平成14年2月28日 | ラエリアン、クローン人間候補を選ぶ | ||||
少し前まで、「クローン人間」と言えば、SFの中だけの話でした。 しかし、クローン人間作りを禁止する法律ができたり、クローン人間の人権保護について論じられたり、米国でクローン猫が誕生したり…。今では現実の問題になっています。 手塚治虫先生の漫画のようにクローン人間をガンガン作って公開ハンティングするテレビ番組が放送される日も近そうで、 ところで、クローン人間に関連して、「ラエリアン・ムーブメント」という団体がよく話題になります。 これは、84ヶ国に55000人の会員さんを持つ新興宗教。創始者はフランス人のジャーナリスト・ラエルさんです。 昭和48年、ラエルさんは身長120センチで肌がオリーブ色でアゴヒゲを生やした異星人に遭遇しました。 2年後には、彼はUFOに乗せられて異星人の惑星に連れて行かれます。そこでは、異星人に選ばれた地球人がセックス用ロボットに囲まれ、不死の生活を楽しんでいました。 彼らの話によると、実は私たち人類は異星人に作られたそうです。お釈迦様やキリストやマホメットも、人間を正しい成長に導くために異星人が送り込んだとのこと。 しかし、広島に原爆が落ちるなど、人間の攻撃的な性格は改められません。そこで、現代につかわされた最後の預言者がラエルさんなのだそうです。
その異星人は、「人類は真実を理解できるほどに成長したので、大使館を通して公式に接触したい」と希望しているとのこと。 そこで、ラエリアン・ムーブメントはイスラエルに大使館を作ろうという活動を行っています。 ですから、彼らに言わせると、これは宗教ではなく異星人を歓待しようというボランティアの市民運動なのだそうです。 平成5年には、実際にラビン首相に大使館用地の提供を要求。拒否したラビン首相は数年後に暗殺されましたが、何らかの関係性があるのかは不明です(ありません)。 なお、ラエルさんは2035年までに異星人が来ると述べているそうですが、彼は現在50代半ば。 以前は「あと数年、あと数年」の引き伸ばし戦略を使っていましたが、自分の寿命ギリギリに設定する作戦に切り替えたのでしょうか。 ともあれ、そんなラエルさんは日本でも人気。昨年8月にも講演のために来日し、チケットぴあで前売り券が1800円で販売されました。 昭和55年に発足した「日本ラエリアン・ムーブメント」の会員は約5000人になり、異星人を迎える大使館を広島に作ろうと運動しているようです。 ところで、「真実を告げる書」という本の中で、ラエルさんは次のように述べています。 「だれかと性的体験を持ちたい場合は、相手が男であれ、女であれ、複数であれ、相手の同意が得られれば、自分が望む通りにふるまえばよい」。 そして、核戦争による絶滅を回避して黄金の宇宙文明時代に向かうための意識の覚醒を目指して、彼らは官能瞑想なるものを実施。 みんなで星空の下で裸になって、無限と調和し宇宙的オーガズムを感じたりしているそうです。 …こういった話から、ラエリアン・ムーブメントはフリー・セックス教団だと思われています。 しかし、そのように報じた幾つかの週刊誌は訴えられて賠償金を支払わされており、ちゆも迂闊なことは書けません。 ラエルさんの教えは、「誰とでも構わずやれ」ではなく、「性は好みで自由に選んで構わない」ということ。 だから、特定の相手とだけする人も、セックスを含む官能瞑想には参加しない人も自由で、乱交教団とは違うそうです。 もっとも、意識の覚醒が進むと誰でも自然に受け入れることができるようになるらしく、ラエルさんは誰の申し出も断らないそうですが。
さて、そんなラエルさん。人類は異星人がクローン技術で作ったと言うだけあり、クローンは人類の未来を明るくする技術だと主張しています。 一昨年の9月には、両親の依頼を受けて、医療ミスで死んだ生後10ヶ月の赤ちゃんのクローンを2001年中に作ると宣言しました。 その後、両親が出資をあきらめたなどの報道もあって、2002年2月現在まで成功したという話は聞きませんけれど。 しかし、そのラエリアン・ムーブメントが、今度は「死が近い男性を新たなクローン人間の候補に選んだ」と発表しました。 この件に関して、不幸になる人が出なければ良いのですが…。 ネットアイドルちゆは、ラエリアン・ムーブメントのイスラエル地球大使館設立運動を応援しています。 |