| 平成13年8月8日 | 池沢さとし先生、コミックバンチに降臨 |
「サーキットの狼」。 昭和50年から4年半ほど、「少年ジャンプ」に連載された人気漫画です。 一匹狼の暴走族がF1レーサーへと成長する青春ロマンで、スーパーカーブームの火付け役になりました。 その中身は、当時の流行だった破天荒な物語。 たとえば、日本中の街道レーサーが集まる暴走族の競演・公道グランプリの展開は、次のようなものでした。 主人公が乗るロータスは2位。しかし、ゴール直前でガケに激突して、さかさまになって屋根で滑り出してしまいます。一方、トップを走るフェラーリのドライバーは持病の結核の発作で車内で絶命。 失速したフェラーリを屋根で滑るロータスが抜き去って、主人公の逆転優勝となりました。 そんな男らしい漫画の作者が、池沢さとし先生です。 岡田斗司夫さんによると、池沢先生の自宅は豪邸。1階が全部コンクリート敷きの駐車場になっていて、趣味で集めたスーパーカーばかり置いてあったそうです。 ただし、車のコレクションはゴルフの会員券に変わって、バブル崩壊とともに紙くず同然になってしまったとのことですが。 さて。 その池沢先生は「サーキットの狼」の後、「週刊プレイボーイ」で活躍。 平成元年から5年ほど連載した「サーキットの狼 II モデナの剣」などでアンケート1位を取り続けて、原稿料は1ページ6万円だったそうです。 しかし、軟派路線に移行していく「プレイボーイ」にダサい作風が合わなくなったのか、いつしか先生の作品は消えてしまいました。 そして昨年、どういう経緯をたどったのか、池沢先生は講談社の「週刊モーニング」に現われます。 その際の2ちゃんねるの反応は、次のようなものでした。 >ここまでどうでもいいと思った漫画は初めてだった >まるで永井豪みたいだ >プレイボーイに戻ってくれ! >大御所たる者、これくらい馬鹿で恥知らずであるべきだ そして、そんな池沢先生が今度は、少年ジャンプでホされた編集者・漫画家が作った漫画誌「コミックバンチ」に移り住んでこられました。 新連載のタイトルは「痛快!!マイホーム」。 同じように2ちゃんねるでの評判を見てみますと、 >すいません。勘弁して下さい。 >なんで俺は金を払ってこんな漫画を読まなければならないんだろう >中卒脳内漫画 >あの原稿を編集はどういう気持ちで受け取ったのかを知りたい >画がむごすぎて読めませんでした >どう考えても池沢さとしは過去の人です。こんな将来性のない年寄り連載させても、将来のバンチのためになんにもならないじゃないですか。 …そこまで言わなくても。 そういえば、隔週連載に格下げされたばかりの韓国漫画「熱血江湖」が、なぜか今週は掲載されませんでした。 休載理由の説明はビタ一文なく、編集部は最初からなかったものとして処理するつもりなのかとさえ危惧されます。 ともあれ、創刊から3ヶ月。最終兵器・池沢先生の投入は伸び悩む発行部数にどう影響するのでしょうか。 ネットアイドルちゆはコミックバンチを応援しています。 |
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