昔のちゆニュース
◇平成14年1月◇
01月05日:パソコンでコピーできない音楽CD 01月06日:「娘。物語」が人気 01月07日:「はじめてのおるすばん」騒動 01月08日:ガオレンジャー5話分 01月09日:今年もホークスに身売り話 01月10日:鋼鉄天使くるみ、実写化 01月11日:出生率さらに低下 01月12日:もうすぐ仮面ライダー龍騎 01月13日:ガオレンジャー最後の怪人 01月15日:地震に弱い都道府県 01月18日:バンチ、池沢&にわの打ち切り 01月20日:ガオレンジャー最終決戦・その1 01月22日:サンデーで将棋漫画がスタート 01月27日:ガオレンジャー最終決戦・その2 01月31日:「精神分裂病」が「統合失調症」に |
平成14年1月5日 | パソコンでコピーできない音楽CD |
「MP3」をご存知でしょうか。 CDの音楽データをパソコンにコピーすると、アルバム1枚で600MB程度の容量になります。 ちゆが7年ほど前に20万円出して買ったパソコンの場合、記録できるデータ量は200MB。CD音質の音楽データを扱うような真似は物理的に不可能でした。 ちなみに、ちゆがそのパソコンで鳴らして遊んでいたのは、現在のケータイ着メロ並みのショボい音楽。 それより昔の「データをカセットテープに記録するようなパソコン」になると、いよいよ音楽を扱うのは困難でした。 そうそう。15年くらい前のPC88のゲーム「ゼリア―ド」では、貧弱な音源で強引にキャラクターの声を表現。 「鈴のような声」で話すハズのお姫様がノイズ全開・ジャイ子以下の超スゴイ声だったりして、ほとんどギャグになっていました。 しかし、時代は変わります。 CDから取り出した音楽データを「MP3」という形式に変更すると、容量は約10分の1になります。 アルバム1枚が60MB。最近のパソコンは10000MBは記録できますので、大量の音楽データをパソコンに保存しておいて自由に再生することが可能です。 音楽をパソコンで再生する利点は、面倒なCDの交換が不要なことや検索性の高さ。データをパソコンに移してしまえば原盤は大事に保存しておけるのも有り難いです。 CD−R(空のCDにデータを書き込む装置)があれば、一度MP3にしたデータから好きな曲を集めて俺CDを作ることもできます。 ちゆもちょっと凝り性なので、お気に入りの音楽CDをパソコンに保存しまくって、データベース化しました。 2000曲からランダム再生、戦隊挿入歌200曲乱れ打ち、軍歌100曲エンドレス再生など、聞きたいものが簡単に準備できます。 また、世の中にはMP3プレイヤーなるものがあります。 外見や用途はウォークマンに近いですが、カセットテープのかわりに、ケーブルで接続したパソコンからMP3のデータを直接プレイヤーにコピーして使います。 ちゆも、その日の気分で選んだ曲をパソコンから転送。それを聞きながらお出かけします。 カセットのダビングみたいにA面からB面に移る際に曲が途切れないよう必死に時間調整する必要もなく、頭出しもラクラク。MDのような可動パーツがないので音飛びもなく、本体も小型です。 最近ではオーディオカセット型MP3プレーヤーや1000曲以上保存できるもの、デジカメ機能付きなども発売され、選択肢が広がりました。 と、便利な「MP3」ですが、世の中には悪い人がいます。 データを簡単にコピーできるということは、簡単に著作権を侵害できるということです。 たとえば、自分のCDをMP3にしてホームページに置き、クリックひとつで誰でも持っていけるようにする人が現れました。 わざわざ新譜を買わなくても、そのホームページに行けば、CDと同じ音質のデータがタダで手に入ってしまうわけです。 平成11年には、そうして音楽データをバラまいていた18歳の男の子が逮捕されました。 この辺は、「ようやく出所したら、家族が保釈金の支払いのために家を売り払って狭いアパートに引っ越していた」といった悲惨体験もありますし、本気で人生捨ててもいいと思っている人以外はやめましょう。 世間は前科者に冷たいですよ? そうした逮捕例から、ホームページで音楽データを公開している人は希少種になりましたが、次にMP3交換ソフトなるものが出てきました。 詳述は避けますが、「お前のものは俺のもの」の原理で、インターネットを通じて簡単に、他人の音楽データをもらったり、自分の音楽データをあげたりできるソフトです。 しかし、つい1ヶ月ほど前、この類のソフトを利用していた学生さんが2人ほど逮捕されて人生終わりました。 ともあれ、CDを買わずに、ネットでタダで音楽を入手している悪い人が大勢いるわけです。 すると、本来ならば売れるハズだったCDも売れなくなり、入ってくるハズのお金も入ってこなくなる。音楽を作ったり配信したりしている人たちは、そう考えます。 ちなみに、1000円のCDが売れると、小売のマージンが300円、物流・製造が200円。レコード会社のプロモーション費が300円で、残りの200円分が、著作権を持つ人たちの収入になるそうです。 著作権(作詞・作曲・編曲した人):70円 著作隣接権 原盤(レコード会社):120円 著作隣接権 実演(演奏・ボーカルなどアーティスト):10円 アーティストの取り分は人気によって10円〜40円に上下しますが、漫画家の印税が売り上げの10%前後だと考えると、かなり少ない気がします。 ただし、作詞・作曲をしていれば取り分は急増。つんくさんが儲かるわけです。 とにかく、そうした収入がなくなると、音楽だけで食べていくことは難しくなって、アーティストも平日はサラリーマンで生計を立てることに。レコード会社も倒産です。 すると日本の音楽文化は衰退し、ただでさえ高い失業率が更に上昇してしまいます。 そんな危機感をもった方々が、今年パソコンでコピーできないCDを発売しようとしています。 具体的にどんな手段を用いるのか分かりませんが、普通のCDプレイヤーはチェックしないけれど、もっと賢いCD−ROMドライブは読み込みを拒否する程度の「傷」を入れたりするそうです。 しかし、こういったコピー防止策にどの程度の効果があるかは疑問が残ります。 同一視するのは乱暴かも知れませんが、たとえばDVDのコピー防止策はあっさり破られています。 CD盤面がバームクーヘン状になったパソコンソフトもコピーされていますし、マイクロソフトのデジタル著作権管理技術が破られたり、音楽のデジタル透かしが破られたり…。 どんな策を講じても破る人は破ります。そして、見つけられた回避方法は速攻でネットに広められ、「コピーできないCD」は「コピーする手順が面倒になったCD」になってしまいます。 もちろん、それでも気軽にコピーしてるライト悪い人の数を減らす効果はあると思いますが…。 一方、悪いことをしない人にとって、コピー防止CDは「普通のCDより不便なCD」です。 ちゆも、そのCDは普段の方法(パソコンで再生&MP3プレイヤー)で聞けなくなってしまうので、ちょっと困ります。 これを、「パソコンで聞けない欠陥音楽CD」と言う人も。すでに欧米で発売されているタイプのコピー防止CDは、カーラジオやDVDプレイヤーでも再生することができず、問題になっているそうです。 つまり、理想はともかく、現実問題として、コピー防止CDを発売してもコピーされる状況はさほど変わらず、CDという商品自体の品質が落ちるだけの可能性が高いと思います。 たぶん、この方法では売り上げアップに結びつかないでしょう。最悪、かえってCDの売り上げが落ちるだけかも知れません。 お姫様が珍妙な合成音でしゃべっていた時代から、ゲームのキャラクターボイスには声優さんを使うのが当たり前になりました。 パソコンで手軽に音楽を扱えるMP3が登場し、ADSLなどの高速回線が普及しつつある現在。CDを複製し、ネット経由で赤の他人と交換する手続きは簡単です。 そんな今だからこそ、私たち1人1人のモラルが問われる…と言いたいところですが、世の中悪い人はたくさんいます。 タダで手に入るものに100円だって出したくないと思う人も多いでしょう。 1年に1000人くらい見せしめ逮捕するならともかく、小手先のコピー防止策ではこの流れは止められません。 決して、著作権というものを軽く見ているわけではありません。 しかし、音楽に関しては、著作権は「レコードなどの複製メディアが登場してから、パソコンとインターネットが普及するまでの間に有効だった手段」なのではないかと思います。 しょせん音楽著作権というビジネスモデルが成立していたのは、ここ数十年に過ぎません。 むかしの音楽家さんが著作権以外の方法でご飯を食べていたように、現在の音楽家さんがご飯を食べていけるための新しいビジネスモデルが、そろそろ出てくる時期だと思います。 ネットアイドルちゆは、紅白の舞台で今にもお亡くなりになりそうだった高木ブーさんを応援しています。 |
