平成13年4月27日 | 宮下あきら新連載は「暁!!男塾」 | |||||||||||||||||||||
すでにsawadaspecial.comさんなどで紹介されているので控えようかとも思ったのですが、やはり一大事ですので、こちらでも取り扱わせて頂きます。 5月9日発売の「スーパージャンプ」No.11より、宮下あきら塾長が新連載を開始します。 その名も、「暁!!男塾」。 広告のレイアウト上サブタイトルなのかアオリ文句なのか判別できませんが、タイトル傍に「青年よ、大死を抱け」とあります。たぶん正式名称は「暁!!男塾 青年よ、大死を抱け」だと思われます。 以下、「スーパージャンプ」の広告文から。 「わしが男塾塾長江田島平八である!!」 「巷の話題を独り占め! 現代日本に喝を入れる衝撃の話題作、巻頭カラーで堂々登場!」 「日本男児とは何ぞやっ!」 「もはや説明不要! 日本男児の崇高なる魂を描いた大ヒット作が新世紀に還って来るッッッッ!!」 「時は平成。この日の本に真の日本男児を養成する私塾ありき! …あの伝説の男塾が塾長・江田島平八とともにSJに降臨! そしてまたひとり型破りな男がやって来る!!」 さらに、塾長と並んで日本刀もってハチマキしめた虎丸みたいな男のドアップが。こいつが新一号生筆頭か!? …あ、伝達性を考えて「虎丸」と申しましたが、ヒゲは生えてません。厳密に表現すると「瑪羅門の家族」の瑪羅門王に近いルックスですが、髪型は「サラリーマン金太郎」みたいです。 …こいつの名前が剣金太郎だったらどうしよう。 ところで「スーパージャンプ」といえば、男塾の外伝的ストーリーを載せた前科があります。 平成10年のNo.22に創刊10周年記念スペシャル巨篇として掲載された、「EDAJIMA―わしが江田島平八である!!―」がそれです。 夕焼けに飛び行く零戦をバックにした江田島平八のドアップに、「日本男児とは…!? 大和魂とは…!? 今だからこそ問う炎熱の45P!!」というアオリ文句が踊る扉ページ。 それをワクワクしながらめくると、
第1ページ目からこれです。 かつて藤堂兵衛が言いました(単行本28巻)。 「こんな噂がある。終戦後、時の合衆国大統領が『EDAJIMAがあと10人いたら、アメリカは日本に負けていただろう』といったとな」 10人から2人に、江田島の実力がグレードアップしています。実際に戦場に立ったマッカーサーの方が、大統領よりもEDAJIMAの恐ろしさが骨身にしみたということでしょうか。 それにしても、「二人」とは…。それが本当なら塾長と王大人だけで大東亜戦争に勝てます。 マッカーサー曰く、「シンガポール・インドネシア・南部太平洋…それら日本軍の勝ち戦は全て奴の力によるものと言っていいだろう。奴にとって兵力・兵器の差など問題ではなかった。奴はおよそ従来の戦法では考えられぬ発想と行動で我が軍を手玉にとったのだ」。 ついでに、「瀬戸内海という西の海に浮かぶ江田島という小島」にある「海軍士官養成学校」を「開校以来最高の成績で卒業した」という塾長のプロフィールもマッカーサーの口から明らかになります。 そこで突然、連合軍総司令部GHQに現れた塾長が吠えます。 「わしが江田島平八であるーーーーっ!! 聞けやマッカーサー。確かに日本はこの戦争に負けた。だが、わしと貴様の勝負はまだ終わってはおらん! レイテとルソンで一勝一敗、五分の星だ」 「決闘だーーーっ!! わしと貴様だけで最後の決着(ケリ)をつけるのだーーーーっ!!」 これを受けるマッカーサー。 「俺は軍人だ……!! 肉体を武器にして戦う用意はいつでも出来ている…!!」 「奴の言う様に、ここまでの勝敗はイーブンだ。俺は決着をつける…!!」 そして神宮球場。塾長が集めた大観衆の面前で、素手で対峙する二人の漢。 上半身裸になって闘志むきだしのマッカーサー。