昔のちゆニュース
◇「ゲーム」関係◇
平成13年02月26日:セガガガを予約しましょう! 平成13年02月28日:ワンダースワン版「FF2」発売決定 平成13年03月08日:ゲームボーイアドバンス、始動 平成13年12月10日:PS版「仮面ライダーアギト」発売 平成14年05月09日:PS版「キャプテン翼」もうすぐ発売 平成14年12月21日:「パワプロ9 決定版」が発売 平成15年09月22日:ファミコン20年 |
平成13年2月26日 | セガガガを予約しましょう! |
本日セガは臨時取締役会を開き、新たに300人の希望退職者を募ることを決めました。退職日は3月末日だそうです。 現在、全社員が2600人。そのうち1600人は4月から関連会社への出向や転籍がすでに決定しています。つまり、来年度からは全社員が700人になるわけです。 なんだかこう、すごくやばい感じです。そのおかげで、製造中止になったドリームキャストの在庫が9900円で買えるわけですが。 しかし、ドリームキャストはまだまだ遊べるハードです。「センチメンタルグラフィティ2」「Kanon」「こみっくパーティー」とズラリ並んだラインナップを見ると、つくづく立派なPCエンジンだなぁと思います。「シェンムー」もありますし。 そうそう、これから購入を考えておられる方は、3月22日発売の「サクラ大戦3」とセットで15800円がお得です。 かように不治の病にかかっていて余命いくばくもないドリームキャストですが、これから発売される残り数少ない期待の新作、それが噂のセガ復興シミュレーションゲーム「セガガガ」です。 優秀なクリエータを社内外から引き抜いてくる「RPGパート」と、そのスタッフで売れるゲームを開発する「シミュレーションパート」を繰り返し、シェア100%を目指すゲームです。 発売日は3月29日で、通常版(5800円)と初回限定版(9800円)があります。問題は、その初回版の特典です。 ●裏地に歴代ハードの画像が入った「セガガガTシャツ」 ●歴代ハードのロゴをあしらった「セガメモリアルピンズセット」 ●ゲームの情報などが掲載された「セガガガ手帳」 これらアイテムがマニア心を直撃、限定版は予約開始から瞬速で完売となってしまいました。 これに出遅れてしまい、「ああ、俺もSEGA MARKIIIのピンバッチをつけて自慢気に日本橋を徘徊したかった」とお嘆きのあなたに朗報です。なんと、3月1日(木)13時から最後の追加予約受付が行なわれます。 公式サイトにも「これは予備分からの特別販売なので、ホントにホントに少しかありません。これが最後のチャンス、欲しい人は気合い入れていくのだ!」とあります。W杯のチケット予約以上の死闘は必至です。 「セガのゲームはァァァァァァ、世界一イィィィィィ!!」と原宿のど真ん中で臆面もなく叫べてしまえる、我こそはセガマニアなりという方は是非、当日D-Directで予約しましょう。たとえ学校や会社を休んでも! ネットアイドルちゆはセガとセガガガを応援しています。 |
平成13年2月28日 | ワンダースワン版「FF2」発売決定 |
とうとう、ぎんさんも亡くなってしましました。享年108歳。でも、どこのマスコミもきんさんの時みたいに馬鹿騒ぎしてないので、この話題はこのくらいにしておきます。 さて。ファミコンの歴史に残るRPG「ファイナルファンタジーII」が発売されたのは昭和63年。ちゆが生まれる前です。 「ファイナルのくせに2とは何事だ」というツッコミも「10」とか「11」とか「12」とか言ってる今となっては遠い日の思い出ですが、その懐かしの「2」がワンダースワンカラーで5月3日に発売されるそうです。 「FF2」と言いますと、ちゆにはセーブデータが消えて消えて消えまくった思い出が一種のトラウマとなって残っているのですが、皆さまはどんな印象をお持ちでしょうか。 未プレイの方のために、ここでちょっとだけ説明させていただきます。 まずカートリッジを差し込み、電源を入れます。すると「セーブデータが消えました」と言われるので、はじめからプレイし直すことになります。 さっそく主人公4人の名前を入力します(以下の名前はデフォルト名)。 ●いかにもヒーローな若者、フリオニール ●小説版で読者サービスのエロシーンがあった紅一点、マリア ●動物語は話せるが人間の言葉は理解できない筋肉バカ、ガイ ●ゲーム開始直後にさらわれていなくなる男、レオンハルト ちなみにレオンハルトとの再会はエンディング直前。