昔のちゆニュース


「特撮」関係その他

平成13年03月04日:仮面ライダーギルス登場!
平成13年05月03日:テレビマガジンと真・仮面ライダーの悲哀
平成13年05月28日:超光戦士、DVDに燦然!か?
平成13年05月30日:戦隊Vシネマ最新作、ガオVS全戦隊
平成13年06月15日:電脳警察サイバーコップ復活計画
平成13年06月17日:仮面ライダーアギト・父の日特別企画
平成13年07月01日:3人ライダー、ついに対決
平成13年07月10日:ウルトラマンコスモス登場
平成13年09月11日:ストレスちょぞう器官
平成13年10月03日:ゴールデンタイムに仮面ライダーアギト
平成13年10月15日:ひーほー、一線を越える!
平成14年01月12日:もうすぐ仮面ライダー龍騎
平成14年02月17日:忍風戦隊ハリケンジャー参上
平成14年02月24日:ハリケンジャー、就職する
平成14年03月03日:ハリケンジャーとJ太郎
平成14年03月27日:筋肉番付にガオレッドが出演
平成14年05月08日:大食いと筋肉
平成14年05月08日:シャンゼリオンが仮面ライダーに?
平成14年06月17日:「ウルトラマンコスモス」打ち切り
平成14年07月26日:「ウルトラマンコスモス」復活
平成16年02月14日:超星神グランセイザー


平成13年3月4日 仮面ライダーギルス登場!

 先週・先々週と日曜日とガオレンジャーを紹介したところ、「アギトはどうした」というご指摘を受けました。
 そこで、今日は趣向を変えてアギトの話題です。どっちも同じだろというツッコミは却下です。

 さて。仮面ライダーの歴史はスーパー戦隊よりも古く、昭和46年からです。

 ローカルな話題で恐縮ですが、ちょうどエキスポランドで「仮面ライダー生誕30周年記念 仮面ライダーワールド01」という催し物が予定されているところです。
 そうそう、もちろん買いましたよ仮面ライダーワールド01記念限定レインボーカード大切にします

 ご参考までに歴代ライダーを列挙しますと、仮面ライダー1号、仮面ライダー2号、仮面ライダーV3、ライダーマン、仮面ライダーX、仮面ライダーアマゾン、仮面ライダーストロンガー、スカイライダー、仮面ライダースーパー1、仮面ライダーZX(ゼクロス)、仮面ライダーブラック、仮面ライダーブラックRX、真・仮面ライダー(仮面ライダー・シン)、仮面ライダーZO(ゼットオー)、仮面ライダーJ、仮面ライダークウガとなります。
 このうち巨大化能力をもつ仮面ライダーJあたりは早く記憶から抹消したいところです。

 そんな仮面ライダーの最新作が、1ヶ月ほど前から放送されている「仮面ライダーアギト」です。前作「クウガ」と同じ世界の数年後という設定で、基本路線はほぼクウガを踏襲しています。
 そのアギトの最大の特徴はライダー3人体制です。

 仮面ライダーアギト:相当無理をすればV6の三宅くんに似ていると言えないこともない頭悪そうな記憶喪失の好青年、翔一くんが変身。デザインはほぼクウガ
 仮面ライダーG3:トレードマークの棒読み口調が親近感を抱かせる二枚目に見せかけた三枚目、氷川刑事が変身。イメージ的にはバイオライダーとロボライダーを足して3で割った感じ。
 仮面ライダーギルス:金髪の天才スイマー、涼くんが変身。仮面ライダーアマゾンの流れを受け継ぐ野生の戦士。戦闘時のうなり声は「まりんとメラン」のクシャトーンを彷彿とさせる。

 上2人は第一話から変身してさかんに戦っていたのですが、ギルスは今日の放送でようやく初お目見えとなりました。それが凄く格好よかったので、以下長々と紹介させて頂きます。

 涼は大学生で、水泳部の期待のホープ。しかし、自分の身体が人間ではないことに気がつき、悩んでいます。「この身体では、もう泳げない」。
 水泳のコーチが心配して「俺とお前の仲じゃないか。俺はお前のことを身内同然だと思ってるんだ」と相談に乗ってくれますが、思い切って変身した姿を見せると、それっきり会ってくれなくなりました

 水泳も大学も辞めて彷徨う涼。そこで、かつて水泳に打ち込むうちに自然消滅した形になっていた恋人・真由美と再会します。「いいよ、頼ったって。弱虫でわがままな涼が好きなんだから」
 ところが、真由美は謎の怪人に襲われます。真由美はかろうじて助けられたものの、真由美の父は殺されてしまいました。ショックを受ける真由美に、涼は言います。「心配するな。俺がついてる」。「あなたが私を支えてくれるのは嬉しいけど、私もあなたの支えになりたい」。「もうなってるさ。お前が俺を必要としてくれれば、それでいい」

 しかし偶然から、涼は「人間ではない姿」に変身したところを真由美に見られてしまいます。怯える真由美。
 「同じじゃない、あなたも。私を襲った奴と。お父さんが死んだのも、私が襲われたのも、全部あなたのせいなんじゃないの? 私は普通に生きていきたいの。お願いだから私を巻き込まないで」「……分かった」「涼…ごめんなさい。でも、私には無理だから」「気にするな。それでいいんだ。それで…いいんだよ」

 真由美は、田舎の実家に帰ることにしました。その駅へと向かう途中、物陰から真由美の様子を伺う怪人の影があります。
 そこに、涼が現れます。「二度と真由美には触らせない。二度と真由美の前には立たせない」。そして、自らの意志でギルスに変身する涼。

 いよいよ戦闘です。獣のような吠え声も雄雄しいギルスですが、恐ろしいことに歴代ライダーではじめて口が開きます。しかも、その口でブランカのように噛み付いて攻撃します。さらに足から伸びた爪をかかと落とし気味に炸裂させ、見事怪人を撃破。
 そんな戦いがあったことは全く知らない真由美。電車に乗り込み、ひっそりと田舎に帰っていきます。彼女を物陰から静かに見つめる涼。「さよならだ…真由美」

 かぁ〜っこいいです! やっぱりヒーローには孤独が似合います。ひとり哀しみを抱え、あてもなく彷徨う仮面ライダーギルス。アギトやG3にはないヒーローの悲哀を、彼に感じます。がんばれ、ギルス! きっと素敵な彼女もできますよ!
 ネットアイドルちゆは、仮面ライダーギルスを応援しています。

 でも、ちゆ的には次週のガオレンジャー「二人でネバギバ!!」の方が気になってたり。


平成13年5月3日 テレビマガジンと真・仮面ライダーの悲哀

 ちゆは「テレビマガジン」が好きです。
 同種の雑誌に「てれびくん」今は亡き「テレビランド」大きいお友だち向けの「宇宙船」がありますが、特撮ヒーローの扱いの大きさや適度なバカっぽさから特に愛読しています。

 発売日は毎月1日ということで、おとつい最新号が出ました。
 5月1日発売なら5月号でいいようにも思いますが、6月号です。

 このテレマガですが、まだ放送されていない番組のネタバレ情報がサクサク載るので、リアルタイムで楽しみたい人には両刃の剣です。
 案の定、ガオレンジャー関係では、○○○○はもうすぐ死ぬとか、狼鬼(ろうき)という強敵が登場するとか、7月には悪の巨大戦士が出てくるとか、ガオマッスルのパワーは5000万馬力だとかバラされています。

 ちなみに、新たなる敵・狼鬼の紹介文を読みますと。
 「狼鬼のパワーのみなもとは、まだわかっていない。どうやら、すごいパワーのようだ!」。
 これほどまでに情報がない文章には、そうそうお目にかかれません。

 そうそう。テレマガに詳しい解説が載っているのですが、ガオレンジャーの超合金やソーセージについている応募券を集めると、抽選で素敵な景品が当たるキャンペーンが実施中です。
 目玉は、合計9名様に当たる番組出演権
 憧れのガオレンジャーと一緒にブラウン管に映れるわけですが、元ジャニーズJr.のガオブルーに会いたい一心の奥サマが当選したらどうするのでしょうか。

 ところで、テレマガといえば付録です。
 小さなお子さまは付録のおまけに本がついてくると認識しているほど、付録は重要です。
 大きなお友だちも同様で、「テレビマガジン」で幸せ検索すると、「テレマガの付録で本気に遊ぼう!! これがオレ達の答えだ!!」と謳う天才アホマゲドンが一番にヒットします。

 今月の付録の目玉は、仮面ライダーアギト・等身大ポスター
 文字通り、高さ2メートルの巨大なポスターです。実際に広げてみると、想像以上にデカくてビックリします。

 しかし、ここで注目したいのは第二付録。全仮面ライダーオールカラー大百科です。
 テレビマガジン創刊30周年記念企画というだけのことはあって、かなり豪華な冊子です。
 71年の初代ライダーから最新のアギトまで、必殺技・変身前の姿・戦った悪の組織・乗っていたバイクなど、すべてが写真付きで紹介されています。もちろんオールカラーで、全68頁
 500円の雑誌の付録としては、お徳感が強いです。

 そして最大のポイントは、ちゃんと真・仮面ライダーが掲載されていることです。
 といいますのも、テレビマガジン創刊25周年記念・全ヒーローアルバム(5年前の12月号の付録)では真・仮面ライダーが無視されていたからです。

 真・仮面ライダーは、テレビマガジン的にはなかったことにされているとばかり思っていました。
 苦節5年、ついに堂々の掲載。
 ありがとう、テレビマガジン!

 きっと5年前はうっかり忘れていただけだったのですよね。
 けっして、スペースの都合でマイナーな奴を削ったわけではないのですよね。だって、バイオライダーとロボライダーに割く紙面はあったのですから。

 ところで、真・仮面ライダーとは。

 石ノ森章太郎先生の「仮面ライダーの真の姿を映像化したい」という熱意から生まれ、仮面ライダー生誕20周年記念として作られたビデオオリジナル作品の主人公です。
 石ノ森先生ご自身が特別出演していることからも、ご本人の気合いが伝わってきます。

 テレビのような制約がない分、展開はハードです。主人公の恋人を含めて、人もバタバタ死にます
 敵は秘密結社ではなく、れっきとした財団。変身の原理も遺伝子操作で説明され、リアリティがあります。
 あと、裸で泳ぐ場面なども出てきます。本編では使われませんでしたが、予告編にはセックス・シーンまでありました。

 そして、真・仮面ライダーのルックスは。

真・仮面ライダーの勇姿 真・仮面ライダーの精悍な面構え
真・仮面ライダー 凶悪な人相に注目

 仮面ライダーアマゾンのさらに上を行くグロテスクなバッタです。明らかに正義の味方のツラではありません
 知名度が低い原因の一つに、この外観があります。おもちゃ屋で人形を見かけても、怪人だと思われてしまうのです。

 「仮面ライダーワールド01」のポスター等でも目立たない位置にひっそりと配置されています。
 なかったことにされなかっただけマシですけど。

 結局、人気が出なかったのか第一作「真・仮面ライダー序章」以降、続編は作られていません。つまり、序章だけ
 その辺りがテレマガ的になかったことにされている理由かと思っていましたが、今回の掲載。よかったです。

 ともあれ、ネットアイドルちゆはテレビマガジンを応援しています。


平成13年5月28日 超光戦士、DVDに燦然!か?