平成14年1月6日 | 「娘。物語」が人気 |
「漫画に関する言葉で、“スラム○○○”と言えば?」 これに「スラムダンク」と答えるか「スラムキング」と答えるかで、普通の人とオタク野郎を分別できるかな、と思った今日この頃です。 ※スラムキング…「デビルマン」の永井豪先生が掲載誌を転々としながら18年かけて完結させた長編「バイオレンスジャック」に登場。普段着の甲冑を外すと自分の筋肉で内臓を圧迫して死んでしまうほどのマッチョさんです。 さて。 たまに「○○物語」という漫画やアニメが作られます。古くは「ピンクレディー物語」から、変わったところでは「平成のシンデレラ・紀子さま物語」まで。その主役は、時代に合わせてさまざまです。 そして半年ほど前、少女漫画誌「なかよし」で「娘。物語」の連載が始まりました。 朝日新聞の記事によると、その人気で「なかよし」の発行部数は45万部から60万部に伸びたそうです。 編集長も「70万、80万部を目指したい」とゴキゲンのコメント。ライバルの「りぼん」はすでに130万部を超えていますが、頑張ってください。 ところで、12歳の猫耳メイド美少女が「お礼にたっぷりご奉仕するにゃんっ」の決めゼリフで活躍する でも、幼女にご奉仕されたくて「なかよし」を買い始めたお兄さんが日本に15万人もいるとは思いたくありませんね。 ともあれ、記事によると、「なかよし」の読者アンケートでは数年前から「なりたい職業」が漫画家・声優からアイドル・芸能人に変わってきているとのこと。 歌やダンスにメチャクチャ秀でたわけでもない「モーニング娘。」が、「自分でもなれそうなアイドル」として共感を得ているからだそうです。 …少し前までは、漫画家や声優が「簡単になれそうだ」とナメられていた模様。 そういえば、先日加入した新メンバーについて、「かわいくない」「歌も下手」「何で?」という声もありましたが、「あえて普通の子を選んだ」ということなのでしょうか。 その辺りは、つんくがかわいい子を食べ飽きてマニアックな趣味に走っただけという噂もありますけれど…。 ネットアイドルちゆは「なかよし」を応援しています。 |
平成14年1月7日 | 「はじめてのおるすばん」騒動 | ||
昨年末、「はじめてのおるすばん」というエロゲーが発売されました。 洋服や電化製品と同じように、エロゲーの世界にも年末商戦があります。 その各メーカーの力作が並ぶ時期、相場の8800円より安い5800円のソフトという「小物」的な扱いで、「はじめてのおるすばん」は参入してきました。 ところが、ネットで情報が公開されると、その前評判は急上昇します。おバカで萌え萌えでロリロリなコンセプトが、一部の好事家さんのフェイバリットゾーンを直撃したのです。 大学生の主人公が、お隣に住む双子の美少女姉妹といっしょにおるすばんを任されて、おしゃべりやエッチを楽しむというシチュエーション。 そして、18歳未満との性交描写が入るとヤバいので年齢は明示されませんが、双子の外見は明らかに小学生。 ちなみに、設定によると彼女たちの身長は133cm。「ミニモニ。」で最も小さい矢口さんでさえ144cm、日本人女子の平均身長は9歳で133cmです。 そんな 2chのスレッドでは、こんな発言が飛び交います。 >今年最後にして最強のロリゲの予感! >CGは、細かいところまでぷにぷに感が出ててたまらんですな。 >はは…ははは!これは買うしかないな!これは! ところが、12月28日の発売を直前に控えた頃。一足早く入手した人たちの口から衝撃的な話が語られます。双子の姉妹が、ゲーム開始時点で既に非処女だというのです。 2chのスレッドに、戦慄が走りました。 >2人とも処女に決まってるよ。みんな何おびえてるんだい? >俺だって信じたくはない… >嘘ダ嘘だ!!怖いこといってオレみたいな小市民を恐怖に突き落としてナニが楽しい!! しかし、噂は本当でした。 >今日届いたけど…非処女だったのがツライです。 >処女だと信じていたのに…。 >当然初体験シーンがあって、何日もHするうちに最初は痛かったのが慣れてきて段々と快楽に…というストーリー展開を期待していたのに。 そうして落ち込んでいる中、さらに「初体験の相手は主人公ではなく他の男」という噂まで。2chのスレッドは、首吊りアスキーアートで埋め尽くされます。 …まあ、結局そちらはデマで、「2人は非処女だが、初体験の相手は主人公」が本当でしたけれど。 なお、「初体験の相手は主人公」は、多くの方にとって最後の絶対に譲れないラインだった模様です。 放置ぷれいさんも、双子が他の男にはヤられていないと知り、「涙が出るほど嬉しい」と述べておられます。 そして、私生活サトラレ日記さん12月28日の言葉。
そう。処女調教フェチな方の期待には反したものの、最も肝心なエロさというベクトルにおいて、「はじめてのおるすばん」は百戦錬磨のエロゲーマーの皆さんを唸らせる出来栄えだったのです。 その辺りの詳しい内容は、カトゆー家断絶さんのレビューやWhy does my soul feel so bad?さんの1月6日をご覧ください。 とにかく、変人窟さんや吸血殲鬼GF団さんといった名だたるオタクさんたちが、その魔力の前に撃沈しました。 皇帝φ機構さんは1月2日、次のように述べておられます。
そんなこんなで、売り切れ続出の「はじめてのおるすばん」。すでに初期出荷分は店頭から姿を消し、ヤフーオークションでは定価以上の値段が付くケースも。 再販が始まったら、処女専以外のロリ属性の方は、ぜひ試してみられてはいかがでしょうか。 ネットアイドルちゆは処女です。 |
平成14年1月8日 | ガオレンジャー5話分 |
当サイトは、東映スーパー戦隊シリーズ最新作「百獣戦隊ガオレンジャー」を応援しています。 放送開始から11ヶ月。そろそろ次の戦隊に興味が移りそうな時期ですが、ガオレンジャーもまだ最終決戦が控えています。 矢吹ジョーが真っ白に燃え尽きたり、シンジくんが世界の中心でアイを叫んだり。それまで続けてきた物語にどうオトシマエをつけるのかという意味で、最終回は大事です。 戦隊シリーズで印象に残る最終回と言えば…。 「五星戦隊ダイレンジャー」。1度は倒した悪の組織が50年後に復活。すでに老人になった戦隊メンバーに代わってその孫たちが新しいダイレンジャーになり、再び戦いが始まるという幕切れ。 「激走戦隊カーレンジャー」。悪の組織・宇宙の暴走族ボーゾックの構成員たちは無事に更生。焼肉屋になったり、アイドルを目指したり、小学校に入って義務教育をやり直したり…。幹部や怪人たちが新しい道を歩き始めて終わるハッピーエンド。 「太陽戦隊サンバルカン」……については、うどんアタック!(仮称)さんの昨年5月11日に先を越されておりましたので、そちらをご覧ください。 ともあれ、「ガオレンジャー」も間もなく最終決戦。ラスボスとの対決、憎めない悪の幹部の運命、戦隊解散後のメンバーの再就職等々、気になるところです。 