彼には全ストーリーの30分の1程度しか出番がありませんので、安易に仲良しの友達の名前をつけると友情にヒビが入る恐れがあります。どちらかと言うと、嫌いな奴の名前をつけとく方が無難です。 そしてプレイ開始ですが、「FF2」の最大の特徴は、「FF8」のドロー&ジャンクションに匹敵する奇抜な成長システムにあります。 たとえば、いつも剣で攻撃していると剣の「熟練度」が上がり、剣の扱いが上手くなります。同様に、ファイアを使った回数が多ければ多いほど、ファイアの威力が増します。つまり、その能力を使った回数が多ければ多いほど、その能力が得意になる仕組みです。 プログラム的には、「こうげき」「まほう」などのコマンドを選択したときに「剣の攻撃1回」「ファイア1回」とカウントされるのですが、実は、いったん「こうげき」を選んでからBボタンでキャンセルしても「1回攻撃した」とカウントされます。 つまり、AボタンとBボタンを交互に押すだけで熟練度が上がってしまうのです。だから、最初のゴブリンとの戦闘でAボタンとBボタンを交互に何千回か押せば剣の達人になれます。 さらに、戦闘終了時に瀕死の重傷を負っていれば最大ヒットポイントが上昇するというサイヤ人システムが導入されています。この際、そのへんの雑魚モンスターの攻撃ではなかなか重傷にならないので、破壊力のある味方の攻撃で痛めつける方が効率的です。 もちろん殺しては駄目ですから、死なない程度にギリギリの苦痛を与えるバランス感覚が重要になります。男女混成パーティーですので、はたから見ると変態SMプレイに見えてしまいますが、これも修行です。美女マリアの電撃魔法を受けて死の淵まで追いつめられ、以前よりもタフになって蘇る筋肉男ガイ。もちろん、その次はさらに強力な電撃が必要に。 なお、これらのボタン連打やマゾ行為は邪道らしいので、正統派を自認される方は地道に熟練度を上げてください。 マッチョマンのガイを鞭で戦うオカマ戦士に育成したり、紅一点のマリアを巨大な斧を振りまわして暴れ狂う筋肉ヒロインにしたりと自由度は高いです。ちなみに、ちゆのおすすめは全員男らしく素手。女性のマリアでも、ちゃんと熟練度を上げれば渡嘉敷以上のパンチャーに育ちます。 ワンダースワン版ではキャラクターの成長システムが「微調整」されるそうですが、ボタン連打やパーティーアタックは是非そのままにしておいて欲しいところです。 また、イベントにも新しいシーンや演出が加えられるそうですが、ヨーゼフ(裸同然の装備で戦うハゲ親父。主人公たちを守るために巨大な岩の下敷きになって圧死)の死に様を格好よく演出してほしいと思います。 ネットアイドルちゆはヨーゼフを応援しています。 |
平成13年3月8日 | ゲームボーイアドバンス、始動 |
PS2が絶妙のタイミングで登場することでドリームキャストの死期が早まり、同時に家庭用ゲーム機業界は確実に衰退に向かって歩み始めましたが、携帯ゲーム機に関してはまだまだ発展の見込みがありそうです。 そこで昨日、任天堂さんが「ゲームボーイアドバンスプロダクト発表会」を開きました。 世界で最も寿命が長い8ビット機としてゴキブリ以上の生命力を誇ってきたゲームボーイが、ついに本格的なモデルチェンジとなります。 大きさは14×9センチでこれまでとほぼ同じですが、向きはゲームギアと同じ横長になりました。CPUは16ビットをすっ飛ばして32ビットです。 これが21日発売、定価9800円(税別)でドリームキャストとほぼ同じ価格です。 特徴の一つである携帯電話との連動に関しては通信料金が恐ろしくて遊べない気もするのですが、1カートリッジで4人同時プレイはよさげです。ゲームボーイのソフトがそのまま使えるという下位互換もグッドです。 それにしても、驚くべきは本体同時発売ソフト数25本です。 N64の教訓もあったのでしょうか、サードパーティー確保の重要性を重く捉え、製作環境づくりに力を注いだ任天堂の努力の成果だと言えます。本当によく集めました。 ちなみに、25本のラインナップは以下の通り。 スーパーマリオアドバンス、F-ZERO FOR GAME BOY ADVANCE、くるくるくるりん、ナポレオン(任天堂)。パワプロクンポケット3、Jリーグポケット、コナミ ワイワイレーシング アドバンス、悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon、プレイノベル サイレンスヒル、モンスターガーディアンズ、遊戯王ダンジョンダイスモンスターズ、JGTO公認 GOLF MASTER 〜JAPAN GOLF TOUR GAME〜(コナミ)。