 ちゆが最も愛する特撮番組は、「超光戦士シャンゼリオン」です。

 確かに、完成度は「ウルトラマンティガ」や「仮面ライダークウガ」の方が遥かに上です。
 シャンゼリオンはメカが格好悪いですし、アクションはノロいですし、特に必殺技がダサいですし、ビデオとフィルムが混在する違和感も酷いですし、そもそも口の動きとアフレコが合っていません

 しかしそれでも、シャンゼリオンほど「楽しませてもらった」「面白かった」と思わされた特撮はありません。特撮のB級な魅力極限まで堪能させてくれる怪作、それが「シャンゼリオン」なのです。

 ガオレンジャーの百倍は面白いと思います。

 ところが、その「シャンゼリオン」はLDが出ていません。一度、LD−BOXの発売が決定したのですが、なぜか中止されてしまいました。かろうじてビデオは出ていますが、レンタルのみで販売はありません。

 つまり、東映のLD化希望アンケートでも8位くらいに食い込んだことがあるシャンゼリオンなのですが、ソフトが個人向けに販売されたことがないのです。ですから、ちゆの手元にも擦り切れかかった放送当時の録画テープしかありません。

 ところが、トップページに置かれた無意味な動画がインパク的な東映ホームページ内のコンテンツ・シャンゼリオンメモリアルにて、こんなニュースが掲載されました。


 リークですが、東映ビデオが「DVD化計画」を本気で検討中? らしいです。


 特撮番組のソフト化には特に消極的なことで知られる東映様が、局所的にマニア受けしたに過ぎない「シャンゼリオン」のDVD化を進めているという朗報です。

 ただ、「“検討中”というのは、本当に文字どおりです」とあるように、前途は多難です。「シャンゼリオンがDVD化したら俺は買うぞ!」と思われる方、ぜひ東映にメールを送りましょう
 なお、シャンゼリオンのDVD化を望む勇者たちの熱い叫びはたのむ!コムでも確認できます。

 さて。
 「超光戦士シャンゼリオン」の魅力について、ここで少し具体的にご紹介させて頂きます。

 シャンゼリオンに変身するのは、毎日を気ままに遊び暮らす私立探偵30人くらい女がいて、遊びに使った借金が1000万円ほどあるのですが、本人はあまり気にしていません。変身能力は偶然手に入れました。

 一方、戦う敵は闇生物。故郷の闇次元界が崩壊したため、人間界に集団移住してきました。人間の生体エネルギーを食べなければ生きていけないため、人間と共存することができません。
 人間の天敵という点で、この設定はガオレンジャーの敵・オルグに近いものがあります。しかし、その描かれ方には大きな違いがあります。闇生物は人間にとっては敵ですが、絶対悪ではないのです。

 闇生物は「人知れず、静かに」をモットーにして、普段は人間に化けて潜伏しています。偽装して会社づとめをしているうちにストレスで自殺する者が出るなど、かなり苦しい立場です。

 リーダーである闇将軍は種族の維持・存続を目的として、最終的には人間界を侵略して闇次元界のような世界にすることを望んでいます。
 一方、孤高の闇生物・暗黒騎士はその考えを否定。「故郷が滅びた時点で闇生物は滅びる運命にある」と割り切り、「俺は遊ぶぞ、この人間界で遊びぬいてやる」というスタンスで行動します。

 暗黒騎士は知事選に出馬して、見事当選。東京都知事の地位から、着実に権力を拡大。強力な指導者を渇望する現代日本人のニーズに応えて、ヒトラーのようなカリスマを発揮。ついに東京国を日本から独立させて自分が初代皇帝になります。
 こんなまっとうな手段で世界征服を目指す悪役も珍しいですが、このくだりは妙にリアリティがあって不気味です

 なお、暗黒騎士の口癖は「知っているか!」。いくつか、番組中の台詞を引用してみます。以下の語りの際には、必ずバックミュージックにヴェートーベン交響曲第9番第2楽章が流れます。


 (戦闘前の講釈)「知っているか!世界ではじめてのジャケット、つまり背広は、1787年、イギリスのセービロードにある小さな洋品店で作られた。それから、アッという間にイギリス紳士の間に広まったという」

 (無意味なウンチク)「知っているか!世界ではじめての外科手術は、紀元前235年、インドで行なわれた。麻酔なしでな!そのときの患者は自分を瞑想状態におき、無事手術を乗り越えたという」

 (選挙演説)「皆さん、知っていますか。世界ではじめての選挙は、紀元前1432年、中国のカイミンという小さな村で行なわれました。人口はたった231人の村でしたが、公正な選挙の結果えらばれた村長はその功績を認められ、やがて皇帝へと登りつめていったのです。そう、皇帝へと!皇帝へと!

 (独立宣言)「都民の皆さん、全都民の皆さん、知っていますか。世界ではじめてのホットケーキは1632年、イギリスの小さな農家ではじめて焼かれたのです。その家庭に母親はなく、父親は子供のために愛情をこめてホットケーキを焼きました。皆さん、全都民の皆さん、私に皆さんのためのホットケーキを焼かせてください。私は皆さん一人一人のために、尽くしたい。愛情を込めて、尽くしたい


 ちなみに、この暗黒騎士を演じた小川敦志さん(小川敦史に改名)は現在、「仮面ライダーアギト」謎の人物・沢木哲也として活躍中です。あの暗黒騎士にして東京国初代皇帝が、ついに特撮界に帰ってきてくれたのです!
 東映のアナウンスでは「彼が出演しないのなら、こういう企画にはならなかったと言えるほどの中核人物」とまで言われています。すごいです暗黒騎士、ガンバレ暗黒騎士。

 シャンゼリオンについては、いずれ特設コーナーでも作って気合いを入れてご紹介させて頂きたいと思っています。

 とにかく、ネットアイドルちゆはシャンゼリオンDVD化を応援しています!



 ≪平成17年2月14日・追記≫

 平成15年6月、「超光戦士シャンゼリオン」は本当にDVD化されました。


平成13年5月30日 戦隊Vシネマ最新作、ガオVS全戦隊

 ビデオオリジナル作品として製作される実写ドラマを、Vシネマといいます。
 アニメで言うところのOAVと同じく、劇場用・テレビ用ではないぶん、実験的な作品客層をピンポイントに絞り込んだ作品が作りやすい環境になります。

 そのVシネマに、日本中の戦隊ファンが毎年楽しみにしているシリーズがあります。それが、通称「VSもの」今年の戦隊昨年の戦隊による夢の競演です。
 「オーレvsカクレンジャー」に始まって、「激走戦隊カーレンジャーvsオーレンジャー」(中略)「救急戦隊ゴーゴーファイブvsギンガマン」と継続的にリリースされ、7月21日には最新作「未来戦隊タイムレンジャーvs救急戦隊ゴーゴーファイブ」が発売されます。

 それでは「オーレvsカクレンジャー」を例に、「VSもの」の魅力を考えてみます。
 オーレンジャーでは、さとう玉緒がオーピンクを演じていました。番組終了後、彼女がギルガメの司会ミニスカポリスを経てメジャーになっていく姿を見ていると、なぜか子供たちの憧れ・「戦隊のお姉さん」を汚されていくような気分にさせられたものです。

 しかし、オーレンジャーの放送中にさとう玉緒が巨乳だと気がついていた視聴者は、ほとんどいませんでした。夏の水着ネタの回がオーイエローの独壇場だったからです。
 「オーレvsカクレンジャー」ではこの点を鋭くフォロー水着姿で妖怪をおびき出すという無理矢理な名目で、彼女のが十二分に映されまくっています。これがテレビではできないVシネマの魅力!

 …ですが、「オーレvsカクレンジャー」においてさとう玉緒の水着など前座に過ぎません
 そう、真の見どころは参謀長役の宮内洋なのです。

 宮内洋は、仮面ライダーV3(風見志郎)、快傑ズバット(早川健)、秘密戦隊ゴレンジャーのアオレンジャー(新命明)、ジャッカー電撃隊のビッグワン(番場壮吉)などを演じた、突き抜けたキザかっこよさが魅力の俳優です。
 オーレンジャーでは戦隊シリーズ20周年記念スペシャルゲストのような扱いで参謀長役として出演。年をとっても健在なキザっぷりはテレビでも絶好調でした。

 それが制約の少ないVシネマでは、さらに大暴走
 怪傑ズバットそのまんまのウェスタンスタイルでギターを爪弾きながら登場し、二丁拳銃で大活躍生身で巨大ロボから飛び降りるわ、参謀長のくせに戦えばオーレンジャーより強いわ無敵状態でした。

 ついでに宮内洋は「カーレンジャーvsオーレンジャー」でも別のベクトルで大暴れ。視聴者に「カーレンジャーvs宮内」の方が正しいタイトルじゃないかと思わせました。

 さて。
 匿名希望さんにゲストブックで教えて頂いて、makelaren.comさんの掲示板を経由して知ったのですが、そんな戦隊Vシネマシリーズの最新作の撮影が既に始まっています。
 情報の大元は、トップページの無意味な動画が目障りな東映ホームページ内の宮内洋コーナー


 東映ビデオが満を持してビデオシネマの最初作として発売予定

 白い帽子、白いステッキ、白のスリーピース・・・
 そうです。あのジャッカー電撃隊の行動隊長・番場壮吉がビデオシネマとなって帰ってきます。
 百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊QUEST EX 「スーパー戦隊伝説」
 まもなく撮影開始!!乞うご期待!


 ガオレンジャーvs…スーパー戦隊
 ガオが自分以外の24戦隊全部と戦うのでしょうか。み、見たいです

 それにしても、ターボレンジャーの第1話の歴代10大戦隊集合でさえアレでしたのに、40分の映像にそんなに登場人物がいてどうするのでしょうか
 ともあれ、やっぱり注目は宮内です。ジャッカー電撃隊の放送から20余年。彼は今でも番場壮吉を演じられるのでしょうか。

 ネットアイドルちゆは宮内洋とVシネマを応援しています。


平成13年6月15日 電脳警察サイバーコップ復活計画

 雑誌に掲載された漫画が全て、単行本化されるわけではありません。

 たとえば、先日ご紹介したZERRY藤尾先生の「自作王」は素晴らしい作品でしたが、掲載誌の休刊のために早期終了してしまいました。
 もしも作者様がご自身のホームページ全話公開してくださっていなければ、連載当時の雑誌を保存していない限り二度と読めなくなっていたところです。

 また、連載誌がコミックボンボンテレビマガジンといった児童誌になりますと、単行本発売率はグッと減少します。最近でも、「ミクロマン」(新しい方)や「ビーストウォーズ メタルス」が単行本発売を見送られてしまいました。
 あるいは、昔の漫画の単行本を古本屋で発見しても1冊1万円とか書かれていて絶望的な気分になったりします。

 そうした色々な理由で、好きな漫画の単行本が手に入らずに涙している方は多いと思います。
 しかし最近は、そうした状況の中にも希望が見出されています。

 たとえば、昨年3月に発売された「宇宙刑事ギャバン」復刻単行本

 ギャバン放送当時にテレビマガジンで連載されていた漫画版が、18年の時を経てよみがえったのです。
 しかも、ゲッターの石川賢先生、「聖マッスル」「女犯坊」ふくしま政美先生といった豪華メンツが特別に描き下ろしたギャバンイラストギャラリー付き。締めは、ギャバンを演じた偉大なアクションスター・大葉健二様の熱いコメントです。