しかし、「戦隊基地壊滅」や「メンバー戦死」をすでにやってしまった上に、壊れた基地は1週間で復旧させ、死人はその週の内に生き返らせているガオレンジャー。 最後を締められず、動物型ロボに引っ張られてオモチャが売れただけの戦隊として歴史に名を残さないか心配です。 ともあれ、ここ1ヶ月ほどの放送をざっと振り返り、ラスト5話の放送に備えたいと思います。 第42話「鬼忍者侵略!」。 戦隊の魅力の1つに、女幹部のこっ恥ずかしい衣装があります。ところが、「ガオレンジャー」の女幹部・ツエツエさんは非常に露出度が低く、全国のお父さんをガッカリさせ続けていました。 しかし今回、ついに彼女が網タイツの「くの一姿」を披露。聖なる泉に触れて悩ましく悶える姿(?)のオマケ付きで、お色気満載でした。 ところで、ガオレンジャーの隊員には、メインの戦闘員6名以外に、彼らを後方支援する「巫女」がいます。具体的には、彼女はとても料理が上手で、ガオレンジャーの食事を作ってくれたりします。 そこに目をつけた悪の大幹部・ラセツ様。「ぜひ一度、巫女が作ったお弁当を食べてみたい」と思います。そして、女幹部・ツエツエさんに命がけの作戦を実行させます。 まさかお弁当のためだとは知らないツエツエさん。人類滅亡のための一大プロジェクトを任されたと信じて、半死半生になりながら巫女の誘拐に成功します。 それを追いかけてきたガオレンジャーは、ラセツ様を追い詰めます。しかし、ラセツ様は瀕死のツエツエさんの体を盾にして必殺技を防御、巫女を連れて逃げ去ってしまいます。 そして、お弁当のために使い捨てにされたツエツエさんはあえなく死んでしまいました。 第43話「獅子、灼熱する」 前回、巫女を連れ去られてから何も食べていないガオレンジャー。基地で「ひもじいよー」「ひもじいよー」と嘆いています。…どうやら、巫女に作ってもらう以外にご飯の調達方法を知らない模様です。 そんなこんなで、ガオレンジャーは(主に食欲のため)巫女の奪還に乗り出します。しかし、罠にかかって絶対脱出不可能の異世界に閉じ込められてしまいました。絶体絶命のピンチです。 そうして邪魔者のいなくなった現実世界で、「私に毎日お弁当を作れ」と、ラセツ様は巫女に迫っていました。 ところで、ガオレンジャーが操る巨大ロボは、意思を持った巨大な動物たちが合体した姿です。その動物たちは、ガオレンジャーがいなくても活動できます。 そんなわけで、巫女を助けにさっそうと駆けつける動物たち。巨大ロボのサイズからは豆粒ほどに見えるラセツ様に容赦なく巨大攻撃を仕掛けて追っ払いました。 しかし、巫女は助かってもガオレンジャーは異世界に。途方に暮れる巫女ですが、そこで突然、彼女が作った卵焼きが光り出します。 その卵焼きを食べた巨大動物はパワーアップ。異世界にワープして、ガオレンジャーを救出してくれました(なぜ卵焼きが光ったのか、どうして「脱出不可能」の異世界に行って帰れたのか、一切説明はありません)。 ともあれ、巨大動物と卵焼きがあればガオレンジャーいらない気がしました。 第44話「亀岩、落ちる」 ラセツ様の策略にハマって、今度は変身アイテムを壊されたガオレンジャーの5人。生身で戦わなければならず、大ピンチに陥りました。 その危機に、6人目の戦士・ガオシルバーが駆けつけました。唯一変身できる最後の希望の戦士です。 「ここはひとまず、俺に任せておけ!」。格好よく言い放ち、ラセツ様に斬りかかるガオシルバー。かっこいいです! そして、あっさりひっくり返されて、変身を解かれて、ついでに変身アイテムを落としてしまい、それをラセツ様に踏み壊されて、再変身できなくなってしまいます。 …かっこわる! そうして、生身で戦うハメになったへっぽこ6人組。「心を1つにすれば勝てる」と終戦間際の大日本帝国のような精神論を支えに戦いますが、もちろん勝てるハズがありません。 おまけに、そのままで十分勝てるのに、ラセツ様は巨大化。絶体絶命です。 その危機にガオレッドは、「腹の中に入ったって大暴れしてやる! 食ってみやがれえぇぇぇ!!」と叫びながら特攻します。 最後まで諦めない戦士の描写なのか恐怖で気が狂った男の描写なのか分かりませんが、とにかく全長60m前後の化け物に丸腰で突貫では犬死にあるのみです。 案の定、レッドはラセツ様にパクリと食べられてしまいました。 しかし幸運にも、まだ口の中にあるうちに、駆けつけた巨大動物たちがラセツ様を攻撃。レッドを吐き出させてくれました。 壊された変身アイテムも巨大動物が超能力で直してくれて元通り。ついでに巨大動物が合体したロボで、めでたくラセツ様を瞬殺しました。 やっぱり、巨大動物がいればガオレンジャーいりません。 第45話「闘い終わらず」 年末の大掃除ということで、ガオレンジャーは秘密基地の復旧作業に追われています。 一方、それに参加せず、緑に包まれて1人お昼寝中のガオシルバー。そういう時だけ一匹狼なのもどうかと思います。 その頃、悪の本拠地では、男幹部・ヤバイバさんがたそがれていました。 元々、指導者が「大幹部1名、幹部2名(男女1人ずつ)」の零細組織。女幹部と大幹部を続けて失い、ヤバイバはひとりぼっちになっていたのです。 仲間を失った怒りをガオレンジャーにぶつけようと、ヤバイバの復讐戦が始まります。首尾よく巫女を人質にとり、「俺の言うことを聞け」とガオレンジャーを脅すのです。 ところが、この圧倒的優位な状況から何をするのかと思いきや、ヤバイバさんは巨大ロボを踊らせるように命令します。 ヤバイバ「情熱的に踊れッ!」 困惑しながら、とにかく巨大ロボを踊らせるガオレンジャー。確かに醜態ですが、もっと他の復讐方法がある気がします。 青「うまく踊れてるのかな?」 赤「大丈夫だ! …と思う」 白「そうよ。十分情熱的だわ」 ともあれ、そんなヤバイバさんはガオシルバーに洗面器で殴られて敗北。サービスの入浴シーンを挟んで、次回に続くのでした。 第46話「正月が襲う!」 以前、巫女がさらわれて敵の本拠地に連れて行かれたことがありました。そこで、その時の記憶をたどって、敵本拠地を一気に奇襲・せん滅という作戦を立てるガオレンジャー。 それなら大掃除の前に行っておけという気もしますが、とにかく「つり橋」「硫黄のにおい」といった手がかりをたどりながら、確実に敵本拠地に迫って行きます。 慌てたのは、敵の方です。何人かの幹部を失い、残存戦力は男幹部1名と怪人1名、戦闘員若干名。いま殴り込まれては、手も足も出ません。 そこで、男幹部・ヤバイバは作戦を立てます。怪人がお正月にちなんだお正月対決を挑んでガオレンジャーを足止め、その間に戦闘員が本拠地の周辺一帯を土木工事で荒野に変えて手がかりをなくすのです。 そんな策略があるとも知らず、怪人にお正月勝負を挑まれたガオレンジャー。無視すればいいのに、しっかり挑戦を受けてしまいます。 ところが、羽つき・カルタ・コマ回しと3連敗すると、ガオレッドは「もう我慢ならん!」と逆ギレ。肉弾戦に切り替えて、怪人をブチ殺しました。 ともあれ、そんなお正月勝負の間に、ヤバイバは作業を完遂。本拠地の周囲は地平線まで見渡す限り何にもない荒野になってしまい、ガオレンジャーは手がかりを失って途方に暮れるだけ。 奇襲作戦は失敗。つくづく使えない連中だという感じが強調されたところで、次回に続くのでした。 さて。 第51話で最後なので、残る放送は5回。第47話で最後の怪人と対決し、48〜51話まで4週にわたって最終決戦が繰り広げられると思います。 ちなみに、これまで倒された歴代の幹部は目の化け物と耳の化け物と口の化け物。この3名が復活・合体して巨大な顔の化け物になる展開が予想されますが、まさかそれがラスボスという安直な方法は採らないと信じたいところです。 ネットアイドルちゆはガオレンジャーを応援しています。 |
平成14年1月9日 | 今年もホークスに身売り話 | |||
