本章 白薔薇革命 祐巳さまは部屋の端に座って、お母さんみたいに祥子さまをあやしている。 可南子さんは瞳子との貝合わせに夢中で、瞳子の顔色はずいぶん良くなった。 そして、ツイスターで負けた乃梨子たち白薔薇姉妹が、次の実験の主役らしい。 「また人体のパーツを増やす魔法なんですけど、さっき、瞳子さん自身のオマンコをたくさんにしたのとは違って、今度は他人のパーツを付けます」 不思議な呪文と同時に、乃梨子の股間で爆発音が響いた。 「……お父さんのと同じ形だ」 股間にキノコを生やした乃梨子を見て、本人以上に、志摩子さんが狼狽えている。魔法がかかっていなければ、優しい言葉で乃梨子を安心させてくれるのだろうけれど。 「問題なく機能するはずですけど、本来女の人には付いてないパーツを付ける魔法なので、テストさせてもらいますね。……とりあえず、勃たせてみせてください」 そんなこと言われても。 従姉の家で読んだ古い漫画の知識とか、さっきの祐巳さまと日光さんのやり取りから察するに、コレは性的な興奮で大きくなるらしい。 いちおう、ダメもとでアリスさんの乳首を想像してみるけれど……。むしろ縮んだかも知れない。 「乃梨子さんは、オナニーしませんか？」 ビクッ、と身体を震わせてしまった。乃梨子にも、聞かれたことに正直に答える魔法がかかっている。 「し、します」 ネギ君に軽くニラまれた。この子供は、女の子に卑語を言わせるのが好きな変態少年なのだった。 仕方なく言い直す。 「……のっ、乃梨子は、お……オナニーを……します」 さっきは全裸で柏木さんのを舐めしゃぶった乃梨子だけれど、志摩子さんのすぐ目の前で、強制されたのではない普段の性生活を告白させられるのは、ずっと恥ずかしかった。 顔の表面が、アルコールランプであぶられているみたいに熱くなる。 その反応はネギ君のお気に召したらしく、次々と質問された。 「乃梨子さんは、うんこしますか？」 「乃梨子は、……うんこ、します」 「乃梨子さんは、うんこオナニーしますか？」 「乃梨子は、うんこオナニーはしませんっ」 「ちんぽって１０回、だんだん声を大きくしながら言ってみてください」 「ち、ちんぽ……、ちんぽ…、ちんぽ、ちんぽっ、ちんぽぉっ、ちんぽっっ、ちんぽっ！ ちんぽっっ！！ ちんぽぉおっ！！ ちんぽおおおあっ！！」 上品なリリアンの制服が似合う志摩子さんに見つめられながら、乃梨子は全裸で醜態を演じ続ける。 「あ、ちょっと脱線しちゃいましたか、オナニーの話でしたね。乃梨子さんは、普段何を想像してオナニーするんですか？ 恋人とか、ジャニタレとか。まさか、アスランとかじゃないですよね？」 それは、乃梨子がもっとも恐れていた質問だった。 絶対に言えない、絶対に知られたくなかったけれど、口が勝手に動く。 「し、志摩子さん……」 不意打ちのように名指しされた本人は、ブレーカーが下りてしまった電化製品みたいに硬直した。 「詳しく」 「志摩子さんの写真を見ながら、ぽってりした唇でキスしてもらう妄想をしたり、志摩子さんに借りたハンカチに残った甘い体臭をクンクンしたり、志摩子さんが前屈みになったときに制服の胸元からのぞいたムチムチの谷間を思い出したり、もしも志摩子さんとそういうことになったらどうするかシミュレーションしたり、本気で実行するつもりはないけれど、志摩子さんレイプ計画みたいなのを妄想してみたり……」 顔面を乾布摩擦したように紅潮して語り続ける乃梨子は、股間がムズムズするのを感じていた。 「では、それを踏まえて、乃梨子さんが興奮して勃起するには、どうしたらいいと思いますか？」 