9・11同時多発テロを予言して週刊誌に載りました


 2001年の2月、自分のホームページに「ちゆ予言」というコーナーを作って、次のようなポエムを書いておきました。

予言番号0006(公開日:平成13年2月14日)
二本の角をもった獅子が月を見る
凍りつかせるような足音が響き、彼らは怯える
血煙、咆哮、そして暗闇
一時は歓喜の歌声が響くが、剣の持ち主がそれを止める


 そんなことをすっかり忘れた半年後、いつものように本屋さんをウロウロしていると……。

『週刊女性』 2001年10月2日号 表紙

 予知少女? また大事件に便乗して変なヤツが湧いたかと思ったら……。

『週刊女性』 2001年10月2日号 31頁
拡大した画像

 私でした

“二本の角をもった獅子”は、王者・アメリカの繁栄の象徴であるツインタワー(貿易センタービル)を指し、その後の表現はテロの状況とも一致します。
“歓喜の歌声”を響かせたのはアラブ諸国で、“剣の持ち主〜”のくだりは、アメリカが武力でそれを止めさせるという意味でしょう。

週刊女性編集部 少年マガジン編集部
『MMR』 第10巻42〜43頁
拡大した画像

 ごめんなさい、なにか面白いMMRコラを作れそうな気がしたのですが、そのまんま過ぎてネタの方向性を見失いました。


あなたもできる大予言!(経験者は語る)


 以下、よくある話で恐縮ですが、せっかく雑誌で予言者認定してもらったので、9・11テロを言い当てた予言手法を解説してみます。

 といっても、やったことは、「紛争っぽいポエム」を意味不明の言い回しで書いただけ。
 それにたまたま「二本の角」というフレーズが入っていたので、別に「テロ」とも「飛行機」とも「アメリカ」とも言っていないのに、ツインタワーに結びつきました。
 もちろん、だれかが歓喜の歌声を響かせたりするのはどんな紛争でも同じです。

 また、紛争以外を予言したいときは、「災害っぽいポエム」「政変っぽいポエム」「疫病っぽいポエム」などを書けば、定期的に大ニュースになるのでオススメです。
 (何度も起きればそのうち何かのフレーズが結びつきますし、大事件ほど当たったときのインパクトがデカいです)

 というわけで、ちゆ予言〜。

よっぱらいの寝言みたいなポエムを書いて
しばらく待てば
世界のどこかで地震や内戦が起きて
あなたも予言者

 これは、特に霊能力など持っていなくても、だれでも再現できます

 そんなこんなで、場所や時期を絞り込んでいない予言は、「どこかでそのうち地震が起きる」と言うのと大差なく、いくら当たっても無意味です。

『週刊女性』 2001年10月2日号 表紙

 無意味です。

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