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平成13年4月14日 DAMでアニソンを歌おう!

 日本が発信するオリジナルの文化はアニメとカラオケだけと言われることがあります。その真偽はさておき、アニメファンにとってもカラオケは身近な文化です。
 たとえばオフ会で自慢の魂のシャウトを響かせ合えば、漢たちは短時間で分かり合うことができます。

 ところで、アニメファンにとって重大な問題となるのは「ちゃんとアニソンが配信されているか」ということです。
 うっかりアニオタどうしで孫悟空にでも入ってしまうと、目も当てられません

 そこで燦然と登場するのが、アニオタ御用達カラオケメーカー御三家です。

 ●HyperJoy:新曲では無敵の配信量を誇る、アニカラ界の横綱。
 ●X2000:懐かしの曲の豊富さでは他の追随を許さない、アニカラ界の大御所。
 ●セガカラ:マニアックな曲をフォローする、アニカラ界の舞の海

 たとえば現状では、「Kanon」の「Last regrets」や「風の辿り着く場所」を歌えるのはセガカラだけです。そういった通なセレクトがセガカラの持ち味ですが、セガカラオンリーだった曲がHyperJoyに配信される事例も増えています。
 現状ではHyperJoy最強説を唱えても差し支えないくらいですが、旧譜に関してはまだまだX2000の魅力も捨てがたいものがあります。

 アニオタにとって理想の環境は、複数のメーカーの機械が用意されている中から好きな曲を選べる統合カラオケでしょう。
 上記3社が全て揃っている統合カラオケが身近にあれば、日本で配信されているほとんどのアニソンに対応できます(もちろん例外も多々あります。たとえば、御三家が配信していない「忍者戦隊カクレンジャー」の挿入歌「出たぞ!隠大将軍!!」はMAC21で歌えます)。

 しかし。

 そんな都合のいいカラオケが近所にあるという人は、都市に住む一部の限られた方だけです。
 「HyperJoy? X2000? セガカラ? そんなの見たことねぇよ」と枕を涙で濡らす不幸なアニオタさんも多数おられることと思います。

 そんな私たち庶民の味方、それがDAMです。
 確かに御三家に比べるとアニソンの絶対量には難がありますが、少なくとも歌う曲に困るほどではありません。そして普及率が高く、よく見かけますので、「死ぬまで歌うぞ!!」という気合いの入った会合でなければ手ごろです。

 さて。
 ちゆは今日ひさしぶりにそのDAMに歌いに行きました。すると、なんと3月からアニソンを新たに120曲も配信しているというではありませんか。
 …全く知りませんでした。一生の不覚
 話題としては既に古いことのような気もしますが、ちゆは今日はじめて知ったことですので、強引に今日のニュースとして紹介させて頂くことにします。
 だって、ちゆニュースですから

 それでは、新しく追加された曲を見ていきます。

 まず、ちゆが思うにこれまでのDAMの最大の欠陥だった「カーレンジャーより後の戦隊ソングが配信されていない」事態が解消されました。
 具体的には、これまでなぜか無視されてきた「電磁戦隊メガレンジャー」「星獣戦隊ギンガマン」「救急戦隊ゴーゴーファイブ」「未来戦隊タイムレンジャー」の四主題歌がフォローされました。
 最高です。ちゆとしては、もう他に何も要りません

 ついでに、「秘密戦隊ゴレンジャー」のエンディングも追加されています。こちらはすでにオープニングが配信されていましたし、わざわざセレクトされた理由はよく分かりません。
 また、「仮面ライダークウガ」のエンディング「青空になる」が配信されました。現在この曲を歌えるのはDAMだけ、かなり美味しいところを突いているかも知れません。

 変わったところでは、「Di Gi Charat」の「only one, No.1」と「PARTY NIGHT -HYPER PARAPARA VERSION-」が配信されました。特に後者は、現時点ではDAMでしか歌えません。誰が歌うのかはよく分かりませんけれど
 それと、「少女革命ウテナ」から「輪舞−revolution」と「絶対運命黙示録」が加わりました。この辺りはアニオタに媚びていて非常に好感が持てます

