平成17年2月17日 | 魔法戦隊マジレンジャーがスタート | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
新番組「魔法戦隊マジレンジャー」が始まりました。 戦隊のエネルギー源が「魔法」なのは、「激走戦隊カーレンジャー」のクルマジックパワー以来でしょうか。 「気! 気! オーラパワー」とか「6億年前の超古代文明のパワー・超力」とか、得体の知れないものを動力にする戦隊も多いのですが、今回は「魔法」ということで、とても分かりやすいハリー・ポッターですね。 さて。 かつて、「オーレンジャー」は戦隊シリーズ20周年記念作品とされ、「戦隊シリーズ20周年記念」のCDでも、東映のプロデューサーが「『秘密戦隊ゴレンジャー』からスタートした戦隊シリーズも、今年の『超力戦隊オーレンジャー』で20年を迎える」と発言しました。 ところが6年後、その数え方なら26周年になるハズの「ガオレンジャー」が、なぜか「戦隊シリーズ25周年記念作品」とされました。 そんなわけで、戦隊シリーズが今年で何年目かという数え方には、「オーレンジャー暦」と「ガオレンジャー暦」があります。
ですから今年の戦隊は、「ガオレンジャー暦」では29周年、「オーレンジャー暦」では30周年となります。 なお、「オーレンジャー」という番組は、20周年ということで王道回帰を目指したものの、人気が伸びず途中からあらぬ方向に軌道修正。 しょうもない新ロボが次々と登場したり、真面目なレッドがヤンキーのコスプレをして「全開バリバリだぜぇ〜!!」と叫んだり、敵のボスが2人の拳が真っ赤に燃える必殺技「ラブラブ・ペア・アタック」を放ったり……。気が付けばヘッポコお笑い戦隊と化していました。 そのせいか、どうも「オーレンジャー」には黒歴史なイメージがあり、「スーパー戦隊大集合」でも、「オーレンジャー」の紹介時間は全戦隊で最短の22秒でした(平均は37秒)。 東映も本当は「オーレンジャー」の存在そのものを抹消したいのだけど、さすがに無理だから、せめて「戦隊20周年」という地位だけでも剥奪しようと「ガオレンジャー」でカウント法を変えたのだという陰謀論もあります。 そんなこんなで、たぶん東映的には戦隊シリーズ29周年の「魔法戦隊マジレンジャー」。その第1話を見てみました。 まずは、主人公である兄弟と、その母親が食事をしている場面です。 長男は、自然を愛する男。「ジャンジャジャーン! 産地直送、とれたて兄貴サラダ」と言いつつ、野菜を自分の顔の形に並べたサラダを嬉しそうに他の兄弟に振る舞います。 次男は、ちょっぴり冷めた男。そのサラダに「食欲なくすぜ」と正直なツッコミを入れますが、兄貴は「土いじりはいいぞ、お前もやれ」とズレた返事です。……意識的にスルーしたのか、単に脳の構造が幸せなのか、よく分かりません。 一方、お母さんはおっとりした人で、娘と次のような会話をしていました。 娘「ね〜え、お母さんは魔法って信じる?」 母「なに子どもみたいなこと言ってるのよ。そんなもの信じてるわけないでしょ」 娘「も〜う、お母さんったら、夢がないんだから〜」 ところが、そんなお母さんと兄弟たちが外に出ると、巨大なトロルが出現。 それを見たお母さん、「……ついにこの日が来てしまった」とつぶやき、「魔法変身! マ〜ジマジマジ〜ロ!」とポーズを決めて、一瞬で全身タイツに変身します。 実は、お母さんは「マジマザー」だったのです。 そして、「闇の亡者よ、消え去れ!」と、魔法一発でトロルをブッ殺すマジマザー。 その夢ありすぎな姿を見て、兄弟は驚愕。「すげぇ〜!」「母さん!」「母さん!」と興奮して母親を取り囲みます。子どもたちにダッシュで逃げられてもおかしくない場面でしたが、ものすごい家族の絆です。 それからマジマザーは、携帯電話型の変身アイテム・マージフォンを兄弟に配布。「あなたたちは、それで空の上に住む天空聖者から魔法の力を授かり、魔法戦隊マジレンジャーとなるのよ!」 そして、より強力な敵と戦うために魔法力を蓄えると言い、「スクリーム」みたいな黒装束を着て、棒を組み立てたピラミッドの中に正座するお母さん。 今日の敵はたぶんザコだからお前ら兄弟だけで戦ってこい(要約)と命じます。 娘「急に言われたって、できないよ〜」 母「大丈夫っ! あなたたち兄弟なら……できるわ!」 情感たっぷりに断言されて、長男は「分かったよ母さん!」とノリノリ。「みんな、魔法変身だ!」と、すっかりリーダー気取りです。 そして、注目の変身シーンは……。 長男「うなる大地のエレメント! 緑の魔法使い! マジグリーン!!」 (中略) 次女「たゆたう水のエレメント! 青の魔法使い! マジブルー!!」 ……マジブルー。名前の響きは絶望マンと大差ありません。 ともあれ、長男はもうゴキゲン。「魔法のパワーだあ〜っ!!」とハイテンションで叫びながら、敵の戦闘員をバッサバッサ倒していきます。 長女も、魔法で自分の体をピンク色の扇風機に変え、その爆風で敵を吹き飛ばしました。 そして、「俺はマジだぜぇ〜〜〜っ!」と変身した末っ子がレッド。 敵の1人を魔法でサッカーボール状に折り畳むと、そいつを蹴っとばして他の戦闘員にぶつけることで攻撃します。ボールにされた戦闘員は何度も何度も蹴られてぶつかりまた蹴られ、とてもかわいそうでした。 そうして敵の戦闘員を片付けて、「やったぜぇ〜! 魔法ってスゲぇ〜!」と大はしゃぎの兄弟。 しかし、そこで敵の幹部が巨大化。さあ、どうする! ……というところで、次回に続きます。 ちなみに、次回予告ではマジマザーが巨大化して戦っていました。 そんなこんなで、まだまだ第1話。これからどうなるのか分かりませんが、ネットアイドルちゆは「魔法戦隊マジレンジャー」を応援しています。 |