桃太郎まつり、ピノピィーの大冒険(ハドソン)。トゥイティ−のハーティパーティ、全日本GT選手権(ケムコ)。爆熱ドッジボールファイターズ(アトラス)。アドバンスGTA(エム・ティー・オー)。EZ-TALK 初級編1〜6(キーネット)。ファイヤープロレスリングA(スパイク)。ぼくは航空管制官(タム)。ウィニングポスト for ゲームボーイアドバンス(コーエー)。ミスタードリラー2(ナムコ)。バトルネットワーク ロックマン エグゼ(カプコン)。チューチューロケット!(セガ)。 本家任天堂より発売本数が多いコナミの気合いも只事ではありません。 ちゆ的な注目株は、いかにも携帯ゲーム機の多人数プレイにマッチしたアクションパズル、セガの「チューチューロケット!」です。 目標は来年3月までの1年間で全世界に2400万台出荷ということですが、結果はどう出るのでしょうか。ゲーム業界・通信業界の今後を見定める上でも、ゲームボーイアドバンスの動向は要チェックです。 |
平成13年12月10日 | PS版「仮面ライダーアギト」発売 |
「ファミコンジャンプ」が好きです。 クソゲーだということは十分に承知しておりますし、発売後すぐに980円均一のワゴンに入ったのも知っています。 当時、その辺の子供にすら「CMに騙された」と罵倒され、速攻で売られておりましたことも、よく覚えています。 しかし、それでも、ジャンプ黄金期の漫画を手当たり次第に持ち寄って闇鍋よろしくゴッタ煮にしたゲームというコンセプトは魅力的です。 1つのゲームの中で、抜作先生になってラオウをギャグで笑わせたり、悟空になって太陽拳で“柱の男”を瞬殺したり、ケンシロウになってヘルナンデス君のパンチングに無想転生を弾き返されて瀕死の重症を負ったり…。 そんなこんなで、放っておいても原作の七光りで売れることもあって短期間・低予算で作らされ、クソゲー率が高いと言われている「原作もの」(特にバンダイ)。 ゲーム性を重視すれば「原作と違う」と言われ、原作に近づければ「ゲームとしてつまらない」と罵られ…。稀に、そういった制約を乗り越えて原作のテイストを再現しながらゲームとしても面白い突然変異体も現れますが、確かに9割はクソです(スタージョンの法則)。 さて。 12歳でも師走は忙しく、「ゲームで遊んでいる暇はない」とネット麻雀のソフトも削除して真面目に頑張っていたのですが、しょせん遊びたい盛りの12歳。 ふと気が付けば、プレイステーションの新作「仮面ライダーアギト」を買っていました。 これは、2D対戦型の格闘アクションゲーム。しかし、「ストIIターボ」で挫折したちゆは格闘ゲームが苦手で、波動拳を出そうとしたら昇龍拳が出るレベルです。 手が小さいので両手を使わないと○△×□を同時に押せませんし、ゲームセンターでは低学年の子に開始5秒でスーパーコンボを叩き込まれて負けたりします。 ところが、このゲームは見た目が派手な必殺技を出すにもボタン1つ。 適当に方向キーと攻撃ボタンを連打するだけでなんちゃってコンボが繋がりますし、番組そのままの戦闘時の唸り声や挿入歌もあって、なかなか爽快です。 なにしろ原作は、3歳児からやおい腐女子や主婦層にまで幅広く人気を集める「仮面ライダーアギト」。 そのファン層には、ちゆのような格ゲー素人やコントローラを床に置いて両手で鍵盤のように叩く幼児も含まれますので、「熱血硬派くにおくん」並みに気軽に楽しめるシステムは、非常にいいと思います。 しかし一方で、「アギトファンのオタク男性層」の多くは「格闘ゲームやりこみ層」と重複するだろうことも事実。 これは、そのような方々を切り捨てた女子供のゲームになってしまっているのでしょうか。2chの「仮面ライダーアギト」ゲームスレッドを見ますと…。 >「ジャンプキャンセル」、「通常技キャンセル」、「スーパーアーマー」等の隠し要素(説明書に書かれていない)を使用する事でスピーディーな対戦を行う事ができる。 >ガード状態からすぐ出せるダッシュや、中段下段絡みの繋ぎが比較的自由に作ることができたり、結構相殺が狙えるところを見ると、かなり対戦を意識してつくられたんじゃないだろうか。どこにいても一瞬で間合い詰められるし。 >G3−Xのコンボ。□>□>4X>キャンセルジャンプ>8□>2□(叩きつけ)>6〇溜め>放出(バウンド拾う) 叩きつけは受身取れないみたいなんで、けっこう強力。半分くらいは減るよ。 >□をヒットさせた後、3F以内に×を押せば連続技成立。