちに否定された記述も多く、少なくとも、このデリケートな歴史の問題に対して「これ1冊でOK!」なんて本ではないのですが……。 そもそも、そんな有名すぎる文献は読んだ上で反論している人がほとんどだと思いますが、記者さんの頭の中の「右翼」はよほど不勉強みたいです。 またもコメント欄にたくさんの反論が寄せられ、2月5日、記者さんは「新記録」という文章を更新します。
……記者さん、こわれちゃった。 この後、「プライバシーを暴くようなコメントが掲載され、知人より『ちゃんと管理するべきだ』と強いご批判をいただきました」ということで、思い切って自分の書いた文章ごと全部削除。 新たに、「ページはやめませんよ」という文章をアップロードします。
……ああ、記者さんはまだ「右翼」と戦っておられたのですね。 単に面白そうだから「みんなで観察してみよう」と寄ってきただけの人も多いのですが、記者さんには全員「右翼」に見えている様子。せっかく自分のブログを作ったのに、なかなか世界が広がりませんね。 そうして、読んだ人がコメントを付けるのも不可能な設定になり、トラックバックはビシバシ削除されていき……。ブログはコミュニケーションの道具ではなく、単にホームページを簡単に作成・更新できるツールと化しました。 結局、「ページはやめませんよ」以外には、「今朝のウンコも絶好調だった」みたいなどーでもいい料理の話だけが残ります。 そして、2月6日、次の文章がアップロードされました。
「悪いのは向こうであって、本当に正しいのは俺なんだ」と言わんばかりです。こんな偉そうな敗北宣言、見たことがありません。 それから、「小林よしのりファンにおすすめ」という記事が更新されました。
……記者さん、なぜか敵は「小林よしのりファン」と認識した様子。そして、再びオススメ文献攻撃です(しかも本のセレクトがナンセンス)。 この記事はコメントが許可されていたので、さっそく反論が寄せられます。 >残念ながら、小林氏はもうネットでそれほど支持されていません >ネタが古すぎ。あんた本当に新聞記者? >物凄いズレップリですね それからまもなく、ページの中身がすべて削除されました。 そんなこんなで、記者ブログが燃え上がる事件が多いですが、今回の件は、その定番ルートを1週間ちょっとで駆け抜けたコンパクトなケースという感じでした。 ……「ブログっておもしろい!」ですね。 |
平成17年2月11日 | 雑誌と単行本の違い | |||||||||||||||||||
この世で最も休載が多い漫画は、たぶん「ハンター×ハンター」です。 昨年はついに休載率が50%を超えたそうで、「載ってなくてガッカリすることが多い漫画」から「たまに載ってると得した気分になれる漫画」へと進化。 掲載される時も未完成原稿のまま載ることがほとんどで、The 男爵ディーノさんは、一般人の妹から「なんでハンターハンターあんなことになっとん。友達は最近精神がおかしくなっとるからだってよーた」というメールをもらったそうです(今年1号の感想より)。 先日、そんな「ハンター×ハンター」の第21巻が発売されました。 さすがに精神の異常を心配されるほどの絵をそのまま載せられないのか、単行本では色々と直されます。 たとえば、ジャンプでは背中から生えた白いモワモワだったものが、単行本を読むと蝶みたいなデザインの羽だったと分かります。また、心電図みたいな折れ線が1本かいてあるだけだったコマも、ちゃんと街並みの描写に修正されています。ついでに、頭を半分ほどかじられた人間が白目をむく場面には、目玉が回転する擬音「ぐるん」が描き足されていました。 その他、「やはり白痴だぞ」という台詞が「やはり阿呆だぞ」になったり、ジャンプでは戦後の教科書のような黒塗りが入っていた首チョンパシーンが単行本では無修正になったり……。単なる手直しとは別次元の修正も多数でした。 ところで、ゴルゴ31さんの1月31日に、次の記述がありました。
今日は少し、この件について述べさせて頂きたいと思います。 結論から言うと、ジャンプでも単行本と雑誌の細かい違いは多いです。 たとえば「デスノート」の作画は、雑誌に載った時点で十分完成されていますが、それでも単行本で微妙な変化があります。
作画以外にも、台詞の改行位置が変わったり、「5日」が「五日」になったり……。 そのレベルの変化ならほとんどの漫画で見つけることができます。たとえば、いま適当に開いたジャンプの「ジョジョの奇妙な冒険」を単行本と見比べてみても、
……変更の意図は不明ですが、単行本の方がよりジャパニーズな発音になっていました。 もう少し大きな変化としては、「テニスの王子様」では、初登場の時点では名もない真空系の魔術だった技が、単行本では最初から「かまいたち」と呼ばれています。
一方、「BASTARD!!」では、雑誌掲載時に「ビホルダー」という名前だった怪物が、単行本では「鈴木土下座ェ門」という名前になりました。 これは、ビホルダーが「D&D」のオリジナルモンスターだと知らずに出してしまったのでクレームが付き、担当編集者の鈴木さんが土下座してあやまったからだと言われています。 しかし、土下座と修正だけで許してもらえればラッキーです。「燃える!お兄さん」の用務員さんを「ただの働くおっさん」呼ばわりした回のように、雑誌に載ったエピソードが1話まるごと単行本に収録されないこともあります。 少年マガジンの「MMR」でも、松本サリン事件を超国家組織「300人委員会」の陰謀だと推理した話がありましたが、のちに犯人はオウムだと判明したため、なかったことになりました。 さらに竹書房あたりになると、そもそも単行本化される漫画の方が珍しく、最終回を収録する前に単行本が途中で打ち切られるのもしょっちゅうです。 たとえば、「『ブラックジャックによろしく』の佐藤秀峰先生大絶賛!!」という鳴り物入りで登場した「おうどうもん」の単行本は2巻で打ち切り。雑誌ではもっと続くのですが、単行本派の読者には「主人公の父親がロシアン・ルーレット麻雀に負けて脳ミソをぶちまけて死に、主人公が『おやじーっ』と絶叫したところで突然終わる変な漫画」となってしまいました。 ……えっと、もう少し書きたい話があったのですが、画像の量などの都合で別ページにしました。興味のある方はお読み頂けますと嬉しいです。 続き1→「スパイラル〜推理の絆〜」のネコ耳の修正(単行本10巻のネタバレあり) 続き2→「BASTARD!!」の単行本の版による、乳首などの違い ネットアイドルちゆは、仕事よりも家族を優先する漫画家・冨樫義博先生を応援しています。 |
平成17年2月14日 | ちゆ16歳 | ||||||||
平成13年の2月14日に開設した「ちゆ12歳」も、今日で4周年になりました。 ……ということは、ちゆも16歳。4月から高校2年生になるのですね。チョベリグー。 そこで今日は、立派な女子高生になるため、45万部も印刷されている人気雑誌「セブンティーン」を読んでお勉強することにしました。 とりあえず目に付いたのは、メールの書き方講座。 「ナイスなメールテクを紹介するよ」とのことで、たとえば年始のあけおメールなら、次のように書けばいいそうです。
解説によると、「しりとりは読みごたえがあって、楽しい」とのこと。……コレで「読みごたえがある」って、いったい普段何を読んでいるのでしょうか。 もうひとつ例を見ると……。
最近の女子高生の間では、下ネタの連発で縦読みを作るのがオシャレのようです。 また、写メールのテクニック特集でも、大口を開けた自分の顔写真にウンコのイラストを貼り付け、「ウ○コをパクッ」みたくするのが良ネタとして紹介されていました。 ……ウンコで喜ぶのは小学生だけだと思っていましたが、女子高生もかなりのウンコ好きみたいです。男性の皆さん、合コンの話題は「世界各地で冷凍ウンコの落下事故が相次いでるんだってYO〜」でモテモテ王国ですよ。 →結論(1):女子高生はウンコネタを好む。 続いて、女の子が好きなものと言えばおまじないです。 「セブンティーン」によると、たとえば、席替えでカレの隣の席になるには、カレの背中に向けて気功砲のポーズを取り、「コ〜ア〜ラ〜」と唱えればよいそうです。 不思議なのは、この常軌を逸した説の根拠が、「おまじないだから」の一言で片付けられてしまう点。 女子高生の輪の中で「コアラと席替えの因果関係が不明だ」などと口走ろうものなら、たちまちおジャ魔女どれみショーに紛れ込んだ渋谷系イケメンのような立場になり、トゥシューズに画鋲を入れられてしまいます。 そんなわけで、おまじない特集をチェキしてみると……。 「告白が成功するおまじない → 2週間、毎日カレの観察日記をつける」 ……あなたの好きな男は自由研究のひまわりですか。 「いい男と出会えるおまじない → 玄関に塩をまいて13回足踏みする」 ……それはいい男以外の何かを召喚する儀式かと。 「恋のライバルを消すおまじない → ニンジンにコンパスの針でカレの名前を彫り、切り刻んで全部食べる」 ……実行しているところを想像すると人としてどうかと。 →結論(2):女子高生はおまじないと称して奇行に走る。 最後に、「みんなのまわりの大事件」というテーマの投稿ページを見てみました。 例によって、「学校のトイレにう○こをつまらせた。(高3)」などのうんこネタが幅を利かせていますが……。
