平成13年12月26日 | キン肉マンII世、アニメ化 | ||||||||||||
「キン肉マン」という漫画をご存知でしょうか。 昭和54年、週刊少年ジャンプに「キン肉マン」連載開始。 昭和58年、アニメ化(昭和61年まで)。 昭和62年、連載終了。 平成 3年、再びアニメ化(旧アニメの続編。平成4年まで)。 平成10年、「キン肉マンII世」連載開始。 特に2度目のアニメは、ブームも忘れ去られたものすごく中途半端な時期にスタート。エンディング曲にケント・デリカットを起用するなど、どの層をターゲットにしたのか謎でした。 ともあれ、そんな流れを経て、平成14年、今度は「キン肉マンII世」がテレビアニメ化されるそうです。 あわよくば初代のような大ブームを巻き起こし、お菓子やら玩具やらまったく消しゴムの用途を果たさない消しゴム人形やらを売りさばこうという魂胆の模様。 もっとも、「タッチ」の2匹目のドジョウを期待されながら特に何事もなく気が付けば放送終了していた「H2」アニメ版のように、この「II世」もたいして流行るとは思えませんけれど。 とにかく、旧作「キン肉マン」をご存知ない方にとっては、「II世」は単なる駄作にしか見えません。しかし、前作のファンだった方には、極上のオモシロ漫画になります。 そこで、前作は知ってるけれど「II世」は読んだことがないという狭い層の方を対象に、「II世」の見所をご紹介して行こうと思います。 まずは、「キン肉マンII世」の第1巻をチェックしてみましょう。表紙をめくると、作者のコメントや目次があり、続いて本編が始まります。 その、第1コマ目。 残虐超人や悪魔超人が人類征服をもくろんでいたなんて、初めて聞きました。王位継承権やバラバラにされたミートくんの体をめぐって、レスリングの試合をしていただけだと思っていましたが。 少なくとも、カレクックは人間を襲っていなかった気がします。 いち読者に過ぎない自分が作者よりもハッキリと設定を覚えている事実に衝撃を受けながら、気を取り直して次のページに進みます。 すると、第1話のトビラ絵が出てきました。 旧作最終回の10数年後に撮影した集合写真でしょうか。いるハズのないミートくんが写っていたりしますが、なかなかいい雰囲気です。 しかし、よく見ると…。 ラーメンマンは元々ツッコミどころ満載の顔ですが、どうしてドジョウヒゲが太くなったのか、さっぱり分かりません。…位置的には鼻毛に見えないこともないですが。 覆面超人であるところのロビンマスクは何年経っても変化がないかと思いきや、わざわざ覆面にヒゲを生やしています。…これが英国紳士の身だしなみなのでしょうか。ジェントルメン。 ……このバッファローマンとは似ても似つかない太ったオジサンはどなたですか? そんなこんなで、最初の2ページだけで見どころ満載の「キン肉マンII世」。すべてチェックしていると、ちゆニュースが半年くらいキン肉マンニュースになってしまいそうです。 ともあれ、続いて注目したいのはII世超人です。 キン肉マンの息子はもちろん、スニゲーターの孫やキン骨マンの息子まで登場する中、旧作「キン肉マン」でダントツの弱さを誇ったあの最弱超人2人組の息子の姿が…。 よりにもよって、親父2人が仲良く倒されている場面を回想されています。鬼ですか。 案の定、この息子2人は数コマほど出演しただけで、その後どうなったのか何の説明もなく姿を消しました。 ところで、旧作で活躍したキャラクターが老成した姿で登場するのも「II世」ならではの魅力です。 ブロッケンやザ・ニンジャなどの人気超人が続々と再登場する中、悪魔超人のサンシャインも復活しました。
かつては悪魔超人として大暴れしたサンシャインですが、II世では大阪の串カツ屋に出現。キン肉マンの息子に串カツの食べ方をレクチャーします。
「間…間にキャベツを食べるんだ。そうすると、キャベツの成分が胸やけを防いでくれる」。 このサンシャインの姿を描くためだけに「キン肉マンII世」は存在する。そう言い切りたいほど、素晴らしい場面です。 そんなこんなで、アニメ「キン肉マンII世」の放送は1月9日から。結局儲かるのは池田大作先生ですが、期待したいところです。 でも、スウェーデンの超人・バリアフリーマンなどは、本当に地上波で放送できるのか心配です。
ネットアイドルちゆは「キン肉マンII世」を応援しています。 |