女性向け・男性向けの出会い系サイト

 前回の更新では、「お財布カレシ」という女性向けの出会い系サイトについて触れました。

 しかし、もちろん、出会い系サイトの多くは男性向けです。

 ということで、男性向けの出会い系サイトの広告漫画も見てみると……。

『バディ』 2006年5月号

 そんな感じで、今日は、男性向けの広告のお話です。






声に出して読みたい日本語

 個人的に好きなのは、情緒のある文章系の広告です。

『風俗奇譚』 1974年6月号

『風俗奇譚』 1974年6月号

 「犯されちゃった」という衝撃の書き出しから、言いたいことはわかるけど文章になっていない中盤を経て、ラスト2行で突然お店のアピールに着地する構成が秀逸です。



 ちなみに、上の「スナックたもつ」の広告は70年代で、次の「スナック愛」の広告は80年代。

『薔薇族』 1984年3月号

 2000年代だとこんな感じです。

『ジーメン』 2004年7月号






なんとかDay

 ところで、ハッテン場では、曜日ごとにイベントが設定されていることがあります。

『バディ』 2001年1月号

 月間スケジュールだと、こんな感じ。

『バディ』 2004年12月号

 ランチタイムとかもあります。

『バディ』 2002年4月号

 もちろん、全裸の日なのに手で隠すのはよくないことです。

『ジーメン』 2004年7月号

 イベントの内容は、さまざまな趣向が凝らされています。

『バディ』 2002年4月号

『バディ』 2001年1月号

『バディ』 2002年4月号

『バディ』 2002年5月号

『バディ』 2002年4月号






巨根割

 それを踏まえて、巨根DAYの話なのですが、

『バディ』 2002年4月号

 ……という感じで、婚活イベントに女性割引があるように、巨根DAYには巨根割引があります。



 この巨根割引の適用基準なのですが、

『バディ』 2001年1月号

『バディ』 2001年1月号

『バディ』 2001年1月号

『バディ』 2002年4月号

『バディ』 2002年5月号

『バディ』 2002年4月号

 ……という感じで、18cm以上となっているケースが多いです。



 ただし、16cmくらいから割引が適用されることもあります。

『バディ』 2001年1月号

『バディ』 2002年4月号



 また、厳しめのお店では、19cm、20cmといった数字が出てくる場合もあります。

『バディ』 2002年4月号

『バディ』 2006年2月号

『バディ』 2006年5月号

 最後の広告によると、10cm以下のチイマラにも需要があるようです。



 あと、長さ以外に、太さ(外周や直径)が基準になることもあります。

『バディ』 2002年4月号

『バディ』 2001年1月号



 ともあれ、いちおうの巨根の目安は勃起時18cm以上と言えそうな感じでした。






顔割

 それから、やっぱりこういうのもあります。

『薔薇族』 1996年8月号

『バディ』 2001年1月号



 そして、こういう割引サービスの対象者に発行される、イケメンカードというのが存在するらしいです。

『バディ』 2006年5月号

『バディ』 2001年1月号

『バディ』 2002年5月号

『バディ』 2002年4月号

 彼氏の財布に SUPER IKEMEN CARD なんて入っていたら、尻が濡れそうですね。






ガタイ割

 もちろん、優遇されるのは、巨根やイケメンだけではありません。

『バディ』 2006年5月号

『バディ』 2006年5月号



 マッチョ割引の場合は、いちおうの目安は大胸筋になることが多いようです。

『バディ』 2002年4月号

『バディ』 2002年4月号

『バディ』 2001年1月号

 ただ、マッチョとぽっちゃりを数字で区別するのは難しそうで、見たところ、あまり統一された基準はないようです。

 マッチョDayにキレキレのカットが求められるのは当然ですが、個人的には、足や背中の種目で高重量のセットが組めるなら、そんなに脂肪を落としてなくてもマッチョと呼びたいです。