 この漫画版を執筆されたのは、のなかみのる先生。
 「宇宙刑事シャイダー」「巨獣特捜ジャスピオン」などの漫画版も手がけておられ、「ギャバン」の売れ行き次第ではそれらも順次刊行されるということでした。
 残念ながら、まだ「シャイダー」単行本が実現するほどにはなっていないそうですが、ファンの情熱で夢が実現する貴重な例です。

 ところで、ジュピター、マーズ、サターン、マーキュリーと聞くと、皆さんは何を連想されるでしょうか。
 ちゆは真っ先にまこちゃんとかレイちゃんとかほたるちゃんとか亜美ちゃんを思い出してしまうのですが、特撮ファンの中には「電脳警察サイバーコップ」を連想される方もおられるかと思います。

 「電脳警察サイバーコップ」。

 昭和から平成の境い目くらいにテレビ放送された、東宝企画が久しぶりに製作した特撮ヒーロー番組。セーラー戦士みたいなコードネームで呼び合う特殊武装警察の隊員たちが、地球征服を企む悪の秘密組織と戦う物語です(注意:セーラームーンの方が後です)。

 チープなビデオ合成主役があばれはっちゃく設定が「未来警察ウラシマン」に似ているなどなど、ツッコミどころも多い作品です。
 しかし、その独特の特撮妙にハマっているイカしたキャスト無駄に熱い脚本がうまく混ざり合って絶妙の風味をかもし出し、たぐいまれな面白さを魅せる作品に仕上がっていました。

 さて。
 実は、先ほどご紹介した「ギャバン」ののなかみのる先生は、その「サイバーコップ」の漫画版もコミックボンボン&テレビマガジンに連載しておられました。
 これは「第1部・完」という形で終了したまま単行本が発売されず、当時の雑誌を保存しておかなければ読めない漫画となっています。

 しかし今、のなか先生が直々に監修される「電脳警察サイバーコップ」オフィシャル本の発売が企画されています。
 ボンボンとテレマガに掲載された漫画すべて、設定書や企画書、のなか先生による制作裏話などが収録される予定だそうです。

 このファン感涙の豪華本を購入されたい方は、マーシーラビット先生のホームページで応募を受け付けているとのことですので、詳細はそちらでご覧ください。
 期限は6月20日までということですので、ご注意ください。

 ただし、当たり前ですが本を作るにはお金がかかりますので、残念ながら3000部以上の応募がなければ企画は断念されるとのこと。
 現時点で、まだ目標に届いていないそうです。こんなチャンスは金輪際おとずれないと思われますので、ファンの方は是非この機会にどうぞ。

 ネットアイドルちゆはサイバーコップ復活計画を応援しています。


平成13年6月17日 仮面ライダーアギト・父の日特別企画

 セーラー戦士の最大の敵はプロ野球中継、カードキャプターさくらの最大最後最強の敵は大相撲中継でした。そして、ガオレンジャーにとって最大の敵はゴルフ中継です。
 そんなわけで、今日は全米オープンゴルフの放送のため、ちゆが毎週楽しみにしている「百獣戦隊ガオレンジャー」は潰れてしまいました。悲しいです。

 ところで、今日は6月の第3日曜日。さくらんぼの日だったりかばんの日だったりベルトの日だったりもしますが、メインは乳の日父の日です。

 そういえば先日、住友生命保険が「お父さんを漢字1文字で表現すると」というアンケートを行ないました。結果は、1位「優」、2位「働」、3位「大」、4位「酒」、5位「力」だったそうです。
 「優しくてよく働く大きな存在で酒を飲んで暴力を振るう」という父親像が浮かび上がります。

 なお、「雷」はベスト50にも入らず、中年の回答だけを見ると「笑」の順位が下がって、代わりに「忍」が4位に浮上するとのこと。
 なんだか実像と理想像が混在したアンケート結果ですが、「疲」「哀」「寂」「終」「死」あたりがもっと上に来ても良かったかなと思います。

 さて。
 そんなこんなで、仮面ライダーアギト公式ホームページでも父の日特別企画が実施されています。
 今日(17日)の午後11時までの限定企画で「アギトのポスターを30名の方にど〜んとプレゼンと」(原文ママ)とのこと。ファンの方はお早めにどうぞ。

 さらに、「仮面ライダーアギト」に登場する3人のライダーを演じる役者さんそれぞれの父の日スペシャルコメントが掲載されています。

 ●賀集さん(仮面ライダーアギト):タイ航空のマークを見ると、すぐに親父のことを思い出します
 ●要さん(仮面ライダーG3):僕が温泉で溺れた時、速効で飛んできて助けてくれたのはパパだった!
 ●友井さん(仮面ライダーギルス):今年の正月、親父から「これからは父子じゃなくて、男としてお前を見ていく」みたいなこと言われて、なんか嬉しかった。

 アギトは私生活でもネジがズレていて、G3は私生活でも情けなく、ギルスは私生活でも格好いいです。実にイメージ通りのコメントでした。
 特に氷川刑事が温泉で溺れてパパンに救出される光景ハマり過ぎで笑えます。

 そんな要パパ、自らが運営されるサイト「かなめのホームページ」でも息子に熱いエールを送っておられ、「これが自慢の息子だ!」というオーラがビンビン伝わってきます。
 なんだか仲良し家族でいい感じです。

 そう言うちゆは、父の日は年に一度だけお父さんに電話をかけて30秒ほど会話して切るのが慣例になっているのですが、今年は何度かけても、誰も電話に出ませんでした。

 死んだかな。南無阿弥陀仏。


平成13年7月1日 3人ライダー、ついに対決

 北條「人間を善と見るか、悪と見るか。氷川さんはどっちだと思いますか?」
 氷川「まだ判断しかねるというのが、正直なところです」
 北條「私は、人間は善なる者だと信じています。理由は簡単です。この私がいい人間だからですよ

 こんな素敵トークが繰り広げられる、仮面ライダーシリーズ最新作「仮面ライダーAGITO」。
 科学的に正しいライダーキックを放ってみたり、怪人そっちのけで人情路線刑事ドラマに突入してしまったり、子どもよりむしろ主婦層を狙っていると思われる特撮番組です。

 登場人物が異様に多く鬼のように伏線が絡み合うため、途中から見ると何が何だか分からないのが難点ですが、この番組にはライダーが3人も登場します。

 変身前はジャニーズ顔の主人公、仮面ライダーアギト。
 弱い、ダサい、頭悪いと3拍子そろった駄目戦士、仮面ライダーG3。
 ひたすら悲惨な目に遭い続ける哀愁のライダー、仮面ライダーギルス。

 今週、誤解と成り行きからこの3人が乱戦に突入、バトル・ロワイアル状態になりました。

 …結果。
 優勝、仮面ライダーギルス。悲劇に襲われ続けるハングリー戦士の怒りのパワーを見せつけてくれました。
 次点、仮面ライダーアギト。戦闘中にスキをついてエスケープしたため、ギルスとの戦力差は分かりません。

 そして、ひとり完全敗北を喫したのは仮面ライダーG3
 戦闘開始直後、ただ一人装備している飛び道具で不意打ちをかまして優位に立ったにも関わらず、すぐに反撃されてタコ殴り。あっという間にボコボコの再起不能にされてしまいました。

 なお、G3は戦闘後、次のようなコメントを出してくれました。「彼らの戦いに、まったく太刀打ちできませんでした」

 弱い。あまりにも弱すぎます

 しかし、それでこそ仮面ライダーG3

 まもなくG3はG3−Xに進化するそうですが、どうかパワーアップしてもこのままの弱さを保ってほしいと思います。

 ネットアイドルちゆは弱い仮面ライダーG3を応援しています。


平成13年7月10日 ウルトラマンコスモス登場

 「新ゴーマニズム宣言」の最新刊、第10巻が発売されました。これで単行本累計200万部突破だそうですが、「新ゴー宣」も売れているようで発行部数は「ふたりエッチ」の5分の1なのですね。
 すごいぞ、ふたりエッチ

 さて。
 今日は、7月10日。初代「ウルトラマン」の放送が始まった日にちなんでウルトラマンの日だそうですので、ウルトラシリーズ最新作「ウルトラマンコスモス」の話題です。

 昭和41年に初代が登場して以来、多くのウルトラマンが誕生しました。
 ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン(ウルトラマンジャック)、ウルトラマンA(エース)、ウルトラマンタロウ、ウルトラマンレオ、ウルトラマン80(エイティ)、ウルトラマングレート、ウルトラマンパワード、ウルトラマンネオス、ウルトラマンゼアス、ウルトラマンティガ、ウルトラマンダイナ、ウルトラマンガイア…。

 また、主役ではありませんが、ゾフィー、ウルトラの父、ウルトラの母、ウルトラマンキング、アストラ、ユリアン、ウルトラセブン21(ツーワン)、ウルトラマンアグルなどの親戚も登場しました。
 その他、ザ★ウルトラマン、ウルトラマンU.S.Aといった珍種も存在します。

 このウルトラの戦士たちが、八つざき光輪をはじめとする残虐技や破壊光線を駆使して怪獣どもをブチ殺す展開が、シリーズの基本フォーマット。
 たまに、シーボーズのように怪獣を逃がすエピソードが挿入されることもありますが、元は人間のジャミラを水で責め殺すようなのが本流

 しかし最近はPTAがうるさく、「こんな暴力番組を見てたら乱暴な子に育っちゃう」と心配する奥さんまで存在します。
 そこで、とりあえず若いにーちゃんを出演させて主婦層を懐柔したり(仮面ライダーアギト)、最初から開き直って「怪人は理屈抜きでブッ殺すしかないのだ」と言い切ったり(百獣戦隊ガオレンジャー)、といった対策がとられています。

 そんな時代の流れをふまえて、平成ウルトラシリーズの三作目「ウルトラマンガイア」では、「動物を滅ぼす身勝手な人類を守ることは地球にとってマイナスだ」と主張する、もう一人のウルトラマンが登場。
 4話に1度は怪獣を逃がしてやるエピソードになりました。

 今回の「ウルトラマンコスモス」も、その路線を踏襲。テーマは「怪獣との共存」怪獣を倒す話と逃がす話が半々くらいのペースになるようです。
 では、その第1話が放送された際の2chの実況を交えながら、おおまかな物語をご紹介します。

 まずオープニング。続いての導入部では、宇宙から来た邪悪なエネルギーにいきなり数十万人規模の人間が殺されます

 >ギャバンのパクリの主題歌?
 >マンネリ気味なOP…。
 >無能そうな隊員たちだ……。
 >特撮は結構気合入ってるな。
 >演技下手くそ

 そして、音で誘導しながら怪獣と仲良く遊ぶ主人公が登場。時は18時07分、いっせいに同じツッコミが入ります。

 >ナウシカ!
 >ナウシカ・・・・・
 >虫笛だね・・・・・・・・
 >ナウシカかよ……
 >ナウシカの風笛・・・
 >ナウシカかよ!

