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平成17年1月28日 中川翔子さんがホラー漫画に出演

 中川翔子さんというアイドルがいます。

 From dusk till dawnさん昨年4月18日などで紹介されていますが、普通にデビューして普通に写真集やDVDを出している可愛い女の子なのに中身はオタクだという珍しいアイドルです。
 公式ホームページの日記を見ても、仕事の話や写真がなければ普通のオタクの日記と区別がつきません

 たとえば、昨年2月1日の日記を見ると……。


しかしプリキュア、王道すぎる魔女っこもの、くやしい〜ツボでござる。


 アニメを面白く感じるとなぜか悔しがるのは、オタクにありがちな習性です。

 また、昨年3月3日の日記でも……。


火星に生命がいた可能性が高いってテレビでいってましたね、(略)木星にももっと探査機を飛ばしてほしいです、一番好きな惑星は木星だから☆セーラームーンではマーキュリーがすきだけど


 星の話題になると聞かれてもいないのに好きなセーラー戦士を公表する人は、ちゆのお友だちにも多いです。

 あるいは、昨年10月30日の日記では……。


あーなんかケアルガとかつかいたい肩凝りなおらなすぎ。


 日常生活に二次元の固有名詞が出てくるようになると、それなりに重症ですね。

 そんな翔子さんは、ゲーム好き。
 一昨年の12月19日の日記では、「アークザラッド2」をプレイして「詰まった、くやしいからねれない」などと朝の4時にサイトを更新しています。

 「サンドラの大冒険」に対しては、「ヒットチェックがあまい!!地面にささってからのタイムラグがながすぎ」ダメ出し
 「ギガゾンビの逆襲」の感想は「ドラえもんなのにドラクエみたい」「意外にハマっちゃって止められない」「ギガ逆めちゃめちゃおもしろいわ!!」と変化していきました。

 また、彼女は大の戦隊ファン
 昨年6月28日の日記でも、「バイオマンをこまおくりで再生してノートに動きを書き写して名乗り練習してる」などと、これまたオタクにありがちな行動です。

 戦隊ソングも好きで、たとえば昨年4月27日の日記では……。


フラッシュマンの挿入歌、ドンドンドン!ドントストップ!がアツイ!バイオマンのブルートゥギャザネスもやばい!宮内タカユキさん最高


 あえて正式な曲名(「ハートは火花さ、フラッシュマン」)は書かず、「ドンドンドン!ドントストップ!」で通すのが翔子流です。

 ……そう言えば、「銭形金太郎」に出演したとき、翔子さんが「恥ずかしいでございます」とボケて、ネプチューンに「お蝶夫人かよ」とツッコまれていましたが、アレは「カーレンジャーのブルーかよ」とツッコむべきだと思いました。

 ところで、「ダ・ヴィンチ」2月号で、大槻ケンヂさんが次のように語っています。
 「オタクとデートしても女の子はつらいですよ」「『死霊のはらわた』と『死霊のえじき』を映画館に観に行ったときもダメだったなぁ。そのときは、彼女が面白がってくれないことをまったく理解できなかった」「オタクの男が恋をしたいと思うなら(略)自分が考えている10倍くらいの薄さで好きな話を始めるべき」

 それを踏まえて、翔子さんの昨年6月17日の日記を見ると……。


サムライミ監督といえば「死霊のはらわた」ね。翔子の好きなホラー映画ベスト3に入る傑作拉。で!ゾンビゾンビ考えていたら遂に夢にゾンビが出た呀!ゆっくり歩いてたからドーンオブザデッドの走るタイプではなくロメロ監督のオリジナルだった


 ゾンビの基本を説明するまでもなく分かってくれています。別に薄めなくても原液のまま語り合えそうです。
 もしかして彼女は、オタクに夢を与えてくれるオタクのためのアイドルなのでしょうか。そこで、昨年3月23日の日記を見ると……。


翔子はロン毛時代のトランクスが最高に好き、カッコイイ!!いつもロン毛時代のトランクスがアニメで殴られてぼろぼろになるたび興奮ものでした。敬語最高


 昨年6月11日の日記では……。


デンジレッドも渋い!!ああいうお方が敵に殴られて変身がとけて口から血が出るシーンに萌え


 どうやら、彼女は殴られて出血するような男が好みの様子。
 そして、一昨年の12月12日の日記を見ると……。


話の合う筋肉質な人、彼氏募集してますのでラブレター待ってます。


 あと、一昨年の12月16日


翔子を超束縛してくれるブルースリーの生まれ変わりがいたらいいのに


 そんなわけで、翔子さんの好みのタイプはオタクトークができるブルース・リーのようです。……あまり夢のない話でしたね

 ちなみに、翔子さんは「内村プロデュース」で本物のジャッキュー・チェンと会いましたが、その時の日記を見ると……。


わたくしはもう人生の目標を達成いたしましたくいはありません。


 19歳にして残りの人生はオマケと化したらしいです。

 あと、彼女が大ファンなのは楳図かずお先生(目の内側からハサミが飛び出す漫画「神の左手悪魔の右手」や、小学生が人肉を食べる漫画「漂流教室」などの作者)。
 たとえば、昨年5月8日の日記を見ると……。


わたしがどれだけ楳図先生を神様とあがめているかご存知ですか??楳図先生の漫画よんだことないひとは人生を八割損してるよ急いで読みましょうね!!
(略)
みなさんはどの楳図漫画がすきですか!神様だ!神の左手悪魔の右手よんでみて最高だから!


 前後とつながりがなく唐突に挿入される「神様だ!」は、きっと理性をぶっちぎって飛び出した魂の叫びなのでしょう。

 さて。

 そんな中川翔子さんが、今月の「ほんとにあった怖い話」に「語り」として参加。彼女の恐怖体験談が漫画化されました。
 ついついタイムファイヤーが夢枕に立ったみたいな話を期待してしまいますが、体験談そのものはオタクとは無関係でした。

 しかし、どうやら翔子さん、「ホラー漫画誌だから堂々と楳図トークをしてもいい」と思ったらしく……。

朝日ソノラマ 『ほんとにあった怖い話』 2005年3月号 190頁

 楳図かずお先生ご本人から『わたしは真悟』のまりんに似ていると言われる(昨年5月7日の日記)など、以前から翔子さん自体が楳図キャラっぽいとは言われていましたが、自ら意図的に楳図かずお風を演出していたようです。

 ちなみに、このオチを回された編集者が付けたアオリは、「翔子ちゃんの不思議パワーで悪霊退散!! だね(はぁと)」。……どちらかといえば悪霊を呼び寄せそうな髪型ですけど。
 こんな感じで、一般人の多い場では、翔子さんはオタクとして扱われるより「不思議ちゃん」で済まされることが多いです。

 ともあれ、これほど親近感が湧くアイドルは他にいません。ネットアイドルちゆは中川翔子さんを応援しています。

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