「は、はい。志摩子さんに、そこで、……す、ストリップをしてもらったら、乃梨子は、と、とても興奮します」 「乃梨子！？」 志摩子さんが、大きくて短い悲鳴をあげた。 視線が、チラリと乃梨子の下半身に向く。 大好きな志摩子さんについて話しているうちに、乃梨子のそれは、もう半勃ちになっていた。 「なぜ」 絞り出すように、志摩子さんは言った。 ＊＊＊＊＊ 色白。綺麗。きめ細やか。巨乳。艶やか。とにかく「すごい」の一言。 志摩子さんの裸は、後ろの景色が透けて見えそうなくらい澄んでいて、美しかった。 赤面してうつむきっぱなしの志摩子さんと正反対に、乃梨子のオチンチンはギンギンに反り返っている。 「勃起機能は正常みたいですね。それが目一杯の大きさですか？」 「よく……分かりませんっ。もっと興奮したら、まだ大きくなるかも……」 オチンチンはパンパンだけれど、何しろ勃起するなんて生まれて初めての経験だから、乃梨子には限界が分からない。 「だったら乃梨子さんがもっと興奮できるように、志摩子さんに好きなことを命令していいですよ」 志摩子さんに、好きなことを命令できる。それはとても素敵なことに思えた。 「は、はいっ、ありがとうございますっ、じゃあ、志摩子さん……」 ブルドックの集会場に迷い込んだマルチーズみたいに不安そうに立ちつくている志摩子さんを見る。 「口を半開きにして、ダラダラってヨダレを垂らして」 「……乃梨子！？」 志摩子さんは、すごくびっくりしている。 「だって、志摩子さんの裸、きれいすぎるから。逆に、いつもかっこいい志摩子さんが、情けない姿を晒すところが見たくなっちゃった」 それを聞いてあきらめたように、志摩子さんは小さな口を開いた。 でも、口の中がカラカラなのか、唾液はなかなか出てこない。よく見ると、舌をチロチロと動かして、犬歯のあたりを舐めているみたい。ああすると、唾液が分泌されるんだっけ。 少し待つと、志摩子さんはアゴを少し動かして、口の端からトロリと透明のスジを落とした。 「……もっと、もっと出して、志摩子さん！」 くちゅくちゅ音を立てて溜めた唾液を、だーーーっと垂れ流す。絶世の美女が台無しだ。何度も繰り返すうちに、志摩子さんの口元はベトベトにテカって、赤ちゃんみたいになった。 「あれっ？」 乃梨子の方も、つぅー、という感触がした。 興奮しすぎて鼻血が出たらしい。 「志摩子さん、舐めて」 命令の権利はまだ有効みたいなので、志摩子さんに綺麗にしてもらうことにする。 志摩子さんは少し驚いた顔を見せたけれど、何も言わずに近づいてきた。 「もっと顔を寄せて、……そう、舌を出して、鼻血の伝ったところを下から上に舐めあげて」 まばたきの風圧が感じられるくらいの距離から、かわいらしい舌が伸びてきて、ぬるぬると肌を這う。 「志摩子さん、れろれろって言いいながらお願い」 「……ぅ、れろっ、れろれろぉっ、れろっ」 「穴の中も、舌先で掃除して」 「……ぇ、ぇえ、れろっ、るれぇ……ろぉっ……」 志摩子さんの小さな舌でも、さすがに穴の中を何センチも進めない。でも、入り口でナメクジみたいに蠢く湿った感触が、乃梨子の興奮を加速させた。 「ふ、ふごいよっ、ふぁたしの鼻の穴に、ひ摩子さんがふぁいってるっ！」