 円谷のいる場所はすでに…宮崎駿が20年前に通過した場所のようです。
 その後、まだ公開されていない劇場版を視聴者が見ていることを前提にしたような物語が展開。

 >世界観が変過ぎてついていけねー。
 >何かすんげー独り善がりな脚本…。
 >視聴者完全放置。
 >この男山田花子みたいなのがウルトラマンになるの?
 >この主役っぽいヤツ キショイ
 >ガオレッドですらマシに思えて来る電波っぷりだな…。

 暴れる怪獣をなだめようとする主人公。ところが、あと少しで王蟲怪獣を静められるというところで、トルメキアの軍勢防衛軍が怪獣に攻撃。凶暴化させてしまいます。
 いよいよ、ウルトラマンの登場です。洗脳光線をシュビビビーと浴びせると、怪獣は改心してよい子ちゃんになりました。めでたしめでたし。

 そういう光線も「愛天使伝説ウェディングピーチ」や「ナースエンジェルりりかSOS」といったセラムン系列・変身美少女アニメで見覚えがありますが、気にしないことにします。
 ともあれ、「コスモス」に関してはどこも全く盛り上がっていないというか、放送が開始されたこと自体が認知されていないような気がして心配です。

 でも、まだ第1話。このコンセプトで面白くなるかどうかは未知数です。
 とりあえず、来週は虐殺モードに切り替わって怪獣をブチ殺してくれるようですので期待したいところです。

 ネットアイドルちゆはウルトラマンを応援しています。


平成13年9月11日 ストレスちょぞう器官

 あまり盛り上がっていませんが、現在、ウルトラマンシリーズ最新作「ウルトラマンコスモス」が放送中です。
 その最新のエピソードは第10話「青銅の魔人」でした。

 5000万年前、とある古代人の村に宇宙人がやって来ます。ストレスが溜まりやすい地球人をかわいそうに思った宇宙人は、1つの小さな青銅の像をプレゼントしてくれました。
 その像は、人間のストレスを吸い取ってくれるという便利なアイテム。しかし、あまりにも多量のストレスを吸い過ぎると巨大化して暴れ出すという欠点を持っていました。

 そんなわけで、古代の遺跡から発掘された青銅像が現代人のストレスを吸いまくってあっという間に巨大化。暴れ出したところをウルトラマンに惨殺されるというのが、今回の物語でした。

 さて。

 「宇宙人がくれた」という投げやりな設定の青銅像は、ストレスは吸うわ、巨大化するわ、空は飛ぶわの大暴れを見せてくれました。
 いったい中身はどうなっているのか気になるところですが、今月号の「テレビマガジン」「怪獣ひみつ大図鑑」に、その解剖図が掲載されていました。

 まず、青銅像の頭部に関しては、次のように説明されています。


 ストレス感知ブレイン
 いらいらしている人間が、おおぜいいる場所をキャッチする脳だ。


 青銅像にはちゃんと脳が入っていてストレス探知機の役割を果たしているそうです。さすが宇宙人の考えることは違います。

 続いて、お腹のあたりに注目しますと…。


 ストレスちょぞう器官
 多量のストレスをため、巨大化エネルギーや活動力として全身に送り出す。


 怪獣の体内といえば「火炎ぶくろ」や「放射能ぶくろ」が定番ですから、「ストレスぶくろ」があっても、別に不思議ではないのでしょう。

 さらに胸部には、次の装置がおさまっているようです。


 ストレス増幅マシーン
 体に吸収した人間のストレスを、短時間で数倍にふくれあがらせるメカだ。


 ストレスなんかわざわざ増幅させてどうするのでしょうか。


 ビッグマシーン
 ストレスのエネルギーで体を巨大化するメカ。


 番組では「いい宇宙人がプレゼントしてくれたストレス吸収機」だと言い張っていましたが、もしそうなら巨大化する必要はありません
 素直に「宇宙人が地球人を滅ぼすために送り込んできた兵器」だと考えた方が、よほど納得できます。

 そこで、青銅像の口に注目してみますと…。


 ストレス光球はっしゃ口
 口からストレスのかたまりを光球にしてうつ。これをあびた人間は、ストレスでくるしみだす。


 やっぱり兵器のようです。必殺技はストレス光球。番組では、これを受けた隊長が強烈なストレス性の胃痛に襲われて悶え苦しんでいました。

 そして、兵器なので装甲も厚くできています。


 スーパー青銅ボディー
 レーザーやミサイルこうげきでもこわれない。


 それは本当に青銅なのでしょうか。身長57メートルで体重6万3000トンというのも、青銅にしては重過ぎます

 ともあれ、そんな青銅魔人はウルトラマンと対決。ストレス光球をうちまくって攻撃しますが、ウルトラマンはそのストレスエネルギーを全て受け止め、体内で増幅して弾き返します。
 増幅されたストレスは青銅像の許容量を超え、まるで牛に対抗したカエルのように、内部から破裂して死んでしまいました。

 ネットアイドルちゆは、体内に「ストレス増幅マシーン」があるらしいウルトラマンコスモスを応援しています。


平成13年10月3日 ゴールデンタイムに仮面ライダーアギト

 戦隊シリーズの第1作、「秘密戦隊ゴレンジャー」は土曜の夜7時30分から放送されました。

 以降の戦隊も、その素晴らしくゴールデンな時間帯からは外れたものの、土曜の夜6時という恵まれた時間帯でした。
 ところが、「高速戦隊ターボレンジャー」の途中から、金曜の夜5時30分に格下げ。さらに「電磁戦隊メガレンジャー」では、日曜の朝7時30分左遷されてしまいました。

 そうして、現在放送中の「百獣戦隊ガオレンジャー」も日曜の朝。「仮面ライダーアギト」も、それと仲良く並んで放送されています。
 かろうじて財力に物を言わせて「ゾイド」の時間帯を奪い取った「ウルトラマンコスモス」が土曜の夕方にあるくらいで、長い間、特撮番組をゴールデンタイムに見る機会は失われていました。

 しかし、今週の月曜日。「仮面ライダーアギト」のスペシャルが午後7時から1時間、全国のお茶の間に流れました。

 この特番は1つの独立したエピソードで、本編を見ていなくても楽しめるよう配慮されていました。イメージ的には「ドラゴンボールZ」の劇場版と同じです。
 ちなみに、ドラゴンボールの劇場版では「○○がスーパーサイヤ人で△△が死んでいないということは一体いつの出来事なのだ、有り得ん!」と混乱させられましたが、このアギト特番も同様の時系列的矛盾をはらんでいました。

 さて。
 今回のアギトスペシャルの目玉は、友情出演の京本政樹さんです。

 …京本政樹。俳優。ちゆと同じみずがめ座のB型で大阪出身。チャームポイントはモミアゲ
 筋金入りの特撮オタクとして知られ、「仮面ライダーBLACK」や「ウルトラマンティガ」に自ら志願して友情出演。彼が作ったウルトラマンや仮面ライダーのフィギュアは「京本コレクション」として商品化され、マニアから高く評価されています。

 そんな彼ですので、今回もわざわざ自らデザインしたオートバイ「HONDA CB1300・京本スペシャル」を撮影に持ち込み。
 役名が「国枝」であるにも関わらず、撮影時も「京」の文字が入ったままのバイクをブインブイン走らせていました。

 それではここで、今回のスペシャルの見どころを幾つか振り返ってみたいと思います。

 まず番組の冒頭では、はじめて見る人のために、主人公の3人の仮面ライダーが紹介されます。

 「すでに仮面ライダーである男・アギト」
 「仮面ライダーになってしまった男・ギルス」
 「仮面ライダーになろうとする男・G3−X」

 …G3は仮面ライダーではないそうです。
 確かに3人の中でブッチギリに弱くいつもボコボコに負けるドラゴンボールのヤムチャと同格単なるかませ犬のG3ですが、まさかオフィシャルに仮面ライダーであることを否定されるとは思いませんでした。

 ともあれ、怪人に殺された人間の体が灰になって崩れ落ちるホラーな描写を挟んで、このスペシャルだけの新ライダーが登場します。

 その名は、仮面ライダーG3マイルド

 仮面ライダーG3−Xは警視庁が開発した強化服ですが、操縦が難しいという欠点があります。装着員は無我の境地に達していなければならず、場合によってはエヴァンゲリオンのように暴走してしまうのです。
 そこで、戦闘力を落として誰でも装着できるようにした強化服を製作。正義の戦闘員として戦わせようというのがG3マイルド計画です。

 ただでさえ弱いG3をさらに弱くした上に、なんだかタバコみたいなネーミングで一層弱そうですが、これに興味を持つ男がいました。
 その名は尾室くん正義のライダーとして活躍するヒーローと、そのライダースーツを開発した天才さまにコキ使われる、無能なパシリくんです。

 焼き肉を食べに行っても、肉はすべてライダーと天才さまに食べられてしまい、尾室くんは野菜しか食えません。そのことに文句も言えず、尾室くんは1人で泣きながらシャドーボクシングをしていました。
 そんなドラゴンボールで言うところのウーロンみたいな尾室くんに、ようやくチャンスが巡ってきたのです。

 尾室くん「僕、やってみます。テスト装着員に立候補してみます。…ついに、ついに僕の時代が来たんですよ!
 天才さま「そうね、やってみなさい。あなたなら出来るわ。誰にだって出来るんだから
 ライダー「そうですよ、尾室さんなら必ず出来ます。誰にだって出来るんですから
 尾室くん「はい、ありがとうございます!

 哀れな尾室くんは、自分がコケにされていることにさえ気がつきません。

 一方、歪んだ性格で人気のキャラクター・北條さんも今回は大活躍。G3マイルドの話をされて、次のように発言していました。

 「かわいそうな人たちだ。いつまで、そんな低次元の話をしているんです? これから私がしようとしている事を知ったら、きっと貴方たちは私の足下にひざまずき今までの無礼を涙ながらに詫びるでしょう。……(笑顔で)許しますよ。貴方たちを。小さな子羊たちをね」

 そんなこんなで、ついに怪人が登場。尾室くん装着のG3マイルドが出動します。勇んで怪人に立ち向かう尾室くんですが、あえなく一撃で張り倒されて昏倒。実に期待通りの弱さでした。

 ともあれ、その後はそんな尾室くんが大活躍したり、北條さんのイヤな性格がこれでもか炸裂したり、京本さんが色々とアレだったりと、ベクトルのズレたファンサービスが満載で楽しいスペシャルでした。

 ネットアイドルちゆは「仮面ライダーアギト」も応援しています。


平成13年10月15日 ひーほー、一線を越える!

