トップページ最近のニュース同じカテゴリのニュース

平成13年12月10日 PS版「仮面ライダーアギト」発売

 「ファミコンジャンプ」が好きです

 クソゲーだということは十分に承知しておりますし、発売後すぐに980円均一のワゴンに入ったのも知っています。
 当時、その辺の子供にすら「CMに騙された」と罵倒され、速攻で売られておりましたことも、よく覚えています。

 しかし、それでも、ジャンプ黄金期の漫画を手当たり次第に持ち寄って闇鍋よろしくゴッタ煮にしたゲームというコンセプトは魅力的です。
 1つのゲームの中で、抜作先生になってラオウをギャグで笑わせたり、悟空になって太陽拳で“柱の男”を瞬殺したり、ケンシロウになってヘルナンデス君のパンチングに無想転生を弾き返されて瀕死の重症を負ったり…。

 そんなこんなで、放っておいても原作の七光りで売れることもあって短期間・低予算で作らされ、クソゲー率が高いと言われている「原作もの」(特にバンダイ)。
 ゲーム性を重視すれば「原作と違う」と言われ、原作に近づければ「ゲームとしてつまらない」と罵られ…。稀に、そういった制約を乗り越えて原作のテイストを再現しながらゲームとしても面白い突然変異体も現れますが、確かに9割はクソですスタージョンの法則)。

 さて。

 12歳でも師走は忙しく、「ゲームで遊んでいる暇はない」とネット麻雀のソフトも削除して真面目に頑張っていたのですが、しょせん遊びたい盛りの12歳
 ふと気が付けば、プレイステーションの新作「仮面ライダーアギト」を買っていました。

 これは、2D対戦型の格闘アクションゲーム。しかし、「ストIIターボ」で挫折したちゆは格闘ゲームが苦手で、波動拳を出そうとしたら昇龍拳が出るレベルです。
 手が小さいので両手を使わないと○△×□を同時に押せませんし、ゲームセンターでは低学年の子に開始5秒でスーパーコンボを叩き込まれて負けたりします。

 ところが、このゲームは見た目が派手な必殺技を出すにもボタン1つ。
 適当に方向キーと攻撃ボタンを連打するだけでなんちゃってコンボが繋がりますし、番組そのままの戦闘時の唸り声挿入歌もあって、なかなか爽快です。

 なにしろ原作は、3歳児からやおい腐女子主婦層にまで幅広く人気を集める「仮面ライダーアギト」。
 そのファン層には、ちゆのような格ゲー素人やコントローラを床に置いて両手で鍵盤のように叩く幼児も含まれますので、「熱血硬派くにおくん」並みに気軽に楽しめるシステムは、非常にいいと思います。

 しかし一方で、「アギトファンのオタク男性層」の多くは「格闘ゲームやりこみ層」と重複するだろうことも事実。
 これは、そのような方々を切り捨てた女子供のゲームになってしまっているのでしょうか。2chの「仮面ライダーアギト」ゲームスレッドを見ますと…。

 >「ジャンプキャンセル」、「通常技キャンセル」、「スーパーアーマー」等の隠し要素(説明書に書かれていない)を使用する事でスピーディーな対戦を行う事ができる。

 >ガード状態からすぐ出せるダッシュや、中段下段絡みの繋ぎが比較的自由に作ることができたり、結構相殺が狙えるところを見ると、かなり対戦を意識してつくられたんじゃないだろうか。どこにいても一瞬で間合い詰められるし

 >G3−Xのコンボ。□>□>4X>キャンセルジャンプ>8□>2□(叩きつけ)>6〇溜め>放出(バウンド拾う) 叩きつけは受身取れないみたいなんで、けっこう強力。半分くらいは減るよ。

 >□をヒットさせた後、3F以内に×を押せば連続技成立。□□□2段目は一段目のモーションが完全に終了してからでる。だから1段目ヒットから26F(17+9)経ってから2段目の攻撃判定が発生するので、Eギル側に12フレームの隙ができてしまいますね。

 …ムッチャやり込んでいます。なんだか無理矢理遊んでいるようにも見えますが、とりあえずマニアのプレイも可能に作られているみたいです。
 もちろん純粋に格闘ゲームを楽しみたいだけなら、最初からマニア向けガチガチにチューニングされた傑作が他にたくさんありますけれど。

 ともあれ、アギトファンなら子供から腐女子、格ゲーマニアまで楽しめるこのゲーム。
 さすが、かつて巨大な天狗の面が目玉や唾液を飛ばしながら米国の街を破壊しまくる伝説の怪シューティングゲーム「暴れん坊天狗」を作ったKAZeです。

 その他、G3モードで「氷川くん、何やってんの」と小沢さんに叱られたり、メモリーカード対戦モードで「集中力が足りませんね」と北條さんにイヤミを言ってもらえたり
 残念ながらグロい外見で人気の中年ライダー・アナザーアギトは登場しませんが、ギャラリーモードを案内するアホコンビ(翔一君&氷川君)のアホトークなど、ファンサービスも充実。

 ネットアイドルちゆは仮面ライダーアギトを応援しています。

 RSS2.0


トップページに戻る