昔のちゆニュース
◇「国際」関係◇
平成13年02月15日:大阪五輪は絶望的 平成13年03月01日:亜米利加で土下座ブーム(嘘) 平成13年03月10日:中国でケ小平ブーム 平成13年05月07日:金正日の息子、成田で捕まる 平成13年05月29日:韓国で爆発ヒット!「ダイエットゴーゴー」 平成13年07月03日:韓国漫画「熱血江湖」早くもピンチ? 平成13年07月14日:平成20年の五輪は北京開催 平成13年07月18日:パール・ハーバー 平成13年07月19日:ホットドッグ早食い、日本人が圧勝 平成13年09月13日:米国で同時多発テロ 平成13年12月13日:「バンチ」打ち切り第一号は韓国漫画 平成14年03月15日:韓国で催眠捜査 平成14年06月03日:バンチに日韓共同制作漫画 |
平成13年2月15日 | 大阪五輪は絶望的 |
関西人らしく、地方ネタです。 一般にはほとんど認知されていないような気がしますが、2008年の夏のオリンピックの会場として、大阪市が立候補しています。 大阪以外にはイスタンブール(トルコ)・トロント(カナダ)・パリ・北京が名のりを挙げ、五つの都市で招致合戦を繰り広げています。 それについてロイター通信が、「大阪は既に圏外。決選投票に残れば奇跡」という予想記事を出しました。 まあ、大阪市内を見回してさえ五輪招致を目指して盛り上がっている様子など皆無ですから、当然の結果のような気もします。というか、どこのどなたがやっておられるのでしょうね、招致活動。 ちなみに、記事によると本命は北京だそうです。 まあ、アジア諸国には今後の経済戦争で日本の下僕として頑張ってもらわないといけませんので、これを機に少しは景気をよくして国の財政基盤を固めてもらうのも悪くはないですね。 |
平成13年3月1日 | 亜米利加で土下座ブーム(嘘) |
2日前に「チョコエッグ欲しさの犯罪多発」とご紹介しましたが、4月から「レアもの」廃止だそうです。これでいい年した大人が離れて、売り上げが落ちたりするのでしょうか。 売り上げと言えば、マクドナルドの平日半額の効果は凄いみたいです。 顧客層が中高年に広がり、売上高は前年比9.3%増の過去最高で7期連続の増収、販売個数は4.8倍、年間来客者数も18.3%増。流石は藤田田(デンと発音してください)。 それはさて置き、今日の話題は土下座です。 なんでも、いま亜米利加人の間で最もナウで関心を引く話題が土下座とは何かだそうです。 そのきっかけは例の沈没事故。日本の実習船えひめ丸が航行していたところ、米国の潜水艦が突然真下から体当たりをかましてきたという国辱ものの事件です。 これが江戸時代ならば潜水艦の乗組員は全員切腹のところですが、奴らは謝罪すらロクにできません。それどころか、「男だったら出て来て土下座しろ」という声に対して、「ドゲザって何ネ? ワカリマセ〜ン」(意訳)と抜かします。まあ、ミドリ十字のときみたいにカメラに向かって一列に並んで土下座されてもそれはそれでアレなのですが。 どうやら亜米利加人には人に謝るという習慣がないため、意味が理解できない模様です。 そこで、米国のメディアが土下座の話題で盛り上がり、「特集:日本人の謝り方」まで組まれています。曰く、「ドゲザとは、ひざを折り、頭を床にゴシゴシこすりつける謝罪方法のこと。ハラキリに次ぐ、究極の責任の取り方」。 …異文化コミュニケーションの難しさをひしひしと感じる今日この頃でした。 |
平成13年3月10日 | 中国でケ小平ブーム |
「香港1997」というタイトルの、スーパーファミコンの裏ソフトをご存知でしょうか。中国人民12億の皆殺しが目的のアクションゲームで、ボスはケ小平の生首です。 …おとなしく「今日はつぶやきシローさんの誕生日」みたいな能天気なニュースにすればよかったと後悔していますが、もう後には退けません。そんな感じの前置きで、今日はケ小平氏の話題です。 ケ小平は毛沢東の後を継いで国家主席を務めた人物です。外国資本の導入など多くの改革を行って高度経済成長を実現しましたが、平成9年の2月に亡くなりました。 余談ですが、この世代までの中国の指導者は革命時に幾度も死線をくぐりぬけた経験を持ち、色々な意味で猛者揃いです。 もしもケ小平によって計画経済から市場経済への転換が進められなければ中国の餓死者がどれほど増えていたかと考えると、やはり彼は偉大な指導者だったと言えます。 そんなケ小平の人気が、中国で再び盛り上がっています。 高さ6メートルの巨大なケ小平像などという素敵なものが作られたり、「ケ小平足跡の旅」という観光ツアーに100万人を超える観光客が集まったりしています。 現在の国家主席・江沢民は便乗して人気取りをしている模様で、巨大像の除幕式の主賓を務めたり、ケ小平が指揮をとった革命の記念館の題字を書いたり、マメな活動で自分をアピールしています。 これと引き比べて「どこかの国の支持率一桁の首相」をこきおろすこともできなくはありませんが、正直なところ、中国の個人崇拝を日本人の感覚で捉えるのは非常に危険だと思います。 むしろ総理大臣をどれだけボロクソにけなしても逮捕されない日本は平和だなぁとしみじみ感じ入る今日この頃でした。 |
