平成13年12月20日 | オタク向け情報誌「バグナード」創刊 | |||
「バグナード」という雑誌が創刊されました。 コンセプトは「ネットで話題のニュースを追うオタ系情報誌」だそうで、以下のような記事が載っています。 ●奇形萌え漫画「エイケン」の作者・松山せいじ先生インタビュー ●「やっちゅ〜 げっちゅ〜」の馬鹿ソングで知られるヨゴレ声優・長崎みなみさんの人生相談 ●あらゆる美少女雑誌の投稿欄に出没する投稿イラストの鬼才・三峯徹さんインタビュー ●ゴルゴ吉野屋で有名なポエ山さんのフラッシュ講座 ●声優を夢見るロシア人少女・Itsukiちゃんからの祝辞 けっこう面白そうなネタが並び、最後通牒さんも「創刊号でこれだけ飛ばすと2号目以降で息切れするんじゃないか」と言っておられました。 まあ、この雑誌は創刊号が売れなかったら2号目は出ない“お試し創刊”で、最初から明日を捨てた男・ジャックハンマー状態で作られているのですが。 ともあれ、それが数日前に発売されたので、読んでみました。 …えっと、ちゆのコスプレ写真(実写)を表紙に使って頂いたりであまり悪口は書きたくないのですが、1chに関する記事でいきなり読者にケンカを売っているのはどうかと思いました。 地蔵さんに抗議されたり、Lちゃんのところで「厨丸出し文章」「薄い取材と裏取りの無さ」と書かれたり…。これだけで2号目が遠くなった気がします。 あと、「エイケン」の作者・松山せいじ先生のインタビューも少し期待はずれでした。 「エイケン」は、作者自身はまっとうな萌えを目指しながら、やばい感じにバランスの狂った女体やバスト111cmの小学生によって、あらぬ具合に読者に受けてしまった漫画。 私たちが一番知りたかった、その目的と結果の不一致に関する先生の認識について、ほとんど突っ込まれなかったのが残念です。 ところで、表紙のちゆコスプレ写真(実写)は、元々リアル12歳の子にコスプレして頂くという企画でした。 しかし、12歳だけに撮影も母親同伴。ブルマやスクール水着を着せられないということで、結局、モデルさんは14歳の方に落ち着きました。 表紙のほか、巻頭に3ページほどおねんねちゆちゃん・スクール水着ちゆちゃん・ブルマーちゆちゃんなどを模したカラーグラビアを載せて頂きました。 「野望の王国」を読んでいたり、部屋にキバヤシの写真が飾ってあったり、細かいネタがいい感じです。 ネットでの評判は、だいたい次のような感じでした。 えんにゅ〜すさん「3次元ちゆさんのパンツ拝めた」 Tentative Name.さん「へそ出しブルマな実写ちゆはやや反則気味」 kawakawa-19 旬さん「ていうか誰? アレちゆちゃんと言っていいのか?」 某氏「なんかブ●●クなような気が…」 ……。 さて。そんな「バグナード」に、「週刊少年ジャンプ打ち切り漫画ベスト10」というコラムを書かせて頂きました。 ちゆが好きな打ち切り漫画を適当に10コ挙げたのですが、そこに書き切れなかった大傑作がありますので、少しそれについてフォローさせて頂こうと思います。 その名は「男坂」。週刊少年ジャンプ昭和59年40号〜昭和60年12号、全22週の連載でした。 作者は車田正美先生。「聖闘士星矢」を描かれる前ですが、「風魔の小次郎」「リングにかけろ」などの成功で、当時すでに人気作家になっておられます。 そして、この漫画に車田先生は、並々ならぬ情熱をかけておられました。単行本第1巻の帯には、次のようにあります。
「ガキの頃からかきたかった」というだけあって、この作品はものすごい壮大な構想の下に書かれています。 「ドラゴンボール」に例えるならば、第1話からいつか戦う宿命の敵としてフリーザとの因縁話が登場。 桃白白・天津飯・ピッコロ・ベジータ・人造人間・セル・魔人ブウといった強敵たちに関しても、最初のボール集めの段階で全員に伏線が張られるような感じです。 そして、そこまで大量の伏線をバリバリに張り巡らせておきながら、最初の天下一武闘会の時点で打ち切り。そんな悲劇の物語が「男坂」です。 結局、顔見せだけで出番が終わった強敵たちや宿命のライバルは立場なし。なまじ人気作家であるばかりに、恥ずかしさも100万倍でした。 単行本第3巻(最終巻)の帯には、次のようにあります。
ちなみに、最終回のラストカットは次の見開きでした。 「オレはようやく、のぼりはじめたばかりだからな。この、はてしなく遠い男坂をよ…」。 そして左下に輝く「未完」の文字。打ち切りの悲痛と無念が、ひしひしと伝わってきます。 そんなこんなで、「キン肉マンII世」「暁!!男塾」「蒼天の拳」など、続編漫画ブームの昨今。 車田先生も「リングにかけろ2」なんかさっさと打ち切られて、「バンチ」あたりで「男坂2」を描いて欲しいです。 ネットアイドルちゆは車田正美先生を応援しています。 |