＊＊＊＊＊ 乃梨子の鼻血が全部志摩子さんの口の中に収まって、ようやく勃起の実験は終わった。 「次は、ちゃんと挿入できるか確かめないといけませんね」 その言葉に、志摩子さんの顔色が変わった。 「そ、それは……、それだけは許して……ください」 瞳子や祐巳さまが酷い目に遭っているのだから、志摩子さんの性格ならば、むしろ自分だけ何もなければ罪悪に感じるくらいのはずだ。 それなのにここで許し乞いをするのは、利己的なのではなく、志摩子さんの信仰の問題だろう。 乃梨子は、ちょっと志摩子さんをいじめてみたくなった。 「志摩子さん、ネギ先生にお願いをするなら、それなりの態度をとった方がいいんじゃないかな」 ネギさまと呼ぶのも何だし、教師だと名乗った少年を「先生」と呼ぶことにした。 志摩子さんは床にひざをつくと、倒れるように四つん這いになった。 そのまま、オデコを床に接着して土下座する。 「この通り、お願いします、どうか、志摩子のオマンコにチンポを入れるのだけは許してください」 聡明な志摩子さんは、ちゃんとネギ先生が好む言い回しでへりくだる。 志摩子さんが「オマンコ」という言葉の意味を理解して使用しているという事実も、乃梨子を感動させた。 「志摩子さん、土下座はもっと腰を下げて、そのかわりにお尻を上げないと」 「……も、申し訳ありませんっ」 謝罪の言葉はネギ先生に向けたのだろうけれど、言いなりになる志摩子さんが可愛らしくて、限界まで勃起したオチンチンがこれ以上大きくならないのがもどかしい。 志摩子さんは腰で谷を作って、霜降り肉みたいに美味しそうなお尻を山盛りに突き出した。 「お願いしますっ！ どうか、志摩子の汚らしいオマンコに、チンポをハメるのは許してくださいッ！」 地面に媚びすがる頭から、みじめに天を仰ぐお尻までの美しいライン。最近では、土下寝が土下座の上位形だという主張も聞くけれど、やっぱり土下座こそが最高の屈服ポーズだと乃梨子は思った。 「志摩子さん、今のお願いを尻文字で書いてみたらどうかな？」 志摩子さんは土下座を崩さず、額で床を磨きながら身体を回転させて、ネギ先生の方にお尻を向けた。 つきたてのおもちみたいに柔らかそうなお尻をフルフルと揺すって、「お」「ね」「が」「い」「し」「ま」「す」と書いていく。バカみたいなのに本人は必死だから、すごく滑稽だ。 全部書き終わって、もう一度叫ぶ。 「志摩子のクサレマンコを許してくださいぃぃっ！」 大粒の涙をこぼして頬をキラキラと輝かせながら「クサレマンコ」とまで言う志摩子さん。 明晰な頭脳が、媚びへつらって許しを乞うためにフル回転している。 「じゃあ、そろそろ挿入の実験を始めましょうか」 「……ああああっ」 世界が終わってしまうかのような絶望的な声を、志摩子さんが出した。 土下座や尻文字くらいで、ネギ先生が許してくれるはずもない。乃梨子はそれを分かった上で、志摩子さんの情けない姿が見たくて煽ったのだ。 「せっかく志摩子さんがおねだりポーズをしてくれてますし、乃梨子さん、好きにやっちゃってください」 「ありがとうございます、ネギ先生」 四つん這いで硬直する志摩子さんに後ろから近づいて、両手でお尻を広げてみた。 「ひっ」 「志摩子さんって、お尻の穴も素敵……。シワシワにすぼまってて、なんだか花のつぼみみたい。志摩子さんのつぼみだから、この子もロサ・ギガンティア・アン・ブゥトンなのかな。私と同じだね」 肛門にデコピンすると、志摩子さんはビクンと身体を震わせた。可愛い。 「よろしくね、ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン」 尻たぶの間に顔を挟んで、唇と肛門を重ねた。 「乃梨子……やめてぇ……」 「ん……ぺちょっ」 そんなに後ろに興味があるわけでもないんだけれど、志摩子さんがイヤイヤするのが嬉しい。 「ぺろっ、れろっ……志摩子さんのブゥトン、うんちの味がするよ？」 