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平成14年12月19日 「臭作」の新作アニメがまた登場

 パソコンで遊ぶエッチなゲームを作っている、「エルフ」という会社があります。
 かつては、「ドラゴンナイト」「同級生2」「下級生」「この世の果てで恋を唄う少女YU−NO」など、ユーザーが一生の思い出にするような名作ばかり出していた、スゴいメーカーです。

 しかし、近年は、旧作のリメイクや昔のゲームのキャラを使い回した脱衣麻雀など、過去の遺産を食いつぶしているイメージが強いです。
 ちなみに、PC98時代に出したゲームのほとんどはWindows用に作り直されましたが、「YU−NO」だけは血のつながった実の娘とヤっちゃう(しかも2人)ためか、いまだにリメイクされていません。

 さて、そんなエルフの作品に、「遺作」というエロゲーがあります。
 「遺作」という名前の強姦魔の用務員といっしょに旧校舎に閉じ込められた男女。黄色いタオルを肩にかけ、小汚いジャージに身を包んだ変態オヤジが、ホラー映画の怪人のように襲ってくる! 果たして、主人公は女の子を遺作の毒牙にかけずに外に出られるのか……という感じのゲームです。

 以前、「燃える!お兄さん」という漫画が用務員さんを「ただの働くおっさん」呼ばわりしたため「少年ジャンプ」が回収に追い込まれたことがありますが、このゲームの用務員さん差別っぷりはその比ではありません。
 ともあれ、そんな「遺作」が当たったので、以降もエルフは「臭作」「鬼作」などを発表。遺作・臭作・鬼作の変態オヤジ3兄弟が誕生します。

 その次男・臭作は強姦魔の女子寮管理人。暴力を使う兄・遺作と違い、DVカメラやパソコンを活用して盗撮写真で女性を脅迫する知性派です。
 そして、「臭作」は変態オヤジから逃げるゲームではなく、プレイヤーが臭作となって盗撮とレイプを繰り返す変態オヤジシミュレーションゲームです。

 そんな「臭作」で問題になるのが、絵里というキャラクター。
 越後屋が時代劇に出れば懲らしめられるのと同じように、美少女がエロゲーに登場すれば辱められるのが当たり前です。
 ところが、「臭作」では、何をどう頑張っても絵里とだけは絶対にヤれません。まるでバラモスを倒せないドラクエ、ポロリのない「ドキッ! 丸ごと水着 女だらけの水泳大会」です。ユーザーは憤慨しました。

 そんな折、「臭作」のアニメ化が決まります。
 もちろんテレビアニメではなく、レンタルしたり、LDを買ったりして見る18禁アニメ。そこで、多くのファンは、「もしかしてアニメ版では臭作が絵里をヤってくれるのでは」と期待しました。

 そして、発売。ファンは必死でアニメの中の臭作を応援しました。
 ――がんばれ、臭作。
 ――勝て、臭作。
 ――憎い絵里を倒すのだ。

 しかし、全3巻のアニメの最終巻、絵里に警察を呼ばれて逃げ出した臭作は道路に飛び出し、交通事故で死ぬのでした。

 ところが、話はそれで終わりではありません。
 しばらくして、その続編となる新作アニメ、「臭作〜Replay〜」の発売が決定したのです。事故死から蘇った臭作が、再び絵里に挑みます。

 その時すでに、旧作キャラ使い回しゲーム「エルフ オールスター脱衣雀」にて、エッチシーンこそないものの、絵里の脱衣がありました。
 「ゲームのために絵里を脱がせるなら、アニメだって……。もしや、最初のアニメで悶々とさせておいて、2度目のアニメも買わせるという商売上手なのでは!」 ファンはそう信じ、一部の雑誌も「今度こそ絵里がヤラれるらしい」とアオっていました

 そして、発売。ファンは再びアニメの中の臭作を応援しました。
 ――それゆけ、臭作。
 ――輝け、臭作。
 ――今度こそ絵里を倒すのだ!

 そして、全4巻(前より増えてる)の「臭作〜Replay〜」の最終巻。ついに、臭作と絵里との最後の戦いが始まります。

 絵里「なぜなら私はあなたの理性が生み出した幻ですから!」
 臭作「やれやれ……、よもや自分がたかがゲームの中の登場人物で、その上、誰かに操られているだけのチンケな存在だったとは……」

 あれ?

 絵里「あなたは1つ間違っていました。単なる登場人物は私達だけで、あなたはおそらく……」
 そこで場面が変わって、暗い部屋で「臭作」のゲームをプレイしているオタクが1人。明るい外に出るドアが開いて……。

 絵里「行きましょう。もっと楽しいことが、あなたを待っているから

 そうして、引きこもり少年はエロゲーをやめて陽の当たる世界へ――。
 ……って、何でやねん

 実は原作のエロゲーのオチも大体そんな感じなのですが、ファンは絵里の陵辱が見たい一心で、そんなところで原作を真似られても誰も嬉しくありません
 多くの人は失望しました。「俺はヌくためにエロアニメを買ったのであって、そんな説教をされる筋合いはない! ていうか引きこもりで悪かったな!」

 そして、今度こそエルフを信じるのはやめようと思いました。

 しかし、それも終わりではなかったのです。来年の1月24日から、3度目のシリーズ「臭作〜Liberty〜」が発売されます。
 鬼畜の美学を語り実践する侠(おとこ)から真性ヒキオタまで身を落とした臭作が、再び鬼畜スターとして戻ってくるのです。

 例によって、そっち系の雑誌はアオっています。「ヤツは帰ってきた…そう、やり残したことがあるから」「絵里の子宮に臭作の超特濃&超大量の赤ちゃんの素汁をたっぷりと満タンに注ぎ込まない限り、ヤツはいくらでも復活を果たす!」
 ネットでも、「今度の絵里は凄いです、ついにです」といったウワサが流れています。

 エルフを信じるのはやめようと思っていた人も、そう聞くと、うすうす無駄と悟りながら、つい淡い期待を抱いてしまいます。
 果たして、鉄壁の絵里は健在なのでしょうか。それとも臭作の執念が実り、ヤってしまうのはもちろん、多くのファンが切望する絵里の浣腸シーンまで実現されるのでしょうか。

 ネットアイドルちゆは、臭作を応援しています。

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