イケメンにあらずんば人にあらずと言わんばかりですが、他人を顔で判断するのは、女子高生に限らず人間の自然な感情ですよね。 ほかの投稿と総合すると、肥えた男性を見て「ドランクドラゴンの塚地みたいー」と笑えるようになれば一人前みたいです。 →結論(3):女子高生はキモメンを見下す。 それでは、以上を踏まえて16歳らしい日記を書いてみましょう。
ちゆのリサーチが正しければ、これで「セブンティーン」読者の女子高生の方がゲラゲラ笑ってくれるハズです。 そんなこんなで、いつも当「ちゆ12歳」を読んでくださっている方、本当にありがとうございます。 |
平成17年2月17日 | 魔法戦隊マジレンジャーがスタート | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
新番組「魔法戦隊マジレンジャー」が始まりました。 戦隊のエネルギー源が「魔法」なのは、「激走戦隊カーレンジャー」のクルマジックパワー以来でしょうか。 「気! 気! オーラパワー」とか「6億年前の超古代文明のパワー・超力」とか、得体の知れないものを動力にする戦隊も多いのですが、今回は「魔法」ということで、とても分かりやすいハリー・ポッターですね。 さて。 かつて、「オーレンジャー」は戦隊シリーズ20周年記念作品とされ、「戦隊シリーズ20周年記念」のCDでも、東映のプロデューサーが「『秘密戦隊ゴレンジャー』からスタートした戦隊シリーズも、今年の『超力戦隊オーレンジャー』で20年を迎える」と発言しました。 ところが6年後、その数え方なら26周年になるハズの「ガオレンジャー」が、なぜか「戦隊シリーズ25周年記念作品」とされました。 そんなわけで、戦隊シリーズが今年で何年目かという数え方には、「オーレンジャー暦」と「ガオレンジャー暦」があります。
ですから今年の戦隊は、「ガオレンジャー暦」では29周年、「オーレンジャー暦」では30周年となります。 なお、「オーレンジャー」という番組は、20周年ということで王道回帰を目指したものの、人気が伸びず途中からあらぬ方向に軌道修正。 しょうもない新ロボが次々と登場したり、真面目なレッドがヤンキーのコスプレをして「全開バリバリだぜぇ〜!!」と叫んだり、敵のボスが2人の拳が真っ赤に燃える必殺技「ラブラブ・ペア・アタック」を放ったり……。気が付けばヘッポコお笑い戦隊と化していました。 そのせいか、どうも「オーレンジャー」には黒歴史なイメージがあり、「スーパー戦隊大集合」でも、「オーレンジャー」の紹介時間は全戦隊で最短の22秒でした(平均は37秒)。 東映も本当は「オーレンジャー」の存在そのものを抹消したいのだけど、さすがに無理だから、せめて「戦隊20周年」という地位だけでも剥奪しようと「ガオレンジャー」でカウント法を変えたのだという陰謀論もあります。 そんなこんなで、たぶん東映的には戦隊シリーズ29周年の「魔法戦隊マジレンジャー」。その第1話を見てみました。 まずは、主人公である兄弟と、その母親が食事をしている場面です。 長男は、自然を愛する男。「ジャンジャジャーン! 産地直送、とれたて兄貴サラダ」と言いつつ、野菜を自分の顔の形に並べたサラダを嬉しそうに他の兄弟に振る舞います。 次男は、ちょっぴり冷めた男。そのサラダに「食欲なくすぜ」と正直なツッコミを入れますが、兄貴は「土いじりはいいぞ、お前もやれ」とズレた返事です。……意識的にスルーしたのか、単に脳の構造が幸せなのか、よく分かりません。 一方、お母さんはおっとりした人で、娘と次のような会話をしていました。 娘「ね〜え、お母さんは魔法って信じる?」 母「なに子どもみたいなこと言ってるのよ。そんなもの信じてるわけないでしょ」 娘「も〜う、お母さんったら、夢がないんだから〜」 ところが、そんなお母さんと兄弟たちが外に出ると、巨大なトロルが出現。 それを見たお母さん、「……ついにこの日が来てしまった」とつぶやき、「魔法変身! マ〜ジマジマジ〜ロ!」とポーズを決めて、一瞬で全身タイツに変身します。 実は、お母さんは「マジマザー」だったのです。 そして、「闇の亡者よ、消え去れ!」と、魔法一発でトロルをブッ殺すマジマザー。 その夢ありすぎな姿を見て、兄弟は驚愕。「すげぇ〜!」「母さん!」「母さん!」と興奮して母親を取り囲みます。子どもたちにダッシュで逃げられてもおかしくない場面でしたが、ものすごい家族の絆です。 それからマジマザーは、携帯電話型の変身アイテム・マージフォンを兄弟に配布。「あなたたちは、それで空の上に住む天空聖者から魔法の力を授かり、魔法戦隊マジレンジャーとなるのよ!」 そして、より強力な敵と戦うために魔法力を蓄えると言い、「スクリーム」みたいな黒装束を着て、棒を組み立てたピラミッドの中に正座するお母さん。 今日の敵はたぶんザコだからお前ら兄弟だけで戦ってこい(要約)と命じます。 娘「急に言われたって、できないよ〜」 母「大丈夫っ! あなたたち兄弟なら……できるわ!」 情感たっぷりに断言されて、長男は「分かったよ母さん!」とノリノリ。「みんな、魔法変身だ!」と、すっかりリーダー気取りです。 そして、注目の変身シーンは……。 長男「うなる大地のエレメント! 緑の魔法使い! マジグリーン!!」 (中略) 次女「たゆたう水のエレメント! 青の魔法使い! マジブルー!!」 ……マジブルー。名前の響きは絶望マンと大差ありません。 ともあれ、長男はもうゴキゲン。「魔法のパワーだあ〜っ!!」とハイテンションで叫びながら、敵の戦闘員をバッサバッサ倒していきます。 長女も、魔法で自分の体をピンク色の扇風機に変え、その爆風で敵を吹き飛ばしました。 そして、「俺はマジだぜぇ〜〜〜っ!」と変身した末っ子がレッド。 敵の1人を魔法でサッカーボール状に折り畳むと、そいつを蹴っとばして他の戦闘員にぶつけることで攻撃します。ボールにされた戦闘員は何度も何度も蹴られてぶつかりまた蹴られ、とてもかわいそうでした。 そうして敵の戦闘員を片付けて、「やったぜぇ〜! 魔法ってスゲぇ〜!」と大はしゃぎの兄弟。 しかし、そこで敵の幹部が巨大化。さあ、どうする! ……というところで、次回に続きます。 ちなみに、次回予告ではマジマザーが巨大化して戦っていました。 そんなこんなで、まだまだ第1話。これからどうなるのか分かりませんが、ネットアイドルちゆは「魔法戦隊マジレンジャー」を応援しています。 |
平成17年2月21日 | 「ソーサリー」の新訳版が完結 | ||
「ゲームブック」というものをご存知でしょうか。 たとえば、「妖怪の館 魔王からの招待状」を読んでみると……。 豪華なごちそうが並んでいて、不気味な悪魔に「毒など入ってないから、腹いっぱい食べてくれ…」と言われる場面で、選択肢が登場。 「さあ、キミは食べるか?」 食べるなら21ページへ、食べないなら23ページへ。 「せっかくだから俺はごちそうを食べるぜ」と、21ページに進むと……。 「風船のようにパーンと破裂して死んでしまった」。ゲームオーバー。 仕方なく、最初からやり直しです。今度はごちそうを食べないように気をつけて進みますが、途中で出題されたなぞなぞに間違えると……。 「オマエたちはウジ虫だぁー!」 ふたりは小さなウジ虫になってしまった。ゲームオーバー。 ……魚の骨やリンゴの芯が、彼らの今後のウジ虫ライフを象徴しているようでエグいです。 あと、なぞなぞに間違えて「ひきょうだぞ、インチキをするな!」と逆ギレする主人公も見逃せません。 さらにもう一度やり直すと、今度はゲジゲジになってジ・エンド。 挿し絵(ちょっぴりキモいので注意)で、ゲジゲジと化した少年が口から何か吐いてるのがイヤすぎます。 そんな感じで、「××なら○○にすすめ」など、ほとんど手がかりのない分かれ道の選択ミスによるシュールで悲惨な死に方を繰り返しながら、ハッピーエンドを目指すのが「ゲームブック」です。 性質上、何度もゲームオーバーを見るので、死に方の凝り具合も大切な要素になります。 さて。 そんなゲームブックの中で、もっとも有名な作品の1つが「ソーサリー」です。 総項目数2265というアホみたいな分量を誇りながら、ゲーム的な完成度は非常に高く、物語もグレイト。極上にイカしたグロテスク系の挿し絵まで付いていて、剣と魔法のファンタジー世界を冒険する醍醐味が堪能できます。 体力の少ないときに丸一日なにも食べなかったら栄養失調で死んだり、扉の上に黒板消しの要領で仕掛けられたハゲ薬に引っかかってツルッパゲになったり。 首狩り族につかまって気絶すると、「あなたが目ざめることはもう二度とない。あなたは今夜首狩り族に新鮮な肉のごちそうをふるまうのだ……」とゲームオーバーです。 宿屋に泊まって目が覚めれば、実は変態だった宿屋の親父によって首の上にギロチンの刃がセッティングされており、そこで2択を間違えると、「ギロチンの刃が落ちて、あなたの首をすぱっと切り落とした」と即死します。 もうたまりません。ゲームブック万歳! さて、そんな「ソーサリー」は長いあいだ絶版になっていたのですが、最近、装丁などを新しくした新訳版が出版されました。 創土社のホームページによると、その完結巻が来月発売されるそうで、めでたく新訳版で最後までプレイできるようになります。 ところで、旧版の2巻には、普通なら120分の119くらいの確率で即死、手がかりを入手していても24分の23くらいの確率で即死という、悪質極まりないデス・トラップがありました。 これには、実は日本語に訳される時にヒントが省略されていたという真相があって、新訳版ではちゃんと直されたのですが、ちゆにはもう旧版の理不尽っぷりの方が愛おしいです。 そんなわけで、かれこれ20年近く遊んでいる旧版は、ちゆにとってもはや全肯定の対象。 新訳版では、旧版で「カーレ」だった街が「カレー」になったり、「時の蛇」が「時大蛇」になったりしましたが、それにも抵抗があります。 もちろん、その辺はちゆが旧版を偏愛しているだけで、これから初めてプレイする人には新訳版の方がオススメだと思いますけど。 まあ、その新訳版も、昔からのファン向けの懐かしアイテムという感じで、これから新しいファンを獲得したりするのは難しいのかも知れませんが……。ファンタジーが好きな人には、ぜひプレイして欲しい名作です。 ネットアイドルちゆは、ゲームブックに力を入れている創土社を応援しています。 |