何を今さらという感じですが、「ダイエーが危ないよ」という話がまた浮上しています。 朝日新聞にも、「過剰債務企業の『象徴』となっている大手スーパー、ダイエーの経営問題が山場を迎えている」と報じられました。 当「ちゆニュース」でも、何度かダイエー危ない話を取り上げさせて頂いたことがあります。 …と思って昨年2月22日のニュースを読み返してみたところ、その時点で「2兆4000億円の負債」とありました。現在の負債は2兆3000億円ですから、1年間で1000億円も負債が減っています。 この調子であと23年ほど頑張れば負債ゼロですね。…などと素人的に楽観してみたのですが、実際には「ダイエーの経営環境が予想以上に厳しいという認識が、ここにきて急速に強まっている」とのこと。 そうして、三和・東海などの銀行が出張ってくる方向で話が進められる中、毎度おなじみの球団身売り話が浮上しました。 しかし本日、ダイエーの高木社長が記者会見を行ない、球団や球場の売却は考えていないことを改めて強調されました。 …ちなみに、昨年3月13日にも同じ社長が同じことを述べる同じような記者会見があり、朝日新聞に「ホークス・球場、窮状でも離さない」とダジャレで報じられていました。 これも毎年恒例の行事になりそうな勢いですが、来年もダイエーが存在している保証はありません。 ともあれ、ダイエーの現場は頑張っています。年末商戦でも、厳しい状況下でほぼ目標通りの売り上げを達成しました。 また、5月9日のニュースで紹介させて頂いた「スマイルダイエー」も根気強く継続。神さま気取りの「お客様」からの苦情に対して、いちいち誠心誠意対応しておられます。 先日も、店内に次のような掲示がありました。
豆もやしが古かったことが、よほど腹に据えかねたようです。その気持ちも分からなくはありませんが、ダイエー側の返答は…。
なんと、オバサンは賞味期限と製造日を勘違いして逆ギレしていただけでした。しかし、それさえも分かりにくかったのは店側の責任として対応するダイエー。 さらに、「赤ちゃんルームのゴミ箱の匂いがひどい」という苦情にも、こう答えます。 そんなこんなで非常に頑張っているダイエーを、ネットアイドルちゆは応援しています。 |
平成14年1月10日 | 鋼鉄天使くるみ、実写化 | ||||
「D4プリンセス」というテレビアニメがありました。 内容は、頭と腕に巨大ドリルを装備した13歳のお姫様がバトルする、お気楽ドタバタもの。 特に話題となったのは、イロモノ声優2人組が偏差値低そうなアッパーテンションで歌い上げる主題歌の、聞くけば聞くほど馬鹿になりそうな歌詞でした。
…「寒い」とか「痛い」とか言われるとハイそれまでよですが、このノリが感性的にフィットした方々の間で大受け。 便乗商法(?)のエロゲー「ドリル少女スパイラルなみ」が発売されるなど、局所的にぷちドリルブームが巻き起こりました。 さて。そんな「D4プリンセス」の放送が終わった後、同じ枠で始まった後継のオタクさん狙い撃ち美少女アニメ、それが「鋼鉄天使くるみ」でした。 主人公は、ショタ顔の可愛らしい少年・仲人くん。「少しおとなしくて弱っちょろいけど芯は真っ直ぐで…」という感じの、どこにでもいる立派なギャルゲーの主人公です。 ヒロインは、「鋼鉄天使」と呼ばれる戦闘用アンドロイド・くるみちゃん。アラレちゃん並みの怪力の持ち主で、童顔でタレ目でポニーテールで巨乳。衣装はアンミラとメイドを足して2で割った感じです。 他にも、くるみちゃんに惚れているレズッ子鋼鉄天使と、仲人くんに惚れているパツキン鋼鉄天使が登場。舞台は大正時代ということで、心なしか「サクラ大戦」も混ざっています。 個人的には最後までバカアニメを貫いた方が良かった気がしますが、終盤はシリアスに戦っていました。 最終回は、くるみちゃんと仲人くんがチューするとなんだか不思議なパワーで奇跡が起こって万事うまくいったという展開。 主役カップルのキスから発散される「愛のウェーブ」でラスボスを改心させて終わった「愛天使伝説ウェディングピーチ」、主役カップルのセックスが弥勒の結合パワーとなって怪物を滅ぼした「妖獣教室」を思い出します。 そんな最終回から1年後、新作「鋼鉄天使くるみ2式」の放送が開始されました。 前作では「仮面ライダークウガ」の荒川稔久先生が脚本を担当しておられましたが、「2式」からはみずから手がけたアニメのノベライズをポルノ小説にしてしまう「無限のリヴァイアス」の黒田洋介先生にバトンタッチ。ファンを不安にさせました。 「2式」は、前作の設定・キャラクターを流用しながらも、パラレルワールドとして展開します。 メインキャラクターの鋼鉄天使3人は変わりませんが、主人公はショタ少年から内気な眼鏡っ娘にメタモルフォーゼ。さらに、その眼鏡っ娘にベタ惚れのレズお嬢様まで登場し、あざとくマニア受けを狙います。 メインキャラに男性はおらず、物語は女学生5人のほのぼのレズ話に終始。デ・ジ・キャラットの「にょ」に対抗して「はにはに」を流行らせようと目論んでいたようですが、あまり流行りませんでした。 一方、「2式」と同時に発表されたもう1つのシリーズが「鋼鉄天使くるみ零」。こちらはテレビではなく、販売用のビデオオリジナル作品です。 鋼鉄天使ではない「普通の人間」のくるみちゃんが登場し、他の作品のようなドタバタではない真面目なお話を…というか黒田脚本でした。 そんなこんなで、ドリルのような一発ネタかと思いきや、しつこく延々と引っ張られ続ける鋼鉄天使シリーズ。 その最新作は「鋼鉄天使くるみpure」。なんと、アニメではなく実写です。 しかし、スイカと天ぷら以上に食い合わせが悪いアニメと実写。 お約束と記号によって脳内にイメージされる理想のアニメ美少女に比べると、どうしても実在の女性は見劣りしてしまうのです。 その辺りは、「ときめきメモリアル」実写版に関して、がっぷ獅子丸先生が鋭く喝破しておられます。 「僕たち、実際の女の子を想像して擬似恋愛をしたいんじゃなくて二次元の女の子との恋愛をするために遊んでるんだもーん。馬鹿だなあ、ときメモの映画なんか観に行く訳ないじゃないか」(「悪趣味ゲーム紀行」92頁)。 なお、2次元の実写化で比較的成功するのは人気エロゲーの実写版です。 いくら2次元に萌え狂っていても、男の人の性欲は己の3次元の肉体に起因します。ですから、2次元と3次元の狭間・コスプレ時空に迷い込む人が出たり、2次元寄り実写エロの需要は見込めるわけです。 ともあれ、実写版「鋼鉄天使くるみ」の公式ホームページを見てみましょう。 気になる「鋼鉄天使」3人のキャストは、全員中学生。先の考察から、実写で純粋な萌えを追求しても確実にコケるので、期待されるのはズバリエロ要素です。 その点、「中学生」は2次元寄り実写エロの要素としては成功のようで、ネットでも、「妙に興奮する」「思ったよりエッチくさい」「触りてぇ!」「エプロンめくりてぇ!」等の感想が出ています。 放送でも、アンミラメイドファッションに身を包んだ中学生の乳揺れ・入浴・着替え・ハミ乳などを押さえれば興奮して擦り寄ってくる方々が大勢いると思いますが…。 ヌードデッサンでヌードにならない「エスパー魔美」実写版の例もありますし、前途は多難です。 ところで、ストーリーはどうなるのでしょうか。戦車を放り投げたりするアニメ版を実写で再現するのは予算的にも厳しいらしく、他の作品とはパラレルワールドになる模様。 公式ホームページによると、今回の「鋼鉄天使」は次のような設定だそうです。
看護ロイドって…。月並みな感想で恐縮ですが、やはり陵辱福祉アドベンチャーゲーム「奴隷介護」を連想してしまいます。
ショタ少年、ロリ眼鏡っ娘と変遷を遂げてきた仲人くんですが、ついにひきこもりになってしまいました。もう、どこに出しても恥ずかしくない立派なエロゲーの主人公です。
はいはい、とっても新感覚なSFラブコメディですね。…でも、みんなが期待しているのはピュアではなくエロです。 ちなみに、脚本は初代に回帰して「仮面ライダークウガ」の荒川稔久先生が担当。 …今回に限っては、本能で叩きつけるエロ描写&イカれたストーリーに定評のある黒田先生に突き抜けて頂いた方が良かったかも知れません。もしもホモネタなら断然、荒川先生なのですが。 ネットアイドルちゆは「鋼鉄天使くるみ」を応援しています。 |