「だめぇぇぇっ、乃梨子っ、許してっ、お願いだからぁっ」 「れるっ、ぺちゃ、ん……、私、志摩子さんのオナラ吸いたい。志摩子さんがオナラしたら許してあげる」 尻肉に顔をうずめているから、なんだかお尻と話しているみたい。 「そん……あ！ やめっ、出ないわっ、急に……、お、オナラなんてできないからっ」 「……じゃあ、指入れちゃおっかな。二本目で自動的にオナラが出るって聞いたことがあるよ」 嘘だけれど。 「待っ……待って、待って乃梨子！ あなた、ほ、本気じゃないわよね……？」 ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトンの入り口に、ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトンの小指の先っちょを押しつけてみる。 「ああああっ！ やめて、やめてぇっ！ オナラするからっ！ ……オナラするから、指はやめてぇっ」 「じゃあ、出して」 志摩子さんでも、お尻に異物を入れられるのは怖いのかな。お腹に力を入れ始めた。 もうすぐオナラが出るんだ。 相手が絶世の美女となると、女同士でも、妙にドキドキしてしまう。 「まだですかー？ ……志摩子さぁん？」 「……ぅっ、くぅっ……！」 ぷすぅ。 一拍置いて。 ぷぷぷぷぷ……。 マヌケな音が漏れて、白薔薇の香りが広がった。 乃梨子はスンスンと鼻を鳴らして、夢中でそのガスを吸い込んでいく。 「うわ、クサっ、志摩子さん、クサいよこれっ、志摩子さんのオナラ、お父さんのオナラみたいっ、クサい！」 「……うぅっ……ああああっ、うわあああぁっ」 見ると、志摩子さんが目から大粒の涙を惜しげもなくこぼしていた。ボロボロ、ボロボロ、まるで泣き虫神様のドロップみたいに。 「……ご、ごめん、志摩子さん。大丈夫、お父さんのオナラとは全然違うから。お父さんのはクサくて気持ち悪いけど、志摩子さんのオナラ……志摩子さんのお尻のつぼみから出てきたから、ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン プティ・スールかな。クサいのが愛らしくて、嗅いでると幸せな気分になれるから、……そう、アロマテラピーみたいだよっ。ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン プティ・スールのアロマテラピー」 おっぱいを揉みながら慰めていたら、どうにか志摩子さんは泣きやんでくれた。 ＊＊＊＊＊ チンポがウズウズする感覚にせかされて、乃梨子はもう早く挿れたくて仕方なかったけれど。 志摩子さんは感じにくい体質なのか、たくさんお尻を舐めてあげて、いっぱいオナラを吸ってあげたわりには、あんまり濡れていなかった。前戯っていうのは、まだ足りないのかな。 ＊＊＊＊＊ 「……これで、最後だね」 志摩子さんの右のまぶたを指で開かせながら、ベロンッ、と眼球の白目の部分を舐め上げる。 これで志摩子さんのすべての表面の、色と形と舌触りを覚えた。 乃梨子の唾液で、志摩子さんの全身が犬の鼻みたいにテラテラと濡れている。 ＊＊＊＊＊ 「んああああああああああっ！！」 志摩子さんがすごい声で叫んだ。 「やだ、志摩子さんったら、まだ先っちょだけだけだよ。ギリギリセーフ」 がんばって「前戯」した甲斐があって、もう志摩子さんはトロトロに柔らかくて。 入り口に添えるだけのつもりが、１センチくらい自然に入ってしまっていた。 いま震度１の地震が起きただけで、みそ汁がテーブルを滑るみたいに、スーッと奥まで進んじゃうと思う。 