平成14年3月15日 | 韓国で催眠捜査 |
松岡圭祐さんという小説家をご存じでしょうか。代表作は、映画化もされた「催眠」「千里眼」。シリーズ累計で200万部近く売れているそうです。 そんなベストセラー作家の松岡さんですが、数年前は深夜のエロ番組でよく見かけました。 股間に風船が入っているという暗示で女性の足を開かせたり、年齢退行の暗示で幼女時代のお医者さんごっこの記憶を思い出させたり…。 そんなエロ催眠をジッポライターの炎でクールにかける、皮ジャンを身にまとった身長180cmのナイスガイが松岡さんでした。 特に、毎週毎週松岡さんが催眠で女の子を悶えさせるだけの番組「A女E女」は、当時の土曜深夜の王者「ギルガメッシュないと」を抜く驚異的な視聴率を記録。 ネタが尽きた苦し紛れに催眠術で幽体離脱していたミスターマリックなどより、よほどサイキックエンターティナーしていました。 …そんなこんなで品性下劣な深夜番組のイメージがある「催眠」ですが、韓国では数年前から催眠捜査なるものを公式導入。 朝鮮日報の報道によると、先日も、捜査が難航する銀行強盗事件で目撃者に催眠捜査を行ったそうです。 これについて、当サイトの掲示板で「ねつ造しほうだいでは?」という疑問が出ていたので、少し考えてみたいと思います。 さて、催眠と聞いて、私たちが真っ先に連想するのは「矢追純一UFOスペシャル」でしょうか。 やせこけた二足歩行のウーパールーパーみたいな宇宙人の手で鼻に変なものを埋め込まれたり。 「数十年後には地球は死の星に」という環境保護団体の啓蒙ビデオみたいな映像を見せられて宇宙人にお説教されたり。 …そんな感じの宇宙人に誘拐された記憶を、催眠で思い出す怪しい外人の皆さん。ところが、そうした証言は矢追先生が信じているほど正しいわけではありません。 催眠状態では、「自分の経験」と「本で読んだこと」や「勝手に想像したこと」の区別がつかず、テレビで観ただけのUFO誘拐談を自分の体験として「思い出して」しまったりします。 米国では、別に虐待されていないのに催眠で性的虐待の記憶を「思い出し」、親に対して訴訟を起こすような事例も起こっているそうです。 ですから、催眠で出てきた記憶は証拠にはなりません。 しかし、ひき逃げ車のナンバーを催眠で思い出させ、その車を調べて確実な証拠を見つけるなど、捜査の手がかりとして催眠を利用することはできます。 記事を読む限りでは、韓国の催眠捜査もそうした補助的な手段のようなので、たぶん問題はないと思います。 …これが北朝鮮の話なら、偉大なる総書記様を冒涜した記憶を催眠で引き出して処刑とかしていそうですが。 ネットアイドルちゆは韓国を応援しています。 |