平成13年5月7日 | 金正日の息子、成田で捕まる | ||||
北朝鮮の最高指導者・金正日総書記。彼がその気になれば最終戦争(ハルマゲドン)の勃発も夢物語ではないという、モスト・デンジャラスな超要人です。 しかし、そんな正日ちゃんも人の子。エッチもすれば、子供もできます。 その大事な長男が、金正男。金正日の後継者の一人と目される男です。 向こうでは「キムジョンナム」と発音するそうですが、ここは日本なので「きん・まさお」と読みましょう。 実はこのマサオくん(29)、「写真を張り替えただけのずさんな作りで、素人目にも判別できるような偽造パスポート」(by朝日新聞)を携えて堂々と成田に登場。 案の定入国管理局に捕まり、連休真っ最中の4日・5日と連続して朝日新聞の朝刊一面を写真入りでゲットしました。 マサオくん(29)は「東京ディズニーランドに行きたかった」と主張。連れの家族らしき婦女子と、ゴールデンウィークのバカンスをエンジョイしたかった模様です。 警察庁は逮捕を念頭に刑事告発するように主張しましたが、そこはポルノ嫌いで反感を買う森山法相。外交問題への発展を避け、早々にお引き取り願いました。 マシリト総理も「適切な措置がとられた」とご満悦です。 それではここで、マサオくん(29)の素顔をどうぞ。
ただのオッサンじゃないですか。やっぱり入国管理局の勘違いだと思います。 こいつがディズニーランドで子供といっしょにポップコーンでも食べながらミッキーのパレードを眺めていても、まさか北朝鮮の最重要VIP様だとは誰も思いません。というかハマり過ぎです。 …とはいえ、世界一デンジャラスなパパも見た目はただのオッサン。やっぱり血は争えないということでしょうか。 関係ないですが、右の写真の男の子が20年でこんなのになっちゃうのも微妙にショックです。 ちなみに、朝日新聞の社説の表題は「それにしても不可解だ」。隠していますが、もちろん「不可解だ」の主語は北朝鮮です。 確かに不可解ですが、「北朝鮮人道支援の会」の吉田教授は「父親が欧州連合首脳への対応で忙しいすきに、息子が家族でこっそり遊びに来ただけ」と分析します。 …その真偽はさて置き、一つだけ確実に言えることがあります。 もしも日本が北朝鮮に占領されてこの文章が発見されたら、ちゆは不敬罪で殺されます。 |
平成13年5月29日 | 韓国で爆発ヒット!「ダイエットゴーゴー」 | |||||||||||||
植木鉢に植わった生首と恋愛して地球を救うゲームで話題の韓国。儒教・仏教といった根っこの文化は共通しているはずの彼らが、どこで狂ってしまったのでしょうか。 いえ、我が国にも「デスクリムゾン」や「炎多留」のように、同じ日本人が作ったとは信じがたいゲームが数多く存在します。きっと韓国でも生首に欲情できるのは一部のアレな人だけで、一般人はもう少しはマトモに違いありません。 では、韓国で一般的なゲームは、どのようなものなのでしょうか。果たして彼らは、私たち日本人と意思の疎通が可能な民族なのでしょうか。 そんな疑問を抱いていたちょうどその時、掲示板で韓国のゲームの情報を頂きました。NEROさん、本当にありがとうございます。 そんなわけで今日ご紹介するのは、韓国でごく一般的だと思われるゲーム。ジャンルはパワフルアクションRPG(自称)です。 タイトルはズバリ、「ダイエットゴーゴー」。 腰が砕けそうなネーミングセンスですが、日本語版の発売元のホームページによりますと、「韓国で大ヒットを飛ばした同名タイトルの少年漫画を原作として制作された」とのこと。 韓国漫画と言えば、ちょうど「韓国史上最高のベストセラー漫画」の日本語版の連載が「コミックバンチ」来週号から始まります。その品質を推し量る意味でも、ここは興味をそそられるところです。 それではさっそく、ゲームのストーリーをご紹介します。以下は、すべてホームページに記載されていたそのままの文章です。
なるほど。こんな漫画が韓国で大ヒットしたのですね。道理で、生首と恋愛できるわけです。 思わず作者の脳を心配してしまいます。 では、次に主な登場人物を見ていきます。 前述のあらすじの通り、主人公はフィーロくん。余命いくばくもない百貫デブです。「あなたは怒髪の稔ニですか?」と思わせるヘアスタイルがなかなか日本的です。 ヒロインはジーナさん。アニメやゲームの世界では珍しいことではありませんが、「私をレイプしてください」と言わんばかりのボディコン(死語)が大胆です。 以下、人数が多いので、悪役サイド(チョコボール・ダイエット教の信者たち)は一覧表にしてみました。かぎかっこ内は公式ホームページからの忠実な引用です。