□□□2段目は一段目のモーションが完全に終了してからでる。だから1段目ヒットから26F(17+9)経ってから2段目の攻撃判定が発生するので、Eギル側に12フレームの隙ができてしまいますね。 …ムッチャやり込んでいます。なんだか無理矢理遊んでいるようにも見えますが、とりあえずマニアのプレイも可能に作られているみたいです。 もちろん純粋に格闘ゲームを楽しみたいだけなら、最初からマニア向けガチガチにチューニングされた傑作が他にたくさんありますけれど。 ともあれ、アギトファンなら子供から腐女子、格ゲーマニアまで楽しめるこのゲーム。 さすが、かつて巨大な天狗の面が目玉や唾液を飛ばしながら米国の街を破壊しまくる伝説の怪シューティングゲーム「暴れん坊天狗」を作ったKAZeです。 その他、G3モードで「氷川くん、何やってんの」と小沢さんに叱られたり、メモリーカード対戦モードで「集中力が足りませんね」と北條さんにイヤミを言ってもらえたり。 残念ながらグロい外見で人気の中年ライダー・アナザーアギトは登場しませんが、ギャラリーモードを案内するアホコンビ(翔一君&氷川君)のアホトークなど、ファンサービスも充実。 ネットアイドルちゆは仮面ライダーアギトを応援しています。 |
平成14年5月9日 | PS版「キャプテン翼」もうすぐ発売 | |||||||||||||||
今月の16日、プレイステーション用ゲーム「キャプテン翼〜新たなる伝説・序章〜」がコナミから発売されます。 序章というからには、今後も続編が発売され、最終的には「ロード」全13章のようになるのでしょうか。 さて、「キャプテン翼」のゲームと言えば、テクモが作ったファミコン版「1」「2」、スーファミ版「3」「4」「5」が有名です。 ●ディフェンダー全員とキーパーをドリブルでかわして無人のゴールにシュート ●ドライブシュートの撃ち過ぎでバテた翼くんが回復するまで、他のザコメンバーで持ちこたえる ●強引なドリブルで中央突破し、ディフェンダーを4〜5人吹き飛ばすタイガーショットで得点 ●三角飛び、あびせ蹴り、手刀パンチングなどを駆使してゴールを死守する空手キーパー ●あらゆる殺人シュートを顔面でブロックする石崎くん ●オフサイドはないのにオフサイドトラップがある(GB版) そんな感じの異次元変態サッカーを、原作に忠実に楽しめます。 「2」以降は、原作「キャプテン翼」の続編となるオリジナルストーリーで、燃えるシチュエーションの連続です。 翼くんがブラジルのチームを率いて全日本と戦ったり、石崎くんが必殺シュート・ヤマザルバスターを会得したり、超絶進化を遂げた新田くんがラスボスとして現れたり……。 また、ゲームオリジナルの登場人物たちも輝いていました。 ライン際で抜群の能力を発揮するカペロマン。カールルイスよりも速くグラウンドを駆け抜け、消えるシュートで得点するスーパーストライカー・コインブラ。ゴール前に異次元空間を発生させて姿を消し、再び現れた時にはボールをキャッチしている謎のキーパー・ゲルティス。人智を超えたドリブル速度を持つ、その名もマッハ―くん……。 ちなみに、「4」「5」の若林くんはSGGK(スーパーグレートゴールキーパー)機能を搭載し、ペナルティエリア外からのシュートをほぼ確実に止めます。 一方で、「そう何度も抜かれてたまるか〜」と叫びながらザコにゴールを割られてしまう森崎くんの姿は哀れでした。 なお、翼くんの彼女・早苗ちゃんの顔は、ゲームごとに別人のように変化します。
「4」の早苗ちゃんは何か悪いものでも食べたのか、明らかに「3」より退化しています。一番原作に忠実なのは「5」ですが、ドット絵フェチの方にはむしろ「1」の方がツボかも知れません。 一方、チームメイトに「ポストの方がまだマシだぜ」と言われた経験を持つ”ブラジルの森崎”ことレナ―トくんは、「4」の時が一番の美形。 もっとも、ルックスが良くなった割にキーパーとしての性能は落ちているのですが。