平成17年2月26日 | マジマザー、死す |
先日、新番組「魔法戦隊マジレンジャー」が始まりました。 ≪第1話のあらすじ≫ 主人公の5人兄弟は、お母さんの正体がマジマザーだったので、魔法戦隊になって戦うことに。そしたら、敵が巨大化したよ。 それを受けて第2話「勇気を出して 〜マージ・マジ・マジカ〜」が放送されました。 巨大化した敵にビビる5人兄弟ですが、そこにマジマザーが助けにきました。「あとはお母さんにまかせて!」と言い、巨大化して1人で敵に挑みます。 ところが、戦闘開始から約60秒で、敵の攻撃を受けたマジマザーはクルクルと回転しながら爆死。 兄弟のところにも母親の破片が飛んできました。あっけない母親の戦死に、泣き崩れる5人。マジブルーもマジブルーです。 お母さんを殺した敵は一時撤退してくれましたが、まもなく、別の敵が街で暴れているという情報が入ります。 長男「みんな行こう、母さんのかたき討ちだ」 次男「行ったって殺られるだけだ!」 長男「勝てる見込みがなくても、戦わなくちゃいけない時があるんじゃないのか」 最大の戦力だったマジマザーが約1分で戦死したのですから、わざわざ死にに行くのもどうかと思いますけど。 とにかく、先週の放送で「無謀と勇気は違う」と学習したハズの三男を含めた3人が街に向かいます。 その街では、2匹の厚化粧の女が大暴れ中。口から何か吐いて建物を破壊してケラケラ笑ったり、妙ちくりんなポーズを決めながら意味もなく窓ガラスを割ったり……。空想上の「頭悪い女」をイメージ通りに実体化させたような、見事なキチガイっぷりです。 公式ホームページによると、片方が「ゴスロリ系ファッション」で片方が「パンク系ファッション」らしいのですが、この人たちはゴスロリとかパンクとか言う以前の違う何かだと思います。 ともあれ、マジレンジャーの好戦派3人組は、このゴスロリに一瞬で捕獲されてしまい、巨大な怪物のエサとして食べられてしまいました。 ……元々「勝てる見込みがない」と本人たちも自覚していたとはいえ、本当に無策で突っ込んで速攻で負けるのはどうかと思います。 その頃、戦いに行かずにお家に帰っていた残りの2人は、自宅の隠し部屋を発見。そこに、お母さんの立体映像が現われました。 母「あなたたちがこれを見ているということは、おそらく、私はもうこの世にはいない」 ……そこまで先読みできていたなら瞬殺されないで欲しいですが、とにかくお母さんによると、実は5人兄弟のお父さんは天空聖者だったのだそうです。 娘「えっ! お父さんって、探検家じゃなかったの!? 南極で遭難して亡くなったって!」 子「あれ全部ウソだったのか!」 母「復活したインフェルシアと戦えるのは、勇敢な戦士だったお父さんの子供の、あなたたち兄弟しかいない!!」 ……立体映像なので、都合の悪いツッコミは華麗にスルーします。 それから「お前たちの武器は勇気だ」みたいなことを語る母親ですが、あなたの子ども3人はいらん勇気を発揮したおかげで腹の中ですよ。 とにかく、「さあ行きなさい! 魔法戦隊マジレンジャー!!」と、お母さんはわが子を死地に送り出します。 素直に遺言に従うことにした2人は、空飛ぶ高速マシーン・スカイホーキーに乗って移動を開始。 とりあえず、魔法ケータイで他の兄弟と連絡を取ります。 次男「おい、俺だ。いまどこにいる?」 三男「今ごろおせーよ! 俺たち、怪物に飲み込まれちまったんだよ」 怪物の腹の中で緑色の体液に溺れながら電話する三男。さすが魔法ケータイです。 しかし、あっさり食べられたり、お母さんの遺言を聞き逃したり、勇気を持っていた3人にはロクなことがありません。 ともあれ、ピンクが魔法で巨大なコショウに変身。怪物にクシャミをさせると、食べられていた3人はゲロのように吐き出されます。 漫画的な脱出方法ですが、吐き出された三男の全身には気持ち悪い白いドロドロがこびりついていました。……そんなリアリティだけ追求しないでください。 それから、「魔法大変身!」と叫んだ5人は、みずから巨大化してマジマジンに姿を変えます。今回はロボットに乗り込むのではなく、ロボットと一体型の「忍者戦隊カクレンジャー」方式が採用されたようです。 5人「マジマジ・オンステージ!」 そこで「マジ、マジ、マ〜ジレンジャ〜♪」とオープニング主題歌が流れ出し、視聴者にマジレンジャー優勢を伝えます。 長男「みんなの力を、合わせろッ!」 まず、ピンクが魔法で巨大なサッカーボールに変身。そのボール(注:ピンク)をグリーンが野球のバッティングの要領でカッ飛ばし、ブルーが蹴りを加えてから、イエローがブン投げます。 そして、「5人のパワーを食らえ!」と叫んで、レッドがピンクをオーバーヘッドキック! 飛ばされたボール(注:ピンク)は炎をあげながら怪物に激突して、見事に敵を爆死させました。 戦隊に古くから伝わるボール系の必殺技ですが、女の子の体を飛び道具として使用するのはどうかと思います。 しかし、ピンクはボール状態から元に戻りながら、のんきに「やっほー♪」などと喜んでおり、自分の人権にはあまり関心がない様子でした。 そんなこんなで家に帰ると、1人だけ高校生の三男が、他の兄弟に心配されます。 次男「成績下がったら、マジレンジャーから外すからな」 長男「よし! 明日は頭のよくなる兄貴サラダだー!!」(←今週のオチらしい) しかし、視聴者にとっては、その三男よりも、20歳前後なのに学生ではなく、働いてるわけでもないらしい他の4兄弟の方が心配です。 せめて彼らが誰の収入で食べているのかだけでも、早く説明して欲しいです。 ネットアイドルちゆは、ひきこもりと無職を応援しています。 |
平成17年3月1日 | お昼のドラマで交通事故が連発 |
昨年9月から、日本テレビが「ドラマチック韓流」なる枠を作って、韓国のドラマを放送しています。 韓国ブームだから「悪くても7〜8%はいく」と思って始めたら、滑り出しから視聴率1〜2%台を連発して、別の意味でもドラマチック。 その今日の放送は、韓国で最高視聴率44%を記録したというドラマ「サンドゥ、学校へ行こう!」の最終回でした。 主人公のサンドゥは、娘の病気を治すために有閑マダムを誘惑して大金をだましとったことで、通報されました。 刑事から逃げたサンドゥは、捕まる前に好きな女に会いに行きます。彼女はサンドゥに「永遠に消えて」と言い放ちますが、彼が逮捕直前だと知ると、急に態度を変えて「別れたくない」と泣き出します。 そして、サンドゥは1年間のおつとめを終えて出所。それを待ち続けていた彼女と再会します。 ところが、そこに狙ったように現われるトラック。女をかばおうと駆け寄るサンドゥ。なぜか固く抱き合った姿勢で頭から血を流して倒れる2人。そして聞こえる「サンドゥ〜、学校へ行こう!」という幻聴。 他の登場人物の様子などを見ると、2人とも確かに死んだようです。しかし、そこから何の脈絡もなく幸せに暮らす2人の姿が映り、生きてると信じたい視聴者は生きてると思ってもいいですよみたく終わりました。 ……最後に「絶望のない世界より」というサンドゥからのメッセージが出たので、制作者的には霊界エンドなのだと思いますけど。 それが終わって2時間ぐらいすると、昼ドラ「冬の輪舞」が始まりました。 こちらは、人気韓国ドラマ「冬のソナタ」の便乗タイトルと見せかけて、中身は「冬ソナ」でも何でもない普段通りの昼ドラという、軟弱なのか硬派なのかよく分からない番組です。 今日は、不倫で妊娠させた女に「産まないでくれ」と土下座していた男が、半狂乱で道路に飛び出した女をかばって車にひかれて死んでました。 ……ちなみに、死んだ男の妻の元恋人のナイスガイを演じるのは、仮面ライダーナイトの中の人。今日は、男の死に動転する女に「お前が殺したんだ」と激しく詰め寄り、精神的に追い込んでいました。 ところで、仮面ライダーナイトの中の人といえば、「僕は妹に恋をする」のアニメ版の声優もしていますが、最近、その役こそ「今まで僕が演じてきた役の中でいちばんかっこいいです」と発言。 妹の入った風呂の湯をすくって匂いをかいだり、妹以外の女を抱きながら「聞きたいのはアンタの声じゃない」と女の口を塞いで妹を抱いてる気分に浸ったり、性欲まかせに妹とヤるだけヤっちゃってから「ごめん」と泣いたり……。あの変態無責任男よりもかっこ悪いと言うのですか、仮面ライダーナイトが。 そんなこんなで、同じ日の昼に2回も女をかばって交通事故で死ぬ男を見たなあというだけで、特に深い意味はないニュースでした。 |
平成17年3月5日 | マジレンジャーのリーダー争い |