…コスプレおばさん、そのコスプレおばさんに恋する筋肉バカ、幹部のくせにあだ名が帝王、そして教祖様の名前はアンドレチョ。 真人間はいないのですか。 あと、ダイエットチョコボール教団の教祖であるところのアンドレチョ様がデブなのも気になります。 これがまた相撲大会準優勝の赤丸ほっぺのバカ小学生にサングラスをかけてお蝶夫人の頭のドリルをつけたようなルックスで、麻原彰晃やライフスペース以上にカリスマ性がありません。 そうそう、ホームページにはサンプルムービーが置いてあります。ボディコン(死語)のヒロインやコスプレおばさんが動く姿を期待させられますが、見るとフィールドや戦闘のつまらない説明だけでガッカリします。 以上、結論。 これが大ヒットするくらいですから、韓国人は生首と恋愛することに何の抵抗も感じないに違いありません。 地図の上では最も近い国、韓国。しかし、いまだお互いの文化の溝は深く、宇宙人よりも遠い存在のようにさえ感じられます。 いつか両国が笑顔で手を取り合える日が来ることを願って… 日韓相互理解の第一歩として生首恋愛ゲームの日本語版を発売することを、ネットアイドルちゆは強く希望します。 |
平成13年7月3日 | 韓国漫画「熱血江湖」早くもピンチ? | |||
米国の雑誌「ニューズウィーク」の特集で、圧政に苦しむ国・ワースト10が発表されたそうです。 10位イラク、9位ハイチ、8位アルバニア、7位コンゴ、6位タジキスタン、5位アンゴラ、4位スーダン、3位シエラレオネ、2位アフガニスタン…。 そして栄えある第1位は、もちろん北朝鮮でした。 曰く、「市民が自分たちをハエのように死なせている『偉大な指導者』を崇拝するよう強制されている巨大な収容所」。 そんな北朝鮮と20世紀半ばまで歴史を共にしながら、ほんの少しの緯度の違いでわれらが資本主義陣営の一員となった韓国。 日本同様オタク国家へと発展してきていますが、気色悪い生首と愛し合って地球を救うゲームだの、チョコボールでダイエットして新興宗教な漫画だの、いまだその道では後進国です。 そんな韓国で単行本累計250万部を記録して、超ベストセラーと呼ばれている漫画が「熱血江湖」。 ふたりエッチの単行本が累計1000万部近いことを考えるとそれほどでもなさそうですが、韓国の漫画界では史上最高部数記録を更新中の大ヒット作になります。 少年ジャンプの元編集長と元売れっ子漫画家が作った週刊誌「コミックバンチ」は、これに目をつけました。
こんな盛大なアオリ文句が「コミックバンチ」第4号の表紙を飾り、「熱血江湖」日本語版の連載が始まったのです。
朝日新聞の記事によると、「熱血江湖」の作者・梁先生はソウルに住む31歳。 17歳の頃、海賊版「シティーハンター」を読んで漫画の道に進んだというアレな方で、「作品が日本でどう評価されるか、どきどきしている」 とコメントしておられます。 さて。 ではその「熱血江湖」、日本でどのように評価されているのでしょうか。 てんてんdwpさんは、当サイトの掲示板で次のようにコメントしてくださいました。 「コピー本を作ってコミケにサークル参加応募するも二回に一回は落選するような北条司ファンが何をとち狂ったかサムライスピリッツの影響を受けてオリジナルと称する作品を書いて出版社に持ち込んだら一発で落選して、しょうがないのでオフセット本にしてインターネット上で販売してみました的作品」。 また、電脳御殿さん(70000アクセスおめでとうございます)は、6月5日の日記で「復刊したMSX系雑誌の読者ページに投稿されそうな古臭い絵」と仰られています。 その他、「読む気しません」「絵がヘボい」「内容如何よりも訳の不味さを見せつけられているようだ」などの評価を見かけました。 しかし、ストーリーに関しては、今はアレでも段々と盛り上がってくるのかも知れません。 第5話までを読んだ限りでは回を追うごとにつまらなくなっていく気もしますが、なにしろ少年ジャンプ黄金時代を築いた堀江さんが面白いと認めた作品。きっと、話が進めば凄くなっていくのでしょう。 しかし、ここで異変が起こりました。 連載当初は第1話と第2話を一挙に掲載するなど大々的にプッシュされてきた「熱血江湖」が、今週号から突然、2号に1度しか掲載されない隔週連載に格下げされてしまったのです。 ですが、先週号のどこを見てもそんなことは書いてありませんでした。「次号、伏魔花霊剣を狙う!『陣尚必との死闘!』の巻」などとアオっているだけです。 また、すでに韓国で何年も連載している作品ですので、翻訳さえ間に合えば原稿が落ちることはないはずです。 改めて「コミックバンチ」における「熱血江湖」の歩みを振り返ってみますと…。 第4号:連載開始、一挙2話掲載。カラー有り。 第5号:普通に掲載。 第6号:普通に掲載。 第7号:普通に掲載。予告の扱いが小さくなる。 第8号:唐突に隔週連載化。掲載されず。 いちおう「世に出る機会が少なかった名作をたくさん紹介するため」みたいな変な言い訳をしていますが、それでしたら7号で何の予告もせず8号で唐突に変化するのは妙です。 あまりの評判の悪さに戦慄して、あわててクサいものにフタをしたと考える方が自然なように思いますが、7号と8号の間でいったい編集部に何があったのか気になります。 それにしても、日韓漫画友好宣言とまで叫んだ立場がありません。 教科書問題で対日感情が悪化しているこの時期、韓国で大人気の漫画が日本で不遇な扱いを受けているとか言ってコミックバンチの修正要求でも出されたら思うと愉快すぎて夜も眠れません。 このまま月イチ連載・季刊連載とズルズルランクダウンしていって気がつけば打ち切られているのでしょうか、あるいはそれより早く「コミックバンチ」が休刊してしまうのでしょうか。 ネットアイドルちゆは、とりあえず「ワイルドリーガー」を応援しています。 ≪追記≫ 「熱血江湖」を25巻まで読破されたという知らなくてもいいPCゲームの世界のpusaiさんから、「これからどんどん面白くなってくんですよ!」という熱いメッセージを頂きました。 現在の隔週連載ペースが続くなら、3年ほど待てば面白くなるそうです。 その真偽をこの目で確かめることができるまで、どうか打ち切られませんように。 |