 そして、なぜかこれまで配信されていなかった「Z−刻(とき)をこえて」「永遠にアムロ」「ルパン三世のテーマ」といった名曲がようやくフォローされました。
 「疾風ザブングル」「炎のさだめ」「宇宙の王者!ゴッドマーズ」なども、ようやくといった感じですがポイントが高いです。
 あと、魔女っ子やタイムボカンシリーズも重点的に強化された模様です。

 …個人的には、「あかるいサザエさん」を入れるくらいなら「勇者王誕生!」を加えて欲しかったのですけれど。「レッツ・ファイナルフュージョン!!」は配信しているのに
 ついでに、Gガン関連では「君の中の永遠」より「勝利者達の挽歌」を入れてほしかったです。あと「死ね死ね団のテーマ」も。

 ところで、DAMには使用上の注意が一つあります。どういうわけか「ジャンル別:アニメの項目に掲載されていないアニソンが数多くある」という点です。

 たとえば、「ジャンル別:アニメ」のページには「ラブひな」の「ラ」の字もないのに、曲名順や歌手検索で調べると林原めぐみの「サクラサク」が見つかります。
 「dis-」はHyperJoyとDAMしか配信していない貴重な曲なのですが、この不便さのために存在を気づかれることさえなかったりします。もっとも、こちらはなぜかテレビサイズで配信されていますので、どちらにしても歌われない気もします。

 このトラップにハマって「シャアが来る」「ルパン音頭」「仮面ライダークウガ!」が配信されていることを見落としてしまうと、DAMのカラオケライフは楽しさ半減です。

 一方、DAMの大きな魅力に「オリジナル映像」があります。一部のアニソンで、オリジナルの番組を素材にした映像を見ながら歌うことができるのです。
 具体的には、宮内洋の勇姿を見ながら「地獄のズバット」を熱唱といった夢が実現するわけです。

 ただし、この映像には当たり外れがあります。
 おそらくは製作側の愛の差なのでしょうが、オープニングと第1話だけを使って適当に作ったものと、各話の名シーンや見せ場がバンバン出てくるゴージャスなものと激しくクオリティが違います。

 たとえば「聖闘士聖矢」は、素材が第1話だけなので聖矢以外の青銅聖闘士が全く出てこないつまらない作品になっています。
 一方、「ベルサイユのばら」は、オスカルの少女時代からの成長過程を追いかけていき、クライマックスにはアントワネットとの感動的な別れの場面を配置して盛り上げるという素晴らしい作品に仕上がっています。

 個人的なお気に入りは「ウルトラマンティガ」です。変身や各怪獣との名場面を散りばめながら展開し、ラストは傑作第25話「悪魔の審判」でのキリエロイドとの対決シーンを持ってきます。歌う側のテンションは否応なしに高揚血管ブチ切れそうな熱唱を強いられます
 その他、「北斗の拳」「五星戦隊ダイレンジャー」などもいい感じです。

 そして、特に圧巻なのは「同期の桜」の映像です。
 軍歌にオリジナル映像をつけるDAMスタッフの思惑も謎ですが、兵学舎や靖国神社を背景に展開し、「さよなら さよなら」と書いた特攻隊員の遺書で締める構成はいくらなんでも度胸ありすぎです。
 曲自体の素晴らしさと相まってボックス内が感動の渦に包まれることは間違いありません。ぜひ一度お試しください。

 そんなこんなで、お友だちと2人で7時間ほど歌い続けてきました。
 ちなみに、最も高得点が出たのは「翔べ!ガンダム」。最もカロリーを消費したのは「アニメタル」でした(15Kcal)。

 すべてのアニメファンがHyperJoyで楽しめるなら、それが何よりです。しかし、普及率で勝るDAMがアニソンを強化してくれたことにも、深く敬意を表したいと思います。
 ただ、新曲で「仮面ライダーAGITO」は配信してくれたのに「ガオレンジャー吼えろ!!」は無視されたことだけは、どうしても納得できません

 ネットアイドルちゆはDAMを応援しています。

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