そうそう。試合前には、監督が相手チームの情報を教えてくれます。たとえば中国戦のアドバイスは、「4000年の歴史がある国だ。どんな相手がいても不思議ではない。敵の動きに気をつけろ」。 また、別の試合では、「CF・ザガロにはダブルイールというキーパー殺しのシュートがある。ちなみにイールとはウナギのことだ。カバヤキにするとうまいぞ」。 そして、「5」のエンディングは……。 お姫様だっこですよ! 殺し文句も倒置法ですよ! でも、ボールは恋人・グラウンドが愛人という感じでサッカーボールでオナニーしていそうな翼くんが、なにゆえ人間の女性と恋愛などするのかは永遠の謎です。 ともあれ、そんな感じで原作の続編をつづってきたゲーム版。そこに異変が起こります。 原作者の高橋陽一先生が自ら、正統な続編「キャプテン翼 ワールドユース編」の連載を始めたのです。 「ワールドユース編」のストーリーはゲーム版とは違い、ゲーム版のオリジナルキャラクターも出てきません(劣化コピーらしき奴は何体かいますが)。 そして、人気キャラクターのシュナイダーがブラジルやスウェーデンのかませ犬&引き立て役にされるわ、「葵新伍(青い信号)」「赤井止也」という狂ったネーミングセンスのキャラが出てくるわ……。 最後は打ち切りの憂き目にあい、ずっと前から伏線を張っていた因縁のオランダ戦は省略されて見開き2ページで終了。打ち切り進行の中で行なわれた決勝戦も、盛り上がる盛り上がらないという以前の問題でした。 一部ファンの間では、「ワールドユース編」は陽一先生が作った同人誌として扱われ、ゲーム版のストーリーが「正史」だということになっています。 ともあれ、そうしてゲーム版オリジナルストーリーの立場が厳しくなったところで、版権はテクモからバンダイへ。案の定クソゲーが作られ、ファンの間では「黒歴史」と呼ばれて存在しなかったことにされています。 その後、さらに権利はコナミに。先日は実在Jリーグ選手が雷獣シュートを撃つゲームボーイアドバンス版が発売されました。 そんな経緯で登場する、新作「新たなる伝説・序章」。発売前の情報では、かつてのテクモ版に近いシステムだそうです。もうテクモのキャプテン翼は帰ってこないというあきらめと、それでももしかしたらという期待に、ファンの心は揺れます。 ワールドカップ特需で「出せば売れる」と適当に作られたゲームでなければよいのですが……。 ネットアイドルちゆは「キャプテン翼」を応援しています。 |
平成14年12月21日 | 「パワプロ9 決定版」が発売 |
コナミの「実況パワフルプロ野球」シリーズの最新作、「パワプロ9 決定版」が19日に発売されました。 ちなみに、「決定版」と付かない「パワプロ9」は、今年のプロ野球シーズン中からすでに売られています。「決定版」と付くのは、「シーズン終了時の最新データを搭載」という名目でほとんど同じ内容のソフトをもう1本出すという意味です。 なんだか消費者をナメた商売に見えますが、それができるのも、現在、最も売れている野球ゲームが「パワプロ」シリーズだからでしょう。 さて、テレビゲームの野球の歴史は、ファミコン初期の「ベースボール」までさかのぼります。中古屋さんで一番安いゲームの代名詞ですが、すでに現在の野球ゲームの基本を完成させていた良作です。 その後、ファミコンのブームを受けて、様々な趣向を凝らした野球ゲームが開発されました。 たとえば、リアルな音声や8頭身キャラが売りだった「燃えろ!プロ野球」。バントでホームランが打てるなどのバグで有名ですが、「燃えろ!プロ野球」のカートリッジを1人で2500本以上所有しているコレクターが存在するなど、現在でも一部で支持されています。 その「まるでテレビ中継のような画面」を目指したリアル志向は、現在の「劇空間プロ野球」などに受け継がれています。 リアルと言えば、「スーパーリアルベースボール」も忘れられません。 実名選手や実在球場は良いのですが、「ボールをキャッチする」だけでボタンを1回押さなければならないなど、「リアル」というものを見事に履き違えた操作性が極悪でした。 そんな中、ファミコンの野球ゲーム業界は、ナムコの「ファミリースタジアム」シリーズの圧勝となります。コミカルな2.5等身のキャラクター、バッター有利でテンポよく入る点数……。 単純なパズルゲーム「テトリス」がゲームボーイという白黒液晶の携帯機にピッタリだったように、野球のリアルさよりもゲーム的な娯楽性を優先した「ファミスタ」は、初期ファミコンの性質にマッチしていたのです。 結局、1986年の初代から「ファミスタ87」「ファミスタ88」と続いていき、「ファミスタ94」まで、ファミコンだけで9作も出ました。 ちなみに、阪神タイガースが最後に優勝した年は85年。当時から「もう1年早くファミスタが出ていればタイガース最強バージョンだったのに」という声は多かったです。 さて、「ファミスタ90」などでは、実在の12球団のほかに、野球漫画の登場人物で構成される「オールドリームズ」というチームがありました。 投手陣は、消える魔球の使い手「ほし」、時速200キロの剛速球を投げる「にかいど」など、ツワモノぞろい。