平成13年7月14日 | 平成20年の五輪は北京開催 |
今、パリでエロ広告ブームです。 2年ほど前から、洋服や化粧品の宣伝で「おしゃれなポルノ」と呼ばれるセクシー広告が流行。朝日新聞によると、「全裸写真は当たり前。SMまがいや性器を連想させるものまで」とのこと。 近ごろ話題になったのは、裸の女性が四つんばいで羊と向きあって「セーターがほしい」とつぶやく広告だそうです。 さて。 そんなパリも立候補していた平成20年のオリンピックの開催地が、北京に決定しました。 対抗馬だったトロントは、市長が「アフリカなんか行きたくない。踊る原住民の輪の中で、釜ゆでにされる私の姿が見える」と失言したのが響いて敗北。 正直者が馬鹿を見た感じです。 また、「巌流島に向かう宮本武蔵の心境だ」と、市長さんみずから妄想幻魔大戦なコメントを残して出陣したのは、我らが大阪市です。 見事に102票中の6票を獲得して、森前総理なみの低支持率を見せつけてくれました。 この結果を受けて、市の助役さんは「驚いた。こちらに過大評価があった」とコメントしてくださいましたが、何を今さらという気がしないでもありません。 なお、この無駄な招致に費やした金額は166億円。「ふたりエッチ」が3000万冊ほど買えます。 そうそう。市民団体「大阪オリンピックいらない連」は、これから市長さんの辞任を求めていく方針だそうです。 では、ここで各マスコミの報道を見てみましょう。 まずは右代表、産経新聞。 わざわざ社説で大阪の敗因を分析。「熱意が足りなかった」という精神的な問題を重視しました。 一方の左代表、朝日新聞。 こちらは、社会面で敗因を分析。亜米利加の中国市場への期待や台湾問題など、北京決定は外交上の帰結なのだそうです。 なお、五輪に関する社説には「大阪」という言葉は1文字も出てこず、ひたすら中国共産党を心配していました。 このように、同じ事件を取り扱っても、精神が大事か近隣外交が大事か、各紙の個性が出て面白いところです。 そんなこんなで、大阪市はまた平成60年くらいの五輪を目指して頑張ってください。 |
平成13年7月18日 | パール・ハーバー |
バカ映画の星、「アルマゲドン」。 たとえ真空中でも、景気よく大爆発&大爆音。体力バカの石油採掘工たちが、宇宙に行って穴掘って友情して家族愛して世界を救ってアメリカ最高。 「バロン・コング・バトル」の田口雅之先生が「全身これ勃起したペニス」と評するブルース・ウィルスさんも大活躍。脳をカラッポにして見れば感動できます。 そんな「アルマゲドン」の製作&監督コンビが再び手を組んで作った超大作映画が「パールハーバー」。 要するに、いつもの隕石とか侵略宇宙人とか災害が日本軍にすりかわっただけのアメリカン映画です。 クライマックスは真珠湾の報復に行なう日本への空襲。「やられたらやり返せ」と、2400人殺されたら数十万人殺し返すとは、さすが鬼畜米兵。 日本軍の戦闘機が救急車を機銃掃射する描写があるのに、「アメリカ軍は軍需工場しか爆撃しなかった」など、ちょっとした見解の相違もあるようです。 しかし、「史実を忠実に再現」と自称する歴史映画だけあって、日本の描写は素晴らしいです。 帝国海軍が、すぐそばで子供が凧あげして遊んでいる屋外で青空会議したり、会議中なぜか裸にフンドシ姿だったり。 その他、東京大空襲の時に明らかに違う時代のフャッションの女性がいましたが、日本上映バージョンでは削除されたそうです。 そんな感じで、日本公開版では「ありがたい配慮」がされています。 米国少佐の「もしも、私の飛行機が日本上空で飛行不能になって、墜落しなければならなくなったら、日本の一般市民を殺すように落ちてやる」という発言はカット。 東京攻撃の直前の台詞、「Kill those bastards as many as possible(あの馬鹿野郎どもを一人でも多く殺して来い)」は、「いちばんおいしそうな目標に体当たりで突っ込め」という妙な訳に。 戦時中に相手国を罵るのは当然ですから、そんな修正は不要だと思いますけれど。 ともあれ、ハリウッド史上最高の制作費を注ぎ込んだ「パール・ハーバ」は、マスコミ・口コミでヘボ映画クソ映画と酷評されまくって興行収入は絶不調。 ついに、映画製作の責任を持つディズニースタジオのトップ、ピーターさんが解任されてしまいました。 本来は味方のハズの朝日新聞にまで、「戦闘機の爆撃シーンが売り物の『パール・ハーバー』だが、その爆撃弾は制作責任者に命中してしまったようだ」などと皮肉られる始末。 