平成13年5月28日 | 超光戦士、DVDに燦然!か? | ||
ちゆが最も愛する特撮番組は、「超光戦士シャンゼリオン」です。 確かに、完成度は「ウルトラマンティガ」や「仮面ライダークウガ」の方が遥かに上です。 シャンゼリオンはメカが格好悪いですし、アクションはノロいですし、特に必殺技がダサいですし、ビデオとフィルムが混在する違和感も酷いですし、そもそも口の動きとアフレコが合っていません。 しかしそれでも、シャンゼリオンほど「楽しませてもらった」「面白かった」と思わされた特撮はありません。特撮のB級な魅力を極限まで堪能させてくれる怪作、それが「シャンゼリオン」なのです。 ガオレンジャーの百倍は面白いと思います。 ところが、その「シャンゼリオン」はLDが出ていません。一度、LD−BOXの発売が決定したのですが、なぜか中止されてしまいました。かろうじてビデオは出ていますが、レンタルのみで販売はありません。 つまり、東映のLD化希望アンケートでも8位くらいに食い込んだことがあるシャンゼリオンなのですが、ソフトが個人向けに販売されたことがないのです。ですから、ちゆの手元にも擦り切れかかった放送当時の録画テープしかありません。 ところが、トップページに置かれた無意味な動画がインパク的な東映ホームページ内のコンテンツ・シャンゼリオンメモリアルにて、こんなニュースが掲載されました。
特撮番組のソフト化には特に消極的なことで知られる東映様が、局所的にマニア受けしたに過ぎない「シャンゼリオン」のDVD化を進めているという朗報です。 ただ、「“検討中”というのは、本当に文字どおりです」とあるように、前途は多難です。「シャンゼリオンがDVD化したら俺は買うぞ!」と思われる方、ぜひ東映にメールを送りましょう。 なお、シャンゼリオンのDVD化を望む勇者たちの熱い叫びはたのむ!コムでも確認できます。 さて。 「超光戦士シャンゼリオン」の魅力について、ここで少し具体的にご紹介させて頂きます。 シャンゼリオンに変身するのは、毎日を気ままに遊び暮らす私立探偵。30人くらい女がいて、遊びに使った借金が1000万円ほどあるのですが、本人はあまり気にしていません。変身能力は偶然手に入れました。 一方、戦う敵は闇生物。故郷の闇次元界が崩壊したため、人間界に集団移住してきました。人間の生体エネルギーを食べなければ生きていけないため、人間と共存することができません。 人間の天敵という点で、この設定はガオレンジャーの敵・オルグに近いものがあります。しかし、その描かれ方には大きな違いがあります。闇生物は人間にとっては敵ですが、絶対悪ではないのです。 闇生物は「人知れず、静かに」をモットーにして、普段は人間に化けて潜伏しています。偽装して会社づとめをしているうちにストレスで自殺する者が出るなど、かなり苦しい立場です。 リーダーである闇将軍は種族の維持・存続を目的として、最終的には人間界を侵略して闇次元界のような世界にすることを望んでいます。 一方、孤高の闇生物・暗黒騎士はその考えを否定。「故郷が滅びた時点で闇生物は滅びる運命にある」と割り切り、「俺は遊ぶぞ、この人間界で遊びぬいてやる」というスタンスで行動します。 暗黒騎士は知事選に出馬して、見事当選。東京都知事の地位から、着実に権力を拡大。強力な指導者を渇望する現代日本人のニーズに応えて、ヒトラーのようなカリスマを発揮。ついに東京国を日本から独立させて自分が初代皇帝になります。 こんなまっとうな手段で世界征服を目指す悪役も珍しいですが、このくだりは妙にリアリティがあって不気味です。 なお、暗黒騎士の口癖は「知っているか!」。いくつか、番組中の台詞を引用してみます。以下の語りの際には、必ずバックミュージックにヴェートーベン交響曲第9番第2楽章が流れます。
ちなみに、この暗黒騎士を演じた小川敦志さん(小川敦史に改名)は現在、「仮面ライダーアギト」で謎の人物・沢木哲也として活躍中です。あの暗黒騎士にして東京国初代皇帝が、ついに特撮界に帰ってきてくれたのです! 東映のアナウンスでは「彼が出演しないのなら、こういう企画にはならなかったと言えるほどの中核人物」とまで言われています。すごいです暗黒騎士、ガンバレ暗黒騎士。 シャンゼリオンについては、いずれ特設コーナーでも作って気合いを入れてご紹介させて頂きたいと思っています。 とにかく、ネットアイドルちゆはシャンゼリオンDVD化を応援しています! ≪平成17年2月14日・追記≫ 平成15年6月、「超光戦士シャンゼリオン」は本当にDVD化されました。 |