平成13年8月9日 | 「PC−DIY」再び月刊化 |
昨年の夏、知人のパソコンを組み立ててあげたところ、なぜか人間関係が気まずくなってしまいました。 それ以来、ちゆはパソコン自作から離れています。 でも、そのブランクの間にも、CPUの周波数がインフレを起こしたり、メモリの価格がデフレになったり、カリカリカリカリうるさいのが特徴だったハードディスク「バラクーダ」が静かになったりと、時代は流れています。 そうした変化に対応するには、パソコン自作の専門誌が便利です。 そこで、ちゆがよく読むのは「PC−DIY」。役に立つよりも笑わせることに主眼を置いた自作雑誌です。 その主力記事は、与えられたテーマに沿ってライターが実際にパソコンを1台組み立てた経緯のレビュー。 たとえば、テーマ「低予算」では、購入した286円のケースが小さ過ぎたため、やむなくフタを力まかせに折り曲げて強引にパーツを押し込みます。結果、拡張スロットが横からはみ出しているマシンが誕生しました。 また、テーマ「女の子の部屋に似合うパソコン」では、ズゴック型ケースを採用して「女性向けの可愛いマシンだ」と強弁。 さらにテーマ「予算5万円で最強マシン」では、スーファミの筐体に無理矢理パーツを押し込んで、スーパーファミコン型パソコンを作りました。 最新号でも「メーカー製パソコンのリサイクル」というテーマで、古いマシンのボディに新しいパーツを詰め込んだマッキントッシュ型AT互換機やPC9801型AT互換機を組み立てています。 そんな「PC−DIY」の創刊は数年前。パソコンの自作がトレンディだという、ちょっと勘違いしたイメージが世間に流れた頃です。 その流行に乗って、「PCコマンド・ボブ&キース」やZERRY藤尾先生の「自作王」など連載漫画が一般記事よりも面白い自作雑誌「CUSTOM」なども創刊されました。 しかし、すぐにブームは下火に。 「当面は隔月刊で、調子が良ければ早期月刊化もあり得る」はずだった「CUSTOM」はわずか5冊で休刊。 「PC−DIY」も、月刊から隔月刊に格下げされてしまいました。 何しろ、わざわざ自作しなくても、VAIOやらソーテックやらが格安&メーカー保証付きで買える時代です。 「ある用途に特化したい」「こだわりのパーツを選びたい」「限界までクロックアップさせるスリルに病みつき」「5インチベイを埋めるのが生きがい」「ブードゥー教を信仰しているからビデオカードはVoodooじゃないと嫌だ」…。 そういった特殊な動機がない一般の方には、自己責任で値段も高い自作をする理由がなくなってしまいました。 そんなわけで、「PC−DIY」隔月刊化から1年半。 このまま季刊→休刊→サヨウナラと順調に斜陽な道のりをたどると思われていましたが、9月から再び月刊化されるそうです。 どうやら自作ブームは過ぎ去ったものの、月刊誌が成り立つ程度には趣味として定着していた模様。 ネットアイドルちゆは「PC−DIY」を応援しています。 |