塾長に劣らぬ分厚い胸板、ぶっとい首のゴツい肉体をしています。 いよいよ決闘が始まりますが、このマッカーサーは格闘能力も並みではありません。北斗百烈拳級の連打で、塾長を一方的に殴り続けます。 「あーあ、駄目だなこりゃ」「やっぱり外人サンは何をやっても強えんだよ」。観客の日本人たちも、あきらめムードです。 しかし、殴られても殴られても倒れない塾長。血みどろになっても、一歩も退きません。その気迫に、観衆も徐々に呑まれていきます。 ついに、両親を焼夷弾で殺された孤児の少女が声援を送ります。 「頑張っておじちゃーーん!! 絶対勝ってーーっ!! お父ちゃんとお母ちゃんの仇を取ってーーっ!!」。 それをきっかけに、大声援が起こります。 「江田島ーっ!! 根性入れやがれーーっ!! 大和魂を見せてみんかーっ!!」「江田島!!」「江田島!!」「江田島!!」「江田島!!」「江田島!!」「江田島!!」「江田島!!」。 湧き上がる江田島コールに、神宮の杜が揺れた……………!! 不敵に笑う塾長。「フフフ。そうだこれでいい…。わしはこれを待っていたのだ…………!! 『野火焼ケド 尽キズ 春風吹ケバ 又 生ズ』。この元気が有れば、日本は必ず復活する…!!」。 「何を言っている…………!? まさか貴様、それを確かめるためにワザとやられていたとでも言うのか…!?」。驚愕するマッカーサー。 「フフフ……その身で確かめるがいい……。マッカーサーッ!!」 塾長の本気の拳が唸る! その迫力に圧倒されるマッカーサー! かくて、たった一発の寸止めの拳で、勝負は決まったのでした。 そして、塾長はマッカーサーに頼みます。 「今この国は、親や家を失った子供達であふれている…。その子供達だけには、メシをタラフク喰わせてくれ。ならば子供達が大きくなった時、必ず貴様の国の良きライバルとなり、強力なパートナーとなるはずだ」。 最後に「わしが江田島平八であるーっ!!」と吠え、マッカーサーと敬礼を交わして神宮を後にする塾長。
…気がつけば、無意味に延々と2年前の読切の話をしていました。 それにしても、マッカーサーとタイマンという壮大なデタラメ感が最高です。かつて、筋肉隆々のマッカーサーが日本人とガチンコ勝負する様を描いたメディアがあったでしょうか。 ともあれ、そんな感じの「スーパージャンプ」で「暁!!男塾」が新連載です。 さて。 「魁!!男塾」は、少年ジャンプ昭和60年22号の第1話「地獄への直進行」から、平成3年35号の最終回「涙の別れ・卒業式!!」まで、単行本34巻にわたる長期連載を流星のように駆け抜けた不条理格闘漢漫画です。 ところで、プレイボーイ連載の漫画「天より高く」に、塾生たちの「その後」が描かれています。単行本にすると、6〜8巻・13〜15巻あたりがチェックポイントです。 以下の表はネタバレになりますので、お気をつけください。
お墓を作って手厚く埋葬されたゴバルスキー。塾生全員を救い、桃に斬岩剣を託して逝った赤石先輩。己の屍をさらすことを恥とし、肉片ひとつ残さず死んでいった大豪院邪鬼先輩。 …なぜか平気な顔で全員生きていましたが、気にしてはいけません。 「暁!!男塾」は「魁!!男塾」の桃たちより後に入学した塾生たちの物語になると思われますが、「天より高く」との前後関係は不明です。 また、何らかのつながりがあるのか、完全なパラレルワールドとして進行するのかも分かりません。 「魁!!」と近い時間の出来事でしたら桃たち3号生と新1号生が八連制覇で激突といった戦いも有り得ます(み、見たい…)。「天より高く」に近ければ、富樫が塾長の秘書をしていることでしょう。 もちろん、バトル抜きで初期のギャグ中心の展開でもOKですけど。 何はともあれ、期待は大きいです。 ネットアイドルちゆは、宮下あきら塾長を応援しています。 |