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平成13年8月27日 藤田くん、女性週刊誌に載る

 8月21日のニュースで、7歳の少女を誘拐した犯人・藤田竜一くん(22歳)についてご紹介しました。
 藤田くんは「Kanon」というエロゲーが大好きで、同人誌も作っていたオタク君。そして、「Kanon」のキャラクターでは月宮あゆご執心だった模様です。

 さて。
 メールで教えて頂いたのですが、今週号の「週刊女性」にて、「衝撃スクープ、『小2女児連れ去り犯』が描いた”ロリコン漫画”は美穂ちゃんそっくり!」という記事が掲載されました。

「週刊女性」9月11日号39頁

 左が藤田くんの描いたあゆあゆ、右が誘拐された美穂ちゃんです。
 22歳が真剣に描いてこの画力でしたら「カリスマ同人コスプレサークル」の夢は絶望的だと思いますが、それはさて置き、「週刊女性」では次のように述べられていました。


 肩までのロングヘアとつぶらな瞳顎の形、そして、髪にさしたカチューシャに至るまで。この面影は、誰かに酷似してはいないだろうか…。

 そう、見れば見るほど、被害に遭った秋元美穂ちゃんに生き写しなのである


 髪型とアクセサリはともかく、美穂ちゃんの瞳は普通の三次元人のそれですし、別に顎も尖っていないと思いますが。

 ともあれ、「週刊女性」は藤田くんが描いた「Kanon」同人漫画を掲載。

 ≪あらすじ≫ タイヤキを盗んで逃げてきたあゆを、祐一が説教。警官に見つかって、あゆは祐一に罪をきせる。捕まった祐一は心の中で秋子さんに助けを求めるが、そのころ秋子さんは謎ジャム作りに夢中だった。完。

 祐一・あゆ・秋子さんは「Kanon」の登場人物。藤田くんはそのキャラクターを拝借して、ほのぼの系ギャグ漫画(たぶん)を描いたと思われます。
 ところが、「週刊女性」は次のように考察。


 ラストに唐突に登場する女性についても一切の伏線も説明もなく、ジャンルとしては、不条理系のギャグ漫画に分類される作品といえるのかもしれない。


 それは元ネタを知らないから理解できないだけで、別に藤田くんは「ボボボーボ・ボーボボ」みたいな漫画を目指したわけではないのですが…。

 しかし、「週刊女性」の暴走は止まりません。続いて、「登場する男性の名前も見逃してはならない」と主張。


 この青年の名前は”裕一”
 そして、藤田容疑者の名前は”竜一”
 この青年が藤田容疑者の分身であるということは、誰の目にも明らかであろう


 それはたまたま「Kanon」の主人公の名前が祐一だっただけであって、仮に藤田くんの本名がコンバット藤田だったとしても、やっぱり祐一は祐一だったハズですけれど。

 ともあれ、その偶然の一致を根拠に分析してみたり、精神科医の話を聞いてみたりと、以降も延々と見当違いの考察が続きます。
 結局、「週刊女性」は最後まで「Kanon」は藤田くんのオリジナル作品だと勘違いしたまま、


 カノンは音楽用語では繰り返しを意味するが、藤田・田中両容疑者には、このような過ちは2度と繰り返さないで欲しい。


 と記事を締めくくるのでした。

 ネットアイドルちゆは、女性向け週刊誌があまり好きではありません。

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