先日の「笑っていいとも」で、戦隊ヒーローのリーダーはなぜ赤色と決まっているの?という話題がありました。 しかし、「忍者戦隊カクレンジャー」のリーダーはホワイトですし、「電磁戦隊メガレンジャー」のリーダーはブラックです。 近年では「レッド=主人公≠リーダー」という戦隊も多いわけですが、いちいち「笑っていいとも」に噛み付くのもどうかと思うので以下省略。 さて、現在放送中の「魔法戦隊マジレンジャー」は、メンバー5人が全員兄弟。 兄弟戦隊が長男のレッドを中心に団結する形は6年前に「救急戦隊ゴーゴーファイブ」でやったばかりだからか、今回はリーダー格の長男がグリーンで、やんちゃな末っ子がレッドという配置です。 その第3話「魔竜に乗れ」が放送されました。 先週、死んだ母の遺志を継いで、マジレンジャーとして戦う決心をした兄弟。とりあえず、母親がのこした魔法部屋の大掃除を始めます。 ところが、なにげなく鉢植えの植物を引っこ抜くと、それはマンドラゴラでした。その物凄い悲鳴を聞いて、ぶっ倒れる兄弟。 マンドラゴラ「ぼくちん引き抜かれると、悲しくて悲鳴をあげるでござりますです。それを聞いてしまった者は普通生きてはいられないのでござりますですが、さすがマジレンジャーの皆々様!」 ……お母さん、家族が入る部屋に死の罠を放置しないでください。 ともあれ、「マンドラ坊や」を名乗る植物は、もしもお母さんが死んだら兄弟を助けるように命じられていたそうです。 さっそく、マジレンジャーの役割分担について歌で教えてくれます。 マンドラ坊や「先陣切って突っ走〜る、勇猛果敢な赤い色♪ 青、黄、桃と続き出て〜、最後に控えし緑色♪」 ところが、これが気に入らなかったのは長男のグリーン。なぜかマジ切れして、弟に食ってかかります。 長男「ずるいぞ! なんで長男の兄ちゃんが最後で、末っ子のお前が先頭なんだよ!」 三男「知らね〜よ。オレが決めたんじゃねーもん」 どうやら、長男にはしんがりの重要性が分からないようです。 確かに「ドラクエ3」とかだと、メンバーが縦1列に並んで最後に控えるのはヨボヨボの爺さんですけど……。 長男「普通こういう時はまず兄ちゃんからだろ!」 三男「兄ちゃんはさ・い・ご! ビリ! ドンケツ!!」 長男「ど、ドンケツ!?」 それから、異様に興奮して自分こそがリーダーにふさわしいと力説する長男。……落ち着きのない24歳の醜態に、他の4兄弟も呆れ顔です。 そこに敵が出現したという情報が入って、マジレンジャーが出動します。 三男「みんな! 魔法変身だ!!」 みんな「おう!!」 長男「えっ?」 とにかく、変身&決めポーズ完了。 長男「あのゴッツイのが、ボスだッ!!」 次男「見りゃ分かるよ」 ……ああ、長男の大切なものが物凄い勢いで失われていきます。 長男「いいか、あのボスは兄ちゃんが倒す!! お前たちは……」 三男「マジスティック・ソード!(ボスに向かっていく)」 長男「んがっ!?」 愛する弟の勝手な行動に、兄ちゃんはブチ切れです。 長男「兄ちゃんの言うことを聞け! お前の敵はあっちだろ!」 三男「なんだよ、兄ちゃんこそ下がってろ! 最後に控えし緑色なんだろ!」 長男「ななっ、なにぃ!? おまっ、お前、弟のくせに、なまいきだーっ!!」 そんな恥ずかしい兄弟ゲンカのスキをついて、敵のボスは戦闘員を踏み台に空高く跳躍して攻撃。 それを見た長男は、「お前の肩を貸せ!」と弟を踏み台にしてジャンプしようとしますが、弟は断固拒否。肩に乗った兄をはたき落します。 その後、他の兄弟の活躍で何とか敵を撃退しましたが、あやうく仲間割れで死ぬところでした。 それから、長男は家庭菜園(「アニキ農場」という看板が立ってます)に引きこもり、怒りをクワに込めて、畑を耕します。……なんだかクワ使いが微妙ですが、きっと精神の乱れを表現しているのでしょう。 そして、とれたてのイチゴを食べる兄。 長男「畑の土がよくなきゃ、おいしいイチゴはできないんだ。なんたって、イチゴはわがままだからな。(中略) ……はっ! そうか。あいつはわがままなイチゴなんだ! そして真っ赤に育てるのが畑の役目。兄ちゃんとしての、オレの役目」 勝手に納得して「そうか、そういうことなんだよ! あはははは!」と笑いながらイチゴをむさぼり食う24歳。 そのころ、三男は再び敵と遭遇。巨大な怪物を前に、1人で苦戦していました。 そして、三男が殺られそうになったその時! 間一髪で助けに来た兄が、敵を斬りつけます。 長男「ンぉオ〜〜ォぉおおオぉ〜〜〜〜〜っっ!」 ……かっこいいシーンなのに、すごくマヌケなおたけびです! 長男「大丈夫か!」 三男「ほっとけよ、兄貴ヅラはもういいよ!」 長男「あっはっはっは! まあ、そう言うな!!」 さっそく、ふところの深さを弟にアピール。せっかく吹っ切れたのに、また違う方向にズレてます。 長男「いくぞ!」 三男「なんだよ、またオレに踏み台になれって言うのかよ」 長男「そうじゃない。お前は、真っ赤なイチゴだ! そして、兄ちゃんは……。畑だあぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」 怪訝そうな弟を置き去りにして、素っ頓狂な奇声をあげながら1人で走り出す兄。 「大地のようにゆるぎなく♪ みなを支える寛容の色♪ 緑の魔法使い〜♪」などと自分で歌いながら戦います。 次男「どしたのアレ?」 三男「……さあ」 表情はマスクで隠れているのに、ちゆには兄を珍獣のように見つめる弟の視線がハッキリと感じ取れました。 そこで、敵のボスが再び戦闘員を踏み台にジャンプ。それを見た兄は……。 長男「飛べ、兄ちゃんを踏み台にしろぉ!」 三男「お……おお!?」 異様なテンションに他の兄弟はまったくついていけませんが、とりあえず言われた通りにした弟が、空中で敵を撃破します。 長男「やったな!」 とにかく兄弟愛復活! その後は、魔法で空中に空中ブランコを出現させ、そのブランコを利用した「兄弟の すごい 連携プレイ」で、見事に敵を爆死させました。 それから、自宅の魔法部屋に帰ると……。 マンドラ坊や「結局、マジレンジャーの隊長は誰になったのでござりますですか?」 三男「そりゃあ、やっぱオレっしょ」 長男「ちょっと待て! 兄ちゃんは認めないぞ」 三男「えっ、だって、オレはイチゴだって言ったじゃんか」 長男「イチゴはイチゴであって、隊長ではない」 三男「いいじゃん、イチゴは食えるんだぜ。畑は食えないだろ?」 長男「畑だって食えるかも知れないだろ!」 三男「じゃあ食ってみろよ!」 ともあれ、弟も少しは兄を認めてくれたらしく、次回に続くマジレンジャーでした。 |
平成17年3月12日 | COOLドライブ | |||||||||||||
昔、少年ジャンプに「COOL」という漫画が連載していました。そのウリは、とにかく主人公がCOOLなことです。 まず、主人公の名前が「クールさん」なのがCOOL。それから、主人公のうずまき状のアホ毛が付いた髪型もCOOL。あと、主人公が肉声で喋らずにラジカセを使って会話するのもCOOLです。 ついでに、主人公のお友だちも、暴走するトラックをパンチ一発で止めてしまうCOOLな奴でした。 そして、最大の見せ場は、COOLな主人公が「COOL」「COOL」「COOL」「COOL」と叫びながらバイクをカッ飛ばす場面。
……この漫画は18週で打ち切られました。 さて、その作者・許斐剛先生の次回作が「テニスの王子様」。 COOLな中学生たちがCOOLなテニスを繰り広げる超COOLな漫画で、何の因果か大ヒットしました。 特に、最近登場した沖縄の中学生たちのCOOLさは只事ではありません。 倒した相手チームの選手に応援団が「負け犬」コールの大合唱を浴びせたり、相手チームの監督にアドバイスさせないためにスマッシュで監督を狙い撃ちにして病院送りにしたり、「かってんぐゎー」「んかいんじらりーん」などの方言が多すぎて何を喋っているのか理解不能だったり、「沖縄は日本じゃねえ」と言わんばかりの危険表現の連発です。 そんな「テニスの王子様」では、テニスを超越した変態的にCOOLな必殺技の数々が登場。表向きはスポーツでもハートは格闘技です。
……別にパクリとかそういう話ではなくて、技のネーミングその他がバトル漫画と平気でカブるのがCOOLだなと。 あと、桃城先輩は「修羅の門」で言うと飛田さんのポジションということで、主人公が世界に進出した時には解説席に座っているに違いありません。
……こちらは刀をラケットにかえただけでまんま牙突に見えますが、たぶん何らかのCOOLなギャグなのだと思います。 そんな感じで、ボールが消えたり増えたり光ったりは当たり前の世界観。 主人公の特技はスーパーサイヤ人化で、「土煙を巻きあげながら全身を発光させてパワーアップする」という謎の現象ですが、作中人物たちは「試合中に無我の境地に至った」という説明だけで納得していました。かってんぐゎー。 そして、主人公はこう言います。「このままではアイツには勝てない」「なら――COOLドライブ…アレを完成させてやる!」 ……COOLドライブて! やっぱり「COOL」「COOL」「COOL」「COOL」絶叫しながらテニスボールをカッ飛ばすのでしょうか。 しかし、大ゴマや見開きが異様に多い「テニスの王子様」は、ジャンプで最も そのため、非常に そして1年後。ようやく登場した「COOLドライブ」は、ボールがバウンドせずに地面を転がっていくだけというものでした。 ……この漫画に単行本4巻から登場している技と大して変わらない動きで、「テニス」ワールドでは平凡な部類。正直ガッカリしました。 ところが、数週間前のジャンプで、そんなCOOLドライブの新たな効果が発現しました。 今回の敵は、連載6年目にして初めて登場したデブキャラ(通称「テニスのハート様」)。前の相手がカスることもできなかったCOOLドライブを、見事ラケットに当ててみせます。 すると、ボールがラケットから腕へと転がっていってそのまま顔面を直撃! COOLドライブの正体は、「アストロ球団」の殺人L字投法と同じ原理で、対戦相手の殺害を目的とした技だったのです。