 現在、毎週日曜の朝8時から放送されている「仮面ライダーアギト」。その名の通り、「仮面ライダー」シリーズの最新作です。

 常に怪人1匹を5〜6人でフクロにする戦隊ヒーローとは違い、歴代ライダーは少人数で怪人と戦ってきました。
 仮面ライダー2号も最初から登場する予定だったのではなく、撮影中の怪我で1号が出演できなくなってしまったために慌てて用意されたピンチヒッターでした。

 しかし、今作「仮面ライダーアギト」は数多くの個性的なライダーたちが活躍する物語です。以下、簡単にご紹介させて頂きますと…。

 ●仮面ライダーアギト
 記憶喪失の青年が変身。美少女に作ってもらった弁当でバーニングフォームに、光合成でシャイニングフォームにパワーアップする。

 ●アナザーアギト
 無免許の天才医師黒衣&ツギハギ有り)が変身。人間を守るために戦うが、「アギトは俺一人でいい」と考え、他のライダーを皆殺しにしようと目論む。真仮面ライダー並みのグロい外見正義マフラーがポイント。

 ●仮面ライダーギルス
 不幸な若者が変身。よく瀕死になる恋人には化け物扱いされて捨てられ、心の支えにした女性は怪人に殺される。結局ギルス自身も死亡。ようやく安らかに眠れるかと思いきや超能力で強制的に復活させられる

 ●仮面ライダーG3(G3−X)
 警視庁が開発した強化スーツ。ハシで豆腐をつかめないほど不器用な自分にコンプレックスを抱く青年・氷川刑事が装着する。圧倒的な弱さが魅力。肉弾戦が苦手なのに、好んで肉弾戦を挑むそして負けるたまに暴走する

 ●仮面ライダーG3マイルド
 G3スーツの量産型。名前がヘン。天才やエリートの上司にいびられているストレスを孤独なシャドーボクシングで解消する凡人がテスト装着員に。ただでさえ弱いG3を更に弱くしただけあり、怪人に一撃でのされて計画は中止された

 ●仮面ライダーG4
 G3以上の性能を持つ。中身の装着員が死んでもスーツが戦い続ける人間よりスーツが主役バイクには乗らないけど仮面ライダー。

 ●V1システム
 警視庁がG3とは別のラインで開発した強化スーツ。番組中最も生え際が危険な男・北條刑事が装着。宇宙刑事を連想させるデザインが一部で人気を集めるが、暴走したG3に倒されてそれっきり

 この中で今日は、G3の氷川刑事とV1システムの北條刑事に注目したいと思います。

 この2人の因縁は、G3誕生当時にさかのぼります。
 「自分こそ正義のヒーローにふさわしい」と心の底から信じ切っている生粋のナルシスト・北條さんは、真っ先にG3の装着員に立候補しました。ところが、実際に選ばれたのはハシで豆腐もつかめない氷川くんでした。

 そこで、北條さんは氷川くんにメラ嫉妬。「機密事項を公表するぞ」と警察の上層部を脅してG3の装着員になろうとするなど、あの手この手の粘着質な手段で氷川くんの邪魔をします。
 しかし、いざ装着員になって怪人と戦えば、恐くなって戦闘中にスーツを脱いで半泣きで逃げ出してしまう北條さん。

 ともあれ、そんな確執を経て、男同士の絆は深まっていきます。憎き氷川くんの存在は、北條さんの心の中で日増しに大きくなって行き、やがてドロドロした憎しみは愛情に形を変えて…
 一方の氷川くんも、ストーカーのようにつきまとわれ電波を帯びたイヤミ発言の嵐を浴びせかけられ続けるうちに、段々と北條さんのことを意識していくようになり、やがて…。

 全国のアレなお姉さんの間では、そんな風に氷川×北條(通称「ひーほー」)のあんなことやこんなことを妄想するのが大流行。
 同人誌の数などを見ても、その人気は「ガオレンジャー」のブラック×ブルー(通称「牛×鮫」)の比ではありません。

 とは言え、それらはあくまでも視聴者の妄想の域を出ず、劇中での二人の仲はあまり進展していないように見えました。
 ところが、先日の放送のことです。氷川くんが車で張り込みをしているところに北條さんが現れ、その車内にズカズカと乗り込みました。

 そして、なんと彼らはそのまま車内で一夜を明かしたのです

 同じ車の中で! 愛し合う男と男が! ふたりっきりで! 一晩!
 そこでナニが起こったのか、さすがに劇中では描写されませんでしたが、これはもう愛の契りを交わしていたのに間違いありません

 なぜなら、その翌朝。氷川くんに出動命令が出た時、普段はイヤミか皮肉しか言わない北條さんが、さわやかな笑顔で「がんばってください!」と氷川くんを激励したのです。これはもう、一夜の興奮が醒めていないのだと解釈する他にありません
 この調子で、「アギト」の次は是非「仮面ライダー炎多留」を作って欲しいところです(参考:炎多留公式ホームページ)。

 ネットアイドルちゆは、ひーほーを応援しています。


平成14年1月12日 もうすぐ仮面ライダー龍騎

 近所の駄菓子屋さんに行くと、昨日まで450円で売られていた「ガオレンジャーお面」が350円に値下げされていました。
 戦隊ものは1年周期で新シリーズが始まるので、そろそろ在庫処分の季節です。

 さて。その戦隊よりも歴史の長い特撮番組「仮面ライダー」
 昭和63年から放送された「仮面ライダーBLACK RX」の続編の話が宮崎勤事件の影響で流れてしまい、それ以来テレビ新作がありませんでした。

 しかし、ようやく平成12年に「仮面ライダークウガ」が登場。さらに翌年の「仮面ライダーアギト」の好調を受けて、2月3日から3作目の平成ライダーが始まります。

 その名は、「仮面ライダー龍騎」

 新ライダーの勇姿は公式ホームページ(建設中)で確認できます。
 龍騎の第一印象は、ダイエットに成功したビッグ・ザ・武道。なんとなくヒゲを生やしたガンダムを連想させられますが、わりとすぐに見慣れました。
 もう1人のライダーは、仮面ライダーナイト。巨大なコウモリを背負い、ロビンマスクとバットマンを足して2で割ったような感じです。

 ところで、11回に渡るテレビシリーズなど30年の歴史を持ちながら、これまで登場したライダーは約20名
 歴代戦隊のメンバーが25年で100人を超えることを考えると、仮面ライダーは孤独なヒーローです。

 ところが、「仮面ライダー龍騎」では、龍騎とナイトを含めて総勢13名のライダーたちが登場。「歴代ライダー大集合イベント」を催すと、参列ライダーの3分の1が龍騎関係者になってしまいます。
 それだけの人数が全員野郎だというのは濃厚すぎなので、初の女性ライダー登場も噂されます。一部で「役者は13人全員ジャニーズJr.」といった怪情報も流れていますが…。

 そういえば、仲間のセーラー戦士が13人くらいいた「セーラースターズ」の最終決戦でも、半分以上は見せ場もなく適当な扱いで犬死にさせられました。
 その辺が心配ですが、とりあえず13人ライダーキックに期待したいところです。

 なお、平成ライダー「クウガ」「アギト」では、「仮面ライダー」というのは番組名だけで、劇中では「仮面ライダー」と呼ばれませんでした。
 ところが「龍騎」では、はっきりと劇中に「仮面ライダー」という単語が出てくるようです。

 初代「仮面ライダー」は、悪の組織によって醜いバッタ人間に改造された男の物語でした。そんなヒーローの孤独・悲哀こそ、仮面ライダーの本質だと考える人も大勢います。
 しかし、「北斗の拳」の再放送で「片足」という言葉が「ピー」で消される現在、「改造人間」の描写自体が厳しいところです。

 そんなわけで、単なる強化スーツに過ぎない仮面ライダーG3を筆頭に、平成ライダーは異質と見なされることがあります。
 「仮面ライダー」という言葉が劇中に登場しないのは、そういう反感への抑止力にもなっていました。それだけに、龍騎が「仮面ライダー」と呼ばれる点は注目されます。

 さて。その他の「龍騎」の注目点は、カードで戦うことです。ライダー全員、各自のカードデッキを持っています。
 今ごろ「遊戯王」の便乗というのもどうかと思いますが、「アギト」が「ガオレンジャー」に視聴率で勝ちながらオモチャの売り上げで負けた反省でしょうか。

 あと、「龍騎」はCGの多用がウリとのこと。
 その辺りも、CGで描かれる動物ロボのオモチャをたくさん売った「ガオレンジャー」を意識しているのかも知れません。もっとも、「ガオレンジャー」は「CGだから」というより「動物だから」売れたのだと思いますが。

 ともあれ、現在放送中の「仮面ライダーアギト」はラスト5話でガタガタ。残る最終回もかなりアレなコトになると思われる今日この頃。
 ネットアイドルちゆは「仮面ライダー龍騎」を応援しています。


平成14年2月17日 忍風戦隊ハリケンジャー参上

 「東映スーパー戦隊」も、今年で26作目。その間、基本的なコンセプトはそのままに、様々な趣向が凝らされてきました。
 たとえば…。

 【クルマもの】
  ・高速戦隊ターボレンジャー
  ・激走戦隊カーレンジャー

 【動物もの】
  ・超獣戦隊ライブマン
  ・星獣戦隊ギンガマン
  ・百獣戦隊ガオレンジャー

 また、そういった表面上のモチーフの他、「王道回帰」「バカっぽくハジけてみる」「ストーリー重視」「東映純正パロディ戦隊」など、年ごとに目指すものが違います。

 さて、今年の戦隊は「忍風戦隊ハリケンジャー」

 「忍者戦隊カクレンジャー」に次ぐニンジャもので、王道性とバカ味を持つ期待の新シリーズです。
 「忍者のクセにド派手なカラフルコスチューム」というツッコミは「カクレンジャー」の時に100万回くらい入っていると思いますので、やめておきましょう。

 …そういえば「カクレンジャー」のオープニング主題歌は、脱力ものの歌詞が不評でした。
 「あ・れ・は なんなんじゃ なんじゃ なんじゃ にんにんじゃ にんじゃ (にんじゃ) かくれんじゃ にんじゃ にんじゃ 忍者戦隊カクレンジャー♪」

 同じ“ニンジャもの”ということで不安ですが、今年のオープニングは「ハリケンジャー参上」。「ドラゴンボール」や「ひとりでできるもん!」でおなじみの池毅先生の作曲です。

 「シュシュッと参上♪ シュシュッと忍者じゃん♪」

 なんとなく「快傑ズバット」の主題歌「ズバット参上♪ ズバット解決♪」を連想させられます。
 個人的には「ガオ! 飛びかかれ! ガオ! 喰らいつけ! ウガァァァァァア!!」みたいな絶叫系が好みですが、これはこれで良い感じの曲で安心しました。

 一方、エンディングを歌うのは影山ヒロノブさん。
 ドラゴンボールZの「CHA-LA HEAD-CHA-LA」で有名になった、“アニソンのプリンス”です。

 これまでにも「電撃戦隊チェンジマン」「光戦隊マスクマン」「鳥人戦隊ジェットマン」のオープニング&エンディングを担当し、戦隊のエンディングを歌うのは4回目
 チェンジマンの時は20代の若者だったのが気が付けば40代。かつて、ヒーローソングを歌うのに照れて「KAGE」とか名乗っていた時代が嘘のようです。

 そんな主題歌の後、いよいよ物語が始まります。

 第1話の舞台は、忍者学校「忍風館」。校舎が昔のお城みたいな、いかにも詐欺くさい学校です。
 ちゃんとした学校法人なのか、学割は効くのか、卒業後履歴書に書いても恥ずかしくないのか、疑問が募ります。

 主人公は、その学校の落ちこぼれ3人組。それぞれ陸忍科・空忍科・水忍科の生徒で、俗に言う「忍たま」です。
 3人がそんなあやしい学校に入学した経緯は、「忍者の素質あり」とスカウトされたから。紅一点のブルー曰く、「けっこう便利って思ったんだけどなー、忍術も」

