平成13年4月25日 | 山口貴由がヤングアニマルに殴り込み | |
今月1日のニュースで、克・亜樹の画集の話題を取り上げました。 その克・亜樹先生の代表作「ふたりエッチ」の最新刊・第14巻が27日に発売され、単行本累計900万部を突破するそうです。 日本全国に900万冊の「ふたりエッチ」。すべて集めれば、東京ドームを「ふたりエッチ」で満杯にできそうです。 さらに5月25日には、ふたりエッチ画集「ゆらゆら」の発売が予定されています。 先日の画集にふたりエッチのイラストが2点しか収録されていないと思ったら、そういうことだったのですね。 さて。 そんな「ふたりエッチ」が連載している漫画雑誌が、ヤングアニマルです。 最近「ヤングアニマル嵐」なんて雑誌も誕生しましたが、「リイドコミック爆」と何か関係あるのでしょうか。 現在ヤングアニマルを支える二本柱は、「ベルセルク」と「ふたりエッチ」です。「ももいろシスターズ」も、ちょっとしたヒット作でしょうか。 その他、たぶんマニア狙いで、あかほりさとる先生や出海まこと先生が原作をしておられる漫画もあります。 出海まこと先生といえば、今号でバスジャック犯の少年が人質の女性をレイプしてるシーンとか描いておられますが、これ大丈夫ですか? あの事件のとき、リアルタイムでこういう妄想をしていた人もいるのでしょうか…。 そんな感じで、豪華なのかそうでもないのか微妙なヤングアニマル執筆陣に、新たな鬼才が参入しました。 彼の名は、山口貴由。 ご存知、「覚悟のススメ」の作者様です。 「覚悟のススメ」は、濃い漫画が多い少年チャンピオンにあって、なお異彩を放っていた極上の漫画です。 その魅力はもはや言語化不可能ですが、主人公の名は葉隠覚悟。 日本軍に虐殺された3000人の捕虜の英霊が宿る戦略兵器・強化外骨格「零」を身にまとった戦士です。 彼が、実の兄にして両性具有の現人鬼と譲れない死闘を繰り広げる…という物語が展開されます。 全編を通して「覚悟完了!」「当方に迎撃の用意あり!」「見事な血涙であった!」「何だか知らんが とにかくよし!」などの山口節が炸裂。 「瞬殺無音部隊」「化学兵器・戦術神風」といったネーミングセンスも秀逸です。 そして根底に流れる武士道、有無を言わさぬ迫力。 たとえば、戦いの最中に左手を失った覚悟は叫びます。「残った右がやけに熱いぜ!」 また、強化外骨格に宿る3000の英霊が成仏して、天国に行ってしまった時、彼らは「私は軍人!安らぎは受け取らぬ!覚悟の居る、あの荒れ果てた世界に安らぎをもたらすのだ!」と叫んで天国で割腹。現世に戻ってきます。 なお、ここの41番の方など、たまに漫画版「バトル・ロワイアル」の作者が山口貴由先生だと勘違いしている人もいますので注意です。 その山口貴由先生が、ヤングアニマルで新連載です。 タイトルは「蛮勇引力」。 ジャンルは近未来警鐘バトルアクション。モチーフは、巷の浪人を束ねて国家転覆をくわだてた由比正雪。 テクノロジーの発達による都市機能の自動化に伴い、大量の失業者が発生する近未来。その社会の中心・神都に、一人の侠(おとこ)が現れます。
…そんな感じで始まる新連載。期待は大きいです。 ネットアイドルちゆは山口貴由先生を応援しています。 |