53歳の現役投手「てつごろ」が唯一の穴でした。 1番打者は、ボテボテのゴロを転がせばヒットになる超俊足の「はやみ」。 速水と言えば、『巨人の星』で「飛雄馬と同期入団のライバルにして、抜け目なさと足の速さを生かした選手」という面白い設定を与えられながら、中盤以降の「魔球VS超人バッター」の展開についていけず、気が付いたら消えていたキャラクター。 まさか「ファミスタ」に活躍の場が与えられるとは、故・梶原一騎先生も草葉の陰で喜んでおられることでしょう。 その後も、2番・岩鬼、3番・オズマ、4番・ドカベン、5番・花形、6番・犬島、7番・左門、8番・殿馬というレギュラー打線が続きますが、よく見ると犬島以外は全員「巨人の星」か「ドカベン」のキャラです。制作者はあまり漫画を読んでいないのでしょうか。 あと、代打の「たつち」選手って、「タッチ」のタッちゃんのことですか? また、打率4割・年間46本塁打のスーパー能力を持った打者「あぶさん」は代打扱い。90年当時の「あぶさん」はアルコール中毒のため一試合フルに出場できないという設定で、「地元でサイン会を開いても誰も来なくて晒し者状態」など、脚光の当たらないB級プロ野球選手の物語だったからです。 しかし、原作漫画の「あぶさん」はその後、代打専門からスタメン選手に転向。「王貞治の記録を超える年間56本塁打」や「3年連続三冠王」を40歳を超える高齢で達成するなどの超人的な大活躍を見せ、「お前の代打時代は何だったのだ」と思わせました。 それらを知った今、90年のこのゲームを振り返ると、また一段と味わい深いものがあります。 ともあれ、時代がスーパーファミコン、プレステと移っていく中で、「ファミスタ」の人気は衰え、業界ナンバーワンの地位を「パワプロ」に奪われることになりました。 ところで、その「パワプロ」を作った会社・コナミは、ファミスタ全盛期には何をやっていたのでしょうか。実は、当時から「がんばれペナントレース!」という野球ゲームを作っていたのです。 ファミスタの「オールドリームズ」のように、「がんばれペナントレース!」にも、オマケ球団が用意されています。 その名も「コナミ ゴエモン隊」。文字どおり、ピッチャーも全員ゴエモン、バッターも全員ゴエモンという、とってもコナミらしいステキなダメっぷりのチームです。 また、画期的な「乱闘モード」を搭載。 一定の条件下でデッドボールがあると、Aボタンでパンチ、Bボタンでキックが出せる本格的な乱闘に突入。先に体力メーターがなくなった選手がケガで退場となります。 当然、敵の強打者にわざとぶつけて乱闘でブチのめし、弱い選手に交代させるという作戦も可能でした。 あと、ファミスタが「クロマティ」を「くろまて」にしていたように、「がんばれペナントレース!」も実在の選手名をもじっています。 しかし、桑田が「さざん」、鹿取が「せんこう」など、まるっきり連想ゲームの世界。「やりくり」「ひよこ」など、今みたら元の名前が全然分かりません。 その他、「ファインプレイ」で10メートルほど飛び上がった野手がホームランボールをキャッチなど、ネタの仕込みは豊富でした。 そして、最大の特徴は、タイトルの通り全130試合を勝ち抜く「ペナントレースモード」。「ゲームは1日30分」などの制限が当たり前だった当時、チビッコが最後までやり抜くのは大変そうでした。 何よりやる気をなくさせるのが、パスワードのややこしさ。単純な文字数も最長100文字とクソ長い上、文字の種類が「ひらがな」「カタカナ」「数字」「アルファベット」まであるのです。 そして、さも当然のようにひらがなの「へ」とカタカナの「ヘ」が存在。いちおう見分けがつくようになっていましたが、間違えやすいことこの上ありませんでした。 結局、「パスワードミス→やり直し」の繰り返しがチビッコを中古屋に走らせ、280円ワゴンの住民となってしまったこのゲーム。 しかし、「トレードで外人選手を獲得」「選手の給料を上げるとやる気を出して実力アップ」などでペナントを勝ち進む、基本的なコンセプトは魅力的でした。 そして、現在、コナミが天下をとった「パワプロ」でも、同じチームを引き継いで全140試合のペナントを最長10回プレイできるモードが搭載されています。 もちろん、パスワードなんかメモらなくても、ボタン1つでセーブ可能。全国のチビッコがペナントモードを遊んでいるわけで、「がんばれペナントレース!」以来の怨念を実らせたコナミの勝利です。 ネットアイドルちゆは「コナミ ゴエモン隊」の復活にも期待しています。 |
