平成17年3月12日のちゆニュースの補足です | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「テニスの王子様」の劇場版はとても素晴らしいバカアニメでしたが、その方向性自体は、他のアニメでも使われている伝統的なバカ演出を踏襲したものです。 ……という話を、いちおう具体例があった方がいいかなということで、「ベイブレード」を例に説明しておきます。 まず、劇場公開前に「ジャンプ」で紹介されて話題になった「手塚ゾーンで地球が爆発する場面」ですが、これについては、同じことがベイブレードでも可能です。
「テニスの王子様」では、この爆発の後、なぜか地上が古代にさかのぼり、火山が噴火したり恐竜たちが逃げ惑ったりしました(スチール集)。 もちろん、同じような現象はベイブレードでも起こすことができます。
ちなみに、「テニスの王子様」では無敵の超奥義と化していた恐竜アタックですが、「ベイブレード」では巨乳パワーの前に敗れ去っております。
ここから、手塚ゾーンは巨乳に弱いという仮説が立てられます。 また、「テニスの王子様」の終盤で登場した舞空術も、一流のベイブレード使いなら当たり前のように体得しています。
あと、「テニスの王子様」ではスマッシュで竜巻とか津波とか炎とかが巻き起こりますが、その辺はベイブレードも得意とする分野です。
そんなわけで、1個のベイブレードは軍隊よりも強いという世界観。
最終回ではベイブレードのおかげで、世界が「北斗の拳」みたいな廃墟と化してしまいました。
この軍事兵器と、現実世界のクルクル回るだけのプラスチックとの落差を、「コロコロ」読者のチビッコたちが頭の中でどのように処理していたのか気になります。 ともあれ、優良バカ映画「テニスの王子様」も、宇宙や舞空術といった方向性自体は伝統に忠実だと言えるわけです。 というか、「マトリックス」でも何でもそうですが、限界の表現を追及していくと結局「ドラゴンボール」になってしまうという感じで、こういう映像を見るたびに「ドラゴンボール」の呪いの凄まじさを思い知らされます。 鳥山明先生は、自分ではほとんど何も描かなくなった今でも、世界中の人間に「ドラゴンボール」を作り続けさせているのです。 |