 そんなブルーさん、公式設定によると「自分が可愛いことを認識している計算高い女の子」で、第2話でスカウトされて演歌歌手としてデビューする予定です。

 そして、彼らが戦うのは宇宙からの侵略者。「タイムレンジャー」「ガオレンジャー」と零細組織が続きましたが、久しぶりにスケールの大きな敵です。
 「宇宙要塞の中でボスに命令される幹部たち」というオーソドックスな図も見られて、ちょっと幸せな気分になれます。

 さて、肝心の女幹部はどうでしょうか。

 かつて、「超力戦隊オーレンジャー」では、敵が機械帝国なので女幹部も着ぐるみでした。
 しかし、その次の「激走戦隊カーレンジャー」では、「デカメロンプリンセス」「爆乳アニマル」といったビデオで活躍のAV女優・水谷リカさんを起用。パイレーツ並に見せまくり巨乳女幹部が爆誕しました。

 そんな感じで“色気ゼロの次は痴女の法則”が成立するのか、前作「ガオレンジャー」の露出のない女幹部を受けて、今回はなんと女幹部が2人
 しかも、「お色気たっぷりのセクシーくノ一」「元宇宙コギャルのプリティーくノ一」2000万パワーズです。

 「セクシーくノ一」は胸の谷間全開で、口癖は「うふ〜ん」というサービスキャラ。演じるのはバスト85cmのグラビアアイドルで、「仮面ライダーアギト」にも仮面ライダーギルスの元恋人役で出演しました(3月4日参照)。

 「プリティーくノ一」は「元宇宙コギャル」という設定が意味不明ですが、おジャ魔女どれみのコスプレをした篠原ともえのようなルックス。可愛い顔で残酷という「愛天使伝説ウェディングピーチ」のポタモスみたいな性格で通好みです。

 そうして、お姉さん派にもロリコン派にも完全対応という万全の備えで、役者さんは22歳と20歳
 前作の女幹部35歳と違って、サービス満点です。

 そんなこんなで、何でもかんでも頭に「宇宙」を付ければいいと思っている様子の宇宙忍者の一団が地球に襲来。
 目的は「あるもの」を探すことですが、「チーキューにも我々と同じニンジャがいる」ということで、まずは邪魔者の殲滅にかかります。

 そうして送り込まれた、第1の刺客・結界忍者ケッカイ坊。忍者学校の朝礼の真っ最中に乱入してきます。

 これを迎え撃つのは、忍者学校の校長・日向無限斎様。「帰ってきたウルトラマン」の岸田隊員などで知られる俳優・西田健さんが演じる時代錯誤なオッサンです。
 1人だけ時代劇口調「うぬぅ」とか叫びながら、キン肉マンのベアークローをさらにゴツくしたような鉄の爪を武器に、長髪を振り乱して戦います。

 しかし、残念ながら無限斎様は主人公ではないので、怪人に勝つことはできません。
 他の生徒たちといっしょに、校舎ごと封印されてしまいました(全員爆死しているようにも見えますが、たぶん最終回に救出されるパターンだと思います)。

 そうして、第1話にして忍者学校は崩壊。しかし、たまたま朝礼をサボっていた落ちこぼれ3人組は難を逃れていました。

 その他の生き残りは、卒業生の博士だけ。博士は、3人を「200年間出ていないという伝説の後継者・ハリケンジャー」に仕立て上げることにします。
 あの無限斎校長さえ襲名していないのにいきなり落ちこぼれにやらせるのもアレですが、「お前たちには才能がある」と博士におだてられた3人は、すっかりその気に。

 意味もなく高い崖の上から敵を見下ろしつつ登場。ハリケンジャーに変身します。
 変身シーンは、傘の使い方やカブキ風の名乗りあげなど、外人がイメージするニンジャのノリでした。

 そして、ブルーの武器は「ソニックメガホン」。
 「ぐるぐる回ってぇ〜、ぐるぐるぐるぐるぐるぐる、もぉっと回れ、ぐるぐる回っちゃえ〜」と声をかけるだけで敵がぐるぐる回ってしまうという、忍術と言うよりドラえもんの秘密道具に近いアイテムです。

 レッドの熱線を放射する改造ドライヤーも炸裂し、合体技で敵を撃破。最後の決め台詞は…。

 「成敗バイ」

 「成敗」と「バイバイ」を掛けたのか、単なる変な方言なのか分かりませんが、「キャプテン翼」の次藤くんの「やっタイ!」に匹敵する違和感アリアリの日本語です。

 ともあれ、ケッカイ坊が倒れると、近くにいた愛らしいハムスターが人間の言葉で話しかけてきました。

 「見事じゃあ、ハリケンジャー」

 …その貫禄ある声は、無限斎校長!?
 どうやら、封印される直前に精神だけハムスターにして逃れた模様。これから1年間、無限斎様はハムスターの姿で出演するみたいです。

 そして、次回予告ですが…。

 レッド「お前たち、ハリケンジャーなんかどうでもよくなったんだな!? いいさ、俺1人でやってやるぜ!」
 ナレーション「巻の2『巨人とカラクリ』。参上、旋風神!」

 …早くもハリケンジャー存続の危機みたいです。
 ともあれ、まだまだ始まったばかり。期待して見守っていきたいと思います。

 ネットアイドルちゆはハリケンジャーを応援しています。


平成14年2月24日 ハリケンジャー、就職する

 日曜日の朝は特撮タイム。7時30分から「忍風戦隊ハリケンジャー」、8時から「仮面ライダー龍騎」です。

 「ハリケンジャー」はヒロインが可愛い上に、敵の女幹部もセクシーとコギャルの2段構えというスキのない布陣。
 一方の「龍騎」は、せっかくヒロインが2人いるのに両方とも似たような気の強いショート女という無駄が多い仕様です。

 以上の点から、少なくとも、お色気ヒロインの魅力では「ハリケンジャー」の方が数段上だと思われていました。
 ところが、今週の「仮面ライダー龍騎」には女子小学生のパンチラが登場。


 ハリケンジャーがカバーしていない幼女属性による「龍騎」の奇襲。これに負けじと、来週はハリケンブルーのパンチラで挽回して欲しいところです。

 ともあれ、今週のハリケンジャーは第2話「巨人とカラクリ」でした。

 先週、忍者学校の落ちこぼれ3人組がハリケンジャーに変身して、悪の宇宙忍者と戦うことになりました。
 3人は、「次の攻撃に備えて、忍者らしく身分を隠して待機せよ」と命じられます。

 「久しぶりに山を降りたら、欲しいものばっかり。何かいいバイトないかな〜」。…紅一点のブルーが街を歩いていると、いかにも怪しげなハゲオヤジが近寄ってきます。
 「アハハハハ、見つけましたよ〜。こっち、こっち、いいですから来てくださいよ〜」。誘われるまま、ブルーは見知らぬオヤジのワゴン車に乗せられてしまいます。

 ブルー「え〜、ウッソ〜、信じらんな〜い。本当にいいんですか、私で〜?
 オヤジ「大丈夫! 君は輝いてるから!

 いい年ぶっこいて知らないおじさんについて行く姿は、なんだか子供の教育に悪そうです。
 幸い、このオヤジは本物の演歌歌手のスカウトでしたが、そのまま東南アジアに売られてもおかしくないと思います。

 …そうしてブルーが人生綱渡りを実践している頃、レッドは堅実に人材派遣会社に登録ビルの窓ふきに勤しんでいました。
 一方、イエローは何をどうしたのか介護士になり、幼稚園児と戯れていました。たまたま同じ幼稚園に営業に来たブルーといっしょに、すっかり園児の人気者です。

 ところが、そこに磁力を操る忍術を使う宇宙忍者が現れます。
 対するハリケンジャーは、「磁力には重力だ!」ということで、頭上から100トンの鉄球を落として叩き潰しました。

 しかし、敵の巨大コピーロボットが破壊された忍者の能力をコピー。マグマ大使のように変形し、巨大忍者になってハリケンジャーに襲いかかります。
 これに対して、ハリケンジャーも巨大ロボを発進させました。ガオレンジャーで動物型ロボの玩具がたくさん売れたので、今回も2匹目のドジョウで動物型です。

 科学忍法火の鳥みたいな攻撃を繰り出した後、古代から伝わる超科学的なエネルギーを凝縮し物体化した超忍者必携アイテム“カラクリボール”を発動。
 「古代から伝わる超科学的なエネルギー」とやらの力で巨大ロボが分身し、見事に敵を倒しました。

 「天晴れ、ハリケンジャー!」。愛らしいハムスターが人生50年は生きたという風情の貫禄ある渋い声で言います。
 実は、先週ハムスターに変化した忍者学校の校長が、あわてて呪文を1文字まちがえたため元に戻れなくなってしまった姿なのです。

 そんな中身オッサンのハムスターが指でなでられて気持ちよさそうに悶え声をあげたところで、次回に続くのでした。


平成14年3月3日 ハリケンジャーとJ太郎

 2月3日のニュースで、最終回直前の「百獣戦隊ガオレンジャー」のお面が、近所の駄菓子屋さんで150円値引きされたとお伝えしました。
 しかし、すでに世間の興味は新番組に移っていたらしく、1ヶ月経った今でもまったく売れる気配がありません

この状態で放置プレイ継続中

 「お願いだから買ってくれよ」「忘れないでくれよ」 …そんなお面の声が聞こえてきそうです。
 もうしばらくしたら、誰に買われるでもなくひっそりと店頭から姿を消すのでしょうけれど。

 一方、同じく2月3日に「大量に売れ残っている」と報じた近所のダイエーの超合金ガオファルコンは…。
 ついに戦隊の棚をハリケンジャーに占領され、おもちゃの墓場・叩き売りワゴンに移されてしまいました。

お友達は仮面ライダーG3

 誰が置いたのか、ちびまる子ちゃんのお面が哀愁を感じさせます。

 しかし、終わった番組の商品だからと言って、すべてがワゴンに回されるわけではありません。
 「仮面ライダー」の棚では、新シリーズが始まったにも関わらず、いまだに前作のグロテスクな中年ライダー破格の待遇で陳列されています。

 さて。

 そんなこんなで、今週の「忍風戦隊ハリケンジャー」は第3話「ニセモノと60秒」でした。
 ハリケンジャーの各話サブタイトルは必ず「○○と○○」にしなければならないらしく、今後も意味不明なタイトルが多くなりそうです。

 しかし、古くは「スパイダーマン」の第25話「犬と秘宝と複製人間」から「超光戦士シャンゼリオン」の第31話「羊とパイと現金と」まで、特撮ではむしろ伝統
 戦隊シリーズでも、「忍者戦隊カクレンジャー」の第17話「魔剣とパンツ!!」、「救急戦隊ゴーゴーファイブ」の第38話「無限連鎖と孫と柿」などがありました。