まあ、殺人L字投法のテニスへの応用は20年前の10週打ち切り漫画「ジャストACE」でもやっていたことですけど。 ところで、「テニスの王子様」の劇場版では、テニスをしながら宇宙に行ったり恐竜が出てきたり空を飛んだりといった怪現象を、高いクオリティでド派手に描写してくれました。 しかし、そのバカ演出の方向性自体はむしろ伝統的なもので、たとえば「爆転シュート ベイブレード」だって、ベイブレードをしながら宇宙に行ったり恐竜が出てきたり空を飛んだりします。 そういう意味で、劇場版は「他のスタッフでも作れるもの」です。しかし、原作漫画は、もっとあらぬ方向にトンがった感性が爆裂しており、作者本人以外には絶対に真似できないシロモノです。 以前のちゆニュースで、「テニスの王子様」をギャグ漫画と括りましたが、より厳密に言えば、ギャグ漫画のような楽しみ方もできるCOOL漫画という新ジャンルなのだと思います。 ですから本当は、「アストロ球団」などの過去の文脈と結びつけて考えるのも無理があって、私たちにできるのは、いったい次にどんなCOOLが提供されるのか呆然と見守ることだけだと思います。 ただ、個人的には、連載終了までに1度くらいテニスコートで人が死ぬところが見たいです。 ネットアイドルちゆは「テニスの王子様」を応援しています。 ※オマケ→ベイブレードで宇宙に行ったり恐竜が出てきたり空を飛んだりについて |
平成17年3月23日 | ヤングガンガンの方向性 | ||
雑誌の読者プレゼントには、購買層が反映されます。 オカルト雑誌なら、魔法の振り子やパワーストーン。 ホモ雑誌なら、「ゲイセレブからの超ド級豪華プレゼント」としてコンドーム1年分が当たったり、「マッチョリックス」とか「SG理髪師 ガン堀りバーバー」といったビデオがもらえたりします(「SG」は「スーパーガッチリ」の略)。 あと、育児雑誌では、「たまごクラブ」ならムーニー新生児用、「ひよこクラブ」ならムーニーマン、「こっこクラブ」ならトレパンマンと、お子様の成長に合わせて読者プレゼントも成長します。 そんな中、昨年12月25日のちゆニュースで紹介させて頂いたエニックスの新雑誌「ヤングガンガン」の読者プレゼントは……。 「まるで本当の女性にひざまくらをしてもらっているかのような心地よい肌触りを実感できちゃうぞ!」 ……編集部が想定している「ヤングガンガン」読者は、この下半身を欲しがるような人種みたいです。 ……こちらも、「ヤングガンガン」読者のソファに2人分のスペースはいらねえという意味ですね。 そんなこんなで、そーゆー方向けの雑誌として絶好調の「ヤングガンガン」。 しかし、創刊当初から大きなセールスポイントだったゲームコミック部門では、早くも呪われております。 たとえば、PS2のゲーム「DRAG−ON DRAGOON」の漫画は、弐号で「参号へつづく」と引いた後、参号で「休載します。ご了承下さい」になり、その次の号で消滅して、そのまま帰ってきておりません。 創刊号の表紙を飾った「ファイナルファンタジーXI」の漫画も、創刊3号で「作者取材の為、次号休載」になり、その次の号で「作者取材のため、今回からしばらくの間、休載とさせて頂きます」となりました。 再開時期は「今年春以降を予定しております」とのことで、作者はいつ終わるとも知れない取材に旅立ってしまったようです。 ちなみに、ちゆの経験では、「続きは(春夏秋冬)」という類のお知らせは、「続きは永遠にありません」という意味の暗号だったことが多いです。 韓国漫画「熱血江湖」なんて、「熱血!!のつづきは単行本で…!!!(初春ごろ発売予定)」から4度目の春ですけどコアミックス様? さて、「ヤングガンガン」の読者アンケートのハガキを見てみると……。 創刊準備号では、「掲載して欲しいジャンル」を聞く質問の選択肢は、「ラブコメ/バイオレンス/ファンタジー/車・メカ/ギャンブル/ゲームコミック/歴史/サイコホラー/エロ系/格闘モノ/ヤンキー/アクション/他誌の外伝/職業モノ/スポーツ/過去のガンガン作品のリバイバル」でした。 「ヤンキー漫画」はあるけど「ギャグ漫画」なんてジャンルは存在しない!という辺りが男らしさ爆発です。 その次の号では、選択肢が「スポーツ/ファンタジー/ラブコメ/ゲームコミック/ギャグ/職業モノ/エロ系/バイオレンス/車・メカ/格闘モノ/ヤンキー/アクション/体験モノ/歴史/ギャンブル」に。 どうやら前回の「ギャグ」は入れ忘れただけだったようです。あと、「過去のガンガン作品のリバイバル」などの選択肢が消えたのは、実は旧来の「ガンガン」読者からあまり期待されていないことが判明しちゃったとかでしょうか。 ちなみに、初期は営業マンがプロレスラーになる「コミックバンチ」みたいな漫画も載ってましたが、そっち路線は早々に見限った様子。 現在では、立派なエロ寄りのオタク向け青年誌に落ち着きました。 ところで、創刊準備号では、グラビアページまで全員二次元美少女でした。 これは、グラビアに力を入れていたエニックス初の青年誌「コミックバウンド」がわずか5号で休刊した経験から、編集部が三次元人の魅力に疑問を抱いているためだと思われます。 それでも、創刊号の読者アンケートで「アイドル・タレントのグラビアを掲載して欲しいと思いますか?」と意識調査。 「イエス」が多かったのか、創刊5号では、質問が「どのようなタイプのアイドル・タレントを掲載して欲しいですか?」に変化しました(選択肢は「妹系」「清純系」「セクシー系」「巨乳系」)。 その結果を受けて、創刊9号から始まることになったアイドルグラビアの予告の煽り文句は「10代!? コスプレ!? アイドルグラビア始めちゃいます」。 巨乳のキョの字も出てこないのは、たぶんアンケートで「妹系」にマルを付ける人が圧倒的多数だったのでしょう。さすがひざまくらと一人掛けソファを愛する読者たちです。 ネットアイドルちゆは「ヤングガンガン」を応援しています。 |
平成17年4月1日 | お酒を浣腸する人 |
18禁のゲームを遊ぶと、脳が溶けてるような痴女がバンバン登場します。 たとえば、主人公が超強力な媚薬を手に入れて悪さする強制和姦アドベンチャー「催淫常態」から、女の子の台詞を抜き出してみると……。 「おチンポ、ハメハメして下さい」 「妊娠は嫌ッ!! でも、精液は欲しいっ!!」 「……おまんこ……私はオマンコ……」 「アハッ……アハッ……ザーメン……ドピュッで……イクイクゥ……ドクドク……ビックンッ……アハハハハッ……」 「……私……ヘンタイだ……ヘンタイになっちゃったよ……でも、気持ちイイから良いや……」 「チンコ切って死ギャアッ!!」 言葉の意味はよく分かりませんが、とにかく気持ちよさそうです。……まさか21世紀にもなって「おチンポハメハメ」などという日本語を聞かされるとは思いませんでしたけど。 そんなエロゲーを作っているブランドの中で、ちゆが特に好きなのはたっちーです。 その魅力は、ただでさえニッチな業界でさらにあっち側に行ってしまった作風。先ほどと同じように、たっちーのゲームから女の子の台詞を抜き出してみると……。 「ぶべぇっ!!!?」 「うぶぅううううううううううっっっ!!!!?」 「ご・・ごれ以上なぐられたら、じんでじまいまずぅぅぅっ!!」 「うぼぼぼぉっ!! ご・・ごふっ!!」 「じぬ・・・じぬぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!!!!」 「お慈悲を・・っ!! お慈悲をををををっっ!!!」 「あっ、ぎっ、がっ、あっ、あっ、ひぎっ! ぎぼっ、ぎぼっ、ぎぼぢっ・・!」 「ぐぎぎぎぎぎ・・・!!」 字面だけ見ると、美少女ゲームというより「北斗の拳」とか「はだしのゲン」とかに近いですが、実際のゲーム内容も一言でいえば「新カラテ地獄変」です。 鉄のブーツで女の子の腹を蹴りまくったり、縄のかわりに有刺鉄線で緊縛したり、ブリッジさせた女の子の背中を七輪であぶったり……。 また、主人公は女の子のお尻を四次元ポケットか何かと勘違いしているらしく、卵とかコブシとか洗剤とかグレネード・ランチャーとか、見境なくお尻に突っ込みます。 そんなエロシーンの1つとして、お腹が風船のように膨らむまでお酒をお尻から注入して、「直腸は吸収率がいいからなぁ。さっさとぶちまけないと急性アルコール中毒でお陀仏だ」と脅す描写がありました。 同じような場面では、氏賀Y太先生のエロ漫画「3人の浮浪者」(「毒どく猟奇図鑑」収録)でも、「腸から直接アルコールを吸収するとなァ 通常の何倍も悪酔いするんだよ」と女の子をフラフラに酔わせて、その内臓を切り出して焼いて食べていました。 そんな感じで、「お酒を尻で飲むと死ぬらしい」という知識をエロゲーで学んだのですが、少し前に、それを現実世界で行なった米国の人のニュースが流れました。 何でも、58歳の男性がシェリー酒を3リットルほど浣腸したら死んでしまったそうで、やはりエロゲーの情報は正しかったようです。 浣腸で夫を殺した容疑のかかった妻の証言によると、彼は幼少期から母親に浣腸されまくって浣腸依存になっており、お酒を尻で味わうのが大好きで、自前の浣腸レシピがあるほどの浣腸エキスパートだったそうですが……。とにかく現実でエロゲーのマネをするのは危険みたいです。 浣腸は計画的に。 ネットアイドルちゆは、たっちーを応援しています。 |