その他

 それから、「あなたならどちらを選ぶ?(明らかに片方の選択が有利)」系の広告では、

『バディ』 2006年2月号

 そりゃあ、女の子のマッサージよりも、男の子の性感マッサージですよね。



 あと、印象的なコピーをいくつか並べてみると……。

『バディ』 2006年2月号

『サムソン』 2003年11月号

『薔薇族』 1996年8月号

『バディ』 2004年1月号

『バディ』 2004年1月号

 最後の広告については、いちおうお約束ということで、ロゴだけですけどコラっておきます。







流行ものとか

 90年代にブルセラショップが話題になったときは、男向けのブルセラもできました。

『薔薇族』 1995年12月号

 そこまで単純な話でもありませんが、一般でのブルマのポジションにラグパンがあるような感じです。



 ダイヤルQ2が問題になった時期には、男向けのサービスも大量発生しました。

『薔薇族』 1993年1月号



 あと、広告自体に時事ネタが取り入れられることもあり、たとえば『耳をすませば』が公開された年には……。

『薔薇族』 1995年12月号






語呂あわせ

 それから、語呂あわせも色々とありますが、

『薔薇族』 1992年01月号

『ジーメン』 2004年7月号

 26年の歴史を持つハッテン場だけが言える言葉、フロ周年

 ちなみに、この翌年には普通に27周年になっていました。

『薔薇族』 2005年6月号






各業種

 エロに直結しない業種の男向け広告では、次のような感じです。

『バディ』 2002年5月号

『バディ』 2006年2月号

 脱毛サロンの広告によると、施術中に「感じちゃう人も多い」そうです。

『バディ』 2006年2月号



 あと、旅行会社の広告で、

『バディ』 2001年1月号

 と、「スタッフはすべてゲイ」「現地の情報に詳しい日本人のゲイスタッフが添乗」というメリットをアピールするのは理解できるのですが、

『薔薇族』 1996年8月号

 英会話教室で、教室の中にいるのが全員ゲイであることのメリットはよくわかりません。






グッズ販売とか

 それから、チンコグッズに関しては、やはりルミエールが圧倒的でした。

『薔薇族』 1991年9月号

 ここはオリジナルのチンコグッズも出していて、

『薔薇族』 1993年1月号

 このアメには、非売品のショタバージョンも存在します。

『薔薇族』 1993年1月号



 あと、定番グッズということで、ワイフじゃないダッチワイフの広告も挙げておくと、

『薔薇族』 1993年1月号

 ……という感じのモノばかりだった90年代半ばに、突如登場して話題になったのが伊集院健でした。

『薔薇族』 1996年8月号

 ※ダッチワイフは70年代にはこんな感じで、女性型のものは露骨な安物ばかりというわけではありませんでした。念のため。



 そんな感じで、古い通販を見ると、なつかしいアイテムも多いです。

『薔薇族』 1996年8月号

 珍太くんはノンケのオモチャ屋にもチン列されていたので知名度が高く、型取りの最中にシリコンが尿道に入ってウァーッ……みたいな都市伝説(?)も色々と聞いた気がします。

 あと、有名どころのコンドームの広告も見かけたのでいちおう。

『薔薇族』 1996年8月号

『バディ』 2001年1月号

 これは2000年の広告ですが、コンドムは現在もAmazonで買えますし、ほかのキャラクターコンドームもすべて生き残っており、えらく息の長い商品になっています。

 (たぶん2000年よりも前からあったはずで、これらが一斉に作られたとしたら98年ごろかと思うのですが、ちゃんと調べてなくて申し訳ないです)



 一方、現在だと色々と難しくなってしまった系では……。

『薔薇族』 1992年1月号

 ためいき、ときめき、かがやき、すべて半裸です。

 ※メモワールは2002年ごろに閉店しました。






兄貴や弟と思いっきり

 あと、たいした話ではないのですが、同じ業者の広告の変遷として……。

『薔薇族』 1991年9月号、1992年1月号

 伏せ字になった理由はよく分りませんが、その後の広告でも、同じ筆跡で文字が書き直されており、

『薔薇族』 1996年8月号

 とにかく、「兄貴や弟と思いっきり」というフレーズはゆずれないみたいです。






ビデオ

 最後に、ビデオ関連の広告なのですが、数が多くて、広告というよりビデオの話になってしまいそうなので、今回は数点だけ。

『バディ』 2004年1月号



 あと、同じ商品の広告でも、

『薔薇族』 1996年8月号

 算数をしてみたり、「カイて抜いて」のリフレインで表現したり、20発のアピール方法も色々です。



 でも、「ちょっと勘違いした日本の解釈がむしろ性欲を大いに刺激する」というアピールは、私にはあまりピンときませんでした。

『バディ』 2005年1月号

 右下の外人さんのジョジョ勃ちがカッコいいです。






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