平成14年1月11日 | 出生率さらに低下 | |
ずいぶん前から、少子化が問題視されています。 人口問題研究所の推計によると、2100年の日本は人口6700万人。そのうち1900万人が65歳以上になるそうです。 もっとも、いま生きている人間は全員その頃には死に絶えていますし、あまり関係ありませんけれど。 さて。 これまで、子供が減る主な原因は「結婚しない人の増加」と「結婚する年齢の上昇」でした。ところが最近は、さらに「結婚しても子供を作らない人の増加」があるそうです。 どうして、そんな人が増えてしまったのでしょうか。その理由の1つに、リストラや失業率の増加など、将来の収入への不安があると思います。 子供を1匹育てるのに、2000万円かかると言われています。 日本生命ホームページの試算コーナーによると、幼稚園から大学までの教育費だけでも727万円。手堅く国公立にこだわるなら598万円で済みますが、私立エスカレーター式で一直線だと1444万円に跳ね上がります。 また、子供の結婚式に一生に一度の夢を見させてあげたいと思うなら、300万円は援助しなければなりません(三和銀行調べ)。 不幸にして先立たれると、お葬式費用は簡素に行っても200万円、盛大に見送ってあげると600万円かかるそうです(東京都生活文化局価格流通部価格調査課調べ)。 そうしてお金を費やしても、途中でグレたり、オタクになってしまったり、大学卒業後もパラサイト・シングルされたり…。 30近くになってバイトにも行かず毎日食っちゃ寝で、「俺はクリエイターになるんだ」と言いながら、やることは気が向いたときにギャルゲーの絵を模写するだけの廃人に育つケースもあります。
老後の世話を期待して打算で子供を産んだところで、老人ホームに放り込まれてそれっきりにされたり。 育て方を間違えると、知らない間に自室に幼女を監禁していたりしますし、親の責任も重大です。 そんなこんなを想像すると、子供を作らない人が増えるのも分からなくはありません。 ただ、個々人としては「人生それぞれ」ということで良いのですが、社会全体を考えると少子高齢化の傾向は問題です。 …と、この後マジメな文章を続けようと思ったのですが、うば捨てとか穴あきコンドームとかとりあえずサイヤ人に焼き払ってもらうとか、ロクなことが浮かばなかったのでやめておきます。 ネットアイドルちゆは明るい家族計画、気持ちのいい子作りを応援しています。 |
平成14年1月12日 | もうすぐ仮面ライダー龍騎 |
近所の駄菓子屋さんに行くと、昨日まで450円で売られていた「ガオレンジャーお面」が350円に値下げされていました。 戦隊ものは1年周期で新シリーズが始まるので、そろそろ在庫処分の季節です。 さて。その戦隊よりも歴史の長い特撮番組「仮面ライダー」。 昭和63年から放送された「仮面ライダーBLACK RX」の続編の話が宮崎勤事件の影響で流れてしまい、それ以来テレビ新作がありませんでした。 しかし、ようやく平成12年に「仮面ライダークウガ」が登場。さらに翌年の「仮面ライダーアギト」の好調を受けて、2月3日から3作目の平成ライダーが始まります。 その名は、「仮面ライダー龍騎」。 新ライダーの勇姿は公式ホームページ(建設中)で確認できます。 龍騎の第一印象は、ダイエットに成功したビッグ・ザ・武道。なんとなくヒゲを生やしたガンダムを連想させられますが、わりとすぐに見慣れました。 もう1人のライダーは、仮面ライダーナイト。巨大なコウモリを背負い、ロビンマスクとバットマンを足して2で割ったような感じです。 ところで、11回に渡るテレビシリーズなど30年の歴史を持ちながら、これまで登場したライダーは約20名。 歴代戦隊のメンバーが25年で100人を超えることを考えると、仮面ライダーは孤独なヒーローです。 ところが、「仮面ライダー龍騎」では、龍騎とナイトを含めて総勢13名のライダーたちが登場。「歴代ライダー大集合イベント」を催すと、参列ライダーの3分の1が龍騎関係者になってしまいます。 それだけの人数が全員野郎だというのは濃厚すぎなので、初の女性ライダー登場も噂されます。一部で「役者は13人全員ジャニーズJr.」といった怪情報も流れていますが…。 そういえば、仲間のセーラー戦士が13人くらいいた「セーラースターズ」の最終決戦でも、半分以上は見せ場もなく適当な扱いで犬死にさせられました。 その辺が心配ですが、とりあえず13人ライダーキックに期待したいところです。 なお、平成ライダー「クウガ」「アギト」では、「仮面ライダー」というのは番組名だけで、劇中では「仮面ライダー」と呼ばれませんでした。 ところが「龍騎」では、はっきりと劇中に「仮面ライダー」という単語が出てくるようです。 初代「仮面ライダー」は、悪の組織によって醜いバッタ人間に改造された男の物語でした。そんなヒーローの孤独・悲哀こそ、仮面ライダーの本質だと考える人も大勢います。 しかし、「北斗の拳」の再放送で「片足」という言葉が「ピー」で消される現在、「改造人間」の描写自体が厳しいところです。 そんなわけで、単なる強化スーツに過ぎない仮面ライダーG3を筆頭に、平成ライダーは異質と見なされることがあります。 「仮面ライダー」という言葉が劇中に登場しないのは、そういう反感への抑止力にもなっていました。それだけに、龍騎が「仮面ライダー」と呼ばれる点は注目されます。 さて。その他の「龍騎」の注目点は、カードで戦うことです。ライダー全員、各自のカードデッキを持っています。 今ごろ「遊戯王」の便乗というのもどうかと思いますが、「アギト」が「ガオレンジャー」に視聴率で勝ちながらオモチャの売り上げで負けた反省でしょうか。 あと、「龍騎」はCGの多用がウリとのこと。 その辺りも、CGで描かれる動物ロボのオモチャをたくさん売った「ガオレンジャー」を意識しているのかも知れません。もっとも、「ガオレンジャー」は「CGだから」というより「動物だから」売れたのだと思いますが。 ともあれ、現在放送中の「仮面ライダーアギト」はラスト5話でガタガタ。残る最終回もかなりアレなコトになると思われる今日この頃。 ネットアイドルちゆは「仮面ライダー龍騎」を応援しています。 |
平成14年1月13日 | ガオレンジャー最後の怪人 |
昨年の戦隊「未来戦隊タイムレンジャー」は、敵役を“金と情で結ばれたファミリー”として描き、世界征服命の秘密結社とは一味違った雰囲気で面白かったです。 今年の戦隊「百獣戦隊ガオレンジャー」の敵は、“心を持たず、本能のままに人間を襲う化け物”という設定でした。しかし、そんな怪人たちも回を追うごとに俗物化していきます。 特に、女幹部・ツエツエ&男幹部・ヤバイバは、一途に上司のために働きながら報われない中間管理職の悲哀をかもし出しつつ、中間管理職同士で絆を深めていきました。 しかし、そんなツエツエも第42話で死亡。悪の幹部はヤバイバ1人だけになってしまいました。 そんな状況で、今週のガオレンジャーは第47話「蒸気機関、爆走!」です。 前回の戦い以来、街に怪人が現われなくなりました。「きっと、ほとんどの怪人を倒してしまったに違いない」。能天気なガオレンジャーは、そう考えます。 黒「ネバギバの精神で戦ってきた成果が、ようやく現われてきたってコトだよな」 黄「後は残ったヤバイバさえ倒せば、パーフェクト勝利だ」 そうして独特の言語感覚で会話をしているところに、突如ガオゴッド様が登場します。 コイツは1000年も前に、強くもない敵に負けて死んだ役立たず。そのくせ、頭悪いのに現代の戦いに口を出して来る困った「神様」です。 テレビの環境問題特集に影響されて「人間は地球の害だ」と思い込み、巨大ロボを使用禁止にした上、後で間違えに気がつくと「成長したな。