朝日がそんな風に書くのは、読売が「パール・ハーバー」を大プッシュしていたのと関係があるのかも気になります。 それでは、欧米での「パール・ハーバー」の評価を、具体的に見ていきましょう。 たとえば、CNNの映画評論家は次のように評価しました。 ●ラブストーリーは「タイタニック」の二番煎じで、しかも見せ方は「タイタニック」以下。脚本は不自然で新鮮味に欠け、演出はまるで安っぽい絵葉書。さらに大アクションシーンを組み合わせることで全く感動が沸かず、見ている方は感情移入できない。 ●ストーリー展開は強引で滑稽で説明不足。男同士の友情物語が突然ラブストーリーに変わり、突如アクション映画へ変ぼうする。ラブストーリーとアクションを入れ替わり何度も見せるだけで、それぞれの展開へ移る説明は何もない。 ●上映時間、長すぎ。 また、ワシントン・ポスト紙は、「トラ!トラ!トラ!」にかけて「ボア、ボア、ボア(退屈!退屈!退屈ゥ!)」と読者に警告。 ニューヨーク・タイムズ紙は、「日本との悲惨な戦争の意味や学ぶべき数々の教訓がぼやけてしまった」「国のために死ぬことを英雄視した第二次大戦中の日本の信仰を想起させる」と評価。 その他、各メディアで「一度見れば済む豪華ショー」「恥知らずにも、細工したアメリカ寄りの歴史しか求めていない」などと酷評の嵐。 さらに、イギリスでも「実際に起こったことをあからさまに滑稽に作り変えている」「どうしようもないバカバカしさのかたまり」との評価。 ラブストーリーに関しても「軽蔑的で平坦な上にしつこい」とメタクソです。 ところが、各国に遅れて上映が始まった日本公開では、初日2日間で50万人という好調な滑り出し。 ZAKZAKの記事では、「ラブストーリーに、壮大なアクションと大河ロマンが加わり会場は感動の嵐に。観客からは『泣きっぱなしでした』『戦争のむごさや愛する人への思いを考えさせられた』などと幅広い支持の声が上がった」とのこと。 さらに、Yahoo!ニュースでも、「戦争という理不尽な歴史の流れの中でも、愛と友情を守ろうとする姿に感動した」「戦争がいかにむなしいものかというメッセージが明確」など、まるで中学生の社会科見学の感想文のような評価が山盛りです。 「パール・ハーバー」の日本での興行収入は、当初は125億円と見込まれていたものの、欧米での大失態で「せめて70億円は回収したい」という認識になっていました。 ところが、この初日2日間を受けて「100億円は確実」などと言われ、目標は135億円に上方修正されました。 反日映画を作る自由はありますし、上映する自由もあります(もちろん抗議する自由もありますが)。観に行くのも、一人一人の自由です。 妙な映画に煽られて反日感情が高まった時は反論して静めなければなりませんが、今回は毛唐さえ酷評。喜んでいるのは韓国だけという結果ですから、その必要もありません。 しかし、「ラブストーリーの皮をかぶった反日映画に見せかけた単なる駄作」が日本国内でバカ売れしたりすれば、毛唐になめられます。 「日本では最悪の客入り、早々に興行打ち切り」が理想の展開。 「反日映画の失敗作が欧米でコケたのに日本で売れて採算が取れた」という結果を残すのは最悪でしょう。 これは我が国の誇りの問題です。 ネットアイドルちゆは、この夏の映画として東映まんが祭り(東映アニメフェア)を応援しています。 |
平成13年7月19日 | ホットドッグ早食い、日本人が圧勝 |
米国の独立記念日には、毎年ニューヨークで「ホットドッグ大食いコンテスト」が開かれます。 事の起こりは85年前。4人の移民が愛国心について議論して、「ホットドッグをより多く食べられる者こそ、アメリカへの愛国心が強い」と決めたことから始まったそうです。 亜米利加の伝統の象徴、ホットドッグ。 亜米利加人にとって何より特別な日、独立記念日。 その神聖な場に腐れジャップなイエローモンキーが乱入。あっさり優勝をかっさらって来るという爽快企画を、毎年「TVチャンピオン」が行なってくれています。 昨年は、12分で25本のホットドッグを食べた新井さんが優勝。2位・3位もブン取って、日本人だけで表彰台独占という素敵な偉業を成し遂げてくれました。 小錦クラスのデブばかりの亜米利加人選手の中で、モヤシのように細い日本人選手が勝利を収める光景は、まさに柔よく剛を制すという感じです。 さて。 本日の「TVチャンピオン」で、その今年の大会の模様が放送されました。すでにZAKZAKなどで取り上げられていましたが、今回も日本人のワン・ツー・フィニッシュです。 しかも、初出場・初優勝を達成した小林さん(通称・プリンス)は、12分間で50個のホットドッグを平らげるという新記録を樹立。 昨年までの最高記録は25個。ドラゴンボールに例えると、天下一武道会でジャッキー・チュンと戦っていたところにいきなりサイヤ人が襲来したようなものです。 余談ですが、昨年2位だった藤田さんは日本国内の予選で敗退。