平成13年7月16日 | 宮村優子さん、NHK朝の連ドラに出演 |
むかし、「愛天使伝説ウェディングピーチ」というテレビアニメが放送されていました。 時は、すでに「美少女戦士セーラームーン」がシリーズ4年目「SuperS」に突入していた頃。 女子中学生がウェディングドレス姿に変身して戦うという設定は、まさに2匹目のドジョウを狙った低品質パクリ作品の代名詞にふさわしいものでした。 しかし、「ウェディングピーチ」の原作者は富田祐弘先生。印税収入こそ武内直子先生に根こそぎ持っていかれたものの、「セーラームーン」の産みの親の1人です。 一方の「セーラームーン」は、初期の路線に飽きた幾原邦彦監督によって俺様テイスト全開で作られていました。 ですから、むしろ「ウェディングピーチ」の方が初期セラムンの正当な後継作だと捉えることも不可能ではありません。 なお、余談ですが、富田先生は小説や脚本で固有名詞だけ変えて同じ場面をそっくり使いまわしという必殺技を持っておられます。 たとえば、「マクロスII」小説版と「電影少女」小説版の、主人公がお風呂上りのヒロインに欲情するシーンは人名以外まったく同じ文章でした。 さて。 そんな「愛天使伝説ウェディングピーチ」のウリは、愉快な必殺技のネーミングです。 剣で斬りつける技ならば「情熱のケーキカット」。敵の攻撃を弾き返す反射攻撃ならば「ウェディング結納がえし」。 その他、「乙女の恥じらいベ〜ル」「愛のメモリアルキャンドル」などなど。 たとえ、いきなり発光して敵の目をくらませたスキに逃げるだけの卑怯技でも、「いけないウェディング!恋の逃避行」と叫びながら放ちます。 また、ネーミングに関しては、メインキャラの「スカーレット小原」や「谷間ゆり」といった人名も注目されます。 特に「谷間ゆり」。スズランの英語名からとったのでしょうが、そんな名前の美少女からはパイズリしか連想できません。 そういえば、「ウェディングピーチ」は声優に関して、「主役は新人・悪役はベテラン」という妙なこだわりを持っていました。 そこで抜擢された4人の愛天使の声優は、氷上恭子、宮村優子、野上ゆかな、今井由香でした。 今でこそ低予算の全てを声優に注ぎ込んでオタクに媚びた出来の悪いOVAを思わせる声優陣ですが、いずれも当時は知名度など無いに等しいド新人。 そんなわけで、この「ウェディングピーチ」の話で何が言いたかったかと申しますと、「ちゆが宮村優子さんを最初に知ったのはウェディングピーチだったなぁ」という思い出話でした。 それから、宮村優子さんは「新世紀エヴァンゲリオン」にアスカ役で出演。 ファーストアルバム「ケンカ番長」も一部で大ブレイク、みやむーのニックネームが定着します。 そうして順調な声優ライフをエンジョイしていたところ、「FRIDAY」で「宮村優子は元AV嬢」疑惑が浮上。 宮村優子さんと思われる人物が出演しているハメ撮りビデオの存在が広く知られ、ショックのあまり自殺したファンが出たと噂される騒ぎになりました。 そして、それが宮村優子さん本人か否かで、一部で巻き起こった世にも恐ろしい大論争。 結局、首筋のほくろや唇の下の傷の一致、「バカ、バカ、バカぁ」の声が「エヴァンゲリオン」のアスカそのまんまなど、非常に信憑性が高いと言われています。 ただ、外見や声が一卵性双生児のように似ているAV女優さんが凄い偶然で存在していた可能性も否定はできません。 そういえば、耳の形が違うから別人、実は元彼がフラれた腹いせに流出させたプライベートビデオだ、などの怪しいフォローもありました。 その後の宮村優子さんは、エロ漫画家と結婚して一瞬で離婚、ビクターに見捨てられる、念願の「救急戦隊ゴーゴーファイブ」に準レギュラーとして出演、映画「バトルロワイアル」に出てデスゲームのルールをファンキーに解説などなど、波乱万丈なアーティスト人生を送っておられます。 さて、ようやく前置きが終わって本題です。 その宮村優子さんが、本日から今週末まで、NHK朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」にゲスト出演されています。 ネットアイドルちゆは宮村優子さんを応援しています。 |