平成13年5月14日 | ジョジョ第五部、今度は小説に |
荒木飛呂彦先生が描く異常傑作漫画、「ジョジョの奇妙な冒険」。その中でも最も鬼気迫ると言われる第五部が、ゲーム化に続いて小説化されます。 漫画のストーリーを忠実に文章に直すのではなく、原作にないオリジナルストーリーが描かれる模様。完全書き下ろしの単行本が、5月28日に発売です。 ところで「ジョジョ」の小説は、すでに2作品存在します。どちらも舞台は第三部。やはりオリジナル・ストーリーです。 1つは機関車のスタンド「凶悪連結器(サタニック・カプラー)」が登場する「砂漠発地獄(ヘルシティ)行」。もう1つは「熱き砂の墓標」というエピソードです。 前者は単行本での書き下ろし。後者も同じ単行本に収録されていますが、初出は「jump novel」でした。 「jump novel」はジャンプ読者層をターゲットにした小説誌のくせにハードボイルドの巨匠・北方謙三をゲストに呼んだりと、よく分からない方針の雑誌でした。平成11年夏のVol.16を最後に死にましたけど。 「熱き砂の墓標」が掲載されたのは、そのVol.4。 この号には同時に、「ジョースター家四代の歴史」「空条承太郎大激闘MAP」「ジョジョ世界大百科辞典」など、大量のジョジョ関連記事が掲載。しかし、これらは全て何も分かっていない編集者のせいで台無しでした。 ところがそんな中、ただ一つだけ異様に「分かっている」記事がありました。それは、荒木飛呂彦と大槻ケンヂの対談です。 まずは、大槻ケンヂがジョジョを読んだ感想から入ります。 大槻「実は僕は『ジョジョ』を読んで一番思った事はあれなんですよ。何かウオ〜ッとやる気になるなという」 そして、得意のUFOネタや火星表面のピラミッド写真などの話題でラッシュをかける大槻ケンヂ。パラノイア的なUFOビリーバーの話題から、こうカマしてくれます。 大槻「実は僕はお会いするまでは荒木さんもそういう方だったらどうしようかと、ちょっと怖かったんですけれども。いきなり、『けさもディオが来てね』とか言い出されたりしたらどうしようかと」 そして、話題は「幻魔大戦」の平井正和先生に移行。「平井先生の小説の主人公は、実は俺だ」と思い込んでいるキチガイさんを、平井先生自らが”本物”だと信じてしまったネタで盛り上がります。 荒木「私の所にも、どうして波紋って知ってるんですかと言う人が来ますよ。私がやっているんだって」 大槻「ほ〜ら、あと数年後、ジョジョが訪ねてきますよ」 このように濃密なトークが繰り広げられ、数多くの名台詞が生まれました。 荒木「何か自分が変態みたいに思われると困るんですけれども、異常性とかを追求したりするんですよ、殺人鬼とか」 大槻「乗ってきたら、あの『無駄無駄無駄』とか喋りながら書いてません?」 …気がつくと話題が大幅に逸れてしまっていますが、ネットアイドルちゆは荒木飛呂彦先生&大槻ケンヂを応援しています。 |