平成17年5月3日 | 「小学六年生」がリニューアル | ||||||||||||||||||
30年くらい前は、「小学六年生」にも暑苦しい漫画が満載でした。 たとえば、当時の学園ドラマ「進め!青春」の漫画版。 主人公は、「青年の辞書に不可能という言葉はない」が口癖なので、あだ名が「ナポレオン先生」になった熱血教師です。 最終回では、有名校に推薦入試で合格した生徒が、ナポレオン先生に影響されて「戦わずして勝ったのでは男らしくありません」などと言い出し、推薦を断って一般入試に挑戦。 その受験に落ちてしまい、教頭先生(もちろん悪役)に罵倒されます。
彼が泣き崩れて置き去りにされたところで、熱血教師・ナポレオン先生の出番です。ナポレオン先生、とりあえず彼と海岸で取っ組み合いをしてから……。
この説教を受けて、彼も「ぼくはもうれつにハッスルしている」と言って立ち直るのでした。 ……平成生まれの人には信じてもらえないかも知れませんが、こういうのが人気だった時代があったんです。 そんな感じで、昔の「小学六年生」は、「巨人の星」の川崎のぼる先生や「ゴルゴ13」のさいとうたかを先生といった濃ゆい執筆人がズラリでした。 しかし、時代の流れとともに、そんな「小学六年生」も1冊230円から540円に値上がり。 連載漫画も、楠桂先生がカードキャプターさくら似の美少女を描く「幽子ちゃん100連発!!」や、小学生の男の子が女装した姿で美少女アイドルになって活躍する「少女少年」など、オタクの鑑賞にも堪えうる萌え漫画が増えました。 「性教育」という大義名分があるので、ナプキンやタンポンや生理痛の出現率が異様に高いのも特徴。 しかし、高田裕三先生の「ゴリ押し成就ドラマジ!?」では、たまたま胸のあたりに付着したカレー汁という言い訳のなんちゃって乳首が登場するなど、原則として乳首禁止ルールが存在するようです。
ただし、先日単行本が発売された「小学五年生」の萌え性教育漫画「ないしょのつぼみ」などを見ると、トーンなし乳首を小さく描くならOKみたいですが。 ともあれ、劇画が載っていた頃は30万部とか売れていた「小学六年生」も、最近は売り上げ不振。 日本雑誌協会のデータを見ると、「小学一年生」は今でも単体で28万部を誇っているのに、卒業までに23万人に逃げられています。
そんな「小学六年生」が、今年度から大幅リニューアルを敢行しました。 ZAKZAKの報道によると、「おませな現代の12歳に合わせ、『将来の職業は』『お金持ちになるには』など、超現実的な『ハウツーもの』を充実させる」そうです。 そのリニューアル第1号の目玉企画は、村上龍先生協力の「12歳のハローワーク」。 「一人前の大工さんは月収70万」「南極観測隊員は1日平均12時間以上働いて日給1万円」「スチュワーデスは3K職場」など、各職業の人たちの現実的なコメントが満載です。 編集部によると、「小学六年生は、親が子供に買い与える最後の本。最近はまた“教育ママ”が増加し、よりお勉強寄りの内容を、といった要請が増えてきています」という分析だそうです。 つまり、一発逆転を狙ったリニューアルというよりは、このままではママに「小学六年生」を買ってもらっているアホガキ層にすら逃げられてしまうという危機感から延命措置をしているようです。 それでも、いちおうオシャレ関連ページは存在しており、「男だって、眉毛を変えるとアカヌケる」などの情報が紹介されています。 ……「この企画は中学生気分を味わっていただくために、あえてフリガナをはずしています」といったノリは小学生をバカにしすぎだと思いますけど。 漫画は減らす方針で、今年から「あさりちゃん」すら消滅。「小五」から惰性だけで買い続けている層への影響が心配です。 その方向だとポケモンも削除対象だと思われますが、読者アンケートを見ると、今後取り上げて欲しいテーマの選択肢が「友情/勉強/健康/貯金/ポケモン/戦争/スポーツ/中学/受験/恋愛/クラブ活動/旅行/ファッション」だったりして、どうやらポケモンは勉強や恋愛に匹敵する重要コンテンツのようです。 そして、数少ない連載漫画の1つには西原理恵子先生を起用。 西原先生が以前「小学六年生」に連載した「はれた日は学校をやすんで」は、せつない系のポエミックな作風でしたが、今回は身も蓋もない系のファナティックな作風。 「おばさんは 何が言いたいかとゆうと きみたちの ひかりかがやく ひとみが とてもフユカイ」「知ってるか 360万円て人が買えるぜ」「でも おばちゃん 実はさくらももこより売れてるよ」といった話が延々と続きます。 西原先生が小六のテストに挑戦する回では、6年生1万人の中で7673位を記録した西原先生に対して、75位だった担当編集者が「7600番も下のおばさんが私より10倍稼いでるというのが腹立ちますね」と本音コメントを披露しますが、これは教育ママ的に好ましいネタなのでしょうか。 また、もう1人の目玉漫画家は安野モヨコ先生ですが、こちらは連載3回目で早くも予告なく休載しており、ちょっぴり先行き不安です。 あと、「めざせ連載!! ギャグ漫画バトラー」という企画では、週刊少年ジャンプの「純情パイン」(13週打ち切り)と「少年エスパーねじめ」(20週打ち切り)で知られる尾玉なみえ先生が登場。アンケート結果次第で尾玉先生の「小六」連載が実現するみたいです。 ともあれ、そもそも今のガキに「小学六年生」なんて名前の雑誌を売ろうというのが最初から無理難題ですから、迷走するのも当然かなと思います。 ネットアイドルちゆは「小学六年生」を応援しています。 |
平成17年6月20日 | さよなら絶望先生と板垣恵介先生のルーツ | ||||||||
先日、少年マガジンで、久米田康治先生の新連載「さよなら絶望先生」がスタートしました。 漫画で「さよなら○○先生」といえば、思い出されるのは、むかし少年チャンピオンで連載していた「さよなら!!岸壁先生」です。 原作は小池一夫先生で、少年誌なのに小池一夫テイストが全開で発揮された怪作でした。 主人公の岸壁先生は、とある財団に作られた教師用サイボーグ。彼の存在によって生じる混乱を恐れた文部省は、岸壁先生を抹殺するために総理大臣付きのSPを派遣します。 そのSPは、初登場シーンからベンチプレスの真っ最中という、腹筋の割れまくった女でした。
初対面の岸壁先生が思わず「キミはすごいガタイしてるねえ!」と言ってしまうくらい別の意味でナイスバディな彼女ですが、その次の日には岸壁先生の男らしさに惚れて、結婚の約束までしてしまいます。 ……そう、実は彼女が、この物語のヒロインだったのです。 さて、文部省の刺客に対して、岸壁先生は「満足のいく成果をおさめて学校を去るとき、ボクは生徒たちに自分の身体がロボットであると告白しよう」と宣言します。生徒たちとの信頼関係を築けば、文部省の恐れる混乱など起こらないことを、証明しようというのです。 そんなわけで、卒業までの間、正体を隠したロボット教師と生徒たちの青春ドラマが展開されるのかと思いきや、その次の話で、岸壁先生は新任の挨拶中に突っ込んできたクレーン車を素手でキャッチ。速攻で全校生徒に正体がバレてしまい、学校を去るとき云々の話は以降出てきません。 ……万事がその調子で展開するのが、この漫画というか小池一夫先生の恐ろしいところ。 ついでに岸壁先生の教育理念も小池流マッチョ思想に染まっており、たとえば、校長先生に向かって次のように説教します。 「なにかと言えば生徒たちのためによかれと思いすることだと!! そういうものの考え方がダメなんですよッ たとえばですね! 女生徒のスカートをパッとめくってみる!! ああ! キミのパンティは今日は真ッ白で眼にしみるようにあざやかですねえてなことをやるわけです その女生徒は怒るでしょ! 泣くかもしれません でも心の中ではぐッと親近感を持つはずです あの先生は私に気があるんだわと思うわけですハハハハハハ 大事なことは親近感なのです」
……そんなの単なる変態教師だと思いますけど、それが小池ワールドでは素晴らしい教師なのです。 また、文部省から派遣されたSP(正体は戦闘用サイボーグ)に襲われると、岸壁先生は「教育でお前と勝負がしたいッ おれの授業を受けておもしろくなかったら おれの負けだッ おとなしく殺されてやろう」と提案。 そして、水と空気でロケットを飛ばす授業を行なうと、戦闘用サイボーグは感動して泣き崩れ、SPを辞めて高校生に戻る決心をするのでした。……そんな感じで、岸壁先生はあらゆる問題を授業と説教で解決していきます。 さて、「さよなら絶望先生」のタイトルはこの漫画から来ていると思われますが、それ以外にも、小池一夫細胞は漫画界の様々なところに侵食しています。 たとえば、最近では、小池一夫公式サイトのインタビューによって、「グラップラー刃牙」の作者・板垣恵介先生のペンネームの由来が、小池一夫先生の漫画「傷追い人」の主人公・茨城圭介だったと判明しました。 茨城圭介といえば、白髪鬼(ホワイト・ヘアード・デビル)というあだ名の持ち主。 小池漫画の主人公らしく、知力・体力・気力を兼ね備えた完璧超人で、ことあるごとに「くわッ」と目を見開いたり、意味もなく服を脱いだりするのが得意。もちろん女にもモテまくりのヤリまくりです。