こちらは、引退して10年ですっかり筋肉が脂肪に変化してしまった元プロレスラーが一念発起して新興宗教の教祖様になってヒゲなんか生やしてみました、という感じのルックスの方です。 先ほどのドラゴンボールの例えで言いいますと、バクテリアンといったところでしょうか(顔が)。 それにしても、恐るべきは50個を完食したプリンスさん。最高記録を25個から50個に塗りかえたサイヤパワーの秘密は何なのでしょうか。 従来、ものを食べる動作は、「ものをクチに入れて、よくかんで粉々にしてから飲み込む」というプロセスをとります。 ところが、プリンスさんの場合は、「ものを手で潰して流動体にして、それをクチに入れて飲み下す」です。 つまり、クチで噛む代わりに手を使ってグチャグチャにするというわけです。 本来の動作では「噛むこと」と「飲み込むこと」は同時にできませんが、プリンス流ならば、1つのホットドッグを飲み込んでいる間に、次のホットドッグを潰せます。 これは、何かに似ています。 そう、1人が火縄銃を撃っている間に、別の人間が弾を込めることで、常に銃を撃ち続けられる…。 まさに、織田信長が行なったと伝えられる戦法。 毛唐の祭典を颯爽と荒らしてきたプリンスという名の若者は、戦国武将の志を受け継ぐ漢(おとこ)だったのです。 ネットアイドルちゆは、プリンスさんを応援しています。 |
平成13年9月13日 | 米国で同時多発テロ | |
米国で同時多発テロが発生しました。 ハイジャックされた飛行機に突っ込まれて、世界貿易センタービルが倒壊。国防総省も燃えました。 今後どのように事態が発展していくか分かりませんが、とりあえず、この事件に深く関わっているだろうパレスチナ問題について、振り返ってみようかと思います。 そんなわけで、今日は「ネットアイドルちゆのパレスチナ問題入門」です。 パレスチナ問題の大元は、宗教にあります。 ユダヤ教の聖書(キリスト教の旧約聖書)によると、ノアの子孫にあたるアブラハムという人が、神の命に従ってカナン(パレスチナ)にたどり着き、次のような神の啓示を受けました。
アブラハムの子孫たちは、その土地に王国を作って栄えます。しかし、やがて他国に滅ぼされてしまいました。 その際、上流階級や知識人はバビロンに連行されてしまいます。彼らはそこで奴隷生活を強いられながら、預言者を中心にユダヤ教をまとめ、ユダヤ民族として団結していきました。 その後、どうにか彼らはパレスチナに帰れましたが、他民族に支配される生活は変わりません。ユダヤ教の神殿も作ったり壊されたりで、信仰を捨てさせられるユダヤ人もいました。 それでも支配に抵抗し続けた人たちも多くいましたが、やがてパレスチナを追い出され、ユダヤ人は世界中に離散してしまいます。 特に、キリスト教の国へ移り住んだユダヤ人への差別や偏見はひどく、十字軍の遠征の際など、ユダヤ人は片っ端から殺されました。 その他、「天災はユダヤ人のせいだ」と言われては殺され、「ペストをばらまいたのもユダヤ人だ」と言われては殺されました。 そうした中、ユダヤ人の中で「神と約束した土地に戻って、自分たちの国を作ろう」という運動が起こります。 そこに第1次世界大戦が起こって、イギリスが「戦争に協力してくれたら、パレスチナに国を作らせてあげる」と約束してくれました。 ところで、ユダヤ人が追い出された後、パレスチナにはアラブ人が住んでいました。彼らもまた、アブラハムの子孫にあたる民族です。 ただし、こちらはイスラム教徒。ユダヤ教やキリスト教と同じ神を信じていますが、ユダヤ教徒・キリスト教徒は神の言葉を誤解しており、自分たちの信仰こそ神の本当の教えだと考えている人たちです。 そんなアラブ人たちはオスマン=トルコ帝国に支配されていました。しかし、イギリスは彼らにも「戦争に協力してくれたら、独立させてあげる」と約束します。 つまり、パレスチナにユダヤ人の国を作る約束と、アラブ人の独立国家を作る約束。イギリスは2つの矛盾する約束を交わしたわけです。 結局、イギリスは戦争に勝ちましたが、アラブ人の国もユダヤ人の国も作られず、パレスチナはイギリスの植民地になりました。 そうしてアラブ人が植民地支配されているパレスチナに、「ここは俺たちの土地だ」と大勢のユダヤ人が入り込んできます。 片や、1000年以上の流浪生活を経て、ようやく約束の地に帰ってきたユダヤ人。片や、すでに1000年以上そこに住んでいるアラブ人。 イギリスの二枚舌外交に端を発した両民族の対立が、パレスチナの地で激化することになります。 この辺り、主に悪いのはイギリスですので覚えておきましょう。 ともあれ、イギリスはその混乱や紛争を収められず、国連に泣きつきます。国連はパレスチナの土地を分割して、それぞれにアラブ人やユダヤ人の国を作ることを認めました。 すると、ユダヤ人はイスラエル共和国を作り、アラブ人を攻撃して追い出そうとします。当然アラブ人も黙っておらず、周辺のアラブ諸国もこれに味方して、第1次中東戦争が始まりました。 この戦争で、ユダヤ人側が勝利。イスラエルの領土は国連が決めたよりも広くなって、アラブ人の領土は狭くなります。 そうして100万人以上のアラブ人が住む場所を失い、難民になりました。