昔のちゆニュース
◇平成24年◇
02月14日:ネットスラングとしての「グッジョブ」の発祥は『蒼天の拳』ということで良いですか? 02月14日:「幸福の科学」の大川隆法総裁とオンニョロ物語とか 02月14日:「幸福の科学」VS「オウム真理教」対比表 by幸福の科学 |
平成24年2月14日 | ネットスラングとしての「グッジョブ」の発祥は『蒼天の拳』ということで良いですか? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
仮面ライダーが毎週「キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!」と叫ぶ昨今、かつてはネットスラングだった言葉が、世間に定着しているということは珍しくありません。 「よくやった」の意味で親指を立てて「グッジョブ」と言うのも、以前はほとんどネットの中でしか見られない表現だったのが、現在では、テレビアニメなどでも当たり前に見られるようになりました。
ちゆの感覚では、ネット以外で「グッジョブ」を見る機会が特に増えたのは2007年ごろ(?)かなと思います。 印象深いのは「らき☆すた」(最速で2007年4月22日放送)ですが、近い時期にも、「アイマスXENOGLOSSIA」(最速で2007年4月23日深夜放送)や「ひだまりスケッチ」(2007年2月22日深夜放送)に登場。アニメ以外でも、「エム×ゼロ」(2007年1月6日発売のジャンプに掲載)などに見られます。
もちろん、2007年よりも前から「グッジョブ」の普及は進んでおり、「週刊少年ジャンプ」で言えば、2005年11月28日発売の号の「べしゃり暮らし」などに見られます。
さて、ちゆの記憶が正しければ、11年前には、このような形での「グッジョブ」は使われていませんでした。 (元は英語ですから皆無ではないかも知れませんが、90年代のパソコン通信や初期の2ちゃんねるのログからは、「グッジョブ」という発言はほとんど見つけられないと思います) 2ちゃんねるで「グッジョブ」が使われ出したのは、2001年の9月。 「コミックバンチ」の2001年17号(9月4日発売)に掲載された「蒼天の拳」がはじまりでした。
これを受けた原哲夫スレッドの反応は、次のような感じで……。
この時点では「グッジョブ」はネットでよく使われる言葉として認知されておらず、この2ちゃんねるのスレッドでも原哲夫先生の独自の言語センスとして受け止められています。 また、「コミックバンチ」の2001年22号(10月9日発売)には、次のような「読者の感想」も載りました。 そんなノリで、同じ雑誌に連載するほかの漫画のスレッドでも、だれかがいい仕事をしたときに「グッジョブ!」と言われるようになります。
同じように、「蒼天の拳」と関係の薄い漫画のスレッドにも広まっていき……。
そうして、漫画と無関係な場所にも「グッジョブ」が広まっていきます。 たとえば、ネットウォッチ板の「1ch」スレッドでは、2001年10月4日〜12月7日の27スレッド(約2700発言)にはひとつもなかった「グッジョブ」が、12月8日に伝来。
すると、12月9日に1つ、11日に1つ、12日に2つ、13日に4つ、14日に4つ、15日に3つ……という感じに、以後は「グッジョブ」が多用されるようになりました。 ※2007年にドラマ化される『Good Job』の単行本第1巻はこれ以前に発売されていますが、このような「グッジョブ」の流れには特に影響しなかったように思います ※『ブリーチ』 第1巻174頁の「グッジョブ!!」も、執筆タイミングなどから『蒼天の拳』の影響と見る向きが多いです(当時のThe 男爵ディーノさんなど) ※「コミックバンチ」については当サイトの11年前の更新を参照。「1ch」については当サイトの5年前の更新を参照 なお、本来の英語での「Good Job」はWWEの悪のオーナー、ビンス・マクマホンが部下を褒めるときなどに使われる言葉で、「お疲れさま」と「ご苦労さま」で言えば「ご苦労さま」に近い……みたいな話もありますが、日本のネットでは、原哲夫スレからずっと純粋な褒め言葉として広まっています。 その後のおおざっぱな流れは、次のような感じでした(明確な時期が特定できないことが多く、色々とズレがありそうで申し訳ありません)。 ●2001年9月から、短期間でネット各所に「グッジョブ」が伝播。「Good Job」と表記するひとも大勢出てきます。 (この段階ですでに「蒼天の拳」を元ネタと認識しているひとは少なく、現在、ニコニコ大百科・同人用語の基礎知識・2典Plusなどの「GJ」の項を見ても「蒼天の拳」のことが忘れ去られているのは、たぶんその辺りが原因かと思います)
●遅くとも2002年の夏には、「GJ」の略記で意味が通じるようになっていたようです。
●遅くとも2002年の秋には、渋澤さんがグッジョブするアスキーアートが普及していました。
●2003年ごろには、(*^ー゚)b グッジョブ の顔文字もよく見かけるようになっていました。
そうして、2007年くらいにはすっかりアニメで「GJ」が当たり前になっていて、現在もその状況が続いている……というのは、最初に述べた通りです。 一連の経緯の起こりは「蒼天の拳」なので、おそらく、原哲夫先生が「グッジョブ張!!」を描かなかった世界線では、このキャラたちも全員「GJ」と言っていないはずです(※運命の収束は考えないものとする)。