以下、白髪鬼がいかにスゴい男か、状況別に見ていくと……。 ■ケース(1)戦闘中、顔に血が付いて前が見えなくなった場合 仲間の女性に「血で眼が見えン!! 小便をひっかけてくれ!!」と要求。女性が躊躇していると、「早くしろ――ッ!! 小便だ――ッ!!」と怒鳴ります。 そして、放尿を顔面で受け止めると、なぜか妙にサッパリした表情を見せてから、巨大な倒木を抱えて敵にタックル。見事に敵をぶッ殺しました。 ■ケース(2)ナイフで刺された場合 白髪鬼が力を込めると、腹に刺さったナイフが筋肉に押し返されて「ポン!」と飛び出します。もちろんほぼ無傷でした。
腕を刺された時も、同じように「ポン!」を披露してから、「ガキの力じゃア、男は殺せねえのさ」と言って、「くわッ」をキメていました。 ■ケース(3)すでに恋人がいるのに、別の女に言い寄られた場合 おもむろにズボンを脱ぐと、言い寄ってきた女にフェラチオさせる白髪鬼。しかし、女がいくら頑張っても、まったく勃起(エレクチオン)しません。 「なぜエレクチオンしないのよ――ッ!! 私のような美い女がしてるっていうのに――ッ」 絶叫する女に、白髪鬼は斜め45度の角度で「愛してないからさ」と告げるのでした。 ちなみに、男がエレクチオンせずに女が怒るのは小池ワールドでは非常にありふれた光景で、小池一夫ファンサイト・道中陣さんでは「どうしてエレクチオンしないの〜ッ!一覧表」を作っておられます。 ……そんなこんなで、板垣恵介先生をして、「『傷追い人』という作品の中に“茨城圭介”という主人公が登場するんですが、カッコよかったんだ〜これが」と言わしめ、ペンネームの由来にまでさせてしまった白髪鬼。 もちろん、「スラムダンク」の安西先生の若い頃のあだ名が白髪鬼(ホワイト・ヘアード・デビル)だったのも、小池一夫リスペクトに違いありません。 絶望先生、板垣先生、安西先生……。その他、言い出したらキリがないほど漫画界のあちこちで尊敬されまくっている小池一夫先生。 70歳近い今なお現役で、齢を重ねてますますイカした小池漫画を作り続けている、偉大なお方です。 ネットアイドルちゆは小池一夫先生を応援しています。 |
平成17年10月12日 | 「メイドさんロックンロール」がカラオケに配信されるかも? | ||
平成13年4月14日のニュース「DAMでアニソンを歌おう!」で、カラオケについて色々と書きました。 今日は、それから4年半ほど経って、アニソンカラオケの世界はかなり変わりました……という話を、長々と書いてみたいと思います。 UGAのアニソン大量配信 まず、一番の変化は、UGA(B−kara)の躍進です。 特撮ファンに圧倒的なインパクトを与えたのは、昨年5月の宇宙刑事シリーズの全曲配信。 たとえば、歌い出しから「電送! 電送! 電送! 電送! 電送! 電送! 電送! 電送! コンバッスぅーツぅー!」と串田アキラがソウルフルに叫び、そこから、
……と、「ダイダガ」が72回、「ダガディッダディ」も18回出てくるダイダガ洗脳ソング「蒸着せよ!ギャバン」は、UGAでしか歌えません。 さらに、メロディに合わせて「パワフォル!」とか「すぅぱあダンシン!」とか串田アキラが時どき思い出したように叫ぶだけで、あとは「ギャバンギャバンギャバン♪ ニヒルな目がセ〜クシ〜ぃ〜♪」といった理解に苦しむ女性コーラスが入る「電光石火ギャバン」も漏らさず配信されています。 ちなみに、原曲を聞くと「ビッグなハートがセクシー」という部分が「ビッグなアゴがセクシー」にしか聞こえないので、カラオケで歌う時も「アゴ」って言っちゃっていいと思います。 その後、5ヶ月ほどかけて「スピルバン」やレスキュー三部作はもちろん、「テツワン探偵ロボタック」に至るまでメタルヒーロー挿入歌の徹底配信を断行したUGA。 ただ、中の人は「特撮といえばメタルヒーローじゃい!」という主義の持ち主だったらしく、その後期待された戦隊やライダーの全曲配信は、別にありませんでした。それでも、ゴリラ系ハスキーシャウトソング「HOT!HOT!ガオマッスル!!」(平成13年5月17日のちゆニュース参照)とか、1号からRXまでの11人のライダーを讃える歌詞を延々と歌い続ける「11(イレブン)ライダー大賛歌」(とにかくクソ長いのでカラオケで安易に選曲するのは危険)とか、UGAでしか歌えない特撮ソングは多いです。 もちろん特撮だけではなく、水木一郎の大量配信で「北の狼 南の虎」が歌えるようになったり、子門真人の大量配信で「魔獣戦士ルナ・ヴァルガー」が歌えるようになったり、「キン肉マン」が王位争奪編まで含めて全曲配信されたり、昨年のUGAは凄かったです。 また、アニソンに限らず曲数の多さがウリなので、3ヶ月で中島みゆきを200曲追加といったマネもやらかしております。 ただし、基本的な選曲方針は目をつぶってつかみ取りという感じで、たとえば、「怪盗セイントテール」のアスカJr.のイメージソング「一本気」は、
……という訳の分からないダジャレがベースの歌詞のうえ、声優の歌唱力をコーラスでゴマかそうとしたらかえってドツボにハマった感じのまさに褒めようのない一曲ですが、ドサクサに紛れて配信されていました。 UGAのアラ探し そんなUGAと言えば、曲数が多いせいか歌本の適当っぷりもスゴイです。 たとえば、さ行の「世界忍者戦ジライヤ」の欄を見てみると、アホみたいにマイナーな挿入歌は全部入っているのに、なぜかオープニング・エンディングだけが載っていません。何かおかしいと思ってよく探すと、か行に「界忍者戦ジライヤ」なる欄があって、主題歌だけそこに載っていました。 他にも、「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の欄に「無敵王トライゼノン」の曲が紛れ込んでいるなど、あまりに堂々とした間違いがいっそ男らしいほどです。 あと、「光戦隊マスクマン」の曲のうち、なぜか「ショットボンバー全力集中」だけがアニメ欄に載っているなど、同じ番組の曲が特撮欄とアニメ欄に分散掲載されるのがやたら目立ちます。 ついでに、キン肉マンなどのシリーズ分けも基本的にあまり理解していない様子です。 個人的に謎なのは、「超力戦隊オーレンジャー」の欄に載っている「望郷三度笠」という演歌です。 オーレンジャーは劇中で流行歌を使用することが多く、安室奈美恵の「Body Feels Exit」(21話の巨大ロボのダンス)、サザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」(23話の水着ではしゃぐオーレンジャー)、trfの「Overnight Sensation」(45話の踊り狂う巨大ロボ)などが印象的でしたが、それらメジャー曲を無視して「望郷三度笠」だけにこだわる理由が謎です。 そもそも、本当に「望郷三度笠」がオーレンジャーで使われたのかちゆには思い出せないのですが、とりあえず「望郷三度笠」のCDの発売日は「オーレンジャー」の最終回の6年後でした。 あと、オーレンジャーといえば、悪の組織の名前は「バラノイア」といい、主題歌にも「勇気を燃やせば バラノイアなんて怖くない」という歌詞があります。 これをUGAで歌うと、歌詞が「パラノイアなんて怖くない」と表記されるのですが、いくらオーレンジャーでも妄想さんには勝てないと思います。 カラオケの映像 ところで、トランスフォーマーの「炎のオーバードライブ」を歌う場合……。 DAMでは、「走れ 走れ 走れ 闇を貫けスーパーソニック」という歌詞に合わせてくたびれたサラリーマンが歩道橋をトボトボ降りる映像が表示され、「ファイヤー! コンボイ! 赤い閃光ファイヤーフラッシュ!」のところはオープンカーでデートするカップルです。 JOYでは、最初から最後までストリートダンサーの皆さんがひたすら踊り狂うだけ。 UGAでは、「走れ 走れ 走れ 闇を貫けスーパーソニック」という歌詞に合わせて空飛ぶニンジンに乗ったウサギさんが飛び立っていました(その種のヤク中の幻覚みたいなサイケでファンタジーな映像が多いのがUGAの特長です)。 ……まあ、カラオケの映像なんかいちいち気にする方がアレですが、せっかくのアニソンなら、そのアニメの映像が流れると嬉しいです。 そんなわけで、カラオケでトランスフォーマーを歌うなら、コンボイが変形したり戦ったりする映像を見ながら歌ったり叫んだりできる、DAMの「太陽のtransform!!」がイチオシです。 ただし、せっかく映像が出るのにちょっと微妙……という場合もあります。 たとえば、ドラゴンボールの「めざせ天下一」をDAMで歌うと、1回目の天下一武道会がモチーフの曲なのに、なぜか2回目の天下一武道会の光景が流れます。しかも、映像ソースは第100話だけらしく、天津飯の四妖拳をメインに進行し、天津飯の気功砲で悟空が生死不明になったところで映像が終了します。 歌詞は「勝利は悟空なのかジャッキー・チュンなのか♪」なのに、映像はひたすら天津飯。