実はお前たちに試練を与えていたのだ」とゴマかした前科もあります。 そんなガオゴッド様、最近は絶体絶命のピンチにも助けに来ない分際で、平和な時だけノコノコと出てきたかと思ったら、「次に現われるのは最強最後の怪人だ」とだけ伝えて帰ってしまいました。 黒「そいつを倒せば」 青「俺たちの勝利」 白「ヤバイバは問題外だもんね」 一方、問題外あつかいのヤバイバさん。死んだツエツエさんから霊界通信を受けていました。 なんでも、彼女は現在鬼地獄に堕ちていますが、霊界に釣り糸を垂らせば、蜘蛛の糸の要領で地獄から這い上がって来られるそうです。 それを聞いて、喜んで釣り道具一式を買いに行くヤバイバ。 着ぐるみスタイルのまま品定めを済ませると、怪人らしく盗むわけでもなく、律儀にレジに持って行って清算します。 ヤバイバ「えっと、28013円ですね。消費税込みで計算しましたから」 …しかも、電卓持参で値段を自分で計算します。 ヤバイバ「30000円ね。あ、あと13円あるから、ちょっと待っててね」 …おまけに、お釣りが少なくなるように小銭を取り出します。その上、お財布はサザエさんが使っていそうな赤いガマ口です。 そうして道具を揃えましたが、それだけではツエツエを釣り上げるのは不可能。ガオレンジャーの必殺技のエネルギーが必要なのだそうです。 そのエネルギー採取のため、ガオレンジャーのところに向かうヤバイバ。すると、彼らは今週の怪人・蒸気機関オルグと交戦中でした。 さすがに「最強最後の怪人」だけあって、その戦闘力はガオレンジャーを圧倒しています。見る見る押されていき、ガオレンジャーは必殺技を出すヒマもなく敗れ去りそうな雰囲気に。 ヤバイバ「もしかして、勝てるかも。しかし、蒸気機関オルグに勝たれちゃうと、ツエツエの復活が。…ボクちん、どうしたらいいんだ?」 葛藤するヤバイバ。 ヤバイバ「このままガオレンジャーが倒れてくれたら、それはそれでいいんだが。…しかし、今の俺には、やらねばならん事があるッ!」 この瞬間、今週の主役はヤバイバに決定しました。雄たけびをあげながら、戦闘に割って入ります。 白「まずいぞ、奴1人すら苦戦しているのに」 青「いくら弱いとはいえ、今ヤバイバに参戦されたら…」 ところが、ヤバイバは不意をついて蒸気機関オルグに斬りつけます。そして、ガッチリと押さえつけて…。 ヤバイバ「今だ、ガオレンジャー! トドメを!!」 戦隊を倒すよりも、たった1人の仲間のことを優先させるヤバイバ。今週どころか、ガオレンジャー全体を通しても真の主役みたいです。 赤「何だって?」 白「血迷ったの、ヤバイバ!?」 黄「アンビリーバブルだぜ!」 困惑するガオレンジャー陣営ですが、「せっかくだから」と必殺技を発動。あわれ犠牲にされた蒸気機関オルグは瞬殺されてしまいました。 その余波を受けてボロボロになりながら、ヤバイバは必殺技のエネルギーをゲットします。 ヤバイバ「へへ…。やったぜ」 死んだ蒸気機関オルグは、お約束で巨大化・復活。さっそく巨大ロボの出撃です。 しかし、この強敵に対しても最新・最強のロボではなく、わざわざ型落ちの貧弱ロボを出すガオレンジャー。そこまでしてオモチャを売りたいのでしょうか。 そうして無意味に弱い形態で戦った結果、余計なダメージを受けてしまい、最強形態への移行も不可能に。完全な作戦ミスです。 まあ、脳みそが足りない分は力技で無理矢理フォローして、どうにか逆転勝利しましたけれど。 …脇役のことはさて置いて、主役のヤバイバに話を戻します。こちらは、必殺技のエネルギーと28013円で買った釣り道具を使い、見事にツエツエさんを地獄から釣り上げていました。 ヤバイバ「ツエツエっ」 ツエツエ「ヤバイバっ」 ヤバイバ「会いたかったぜぇ〜」 ツエツエ「やっぱり、2人一緒がいいわね」 ヤバイバ「ヤバツエコンビの復活だ〜っ!」 抱き合って再会を喜び合う2人。以前、青・黒・黄・白が死んだ時のあまりにも適当な殺し方と投げやりな生き返らせ方に比べて、実に感動的な場面です。 ネットアイドルちゆはヤバツエコンビを応援しています。 |
平成14年1月15日 | 地震に弱い都道府県 |
先日、高齢者率・病院数・軟弱地盤の比率などから計算された、地震に弱い都道府県ランキングが発表されました。 1位はもちろん東京都。以下、大阪、神奈川と、やはり人口の多い土地が並びます。 一方、地震に強いのは高知、島根、宮崎、大分、鹿児島など。基本的に地方ほど安心みたいです。 ところで、ステキな霊能力者さんの予言などのイメージもあって、「未来の大地震」は「宇宙人の侵略」と同種のイメージを持たれたりします。 しかし、2002年になっても降って来ない恐怖の大王と違い、地震はいずれ確実に起こります。 地震の仕組みは、次のような感じだそうです。 (1)地球の地面は、いくつかのブロックに分かれています (2)各ブロックが、バラバラの方向にゆっくり移動します (3)ブロックの境界は、地面のおしくらまんじゅうに (4)負けた方が吹っ飛ばされて、その上がグラグラ 日本はその境界の真上に乗っているので地震が多いそうですが、特に、東海の辺りで行われている おしくらまんじゅう はもうすぐ決着がつくとのこと。 早ければ今年か来年、遅くとも平成22年には、東海地方で大きな地震があるそうです。 そこ以外に住んでおられる方も、天災は忘れた頃にやって来ますので、家具の固定など気を付けてくださいね。 エロ同人誌の山に潰されて圧死とか、本人は本望かも知れませんが残された家族が恥ずかし過ぎます。 そういえば、日○大聖人の世○会も、東海地震について述べていました。 「東海大地震が2005年までに発生することは間違いない! それは国家破産と同時に起こり、しかも隣国からの侵攻と重なって日本国は亡びる! 平和ボケした日本国民が認めたくなくても、亡国の歯車は回っているのだ!」(会報より) ネットアイドルちゆは、色々と恐いのでノーコメントです。 |
平成14年1月18日 | バンチ、池沢&にわの打ち切り | ||
「週刊少年ジャンプ」元編集長が作った雑誌、「コミックバンチ」。 その新年号の表紙は、連載漫画の主人公がガッツポーズで全員集合という、80年代の「少年ジャンプ」そのままのノリでした。 しかし、笑顔で右手を突き上げている主人公のうち、2人は次号で打ち切られる運命だったのです。
そんなわけで、2つの連載が打ち切られました。 にわのまこと先生の「ターキージャンキー」 池沢さとし先生の「痛快!!マイホーム」 「痛快!!マイホーム」に関しては、連載開始時にちゆニュースでもご紹介しました。あらぬ方向性で異次元の面白さをかもし出しており、ちゆも毎週楽しみにしていたので残念です。 韓国漫画を除けば初の打ち切り、加えて巨匠でも容赦なく切り捨てたということで、いよいよ「ジャンプ」らしくなってきました。 日経B20の記事によると、「バンチ」は創刊号で70万部を超えたものの、現在は40万部前後で安定。 編集サイドでは、伸び悩む原因を連載作品の固定によるマンネリ化と見ているそうです。 そこで年末、2つの新連載を開始。入れかわりに「読者投票で人気の低い2作品を打ち切ることにした」とのこと。 つまり、「痛快!!マイホーム」などは、作者の都合や新しい企画のためではなく、純粋なアンケートの不人気による打ち切りだったようです。 ついでに、以前から述べていた「10週で打ち切ったりせず、最低でも半年は連載させる」という方針も変更。今後は最短4ヶ月で切ることになったそうです。 この調子でジャンプ化が進めば、「バンチ」で10週打ち切りが見られる日も遠くないかも知れません。 さて。 現在の「バンチ」で注目の漫画と聞かれれば、「男たちの好日」を挙げたいと思います。またの名を「かじめ焼き」と呼ばれる、バンチ屈指の超ド級漫画です。 以下、ご存知ない方のために、延々と「男たちの好日」について紹介させて頂きます。 ネタバレ多数で画像も多いため、別ページに分けてみました。こんな文章ではなくちゃんと漫画で「かじめ焼き」を初体験したいという方は、読まれないようお願いします。 続き(ネタバレOKの方だけ) ネットアイドルちゆは「屈辱er大河原上」も応援しています。 |