もちろん、原哲夫先生が描いたのは指で輪を作りながら「グッジョブ、○○」ですから、ネットのみんなによって完成した親指を立てながら「○○、GJ」とは、だいぶ違います。 しかし、それでも、発端としての原哲夫先生の功績は非常に大きいでしょう。 原哲夫作品からは、「お前はもう死んでいる」「わが生涯に〜」「てめぇらの血は〜」「俺の名を〜」「だがそれがいい」などなど、数多くの名ゼリフが生まれましたが、「グッジョブ」もそのひとつだと考えて良いと、個人的には思います。 ですから、もしもあなたがリアルでだれかに「グッジョブ」と褒められたら、満面の笑顔で「カハッ」と返事をしてみるのも良いのではないでしょうか。 |
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追記 : もう少し詳しく調べたフォロー記事 |
平成24年2月14日 | 「幸福の科学」の大川隆法総裁とオンニョロ物語とか | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「幸福の科学」の大川隆法総裁。 彼がインタビューなどで語る「学生時代の自分はこうだった」という話は、毎回、内容が微妙に変化しています。 2年ほど前の更新では、それを「最初→7年後」の変化としてご紹介したのですが、その際に使わなかった資料が少しあるので、今日は、同じようなことを「最初→4年後→3年後」の3ステップでやってみようかと思います。 まず、大川総裁が司法試験を受けたときの話について。 初期の総裁は、それを挫折の体験として語っていたのですが……。
こうして並べてみると、「猛勉強が報われずに泣いた」→「記念受験にしては良い結果だった」→「あまりにも学問的に成熟していたので落ちた」という感じで、大川総裁の過去はポケモンのように段階を踏んで進化することが分かります。 また、大川隆法総裁の就活についても……。
「望むような就職ができなくて泣いた」→「大手銀行の内定も出たけど、世間に疎かったのでやめた」→「日銀や大手銀行を選べる立場だったけど、ゼロから実力を試すために辞退して、是非にと懇願された会社に男の心意気で入ってやった」と、さすがに少し盛りすぎな気もします。 あと、91年に何度も自分で語っていた「司法試験には落ちたけど、政治学科で司法試験を受けた中ではトップクラスだったんだよ理論」が、94年の著書では「政府系の大手銀行の人事担当者」のセリフになっているのも興味深いです。 「総裁が落ちた公務員試験に一番で合格して大蔵省入りしたエリートが、総裁が通過できた短答式には落ちている件」も、読者にとってはどうでもいい情報ですが、大川隆法総裁にとっては大切な話みたいです。 とはいえ、個人的な印象としては、大川隆法総裁は、少なくとも自分史に関しては本当に根も葉もない完全なウソはついていないような気がします。 たとえば、総裁の高校時代の同級生の証言と、総裁の証言を照らし合わせてみても……。
オンニョロ物語のバケモノが、信者の脳内では学園祭の王子様に変換されたわけですが、もちろん、大川隆法総裁の「文化祭には劇の主役として登場しました」という言葉に、ウソいつわりはありません。 |
平成24年2月14日 | 「幸福の科学」VS「オウム真理教」対比表 by幸福の科学 | |||
1991年9月、「朝まで生テレビ」に、「幸福の科学」の代表者と、「オウム真理教」の代表者(含む尊師)が出演。 「犬のウンコを拾うのが宗教なのか」などについて、激しい論争を繰り広げました。 その番組で株を上げたのは「オウム真理教」で、たとえばビートたけしさんは、当時の週刊誌で次のように述べました。
一方、「幸福の科学」の大川隆法総裁は、ビートたけしさんについて「今度、一回抗議しなくちゃいけませんね。日頃テレビの画面を汚してますから」と述べました(『週刊読売』1991年10月20日号30頁)。 ともあれ、この時期、「幸福の科学」は「オウム真理教」と比較されることが多くて、野坂明如さんもこう述べています。
こうした論調のなか、1991年10月、「幸福の科学」は「サタンよ退け!」という本を出版しました。 それは、信者以外の世間一般に向けて「幸福の科学」の素晴らしさを伝えるための本で、たとえば、これに掲載された霊界ランキングを見た読者は、正確かつ理論的に霊界の構造を解き明かす「幸福の科学」の真理に感動して考えを改めるだろう、という主旨です。 そして、「幸福の科学とオウム真理教、変に比べられても困ったものだが、はっきりとここにその違いを提示し、万が一にも同じような宗教団体であると間違われないようにしっかりとみなさんにご理解いただきたい」と示されたのが、次の対比表でした。 「納税額第7位」というのは、1991年公示の長者番付で、納税額2億192万円の大川隆法総裁が「その他」の部の7位に入ったことです。 あとは特に言うこともないのですけど、とりあえず、一般人の読者を想定した本で「オウム真理教の指導霊はキツネやヘビ」といった「幸福の科学」の設定を前提にしても通じないのですから、もう少し自分たちが世間に受け入れられていない前提でのアピール方法を考えて欲しかったところです。 |