映像制作者が全然分かっていないのか異常に天津飯を愛しているのかよく分かりません。 ちなみに、「CHA-LA HEAD-CHA-LA」もソースが第1話だけでイケてませんが、戦闘力5のゴミを瞬殺するラディッツ様の勇姿が見られるのが救いです。 ……ともあれ、この辺はとりあえずキリの良い話数をセレクトしているだけみたいです。 一方、DAMで仮面ライダー龍騎の「Revolution」を歌うと、第34話をソースにした映像が流れます。 第34話といえば、劇中で「Revolution」が使用された最初の回で、龍騎が初めて新形態に変身する場面で流れ出すこの曲が無茶苦茶カッコよかったところ。「Revolutionに第34話」というチョイスは非常に正しく、その変身シーンを映像の最初と最後に配置する構成も「分かっている」感じです。 JOYやUGAでは「Revolution」の映像は用意されていませんし、もし用意されてもオープニングと共通の映像を使い回すだけでしょう。 この辺に、必ず1曲ごとに専用の映像を用意するDAMの良さが発揮されています。 各機種の映像比較 「ラブひな」のオープニングは、DAM・JOY・UGAの3機種でアニメ映像が出ます。 事情は知りませんが、機種が違っても、同じ曲の映像ソースは共通の場合が多く、「ラブひな」の場合も、どの機種でも第1話の入浴シーンや第4話の東大に向かって手をのばす場面が流れます。 しかし、一番凝っているのはDAMで、その「東大に手をのばす場面」を歌詞の「手をのばして〜♪」に合わせたタイミングで配置したのは、たぶん意図的だと思います。 一方、UGAは、映像が曲よりも短くて途中で映像がループします。JOYの映像はループしませんが、DAMほどの編集意図は感じられません。 また、「キングゲイナー・オーバー!」の場合、DAMではアニメ映像が用意されていません。JOYでは映像が出ますが、途中でループする適当な映像で歌とアニメのタイミングが合っていません。 その点、UGAの映像なら、曲と同じタイミングで例の不思議な踊りが流れるので楽しいです。 「小公女セーラ」の場合、JOYはオープニング映像を中心にした無難な構成で、途中でループします。 DAMは、何を基準に選んだのか第42話のみをソースに構成。ミンチン先生の暴力で始まり、セーラがマッチ売りの少女になって終わります。 しかし、一番気合いが入っているのはUGAです。まず、誕生日のパーティー中、セーラが一瞬でプリンセスから一文無しに転落する場面がツカミ。続いて、ボロ着姿のセーラがコキ使われたりイジめられたりミンチン先生にビンタされてうつぶせにぶっ倒れたりと、ビシバシ悲惨な目にあっていきます。 最後はセーラが再び大金持ちになり、それを見たミンチン先生がドアップで驚愕して終了。小公女セーラの魅力(=他人の不幸)が凝縮された、傑作映像です。 そんなこんなで、どの機種の映像が良いかは、曲によりけりです。ただし、JOYは適当な映像が多いのが微妙。UGAはアニメ映像が出る曲の数が圧倒的に少ないのが致命的です。 その点、DAMは映像の出る曲数が多く、1曲ごとに専用映像を作っているので、一般に、アニメ映像に関してはDAMが一番だと言えます。 エロゲーの歌 昨年末、JOYとパセラが共同で、「カラオケ化されていない曲を歌えるようにする」企画を行いました。 投票で1位になった曲が配信されるという企画ですが、JOYの「リクエスト配信規定」や著作権の問題で入曲できない場合もあるとのことでした。 この時の説明によると、JOYの配信規定は、「不適切と判断される単語が入っている曲や音源が手に入らない曲」は配信できないという感じなのだそうです。 詳細は分かりませんが、いまだに「力石徹のテーマ」がJOYに配信されていない理由も、歌詞の「めくらの星」という単語が原因なのかも知れません(DAMは「×××の星」と伏せ字で対応、UGAは「盲目(めくら)の星」と表示)。 ともあれ、投票では、需要の割には配信されている曲が少ないエロゲー関係の歌に人気が集まり、「さくらんぼキッス」が1位になりました。 しかし、その後のパセラの発表によると、「ジョイサウンドさんもこちらを配信の方向で動いてくださっていたのですが、所属事務所からの使用許諾が現時点でいただけず、入曲を見送らざるを得なくなり」とのこと。結局「さくらんぼキッス」は配信されませんでした。 普通の曲なら、著作権の管理をJASRACに委託しているので、著作者に直接コンタクトをとらなくても、JASRAC経由で通信カラオケに配信できるそうです。 しかし、エロゲーの歌のほとんどはJASRACに管理を委託していないので、事務所などへの個別交渉が必要になり、「さくらんぼキッス」のような結果になることもあるようです。 委託していない理由はそれぞれだと思いますが、たとえば通信カラオケに関する権利だけをJASRACに委託したいと思っても、演奏権か録音権を委託しないといけないらしく、そうすると自分でライブをするにもJASRACの許諾が必要になったりするので、それがイヤなのかも知れません。 あと、JASRACが定めた「公表実績」(レコード会社の企画・製作で発売したCDを1000枚以上作ったなど)をクリアしていないと、JASRACが委託を受け付けてくれないらしいので、同人CDやネット配信の曲などは難しいようです。 もちろん、JASRACを経由しなければ、絶対に配信できないということではありません。 たとえば、去年の7月にJOYが「いちごGO!GO!」を配信しましたが、これはJASRACに管理を委託された曲ではないので、たぶん個別交渉の結果だと思われます。 あと有名な例は、JASRACに委託されていない「KANON」の主題歌がセガカラに配信されたケースです。これは雑誌「コンプティーク」の企画で、記事の内容を信じるなら、次のような経緯でした。 (1)コンプティークの編集者が、セガカラの担当者に会いに行って、オープニングの配信を頼む。 (2)「前向きに検討します。楽曲を聴いてカラオケになりそうな曲だったらその方向でいきましょう。審査にちょっとだけ時間を下さい」という返事をもらう。 (3)その2ヶ月後の号で、配信が決定したと報告される。 (4)半年後、オープニングが選曲される回数も多いということで、エンディングも配信される。 ただ、そうしてセガカラに配信されてから5年以上経ちますが、セガカラに続いてUGAやJOYが「KANON」の曲を配信する……ということはありませんでした。 何か他の理由があるのかも知れませんが、たぶん、JASRACを介さずに交渉するのは面倒だからメーカーの人があまりやりたがらないのではないかと思います。 ところが、先日、そんな「KANON」のオープニング・エンディングをDAMが配信しました。 DAMは、今年4月にも同じように「AIR」の主題歌などを配信するなどしており、今もっとも非JASRAC曲の配信に積極的なメーカーになっています。 ちなみに、5年前には戦隊のオープニングすら全部配信していなかったDAMも、今ではエンディングは当たり前に歌えて、「バイオロボの歌」や「輝け!フラッシュキング」といった挿入歌までフォローしている状況。UGAやJOYに続くナンバー3の地位を手にしており、「ジャスティパワー〜正義の剣〜」など、DAMでしか歌えない名曲もあります。 昨年6月のアニメ特集でも、一挙に80曲ほどアニソンを配信。「教えてせんせいさん」などの萌えソングや、JOYやUGAでは歌えない名曲「夢の狩人」を配信して話題になりました。 本題(今日のニュース) そんなDAMが先日、なぜか「ネットランナー」と共同企画を実施しました。 ネットランナーの先月号によると、「魂のこもった名曲、脳ミソのとろける迷曲がカラオケで歌えないなんて許せん!(中略)萌え燃えソングを救済する」とのことで、編集部と中川翔子さん・FICEさん・なるせひろのりさんなどの選者が選んだ100曲が、来年1月のDAMの「アキバ系萌えソング特集」で配信される予定なのだそうです。 例によって、「権利許諾の関係で全曲配信は難しい」という条件が付いていますが、いちおう「メイドさんロックロンロール」や「巫女みこナース・愛のテーマ」などが候補に上がっており、最近のDAMの奇行の数々(褒め言葉)を考えると、ちょっぴり期待できます。 ……でも、昨年のアニメ特集で配信済みの「教えてせんせいさん」をはじめ、現在すでにDAMで歌える歌を100曲中7曲も選んでいるのはどういう了見ですかネットランナー。 ついでに、すでにUGAやJOYやセガカラやLavcaに配信されている曲も多く、「カラオケで歌えないなんて許せん」と言うわりに今現在カラオケで歌える曲が4分の1ほどを占めているのもどうかと思います。 さて、実はその企画で、ちゆも「選者」の1人をさせて頂きました。 「さくらんぼキッス」の例もあり、実際にどれだけ配信されるかは分かりませんが、貴重な機会には間違いありません。 そこで、たとえば「奇跡の獣神」や「HONEY BEE」のような、未配信のオープニング・エンディングから優先して選んでいく方がオタク界の公共の福祉にかなうとは思ったのですが、結局、自分が歌いたい歌から選んでしまいました。私利私欲を優先してしまい、本当に申し訳ありません。 いちおうの説明責任として、ちゆが選んだ曲のリストと、どう思って選んだのかを書いておきます。 そんなこんなで、ネットアイドルちゆはDAMを応援しています。 |