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平成13年3月22日 現実と虚構の区別がつかない方

 ついに「ゲームボーイ・アドバンス」が発売され、トイザらス周辺をはじめ、各界に波紋が広がっています。

 ちゆは今日、日本橋におつかいに行ってきたのですが、駅の入り口周辺でアドバンスが一杯に入った大きなダンボール箱の横に座り込んで「アドバンスあります」と画用紙に黒のマジックで書いた紙を手に持って、道行く人たちに力なく声をかけている青年を見かけました。
 「もしこれが売れなかったら、この人は一体どうなってしまうのだろう」と思うと本気で買ってあげなければと思ったのですが、どうしても彼に声をかける勇気がなくて素通りしてしまいました。ごめんなさい。こわかったです

 そんな現代のマッチ売りの少女のような心暖まるお話はさて置き、今日のニュースです。
 皆さんは、一昨年の全日空機のハイジャック事件を覚えておられるでしょうか。そうです、フライトシミュレータのやつです。その事件の公判が昨日、東京地裁で行なわれました。

 犯人の西沢祐司(30)さん、まずは犯行の動機について「自殺したかった」と述べます。
 そして、これまで「操縦を交代してくれないので機長を刺殺した」と報道されていた機長殺害の動機も詳しく説明してくれました。

 曰く、「機長の姿を見て、昔の職場の上司がしんどそうに働いている姿を思い出し、『私も同じだ』と言っているように感じられた」「だから、機長も自分と同じような自殺願望を持っていると思った」「自分も楽な死に方をしたいので、『同じように楽にしてさし上げますよ』と思って刺した」「最後の悲鳴は、耳にこびりついてとれない」

 …ものすごくダイナミックな論理展開です。既知街三段論法
 ちなみに機長の殺害後、操縦桿を握って憧れの飛行機を操縦しているうちに警告音が鳴り始めたのですが、西沢さんは「色んな電子音が鳴り、ゲームセンターにいるようで気持ちよくなった」そうです。

 そういえば、最近発売されたファナティック・アドベンチャー・ノベル「さよならを教えて」の注意書きには、「次のような方はプレイしないでください」とあります。

 ●現実と虚構の区別がつかない方
 ●生きているのが辛い方
 ●犯罪行為をする予定のある方
 ●何かにすがりたい方
 ●殺人癖のある方

 …西沢さん、ビンゴです

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