この難民たちや、パレスチナ地方に住んでいるアラブ人のことをパレスチナ人といいます。 こうしてイスラエル(ユダヤ人・ユダヤ教)とパレスチナ人(アラブ人・イスラム教)の対立は決定的になり、中東戦争は第4次まで起こります。 特に、第3次中東戦争ではパレスチナ全土がイスラエルに占領され、多くのパレスチナ人が難民になりました。 パレスチナ人からすれば、キリスト教国の一方的な都合に振り回され、長年住んできた土地を奪われて、今も多くの人が苦しい生活を強いられていることになります。 国連の調査によると、約550万人のパレスチナ人のうち、難民は300万人。そのうち100万人はキャンプ生活者で、自由な水の使用さえイスラエルに管理されている地域もあります。 彼らはイスラエル人の迫害の中、死と隣り合わせで暮らしているのです。 そして、発言力のあるユダヤ系の移民が多い米国は、イスラエルによるパレスチナ人への弾圧を支持。 パレスチナでどれだけ民間人が殺されようと、リーダーが暗殺されようと、日本も米国もほとんど見て見ぬフリでした。 今回のテロを喜んでいるパレスチナ人がいると聞いて、その感覚を疑うかも知れません。しかし、私たちが異国の見知らぬ人たちの悲劇にまで胸を痛める余裕があるのも、安穏と豊かな暮らしを送れていればこそです。 自分たちの苦しい生活の元凶である米国が「何か一矢報いられたらしい」と聞けば、彼らがザマアミロくらい思っても不思議はありません。 ともあれ、民主主義社会の立場から見てテロ行為とその犯人は間違いなく悪です。しかし、パキスタンやイスラム教が悪なのではありませんし、米国が正義でもありません。 ゲームのように悪いラスボスを倒せば解決するものではなく、複雑で根の深い問題です。 …具体的な解決策などを提案できれば良いと思ったのですが、悲しいくらい何も浮かびませんでした。 |
平成13年12月13日 | 「バンチ」打ち切り第一号は韓国漫画 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
週刊少年ジャンプの元・編集長と元・人気漫画家が「コミックバンチ」を創刊して、7ヶ月。 「連載を10週で打ち切るような真似はせず、最低でも半年は続けさせる」との方針でしたが、ついに初の打ち切り漫画が出ました。 その記念すべき作品の名は、「熱血江湖」。 日韓漫画友好宣言の名の下に、「大韓民国がこの作品に熱狂」「韓国の史上最高部数を更新中」という触れ込みで輸入された韓国漫画です。 連載開始1ヶ月の時点で危ないとは思っていたのですが、しっかりジャスト半年で打ち切られました。 「熱血江湖」の歩み
…じわじわ掲載頻度を減らされていった末の計画的打ち切り。「つづきの単行本」とやらも、本当に出るのでしょうか。 かつて朝日新聞にサッカーW杯の共同開催に向けて、日韓の大衆文化の交流が深まっている例として紹介されたことも、いい笑い話になってしまいました。 まあ、そんな終わった韓国漫画など早く忘れることにしましょう。 それより気になるのは、月イチ連載「せんせい」を終えて、春から新連載を始められるという岸大武郎先生です。 岸先生は10数年前、「週刊少年ジャンプ」で「恐竜大紀行」と「てんぎゃん」を連載。どちらも12週で打ち切られました。 しかし、それらは駄作だったわけではなく、「ジャンプでなかったら」「少年誌でなかったら」という声も多数あります。 屋根裏さんに「不遇の天才漫画家」と評されている程で、何だか死後に評価されそうなタイプにも見えますが、新連載に期待したいところです。 さて。 そんなこんなの「バンチ」で現在最も注目されているのは、「ガウガウわー太」の新キャラ・委員長です。 彼女が登場したとたん、2chの「ガウガウわー太」スレッドは狂ったように盛り上がりました。
ちなみに話題の委員長は、次のようなキャラ。
一時は作家と編集者の不和から打ち切り候補の最右翼と思われた「ガウガウわー太」ですが、どうやら最初の危機も乗り越え、いま新たな萌えファンを増殖させています。 果たして「バンチ」初の打ち切り日本漫画は、何になるのでしょうか。 一度として肯定的な評価を聞いたことがない「ハードボイルドRAN」か、ジャンプで6回も打ち切られた伝説を持つ次原取締役の「251」か…。 ネットアイドルちゆは「コミックバンチ」を応援しています。 |
平成14年3月15日 | 韓国で催眠捜査 |