平成14年1月20日 | ガオレンジャー最終決戦・その1 |
今回の「百獣戦隊ガオレンジャー」は第48話「奴らが蘇る」でした。 先週、ガオレンジャーは最後の怪人を倒してしまいました。残る敵は、弱っちい悪の幹部・ヤバイバだけです。 黄「あとは、ヤバイバひとり倒せば終わりってことか」 白「楽勝っ♪」 ヤバイバを完全にナメ切ったガオレンジャーは、すでに勝った気マンマン。秘密基地で、盛大な勝利の前祝いパーティーを始めます。 その大人気ないハシャギぶりは、普通ではありません。基地中にパーティー用の飾り付けをして、シルバーは鼻とヒゲがついたメガネを装着。ブルーも変な尻尾をつけていますし、ブラックに至ってはチョンマゲのヅラです。 そして、メンバーたちは指ずもうで盛り上がります。しかも、人差し指を使うズルで勝って大喜びのブラック。 さらにカラオケを歌い狂い、全員そろって記念撮影。疲れたら、みんなで一列に並んで座り込んで、しゃぼん玉を飛ばします。 …祝うならヤバイバを殺してからにして欲しいと思いますが、彼らのバカ騒ぎにも、それなりの理由がありました。 敵を全滅させれば、ガオレンジャーは解散です。刻々と迫る別れの悲しさを忘れるため、そして最後の思い出作りのために、彼らは羞恥心も捨てて遊び狂っていたのです。 そんなわけで、たまに出現する敵を倒す以外は3食昼寝付きの優雅なガオライフも、間もなく終わり。 特に、ガオレンジャーになる前はフリーターだったブルーは自動的に無職が決定していますので、今後を心配して、公園で就職情報誌を読みふけっています。 青「やっぱりないよな〜。週休5日で年収4500万円なんて仕事」 黒「ま・か・せ・な・さ・い! 今の仕事が終わったら、自分はチャンコ屋を開く。君はその店の店長だ」 青「店長? …じゃあ、社長ー!」 そして熱い抱擁を交わし、ジャングルジムのてっぺんから絶叫する2人。 黒「店長、天下とるぞ! 天下〜〜〜!!」 青「天下〜〜〜! 天下〜〜〜!」 2人「アハハハハハハ!!」 しばらくすると、我に返ってブランコをこぎながら落ち込む2人。 青「……店を開くって、大変だよね……」 黒「……そうかも知れないな……」 一方、ガオシルバーが大自然の中でボーッとしていると、突然ホワイトがじゃれついてきました。 白「シールバ♪ ねぇ、戦いが終わったらどうするの?」 銀「…とりあえず1人身で気楽だし、パーッと旅にでも出るか。日本全国温泉めぐり。おいしいもの食べ歩きってのも悪くないな」 …さすが平安時代から現代に蘇った男だけあって、ジジくささ全開です。放浪と言えば聞こえはいいですが、むしろ単なる浮浪者になりそうな気がします。 白「1人で旅行なんて、つまんないよ。私も一緒に行っちゃおうかな〜?」 銀「えええっ?」 白「あっ♪ ねぇ、何赤くなってるの?」 銀「あ、赤くなどなっていない!」 …何をイチャついてますかコイツらは。 ひたすら八方美人を続けてきたホワイトですが、ここにきてターゲットをシルバーに定めたらしく、口説きにかかっています。 しかし、ルックスは良くても、彼は世間知らずの平安人。ガオレンジャーで最も甲斐性という言葉から遠い男です。 収入や将来性を考えると、元力士の花屋(黒)や19歳フリーター(青)に輪をかけてデンジャラスな存在だと言えるでしょう。…ちゆだったらイヤです。 そんなこんなで、すっかり戦いを終えた気になって現実社会での身の降り方に頭を悩ませるガオレンジャー。ヤバイバのことなどアウトオブ眼中です。 そこに、怪人出現の情報が入りました。 赤「よし、行こうぜ」 黄「ああ、ラストバトル…だな」 黒「これに勝って社長だぜ!」 ところが、駆けつけたガオレンジャーを待ち構えていたのは、ヤバイバと女幹部、そして敵の大幹部3人組でした。 ガオレンジャーが能天気している間に、これまで1年間かけて倒してきたハズの敵が復活していたのです。 そして、3人の大幹部の攻撃。ガオレンジャーの必殺技「破邪百獣剣」を真似た、悪の必殺技「修羅百鬼剣」が飛び出します。 その圧倒的な破壊力に、ガオレンジャーは一撃でボロボロに。命からがら逃げ出したものの、ほぼ全員が瀕死の重傷を負っていました。 段違いの戦闘能力を持つ3人の大幹部に、ガオレンジャーはどう立ち向かえばいいのでしょうか…。次回に続きます。 |
平成14年1月22日 | サンデーで将棋漫画がスタート | ||||||
「ジャンプ」が碁を題材にした漫画「ヒカルの碁」で一発当てて、「マガジン」も麻雀漫画(?)「勝負師伝説哲也」で商業的に成功。 それを踏まえたのか、先日、「サンデー」が将棋漫画「365歩のユウキ!」の連載を始めました。 作者は西条真二先生。 破天荒極悪巨乳料理漫画「鉄鍋のジャン!」の作者として、「覚悟のススメ」「グラップラー刃牙」「バロン・ゴング・バトル」など漢気あふれ過ぎていた頃の「チャンピオン」誌面を余計に濃ゆくしていた方です。 しかし、5年間続けた「鉄鍋のジャン!」を打ち切りっぽく終了させた後は、「サンデー」に引き抜かれて大工漫画を連載。 他に「コミックガッタ」に巨乳漫画を描いたり、「ヤングアニマル」でエロ漫画を集中連載したりしています。 それでは、西条先生の代表作「鉄鍋のジャン!」について、ご紹介したいと思います。 内容は、下手に文章で紹介するよりも実際の絵を見て頂く方が早いでしょう。
基本的には、メチャクチャ性格の悪い主人公が、トンデモ料理対決を勝ち抜いていく物語。 勝つために手段を選ばず、時には料理に毒を入れて審査員を痺れさせたり…。その歪んだ性格は最後まで改心されませんでした。 「性格の悪い主人公」は、下手にやると読者に嫌われて速攻打ち切られる諸刃の剣。 しかし、この漫画は迫力だけで強引に読者を惹きつけることに成功して、怪作に仕上がっています。
「見せてやるぜ、このオレ様のスタミナ料理!!!」などと口走りながら、手にはチェーンソー。そして、「カカカカカカカカカカ」の哄笑。擬音はガリュンガリュン。 これが特に奇抜な場面というわけでもなく、ジャンの料理は毎回こんな感じです。 …そんな西条先生ですから、「サンデー」の将棋漫画もこの路線で、チェーンソー片手に将棋して欲しいところ。 しかし、実際の連載を見ると、なんだか「サンデー」っぽい(?)少しほのぼのとしたタッチ。 面影はありますが、「鉄鍋のジャン!」の時の読者を妊娠させてしまいそうな雄度はなく、どちらかというとコジャレ系漫研イラストに近づいています。 そして、主人公の性格も内向的で、ショタ狙いすら感じさせます。イジメられっ子が逃げグセを直すために武闘集団の将棋部に入部という展開は、ちょっとアレですが。
何より、「鉄鍋のジャン!」であれほど巨乳にこだわった西条先生のヒロインが、ツルペタっ娘。 あの胸にスイカを入れているとしか思えない爆乳描写は何処へ行ったのでしょうか。 しかし、先生はこうコメントされています。 「今回は将棋まんがです。盤上に咲くアツくもくるおしい男花――濃ゆくて奥が深い将棋の世界でオイらが描きたかったものをメいっぱい出したいと思ってますッッ」。 …そう、かつて西原青一名義でロリ系エロ漫画を描いていた西条先生。実は、昔の絵柄に戻しただけ。 あれほど巨乳で名を売りながら、本人が真にリビドーを爆発させる対象はツルペタだったのです。 ちなみに、西原先生のエロ漫画はジャンのように性格の腐れたキャラクターが料理なんかせずにエロ方向に走ってしまった鬼畜系。 ほとんどがレイプもので、なんか男の人が腕を切り落とされたり、目玉をえぐられたりしているのもありました。 ともあれ、将棋漫画の方は連載開始数話で「高速将棋」「真空アタック」「詰め将棋で流血」など、西条節が展開。 でも、欲を言えばまた「鉄鍋のジャン!」が読みたいです。 先生が「チャンピオン」に復帰して、最近の萌え美少女路線で獲得した読者が全部逃げ出すくらいの弾けた漫画を描いてくれることはないのでしょうか…。 ネットアイドルちゆは西条真二先生を応援しています。 |