平成15年9月22日 | ファミコン20年 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今年でファミコン生誕20周年ということで、ファミコン通信が「最も心に残ったファミコンソフトは?」というアンケートをしていました。 1位は「ドラクエIII」で、以降も「スパルタンX」「さんまの名探偵」「ゼビウス」「スペランカー」などなど、懐かしい名前が並びます。 そこで個人的に気になるのは、漫画やアニメを原作にしたキャラゲーの順位。「キャラゲーが10本あれば、9本はクソで1本は超クソ」などと言われますが、結果からキャラゲーだけ抜き出してみると……。
「キャプテン翼」や「カプセル戦記」など、数少ない良作は納得の順位。「ファミコンジャンプ」や「北斗の拳」も、確かに別の意味で心に残っています。 シリーズものでは、「ドラゴンボール」関連が6本もベスト100内入り。原作の七光りのスゴさが感じられますが、「ロードランナー」や「ワギャンランド」や「魔界村」より「ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画」の方が多くの人の心に残っているという結果はどうなのでしょうか。 「ドラゴンボール 神龍の謎」 ドラゴンボールのゲームと言えば、一番記憶に残っているのは「神龍の謎」。ギャルのパンティーをはくとスピードアップし、ダメージを受けなくても勝手にお腹が減っていって餓死する悟空の姿が、忘れたくても消えてくれません。 これはヤムチャが最も輝いているゲームでもあり、原作ではほとんど活躍していない狼牙風風拳が、100ぐらいしかない悟空の体力を一度に30も削ります。 しかも、その当たり判定はおおらかで、当たってないように見えて当たっていたりする凶悪な技です。まあ、結局慣れればザコなんですけど。 また、このゲームには宇宙一の殺し屋・クリリアンなる敵が登場。 見た目は単なる化け物なのに名前がクリリンに似ていて、宇宙一の殺し屋のくせにヤムチャよりはるかに弱い……。当時のちびっ子には意味不明の存在でしたが、攻略本によると、実は鳥山明先生がゲームのために直々に描き下ろしたキャラだそうです。
イラストを見る限りでは、やはり4本腕で緑色の肌をした奇形クリリンのようです。鳥山明先生は何かクリリンに怨みでもあるのでしょうか。ちなみに、この攻略本でも「クリリアンは弱いぜっ!」「クリリアンはえらく弱いぜっ!」と何度も念を押されています。 問題は、人類の大半は6面より先に進めないだろう凶悪な難易度なのに、このせっかくのオリジナルキャラが11面に配置されている点。このゲームを遊んだ経験のある人でも、こんなヤツ見たことないという方がほとんどだと思います。 そんなこんなで、純粋にゲーム単体として見るとアレですが、発売されたのはタイガースが前に優勝した次の年という大昔。ファミコン初〜中期の思い出として、とても懐かしいソフトです。 「ドラゴンボールZ III 烈戦人造人間」 一方、ファミコン終焉期に発売された「ZIII」は、もう少しファンキーなゲームとして記憶しています。 フリーザとの戦いで死んだ(と思われていた)悟空を生き返らせるため、ドラゴンボール集めに出かけたピッコロたち。 地球のボール集めなんて亀仙人レベルの実力があれば十分ですが、なにしろ前作(「Z II」)を出してからあまり原作が進んでいません。オリジナルエピソードで水増ししないと、ゲームが1時間ぐらいで終わってしまうのです。 そんなわけで、ジェット機より早く空を飛び、核兵器以上の怪光線を放つ超戦士たちが、数々のおつかいミッションに挑まされます。 ドラゴンボールを飲み込んでしまった恐竜がいる ↓ 薬草を手に入れる ↓ 薬草を下剤と交換 ↓ 下剤を恐竜に飲ませる ↓ ナレーション「たいりょうの・・・といっしょに ドラゴンボールが でてきた!」 ヤムチャ「クリリン! ボールを とって きてくれ!」 クリリン「なんで オレが?!……」 ヤムチャ「おまえは ハナが ないから くさくないだろ?」 ナレーション「クリリンは しぶしぶボールを とりにいった… Zせんしは 5シンチュウを てにいれた! もちろん そのあと よくあらった!」 しかし、このゲームのキモは、何と言っても天津飯です。 天津飯と言えば、新気功砲の連射でセルを足止めし、「おのれ……!! たかが天津飯ごときにジャマをされたか……!!」と悔しがらせたほどの中途半端な実力者。 ちなみに、ただの気功砲と新気功砲の違いは悟空にすら分からないらしく、「新気功砲!!」