松岡圭祐さんという小説家をご存じでしょうか。代表作は、映画化もされた「催眠」「千里眼」。シリーズ累計で200万部近く売れているそうです。 そんなベストセラー作家の松岡さんですが、数年前は深夜のエロ番組でよく見かけました。 股間に風船が入っているという暗示で女性の足を開かせたり、年齢退行の暗示で幼女時代のお医者さんごっこの記憶を思い出させたり…。 そんなエロ催眠をジッポライターの炎でクールにかける、皮ジャンを身にまとった身長180cmのナイスガイが松岡さんでした。 特に、毎週毎週松岡さんが催眠で女の子を悶えさせるだけの番組「A女E女」は、当時の土曜深夜の王者「ギルガメッシュないと」を抜く驚異的な視聴率を記録。 ネタが尽きた苦し紛れに催眠術で幽体離脱していたミスターマリックなどより、よほどサイキックエンターティナーしていました。 …そんなこんなで品性下劣な深夜番組のイメージがある「催眠」ですが、韓国では数年前から催眠捜査なるものを公式導入。 朝鮮日報の報道によると、先日も、捜査が難航する銀行強盗事件で目撃者に催眠捜査を行ったそうです。 これについて、当サイトの掲示板で「ねつ造しほうだいでは?」という疑問が出ていたので、少し考えてみたいと思います。 さて、催眠と聞いて、私たちが真っ先に連想するのは「矢追純一UFOスペシャル」でしょうか。 やせこけた二足歩行のウーパールーパーみたいな宇宙人の手で鼻に変なものを埋め込まれたり。 「数十年後には地球は死の星に」という環境保護団体の啓蒙ビデオみたいな映像を見せられて宇宙人にお説教されたり。 …そんな感じの宇宙人に誘拐された記憶を、催眠で思い出す怪しい外人の皆さん。ところが、そうした証言は矢追先生が信じているほど正しいわけではありません。 催眠状態では、「自分の経験」と「本で読んだこと」や「勝手に想像したこと」の区別がつかず、テレビで観ただけのUFO誘拐談を自分の体験として「思い出して」しまったりします。 米国では、別に虐待されていないのに催眠で性的虐待の記憶を「思い出し」、親に対して訴訟を起こすような事例も起こっているそうです。 ですから、催眠で出てきた記憶は証拠にはなりません。 しかし、ひき逃げ車のナンバーを催眠で思い出させ、その車を調べて確実な証拠を見つけるなど、捜査の手がかりとして催眠を利用することはできます。 記事を読む限りでは、韓国の催眠捜査もそうした補助的な手段のようなので、たぶん問題はないと思います。 …これが北朝鮮の話なら、偉大なる総書記様を冒涜した記憶を催眠で引き出して処刑とかしていそうですが。 ネットアイドルちゆは韓国を応援しています。 |
平成14年6月3日 | バンチに日韓共同制作漫画 | |||
いよいよ日韓共催のワールドカップが始まりました。 その人気に便乗して、「リベロの武田」の続編など、多くの漫画雑誌がサッカー漫画の新連載を始めています。 ※「リベロの武田」……10年ほど昔、週刊少年ジャンプに連載されていた変態サッカー漫画。全84週。審判に見えない速度で敵の選手に直接モンゴリアン・チョップを叩き込んでゴールを守るキーパーなど、ある意味「キャプテン翼」を超えていました。 さて、そこに登場するのは「コミックバンチ」。以前から漫画による日韓交流に取り組んでおり、韓国で史上最高部数を達成した超人気漫画「熱血江湖」を連載させたこともある雑誌です。 そちらは全く人気が出ず、「ご愛読感謝! さらに熱血!!のつづきは単行本で…!!!(初春ごろ発売予定)」と打ち切られましたけれど(6月3日現在、単行本は発売される素振りすらありません)。 そんな「バンチ」ですから、安直な「ワールドカップ=サッカー漫画」ではなく、日韓共同制作の漫画を企画。 そうした始まった新連載『プルンギル―青の道―』、第1話の扉ページには、次の煽り文句が載っていました。
……なんで殺人やねん。 ともあれ、日本の「謎の覆面ミステリー作家」江戸川啓視先生がストーリーを作り、韓国のクォン・カヤ先生が作画担当とのこと。 江戸川乱歩先生がエドガー・アラン・ポーからペンネームを拝借したのと同じように、「江戸川啓視」はエドガー・ケイシー(1998年までに日本の大部分が海に沈むとか予言した人)からとったと思われます。 主人公は、日本の刑事と韓国の刑事の2人。第1話の時点では、日本の刑事は韓国への偏見バリバリです。
特にすごいのは、日韓の刑事の次の会話でしょうか。 日本「朝鮮人はどうしてこう、漢字ひねくれた読み方するかなぁ」 韓国「漢字の発音を変えたのはあんたらだ。元来、中国・朝鮮から伝わったものを」 日本「そのお偉い国は戦争に弱かったじゃねえか!」 ……今のご時世にそんなの書いちゃって、どこかの恐い団体から苦情が来ないのでしょうか。いちおう、ページのスミッコの方に編集部からのお断りが入っていましたけれど。 「登場人物の一部言動が韓国・朝鮮系の皆様に不快感を与える可能性がありますが、日韓両国の主人公が互いの偏見を乗り越え友情を育み事件を解決する物語である点を何とぞ御理解戴きご覧下さいますようお願いします」 ちなみに、この漫画でキーになるのは、哀美里(えみり)なる架空の人物(たぶん沙也可が元ネタ)。秀吉の朝鮮出兵の際、日本軍のあまりの暴虐ぶりに怒って朝鮮軍に味方し、何千人もの日本兵の目・鼻・耳をそいで串刺しにしたり、塩漬けにして九州に送り返したりした狂戦士だそうです。 何だか矛盾しているような気もしますが、そういう民明書房ばりのハッタリの効かせ方は好みです。 そんなこんなで、少なくとも「熱血江湖」よりは遥かに面白いこの漫画。色々な意味で今後が楽しみです。 ただ、骨太な内容なだけに、「朝鮮出兵は15世紀」というミスを2話連続でやらかすのはやめて欲しいかったのですが。……あと、テッキョムで笑ったら駄目ですか? ネットアイドルちゆは「プルンギル―青の道―」を応援しています。 |