 ともあれ、第3話の見所は巨大ロボ・旋風神ハリアーの軽快な動き。かかと落としを使う巨大ロボの雄姿は、本気でかっこよかったです。

 また、カルト誌「ガロ」での漫画連載、映画出演、深夜番組「トゥナイト2」のレポーター、プロレスの解説などで知られ、2chではSMAPの稲垣くんより格好いいと言われる杉作J太郎さんが、売れっ子プロデューサー役でゲスト出演
 朝7時30分からのヒーロー番組なのにまるで深夜番組という、不思議時空を演出していました。

 ネットアイドルちゆはハリケンジャーを応援しています。


平成14年3月27日 筋肉番付にガオレッドが出演

 先日、「百獣戦隊ガオレンジャー」で女幹部を演じていた方がヘアヌードになりました。
 また、ここ2〜3年のオバサン層を中心にした特撮人気に便乗して、仮面ライダーG3が2時間ドラマでホスト役を演じたりしています。

 しかし、多くの特撮出演者は、そのような話を聞くこともなくひっそりと芸能界から消えていきます
 「救急戦隊ゴーゴーファイブ」のピンクがミニスカポリスのオーディションを受けて落ちたなど、悲しいウワサを耳にすることもあります。

 ところで、戦隊出身の有名人と言えば、「忍者戦隊カクレンジャー」でブラックを演じたケイン・コスギさんでしょうか。
 カクレンジャーでは、ショー・コスギとの夢の親子対決などもありましたが、当時の彼は満足に日本語がしゃべれず、ちゆはてっきりそのまま消えていく人だと思っていました。

 しかし、その後も彼は第1話だけ視聴率30%を越えたアホドラマ「聖龍伝説」に出演。
 またしてもショー・コスギとの夢の親子対決をしたり、やっぱりカタコトの日本語で「オレのコブシが泣いてるゼ」などの珍台詞を吐いたりしていました。

 そうして着実にハリウッドのアクション・スターへの道を歩むケイン・コスギさんは、続いて「筋肉番付」に出演。
 20段以上の跳び箱を跳んだり、3分間で200回近く腕立て伏せをしたり…。気が付けば、ワキ毛丸出しの筋肉誇示ポーズで「小学5年生」の表紙を飾る人気者になっていました。

 そんな「筋肉番付」に、「星獣戦隊ギンガマン」のブルーを演じた照英さんも登場。昨年春の特番では、僅差でケイン・コスギさんを破って優勝しました。
 そうして、戦隊OBの活躍の場と化した「筋肉番付」。27日に放送された「スポーツマンNo.1決定戦」では、参加者14名中、4人が特撮出身者でした。

 「星獣戦隊ギンガマン」ギンガブルー(照英さん)
 「未来戦隊タイムレンジャー」タイムレッド(永井大さん)
 「百獣戦隊ガオレンジャー」ガオレッド(金子昇さん)
 「仮面ライダーアギト」仮面ライダーG3(要潤さん)

 一身上の都合で芸能活動を停止して教職取得に向けて頑張っていたハズのタイムレッドも、そ知らぬ顔でブラウン管に復帰しておられます。

 この番組内でも、タイムレッドが跳び箱をジャンプする瞬間にアナウンサーに「タイムレンジャァァ!」と絶叫されたり、芸名より役名で呼ばれる特撮軍団。
 跳び箱の記録は次のような感じでした。

 ギンガブルー:19段
 タイムレッド:18段
 ガオレッド:17段
 仮面ライダーG3:13段

 また、ガオレッド対タイムレッドという夢の対決も実現。
 「『タイムレッドよりガオレッドの方が弱ぇ〜』とか、子供に言われたくないですね」。…そうコメントしたガオレッドがふんばり、僅差でタイムレッドを破りました。

 なお、「仮面ライダーアギト」劇中では豆腐をハシでつかめない・栗の皮がむけないなどの弱点があったG3。
 今回の番組でも、あれは演技ではなく素だったと思わせる不器用さを見せてくれました。

 そして総合成績では、タイムレッド(永井)が前回チャンピオンのギンガブルー(照英)に迫る勢いを見せますが…。

 レポーター「永井さんとか、かなり早く来てるじゃないですか。気になります?」
 ギンガブルー「全然

 番組冒頭のナレーションから、「今、覇権は照英のもとにある。しかし、時代はまた新たなるヒーローの出現を待ち望んでいた」と言われていたギンガブルー。
 番組内ポジション的に、今回は悪の大魔王扱いでした。

 結局、タイムレッドの追撃も及ばずギンガブルーの2連覇に。
 しかし、変身ヒーローと生身のスポーツマンの違いこそあれ、特撮ヒーローの雄姿を再びテレビで拝める番組。この調子で続いて欲しいです。

 ネットアイドルちゆは、今でもガオレンジャーを応援しています。


平成14年5月8日 大食いと筋肉

 先日、テレビの真似をして早食い競争をした中学生が食べ物をノドにつまらせて亡くなった事件がありました。
 現場の様子を見たわけではありませんが、ちゆの小学校でも大食い大会くらい日常的に開かれていますし、たぶんよほど運が悪かっただけかと思います。

 これを受けて、テレビ東京系のBSデジタル放送は、19日に予定していた「TVチャンピオン・全国大食い選手権2001春の新人戦」の放送を中止
 遺族の心情を考えての自粛だそうで、「次の収録はまだ決まっておらず、今後の予定は時間をかけて議論したい」とアナウンスされています(ZAKZAK)。

 まあ、せっかく作ってきた人気シリーズも、裏番組に「フードバトル」をぶつけられて視聴率で惨敗。資本力の差を見せ付けられ、テレ東の社長がTBSの社長に「大TBSが小テレ東の真似をするのか」と抗議する一幕もありました。
 テレビ東京もそろそろ潮時と思っているのかも知れません。

 ちなみに、TVチャンピオンと言えば2年前も、収録した「漢字王選手権」の放送を中止しました。そちらは、不正解者が少なくて面白くなかったのでわざと間違えてもらうなど、「いきすぎた演出」があったからだそうです(テレビ東京放送番組審議会の報告)。

 さて、先日、「筋肉番付」の収録中に2人の男性が首に損傷を負いました
 筋肉番付ホームページによると、「収録中に、負傷者が出る事故が起きました」「(事故の起こった)企画は、収録を中止するとともに、放送も致しません。併せて、番組の安全対策や放送内容を再検討していきます」とのことです。

 以前の放送でも、上から降って来る20キロのタイヤの衝撃に耐えろという無茶な種目でガオレッドが骨折して途中棄権しました(動画)。
 同じ種目で負傷した仮面ライダーG3も棄権。しかし、彼らのケガについて番組中では一言も触れられず、次の種目の際に「棄権」と表示されただけでした。

 「安全対策の再検討」ならガオレッドの骨を折った時点でやってくださいという感じですが、それも大TBSなればこそでしょうか。内容の見直しは考えるけど番組の存続は自明という態度もステキです。
 ともあれ、「ガチンコ」出演者の逮捕、「ニュース23」の筑紫さんの妻の献金など、最近のTBSは本当に面白いと思います。

 ネットアイドルちゆは、アニメをたくさん放送してくれるテレビ東京を応援しています。


平成14年5月8日 シャンゼリオンが仮面ライダーに?

 平成に復活した「ウルトラマンティガ」、東宝が作った王道ヒーロー「ガイファード」、ギャグ戦隊の最高峰「カーレンジャー」、終盤がアレだった「ビーファイターカブト」など、5〜6年前に特撮がプチ盛り上がった年がありました。
 そんな時に放送されたステキ番組が、「超光戦士シャンゼリオン」です。

 萩野空間さんによると、その主人公・シャンゼリオンを演じていた萩野崇さんが、「仮面ライダー龍騎」に準レギュラー出演されるそうです。
 ちなみに、シャンゼリオン宿命のライバル・東京都知事の暗黒騎士も、昨年の「仮面ライダーアギト」に出演。アダルトな空気を身にまとい、蛇足にも思えたアレなクライマックス展開の中で1人キラキラ輝いていました。

 さて、「仮面ライダー龍騎」は13人の仮面ライダーによるバトル・ロワイアルというコンセプトの番組。
 やられ役のカニライダーでさえ話すたびにピクピク動く独特の眉毛で個性バリバリウルトラマンアグルが仮面ライダーとして出演するなど、ライダー陣は非常に濃いメンツです。

 特に、人生を謳歌しているけど病気で余命いくばくもない真性ホモの悪徳弁護士・仮面ライダーゾルダと、その相方のホモかつロリコン・ゴローちゃんのキャラクターは強烈。
 1000万円以上の借金と30人以上の女を持つ前代未聞の遊び人ヒーロー・シャンゼリオンを演じた萩野さんが、そんな彼らとどう共演するのか、非常に楽しみです。

 さて、本来ならば、ここで「シャンゼリオン」について詳しくご紹介させて頂きたいところなのですが……。
 実は、先日「アニメ―ジュ魂」の「アニメガチンココラム」というコーナーで「シャンゼリオン」について書かかせて頂いたばかりで、ここで同じようなことを書くのは倫理的にちょっとアレかも知れないのでやめておきます。

 なお、「アニメ・ガチンコ・コラム」であって、「アニメガ・チンコ・コラム」ではありません
 ちゆも最初読み間違えて、「狂ったか徳間書店」と思いました。どうかしていたのはちゆの方でした。ごめんなさい。

 ちなみに「アニメ―ジュ魂」、実物を見たら、金田伊功特集・富野監督特集など想像以上に濃い雑誌でビックリしました。
 ちゆの文章で誌面を汚してしまって申し訳ありません。もしも次の機会がありましたら、もっと濃くなれるよう精進して頑張ります。

 ネットアイドルちゆは萩野崇さんを応援しています。

QQさん、メールでの情報ありがとうございました。


平成14年6月17日 「ウルトラマンコスモス」打ち切り

 銀と赤の巨人。毎週登場する個性豊かな怪獣たち。鳴り響くカラータイマー。昭和41年に登場したウルトラマンは、あっという間に子供たちのヒーローになり、今も色あせることなく輝いています。

 しかし、最近は、子供をディズニーと宮崎アニメだけで無菌培養したいお母さんも増加。
 最新作「ウルトラマンコスモス」では、ウルトラマンは怪獣の保護のために戦う慈愛のヒーローとして描かれていました。

 そんなわけで、今日は「ウルトラマンコスモス」放送打ち切りの話題です。世間から3日ほど遅れている気がしますが、ちゆニュースの仕様なので諦めてください。

ウルトラマンコスモス主題歌「Spirit」

COSMOS!!
強くなれる IT'S ALRIGHT

 ウルトラマンコスモスに変身するのは、怪獣保護に情熱を燃やす好青年・ムサシ隊員。演じるのは杉浦太陽くんです。
 報道によると、2年前、その太陽くん(当時19歳)は「自宅からバッグを盗んだ」として弟の友人の肋骨を折り、迷惑料30万円を要求。
 支払いを拒まれたため、駐車場に呼び出し、顔などを殴って3週間の怪我をさせて「払わんとどうなるか分かっとるんか」と脅迫。60万円を要求し、45万円を払わせたそうです。