平成14年1月27日 | ガオレンジャー最終決戦・その2 |
先週の放送で、倒したハズの敵の大幹部3人が復活。ガオレンジャーはコテンパンに叩きのめされしまいました。 それを受けて、今回の「百獣戦隊ガオレンジャー」は第49話「鬼洞窟、閉じる」でした。 全員ボロボロになって、半裸に包帯グルグルで「あぁ〜」「うぅ〜」と悶えているガオレンジャー。ここでの見所は、レッドのわき毛やブルーの乳首、イエローのわき毛でしょうか。 ただし、紅一点のホワイトだけはしっかりパジャマを着込んで寝ています。 そんな中、比較的軽症だったレッド。「リーダーとして責任を感じる」とか言って1人で出撃しますが、案の定6人がかかりでも完敗した大幹部3人にボコられます。 傷を治してから全員で行けばいいのに、どうしてわざわざ各個撃破の対象になりに行くのか、さっぱり分かりません。 そんなレッドを追って、仲間たちも出撃。 足を引きずっていたり、腕が垂れたままだったり、杖をついて歩くのがやっとだったりですが、とにかく崖から突き落とされて瀕死のレッドと合流。再び友情を誓い合うのでした。 そこに現われるガオゴッド様。元はと言えば、この自称・神様が「もう新しい敵は出ない」とウソこいたため、油断していたガオレンジャーが大幹部3人にボロ負けたのですが…。 「ごめんね、ボクの読みが甘かった」。サラリと「ごめんね」の一言で流します。 ともあれ、メンバーが手分けして3つの結界を破り、そのスキにガオゴッド様が敵の本拠地に直接乗り込む作戦に。 …そこで急に元気になるガオレンジャー。先ほどまでの満身創痍ぶりが仮病だったかのように、快調な動きで結界に走ります。 さて、先週何の脈絡もなく突然デキてしまった急造カップル・ホワイト&シルバーは、1つ目の結界に。 しかし、そこには大幹部の1人・巨大な鼻の怪人が待ち受けていました。2対1でも歯が立ちません。 銀「やはり…俺たちでは、かなわないのか」 白「なに言ってるのよ! 戦いが終わったら、いっしょに旅行するって約束でしょ?」 銀「ああ。行き先はどこにするか、決めておけッ!」 そう言って突然強くなったシルバーが敵を押さえている間に、ホワイトが1つ目の結界を破壊しました。 一方、戦いが終わったら2人でチャンコ屋を開くと誓ったブラック&ブルーコンビ。 彼らの前には、大幹部の巨大な口の怪人が。これまでネバーギブアップの精神で戦ってきたブラックも、その強さの前に屈します。 黒「ギブアッ…プ」 青「…社長! 起きろ、社長!」 黒「社長?」 青「ああ! こんなところで倒れてるようじゃ、不況の波は乗り切れないぜ」 黒「やぁっぱり、ネバギバだ!」 そうして突然強くなったブラックが敵を押さえている間に、ブルーが2つ目の結界を破壊しました。 最後に、あぶれた者どうしが適当に組まされたレッド&イエローペア。大幹部の巨大な目の怪人と戦います。 特にこれといったエピソードもなく、イエローが敵を押さえている間に、レッドが3つ目の結界を破壊しました。 そのスキに、ガオゴッド様が敵の本拠地に突入。「怪人のパワーの源」をふさいでしまいます。 そして、残った大幹部3人と、ガオレンジャー6人の最後の対決。必殺技の撃ち合いの末、大幹部3人はドロドロに溶けてしまいました。 今度こそ完全勝利のハズ…。喜ぶガオレンジャーですが、そこに現われた女幹部が呪文を唱えると、死んだ大幹部3人は合体して復活。 …それぞれ目・鼻・口をモチーフにした3人の合体ですから、てっきり巨大な顔の怪人になるのかと思いきや、完成した怪人は全く関係ないデザインでした。 ともあれ、コイツが「ドラクエ2」のシドーにあたる真のラスボスだというところで、次回に続きます。 |
平成14年1月31日 | 「精神分裂病」が「統合失調症」に |
ドラえもんの秘密道具に、狂時機(マッド・ウオッチ)というアイテムがありました。ところが、単行本の最近の版では、名前が驚時機に変更されています。 そんな感じで、「ぞう気ちがい」は「ぞうが大すき」に、「ノータリン」は「大ばかやろう」に、「怒りくるう」は「怒りまくる」に…。「ドラえもん」の過剰な自主規制は有名です。 さて。日本精神神経学会の決定により、「精神分裂病」が「統合失調症」に変わるそうです。 そう聞くと、ドラえもんと同種の「言葉狩り」的なものを連想される方もあると思いますが、今回はそれとは少し違うかなと思います。 精神分裂病の主な症状は、幻覚・妄想など。たとえば、「いつも誰かに見張られている」「私は宇宙人と電波で交信している」といった感じです。 若い時期に多く、100人に1人がかかるそうです。症状には個人差がありますが、多くの場合、治療を受ければ自立した生活を送れるくらいには回復します。 たまに混同されますが、「多重人格」とは違います。 そういえば、TRPG「ガープス」の旧版でも「多重人格」の意味で「精神分裂」という言葉が使われていて、なんだか紛らわしかったです。 さて、「精神分裂症」と名付けられた経緯ですが、最初は、見た目の症状が老人のボケと似ているため、早発性痴呆と名付けられました。 ところが、後にブロイラーという人が別に「早発」でも「痴呆」でもないとして、Schizophrenie(精神分裂)に改めました。日本でも、これを直訳した「精神分裂病」が使われています。 ブロイラーがSchizophrenie(精神分裂)としたのは、この病気の本質が“連想の分断”にあると考えたからです。 しかし、その考え方はすでに古いもので、病気の実態を適切に表わした名称でもありません。 そして、その直訳の「精神」が「分裂」するという日本語のインパクトある語感が問題になりました。 患者さんが病名を聞くだけで余計なショックを受けたり、告知しづらいことで十分な説明と理解が妨げられたり、適切な治療に支障をきたすケースが多かったのです。 そこで、原語を「統合失調症」に意訳し直すことになりました。 これが、たとえば「昔の漫画の『精神分裂病』の記述は『統合失調症』に修正する」など、過去の名称としての「精神分裂病」まで排除する話でしたら反対です。 しかし、社会的な不都合を減らして学問的に正確に近づくための単なる変更ならば、病名くらい変えて然るべきだと思います。 ただ、何の統合が失調されているのか分からないなど、「精神分裂病」に比べて「かえって意味が不明」という意見も一理ありますが…。 たぶん、この場合「下手に誤解されるくらいなら、何だか分からない方がマシ」ということなのだと思います。 なお、当初はブロイラーの名前をとった「ブロイラー症候群」が有力候補でしたが、日本食鳥協会の抗議で見送られました。 「ブロイラーという名称は鶏肉の総称として世界的に広く定着しており、病名に同じ名称が付されることは、鶏肉のイメージを著しく損ねる」「あたかもブロイラーを食すると、このような病気になるかのように思う人も多くなる」とのことです。 ちなみに、“全国精神障害者家族会連合会”が新聞広告などで広く募集した新名称案は、「ストレス性おつかれ症」「精神オーバーヒート症候群」「コスモス(宇宙)病」「マイッタ病」「友人喪失病」「ハートブレイク症」「脳みそバーン病」等々。 「人間らしい病」「こころの病」「精神回復可能病」など、言いたいことは分かりますが病名としては野心的すぎるアイデアもありました。 そうそう。この名称問題は日本だけの話題で、海外では変わらずSchizophrenie(精神分裂)で通っています。言葉が難しいラテン語のため、日本語の「分裂」のような語感の問題は起こらないそうです。 この辺り、国際的でなくなるので、お医者さんとしては少し面倒になるのかも知れません。 ネットアイドルちゆは、精神分裂病の方々を応援しています。 |