と技を放つ天津飯に対し、悟空は「やめろ天津飯ーっ!! もう気功砲は使うなーっ!!」と叫んでいました。 原作では自分の実力を過大評価した言動が多い天津飯(例:「餃子はオレがおいてきた。ハッキリいってこの闘いにはついていけない」)ですが、このゲームでは、妙に身の程をわきまえています。 【天津飯語録1】岩山の入り口が塞がっていて入れない場合 天津飯「む!? オレの3つのめには わかるぞ。このガケは いわがうすく すぐ こわれそうだ! しかし オレたちの ちからでは このやまごと こわしてしまいそうだ!…… なにか てきどな ばくはつぶつが あると いいんだが…… たとえば ダイナマイトとか」 手加減できないんですか? その気になれば素手で大陸を消し飛ばせる男が、ちょっと岩を崩すだけでダイナマイトに頼るのは情けないです。 【天津飯語録2】行く手を一般人に邪魔された場合 悟飯「このひと ちきゅうじんなのに どうして ヤツらの もんばんなんか しているんでしょう?」 クリリン「なにか よわみでも にぎられているんだろう…… いずれにしても やっつけて ムリヤリ ここを とおるわけには いかないな」 天津飯「なにかで ヤツのちゅういを そらして あのばしょから どかすことが できればなあ…… よし! ここに ダイナマイトを しかけて おおきなおとを たてて もんばんを ひきつけるんだ!」 とにかくダイナマイトが大好きな天津飯。作戦も姑息です。一般人を傷つけずに進みたいなら、太陽拳でも使って超スピードで突破すれば十分なハズですが。 【天津飯語録3】誘拐されたブルマが捕まっている基地を発見した場合 天津飯「まて! さわぎをおこすのは まずい! ブルマが ころされるぞ! ほかのばしょから きづかれないように いこう」 そして天津飯たちが遠回りしてブルマを助けに行くと、一足早く正面から突っ込んでいたベジータがブルマを救出完了していました。これが縁でベジータとブルマの仲が進んだのだとすると、ヤムチャがフラれたのは天津飯のビビリが原因です。 ともあれ、そんなおつかいを終えると、ようやく原作に沿ったエピソードが始まります。 【原作の流れ】 悟空が心臓病で倒れる → ベジータたちが17号・18号に敗北 → ピッコロがセルと遭遇 → セルが17号・18号を吸収して完全体に → セルゲーム開始 → 16号死亡 → 悟飯がセルを倒す 【ゲームの流れ】 悟空が心臓病で倒れる → ベジータたちが17号・18号に勝利 → ベジータたちが16号にも勝利 → ピッコロがセルと遭遇 → ナレーション「セルは人造人間たちを吸収して完全体になってしまうのだろうか? はたしてZ戦士たちは、それを阻止することができるであろうか? おわり」 ……あまり原作に沿っていませんでした。 そして、うざったいスタッフロールやエンディングは一切ナシ。心臓病で倒れたままの悟空のセリフとともに画面が停止して動かなくなります。 これがキャラゲー黒歴史に燦然と輝く、伝説の「こんどは オラが やる!」です。もちろん、10年待った今でも「こんど」は訪れていません。 「ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画」 「Z III」に続いて発売されたのは、人造人間編の続きでも何でもない「外伝」でした。 ちゆはこのゲーム開始早々、次の場面に出くわして驚いた記憶があります。
さて、どうせ売れるんだから原作無視で作っちまえという前作の流れを律儀に受け継いだ「外伝」。 開き直って完全オリジナルストーリーですが、ピラフ様がデンデのフリをして悟空たちをだますエピソードなど、原作へのリスペクトはあまり感じらません。
頭のターバンで触角がないのを誤魔化しているピラフ様ですが、そもそも体色が違います。いつもテカテカの緑色の肌の人がある日突然青色になっていたら一瞬でバレそうです。 それでも悟空たちを出し抜いて、ドラゴンボールを7つ集めたピラフ様。しかし、叶えた願いは世界征服ではなく、単なる壊れた別荘の修復でした。 そんな感じで微妙なゲームですが、いちおう「原作が好きなら楽しめる」レベル。 ファミコン版「タッチ」(タッちゃんとカッちゃんがボールを武器に戦う横スクロールアクションで、隠しパスワードは「みなみとHしてしまいました」)など、原作が好きなほどカセットを叩きつけたくなるクソゲーに比べれば全然OKです。 ネットアイドルちゆとしては、スーパーファミコンの「超武闘伝2」あたりが無難にオススメですけど。 |