平成13年8月18日 | リーフ公式サイトの掲示板が閉鎖(後編) | ||
「雫」「痕」でカルトな支持を得て、「To Heart」でエロゲー界のトップブランドにのし上がったリーフ。 しかし、その劣悪な社内環境から優秀な人材は次々と離れていき、今年2月に発売された起死回生のソフト「誰彼」も、ファンの期待に応えられるほどのソフトではありませんでした。 以上のことを一昨日の前編と昨日の中編でお話ししましたが、今日は、そんなリーフに関する最近の話題です。 最初から今日のニュースの分だけ書けばよかった気もしますが、あまり深く考えないことにします。 つい先日、パソコンでそれなりに人気を博したゲーム「こみっくパーティー」が、ドリームキャストに移植されました。 5月24日から6月28日、6月28日から7月26日、そして7月26日から8月9日。順調に延期された後に発売されたそのソフトは、しかし、またもファンの非難の声にさらされました。 主な理由は、3つです。 割れまくりの低質な音声、プレイしづらく改悪されたシステム、そしてプレイ中に突然ゲームが停止するなど多数のバグ。 特にバグに関しては、「セーブ中にハングアップして、ビジュアルメモリのデータが全部消えた」という方もおられます。 リーフでは現在「調査中」だそうですが、もしも本当にソフトに原因があるのでしたらかなり致命的な欠陥だと思われます。 ただし、郁美ちゃんのCGが追加されて最後も変わっているなど、ドリームキャスト版だけの利点もあるとのこと。 郁美ちゃん萌えの方などは、あえて地雷に踏み込む勇気も必要かも知れません。 ところで、リーフには公式ホームページがあります。 その掲示板の常連だったというFrom dusk till dawnさんは、8月20日の日記で、昔のことを次のように振り返っておられます。 「ありとあらゆる批判が渦巻き、それが議論を呼び、しかもそれらが許容されるというかなり太っ腹なBBSでした」。 しかし、現実世界で開催した「こみっくパーティー」への不満が多数書き込まれた頃から、その掲示板も変質。 リーフに批判的な書き込みは問答無用で削除されるようになりました。 また、リーフにプロバイダのメールアドレスを教えて認証キーをもらった人しか書き込めないのですが、批判的な発言をすると、その認証キーも使えなくなってしまいます。 さらに、数多くのNGワードが設定されて、「水無月」「原田宇陀児」など退職したスタッフの名前や「バグ」「2ちゃんねる」「LEAF美少女解体真書」といった単語を含む書き込みは不可能に。 批判の「批」の字が含まれているだけでも駄目という徹底ぶりに、昔の空気を懐かしむファンからは「やり過ぎ」の声も挙がりました。 さて。 そんなオフィシャル掲示板に先日、ちょっと変わった書き込みがありました。 詳しくはエロゲーオタク研究さんが8月14日に紹介しておられますが、たとえば次のような文章です。
なお、竹林明秀さんは「誰彼」の脚本を担当された方。 かつて講談社から抗議を受けたシナリオを書いた青紫さんとよく似た文体の方で、「『青紫には二度と書かせない』と講談社に約束したために『誰彼』では『竹林』の別名を使った」という噂もあります。 ともあれ、同じようにして、単なる頭の悪い書き込みに見せかけた「誰彼最悪金返せゴルァ」「講談社と揉めましたね」などの発言が繰り返されます。 数日後、それに対してリーフは次のような措置を取りました。
荒らし行為に対する報復&見せしめ措置として、実メールアドレスを晒したというわけです。 確かに、リーフの「掲示板インフォメーション」には、「当社に対する批判発言は禁止」などの利用規約に違反した人は予告なくメールアドレスを公開すると明記されていました。 上の書き込みをされた方も、それを覚悟の上で投稿されたはずです。 それでも、まさか本当にやるとは思いませんでしたけれど。 ともあれ、その9時間後には「只今をもって当掲示板を終了させていただくことをお知らせいたします」という突然の告知。 「書き込みはできないが、読むだけはできる状態」が2日ほど続いた後、掲示板は完全に閉鎖されてしまいました。 404エラー。ページが見つかりません。 ただ悲しくなりました。 |