愛ってなんなんだ? 正義ってなんなんだ?
力で勝つだけじゃ なにかが足りない

 これを受けて、毎日放送と円谷プロは番組の打ち切りを決定。
 すでに最終回(第65話)までの撮影は済んでいたのですが、第50話以降の16回分は放送されません。

時に拳を 時には花を
闘いの場所は心のなかだ

 もちろん、裁判の結果も出ていませんし、被害者もアレな人だったという噂もあります。確かに、顔だけを見るとオタクデブのドイガキ隊員の方がよほど犯罪者くさいです(幼女がらみの)
 でも、報道によると、本人も容疑を認めているそうですし、以下の文章は、その辺を勝手に決め付けて書かせて頂きます。ファンの方には不快な内容が含まれているのでご注意ください。

COSMOS!!
強くなれる IT'S ALRIGHT

 さて、今回の事件を頭に入れると、これまで普通に楽しんでいた「ウルトラマンコスモス」がオモシロ番組に早変わりします。
 ムサシ隊員が格好いいセリフを吐けば吐くほど、かっこよく戦えば戦うほど、ついつい笑ってしまいます

 「僕はリドリアスを救ってみせる。君と約束した、真の勇者になるために!」 ……でも、肋骨折って迷惑料30万円
 「きっと、人間には近づけない、あいつだけの世界があるんだろう(遠い目)」 ……でも、「払わんとどうなるかわかっとるんか」
 「復讐や破壊は何の解決にもならない」 ……お前に言われても

 また、「そんなの売られても」と思っていたムサシ隊員ソフトビニール人形も、逮捕後は先行者プラモ以上のオモシロアイテムです。
 さっそく1体買ってきて、記念撮影してみました。

恐喝犯といっしょ

 ちなみに、ちゆのフィギュアはヒナガタさんに頂いたものです。本当にありがとうございます。

優しさからはじまるPOWER
それが勇者

 第50話が放送されるハズだった時間には、急きょアニメ映画「ウルトラマンM78劇場」が放送されました。その最初と最後に、次のようなテロップが流れます。


 「ウルトラマンコスモス」は出演者が平成12年、未成年時に起こした傷害恐喝事件で警察に逮捕されたため、放送中止を決定しました。あしからずご了承ください。


 これだけ見るとドイガキ隊員のせいだと勘違いされかねませんが、なかなか直球ど真中ストレートの説明です。
 でも、親御さんは説明に困るかも知れません。「ムサシ隊員は、ウルトラマンのふりをした恐喝星人だったんだよ」とか言えばよいのでしょうか。

COSMOS!!
どんなときも WANNA BE RIGHT

 「ひばく星人」で欠番になった「ウルトラセブン」第12話。「キチガイ製造機」をはじめ「キチガイ」発言の連発で欠番になった「怪奇大作戦」第24話……。
 円谷は欠番にすると言ったら徹底的に存在を抹消するので、最悪、本当に「ウルトラマンコスモス」自体なかったことにされるかも知れません。

 やっぱり、その辺は事なかれ主義で済ますのでなく、円谷はもっと戦って欲しいと思いました。とりあえず、ムサシ隊員の登場個所全部に目線を入れてビデオ化を希望。

自分にだけは決して負けない
ウルトラの誓い

 「純粋な心を失わずに成長してほしい」…それが 「ウルトラマンコスモス」に託した私達のメッセージです。 ――円谷プロ
 「コスモスは怪獣を保護、共生する優しいウルトラマン。小さい子が見て、優しい子に育ってほしいと思います」 ――杉浦太陽


平成14年7月26日 「ウルトラマンコスモス」復活

 6月17日のニュースで、主役のムサシ隊員を演じる杉浦太陽くんが傷害と脅迫で逮捕されたため、「ウルトラマンコスモス」が放送中止になった件をお伝えしました。
 しかし、その後、「子どもたちの夢を壊さないで」という視聴者の要望により、番組クライマックスをムサシ隊員の顔が出ないように再編集。いちおうの最終回が放送されました。

 その「特別総集編」の冒頭では、コスモスの口から事情が説明されます

 いつも「ウルトラマンコスモス」を応援してくれてありがとう。ムサシが急に番組に出られなくなった。彼がいつまたみんなの前に姿を見せる事ができるようになるのか、私にも分からない
 そこで今週から二回に渡って、私とカオスヘッダーとの最後の戦いを見てもらうことにした。じっくり見てほしい。

 ちなみに、「番組に出られなくなった」ムサシ隊員ですが、実際の放送では少しだけ出演させてもらえました。

豆つぶのように

 さて、先日のちゆニュースでは、この事件について、次のように報じられているとご紹介しました。


 報道によると、2年前、その太陽くん(当時19歳)は「自宅からバッグを盗んだ」として弟の友人の肋骨を折り、迷惑料30万円を要求。
 支払いを拒まれたため、駐車場に呼び出し、顔などを殴って3週間の怪我をさせて「払わんとどうなるか分かっとるんか」と脅迫。60万円を要求し、45万円を払わせたそうです。


 ところが、後に、この内容の幾つかは間違いだったと報道されました。
 たとえば、「3週間の怪我」については、被害者自身が書いた陳述書によると、「本当は不良グループ10人くらいに殴られたもの」だそうです(ただし警察側は「弁護士が書かせた不本意な陳述書だ」と主張)。

 その辺、弁護側と検察側で見解の相違もありますが、結局、傷害については、グーでほっぺを殴った程度ということで「容疑なし」の不起訴
 恐喝については、毎日新聞の報道によると「示談も成立し、被害者も処罰を望んでいない」という検察の判断で、容疑はあるけれど起訴を見送る起訴猶予になったそうです(太陽くんの事務所は示談を否定)。

 これを受けて、「ウルトラマンコスモス」は無事に再開。16回分の内容を11回に圧縮しての放送とは言え、幻の作品にならなくて良かったです。

 ところで、先日のちゆニュースでは、


 もちろん、裁判の結果も出ていませんし、被害者もアレな人だったという噂もあります。確かに、顔だけを見るとオタクデブのドイガキ隊員の方がよほど犯罪者くさいです(幼女がらみの)
 でも、報道によると、本人も容疑を認めているそうですし、以下の文章は、その辺を勝手に決め付けて書かせて頂きます。


 ということで、以下、太陽くんが犯罪者だと勝手に決め付けて色々書かせて頂きましたが、結局、太陽くんは犯罪者になりませんでした。
 そんなわけで、頭を丸めました


 ……どちらかと言うと、何も悪くないドイガキ隊員を容姿だけで中傷したことの方が問題な気もしますけれど。

 ネットアイドルちゆは、「コスモス」の穴埋めで念願のテレビ放送を果たしたと思いきやわずか2週で用済みになって打ち切られた「ウルトラマンネオス」を応援しています。

 


平成16年2月14日 超星神グランセイザー

 円谷と言えば、ウルトラマン。東映と言えば、戦隊や仮面ライダー。しかし、東宝には、これと言った特撮シリーズはありません。
 その東宝が平成8年に作った単発ヒーローが、「七星闘神ガイファード」でした。

 「ガイファード」には、主人公を助ける存在として、博士・女子高生の麗ちゃん・小学生の優くんの3人家族が登場します。一見、戦闘シーンには絡まない、ほのぼのシーン専用の一家です。しかし、ガイファードが敵の怪人に捕まって、絶体絶命の大ピンチ!という場面……。
 博士が叫びます。「麗、優、行ってこい!」 すると、小学生の弟を踏み台にして、女子高生が怪人に飛び蹴り! 見事ガイファードを助けるのでした。

 そんな女子高生役を演じた妙にアクションが達者な女の子が、当時18歳の清水あすかさん。一部で有名な清水伯鳳の娘です。

 清水伯鳳とは、著書や雑誌連載で語った体験談があまりにもゆんゆんだったことで知られる格闘家。
 本人の主張を信じるなら、その経歴は……

 ●一子相伝の秘技「鳳龍院心拳」の伝承者
 ●「闇部隊・ブラック」と呼ばれる世界的なボディーガード集団に所属
 ●ボディーガードの訓練でジャングルに落とされてサバイバル生活をした
 ●「笑いを知らないと一流になれない」と言われて欽ちゃんの弟子になる
 ●サンタクロースの公認補佐官を務める

 そのお人柄も狂っており、たとえば、大槻ケンヂさんの本「猫を背負って町を出ろ!」のインタビューを読むと……。

 大槻ケンヂ「元プロボディーガードとして、不意な攻撃に対する心構えを教えてください」
 清水伯鳳「一番の秘訣は気持ちよくきちんとマナーをもって謝りなさいと、二にその後で逃げろと、三に土下座して泣いてでもいいから謝れと、それでもだめなときはポッと一突きに殺せと」

 そんなわけで、「忠誠心のためには息子や娘も殺さなきゃならない」と言う人物の娘として育てられた清水あすかさん。
 今でもプロフィールに堂々と鳳龍院心拳第17代宗師と載せており、まるで隠す気がないのがスゴイです。

 さて、そんな「ガイファード」から7年ぶりに、東宝が新しい特撮テレビ番組を作りました。その名は「超星神グランセイザー」です。

 清水あすかさんも、「セイザーミトラス」役として出演。やはりアクションは見事ですが、若い頃よりもさらにゴツく精悍になり、いちおう女子大生役なのに女自衛官にしか見えないのが難点です。
 一方、そんな彼女と対極の存在が、「セイザービジュエル」役の磯山さやかさん。アクションはダメだけど巨乳なので良しというタイプです。

 最近の特撮では、せっかくパンチラだと思っても、ビデオを止めてよく見ると、スカートの下がスパッツだったりします。しかも黄色
 少し前の「超力戦隊オーレンジャー」なら、レオタードだかブルマだか知りませんが、まだしもパンツ状のものを見せてくれて、色も白か黒だったのですが……。10年足らずで特撮も退化しました。

 ところが、「グランセイザー」の磯山さやかさんは、パンツを見せるかわりに乳を強調。「パンチラがダメなら乳を揺らせばいいじゃないか」と、私たちに教えてくれました。
 これを教訓に、巨乳ヒロインが増えて「特撮=乳揺れが見れる番組」という路線で定着すればいいなと思います。

 ともあれ、グランセイザーの見所は、時間をブッ飛ばしたかのようにスピーディーな展開です。

 たとえば、第4話。本編開始直後、主人公がバイクで走っていると、誰かが歩道橋から飛び降りてきます。それは、初登場の新キャラ「セイザータウロン」でした。そして、初対面の主人公に対して、開口一番「最も強いのは誰か、教えてやるぜ。ついてこい!」
 いきなりの変な人の出現に、「何?」と聞き返す主人公ですが……。

 タウロン「恐いのか?」
 主人公「ふざけんな!」
 タウロン「ぶっ潰してやる!」(飛び蹴り)

 小気味よい言葉のキャッチボールで、敵か味方か分からない新戦士が初登場してから、主人公と戦闘になるまでわずか29秒という超脚本です。

 ちなみに、タウロンがいきなりケンカを売ってきた理由は、「俺より強い奴に会いに行く」という性格だったから
 その後、悪い人にだまされて主人公と敵対したタウロンが、色々あって「やっぱり主人公の方がいい側だったんだ」と気付くまでのストーリーが、サクッと30分でまとめられます。

 そんな感じで、誤解や葛藤が生まれてはジェットコースターのように解決していくのがこの番組の特徴。ストレスなく見れますが、欠点は登場人物が全員バカに見えてしまうことでしょうか。

 ネットアイドルちゆは、グランセイザーを応援しています。



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