平成14年4月8日 | さようなら、「Mr.ボオ」 |
昔、「ナースエンジェルりりかSOS」というテレビアニメが放送されていました。 小学4年生の女の子・りりかちゃんが、地球の平和を守るヒロインに変身して大活躍! ……と思ったら、「このままでは明日地球は滅亡する。でも、君が死ねば滅亡しない。だから死んでくれ」などと言われ、りりかちゃんが自殺するお話しでした。 昨夜ふと、そんな番組が懐かしくなり、押し入れの奥から「りりかSOS」LD−BOX(正式名称は救急箱セット)を引っ張り出しました。 「LD」とは、アニメや映画が収録されている直径30cmのキラキラした円盤。CDに対するレコード、DVDに対するLDという感じで、天下一武道会の予選でクリリンに負ける人のガタイくらい無駄に大きいのが特徴です。 そうして、漫画やらビデオやらで狭いオタクの部屋から、さらに足の踏み場を減らしてくれる素敵アイテム。 しかも、テレビシリーズの全話が収録されたセットBOXの場合、買うだけで満足して見なかったりします。 そうしてLDの時代は終わって、現在。レコードが花瓶敷きに再利用されるように、LDはキラキラ光るので畑に吊るしておいてカラスよけにします。 でも、「りりか」のようなマイナーな作品はDVDになる可能性も高くなく、捨てるに捨てられません。邪魔っけです。 ともあれ、ずっと前に5万円近く出して買ったのに、先日梅田のジョーシンで数千円で叩き売られていた「りりか」のLD−BOX。 久しぶりにLDプレイヤに突っ込んでみたところ、なぜか「ディスクが入った」とプレイヤが認識してくれず、再生できません。 まあ、しばらく使っていないうちにホコリが1ミリくらい積もっていたプレイヤ。この症状なら、読み出し部分が汚れているだけのような気がします。 そこで、市販のLDレンズクリーナを買いに行くことにしました。 ところが、近くのヨドバシカメラに行くと、昔は安くて1000円くらいからあったクリーナが、4800円。これでLDが元に戻るという保証もないのに、ちゆの1ヶ月のおこづかいより高いです。 一瞬、そんなのにお金を出すくらいなら古本屋さんで「キャプテン翼」全巻セットを買って帰ろうかと思いましたが、やっぱりまだLDが動かないと微妙に困ります。 結局、お賽銭箱に捨てたつもりでクリーナを購入。さっそくクリーニングします。 もしもこれで動かなければ気晴らしにヨドバシカメラの悪口でも言いふらすところですが、無事にLDの動作は正常になりました。めでたしめでたし。 ……と、ニュースでも何でもない日常の出来事を垂れ流したところで、今日のニュースと言いつつ1週間も昔のニュースです。 昨年3月17日のニュースでも取り上げた、朝日新聞夕刊の4コマ漫画「Mr.ボオ」の連載が、ついに終了しました。 印籠が出ない水戸黄門よりもツマラナイと評判、もしも朝日新聞が最初の3回でアンケート結果を得られなければ10話で打ち切りの「少年ジャンプ」システムを導入していれば、3日で打ち切られたと思われる漫画です。 でも、原稿料が妙に高かったり、無意味になんとか賞を受賞できたり、新聞の4コマは優遇されています。 「アサッテ君」が第30回日本漫画家協会賞を受賞した時など、受賞理由は「長い間かいていると絵が固まってしまうが、いまだにぐにゃぐにゃしていてうまくなるんじゃないかという可能性を秘めている」でした。 ……昭和12年生まれの作者に将来性を求めるのはどうかという以前に、要約すると「ヘタだから」という受賞理由には納得できません。 そういえばインドネシアでは、教育学者が「コボちゃんを読むと頭が良くなる」などと唱えたため、教育ママを中心に「コボちゃん」がブレイクしたそうですね。 そんなこんなで、「Mr.ボオ」(途中で「ワガハイ」に改題)が最終回。ちなみに、その1つ前の4コマは「サミット学園」という、左翼のキショイところが前面に押し出された偽善漫画でした。 次も脅威のダメ4コマを期待したいところですが、今度の作家はしりあがり寿先生。残念ながら、「Mr.ボオ」を超えるのは難しいと思います。 ネットアイドルちゆは新聞4コマを応援しています。 |