トップページ最近のニュース同じカテゴリのニュース

平成13年3月10日 中国でケ小平ブーム

 「香港1997」というタイトルの、スーパーファミコンの裏ソフトをご存知でしょうか。中国人民12億の皆殺しが目的のアクションゲームで、ボスはケ小平の生首です。
 …おとなしく「今日はつぶやきシローさんの誕生日」みたいな能天気なニュースにすればよかったと後悔していますが、もう後には退けません。そんな感じの前置きで、今日はケ小平氏の話題です。

 ケ小平は毛沢東の後を継いで国家主席を務めた人物です。外国資本の導入など多くの改革を行って高度経済成長を実現しましたが、平成9年の2月に亡くなりました。
 余談ですが、この世代までの中国の指導者は革命時に幾度も死線をくぐりぬけた経験を持ち、色々な意味で猛者揃いです。

 もしもケ小平によって計画経済から市場経済への転換が進められなければ中国の餓死者がどれほど増えていたかと考えると、やはり彼は偉大な指導者だったと言えます。

 そんなケ小平の人気が、中国で再び盛り上がっています。

 高さ6メートルの巨大なケ小平像などという素敵なものが作られたり、「ケ小平足跡の旅」という観光ツアーに100万人を超える観光客が集まったりしています。
 現在の国家主席・江沢民は便乗して人気取りをしている模様で、巨大像の除幕式の主賓を務めたり、ケ小平が指揮をとった革命の記念館の題字を書いたり、マメな活動で自分をアピールしています。

 これと引き比べて「どこかの国の支持率一桁の首相」をこきおろすこともできなくはありませんが、正直なところ、中国の個人崇拝を日本人の感覚で捉えるのは非常に危険だと思います。
 むしろ総理大臣をどれだけボロクソにけなしても逮捕されない日本は平和だなぁとしみじみ感じ入る今日この頃でした。

 RSS2.0


トップページに戻る