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平成13年6月29日 チャンピオン、今度は画太郎を起用

 3日前のニュースで、野球漫画について述べさせて頂いたところ、メールや掲示板で「なんで山下たろーが入ってないんですか」「燃えよクロパンが出てこなかったのが心のこりです」などのツッコミを頂きました。
 申し訳ありません。それら全て盛り込むとちゆニュースが電話帳のように分厚くなってしまうため、泣く泣くカットさせて頂きました。

 ところでそんな中、特に名前が挙げられたのは「逆境ナイン」と「地獄甲子園」でした。
 でも、この二作が持つ強烈な個性を考えると、野球漫画というよりむしろ島本漫画・画太郎漫画と分類するのが妥当かと思います。

 そんなわけで、今日は漫☆画太郎先生の話題です。

 画太郎先生は、ウンコがパカっと割れたら札束が入っていて見かけに騙されるなウヒヒヒヒって感じの漫画で「少年ジャンプ」の新人賞を受賞された方です。
 最初の連載は、64週続いた「珍遊記―太郎とゆかいな仲間たち―」

 行き当たりばったりに作られていることが小学生の目にも明らかなストーリー展開芸術の域まで昇華されたコピーの多用、そしてへたくそな絵
 それら要素の曼荼羅的融合によって展開される、リビドー溢れる生々しい画太郎ワールドは、少年ジャンプの中で圧倒的な異彩を放っていました。

 さて。
 ちゆが画太郎先生の作品の中で一番好きなのは「まんゆうき〜ばばあとあわれなげぼくたち〜」です。
 「ちんゆうき」の次回作が「まんゆうき」というのもあんまりですが、主要登場人物の名前が「まんまん」だったりするのは本気でヤバいと思いました。

 しかし、登場する女性キャラの8割はババア、たとえババアでなくても確実に小汚い醜女である画太郎漫画において、まんゆうきの主人公は萌えなのです。
 名前は娘々(にゃんにゃん)ちゃん。

娘々ちゃん

 「萌え」という言葉すら普及していなかった時代に、ドジで健気で丁寧語でしゃべるお子さま。丈の短い服、棒のようにまっすぐの足犬耳のようなヘアスタイル。…ツボ押さえてます
 私たちのいる場所はすでに…画太郎が6年前に通過した場所なのです!

 さらに、画太郎漫画なので当然、娘々ちゃんは小便かけられたり粘液まみれになったり妖怪に押し倒されたりします。
 そう、グロやバイオが”萌え”を高める効能を持つことは「しゅーまっは」による偉大なる発見だと思われていましたが、実は「しゅーまっは」のいる場所もすでに…画太郎が6年前に通過した場所なのです!

 残念ながら、「まんゆうき」は21週で打ち切られてしまいました。
 しかし、これは日本の萌えの歴史を考える上で絶対に外せないキャラクターの一人だと思います。

 なお、娘々ちゃんはとても画太郎世界の住人だとは思えない萌え的絵柄で描かれているため、アシスタントが描いていた説も根強く噂されています。
 なんでも、主人公をアシに描かせて背景及び脇役を画太郎先生が描かれていたとか、実は娘々だけ野口賢先生が描いていたとか。

 おそらく事実ではありませんが、妙に納得してしまう話ではあります。

 さて。そこで、チャンピオンです。
 かつては血と汗と男の味しかしなかった雑誌が、ここ半年で急転換。でじこを巻末読者ページに使ったり、萌え漫画を連載したり、サンライズと組んでメディアミックス企画を始めたりと大騒ぎです。

 そこに今度は、画太郎先生の新連載です。
 秋田書店の暴走は、もう誰にも止められません。

 期待の新連載のタイトルは「樹海少年ZOO1」。作画が画太郎先生、原作は電気GROOVEのピエール瀧さんです。

 ピエール瀧と画太郎先生のつながりは、電気GROOVEがやっていたオールナイトニッポンのコーナーの中で「珍遊記」を平成3年の漫画の年間MVPに選んだのがきっかけ。
 以来、「珍遊記」の中にピエール瀧が出演するなど、両者の生暖かい交流が始まったようです。

 そういえば、漢系燃え漫画とオタク系萌え漫画の二本柱で迷走する少年チャンピオンについて、処方箋さんがこんなツッコミを入れておられました。


 「ダイの大冒険」と言う漫画で、大魔導師ポップが「メラゾーマ」と「マヒャド」という相反する炎と氷の呪文を組み合わせることで極大消滅呪文(メドローア)を生み出したように「バキ」と「エイケン」という相反する漫画を同じ雑誌に組み合わせることでチャンピオン自体が極大消滅しないかどうかが心配です。


 ここにさらに画太郎をブレンドすることで、一体どんな強烈な化学反応が起こるのでしょうか。
 21世紀の萌えを目指すチャンピオン誌上において、画太郎先生が再び萌えを手がけることを期待しながら…

 ネットアイドルちゆはチャンピオンと画太郎先生を応援しています。

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