平成19年4月1日 少女漫画の純情な逆レイプ

 男性向けのエロ漫画では、女の子が「デブ相手なのに気持ちいいっ!! ブタチンポでイッちゃうよおおッ」と叫んでいたりして(参考文献:五体ちょお満足)、ちゆのような女子小学生が読むには、ちょっぴり表現が露骨すぎることがあります。

 そこで、オシャレでロマンチックでちょっとエッチな漫画が読みたい!……というローティーンの女の子の願いを叶えてくれるのが、「少女コミック」という雑誌です(詳しくは「少コミ」エロ描写まとめなどを参照)。

 今日は、そんな「少女コミック」の2002年12月25日増刊号に載った「純情衝動」という読み切り漫画をご紹介させていただきます。

 主人公は女子高生。クラスメートの圭くんに憧れていますが、「告白するどころか 普通に話すこともできない」「目も合わせらんないし 一体どうすれば…」と悩む、内気でおとなしい娘です。

 しかし、ある日、「モタモタ シテル ト… イツカ 誰カニ 奪ラレル」となぜかカタカナで思考すると、放課後の資料室に圭くんを呼び出します。
 そして、無言で圭くんを押し倒すと、無言でズボンを脱がせて、無言で乗っかります

『秘密〜Hなナイショ話〜』 249頁 『秘密〜Hなナイショ話〜』 247頁

 さすが内気でおとなしいだけあって、告白するどころか無言のまま、目も合わせずに逆レイプを完遂した主人公。
 ハッと我に返ると、「やだやだやだ! 私…とんでもないコトした──!!」と少女漫画のヒロインっぽく恥じらいつつダッシュで逃走するのでした。

 そして、翌日。いきなり学校でレイプされた圭くんは激怒しており、「昨日のアレ…一体なんだったんだよ!」と問いただしてきます。
 とにかく事情を説明する主人公。「あな……た…を私だけの…モノ…にしたくて……だ…から…」

 もちろん、圭くんとしては納得できません。

『秘密〜Hなナイショ話〜』 256頁

 「オレは…初めては好きな人としたかったのに…!

 圭くんのあまりにも乙女な反応に、主人公は「恥ずかしくて謝ることもできない でも…なんとかしたいよ…!」と少女漫画っぽく悩んで、とりあえずお弁当を作ってあげることにします。

 そして、改めて告白。

『秘密〜Hなナイショ話〜』 268頁

 「私があなたを抱いたのは本気で好きだから…っ」

 しかし、圭くんにしてみれば「好き」と性欲が直結している逆レイプ魔の痴女から告白されたわけで、さすがにフられるに決まっています……と思いきや、なぜか圭くんも主人公のことが好きになっていました

 「あの時のことは もう謝らなくていいよ。結果的に好きなヤツとしたってことになるし」ということで、結果オーライ!

『秘密〜Hなナイショ話〜』 271頁

 なんかお花が咲いてハッピーエンドでした。めでたし、めでたし。

 ……なかなかオシャレでロマンチックでちょっとエッチな物語でしたね。
 タイトルが「純情衝動」ということで、少女コミック的には逆レイプも「純情」の一形態のようです。

 これを読者の小中学生の女の子がどう受け止めたのか謎ですが、作者の伊吹楓先生曰く、「大人しい女のコが男をおそっちゃうなんて…何てステキな展開!!とか、色々楽しんで描けた作品です」とのことでした。

 ネットアイドルちゆは、伊吹楓先生を応援しています。


※この作品は伊吹楓先生の単行本には未収録ですが、少コミピンクレーベル「秘密〜Hなナイショ話〜」に収録されています。
(少コミピンクレーベルというのは、少女コミック漫画のアンソロジーで、「先輩〜甘すぎるH〜」「同級生〜Hから始まる恋〜」など、テーマに沿った作品が集められています)

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