「……お、おねっ、おねっ、お願い、お願いだから……、やめて、嫌、嫌っ、嫌なのっ」 神様は男と女をお造りになったのに、女の子同士で。 結婚を前提としないセックスで、肉体の喜びだけを味わう。 乃梨子は一年前までカトリックと無縁の生活だったから確証は持てないけれど、たぶん、志摩子さんにとって問題なのはその辺りだと思う。 志摩子さんは乃梨子のことが好きで、同性を愛してしまって、無理矢理されているのに気持ち良くなってしまって、それは貞潔とはほど遠いことで、だから嫌なんだ。 つまり。 「嫌よ嫌よは、好きってことなんだね」 「……えっ、なっ、の、乃梨子！？」 「志摩子さん、愛してる」 まばたきするくらいの一瞬で、チンポを奥まで突っ込んじゃった。 膜とかそういうのは、よく分からなかった。 「あっ、あっ、ああっ、あああああっ！！」 Ａボタンを押すとパンチ、Ｂボタンでキック、みたいな感じで、乃梨子のちょっとした腰の動きにも忠実にビクンビクン反応する志摩子さんが、オモチャみたいで面白い。 「ふぁああっ、くぅううんっ、だ、だめええぇぇっ」 志摩子さんったら、動物みたい。 もしも志摩子さんがイエズス様と結婚したら一生守り通したはずの処女を、もらっちゃった。 「イエズス様からっ、志摩子さん寝取ったよ！ イエズス様ってば寝取られだっ！ いえいっ」 志摩子さんを辱めながら、思わずガッツポーズが出ちゃった。 ＊＊＊＊＊ ネギ先生の魔法で、たくさんのマリア像が転送されてきた。 上半身だけだったり、縮小されていたり、なかなかカオスな状態だけれど、リリアン敷地内のすべてのマリア像が、乃梨子と志摩子さんを取り囲む。 事務所前ホールの冠をいただいたマリア様は、四つん這いの志摩子さんの下に潜り込んで、志摩っぱい（志摩子さんのおっぱい）がプルンプルン揺れるのを見上げている。 お聖堂のフルカラーのマリア像は、志摩んこ（志摩子さんのオマンコ）を間近で凝視する。 そして、銀杏並木の分かれ道の真っ白なマリア様は、ちょうど志摩子さんと目線が合う位置だ。 「ひっ、ひっ、ん、ふわぁあっ！ ……ゆるひっ、ゆるひへほぉっ！」 「『はひふへほ』がどうかしたんですか、お姉さまぁ？」 汚れを知らずに神の子を宿した聖母の視線を受けながら、命の誕生に向かわない、快楽だけのセックスが気持ちよくって感じちゃって我慢できない。 そのあさましさに、恥ずかしさに、生真面目な志摩子さんは気が狂いそうになっているはずだ。 「ひゃめっ、らめっらめえぇっ、マリア様が……、マリア様がみてるっ」
乃梨子はおヘソに力を入れて、志摩子さんの中で「∞」を書いた。 淫乱な志摩子さんは耐え切れず、ぶるぶるッ、ぶるぶるッ、と痙攣してオマンコをうねらせ応じてしまう。 「ふぁあああっ、嫌あああっ、マリア様がみてる、マリア様がみてる、マリア様がみてる、マリア様がみてる、マリア様がみてるっ、……マリア様がガン見してるぅぅっ！」 そういえば、聞かれたことには全部正直に答える魔法がかかっていたんだっけ。 「……志摩子さん、マリア様にみられてセックスするの、気持ちいい？」 「ふっ、ひぃっ、ふぁっ、ふぁぃいっ、はいぃっ！ 気持ちいいですっ！ マリア様……みてるのッ……が、気持ちいでふっ！ のおぉんっ……！ マリア様っ、みてるっ！ マリみてぇっ！ マリみて気持ちいいっ！ マリみて気持ちひいっ！ マリみて気持ひぃぃぃっっ！！」 ふと気が付くと、ネギ先生が気をきかせてくれたのか、乃梨子の顔前には、小さな花寺の誕生仏が浮かんでいた。 「ああんっ、お釈迦様もみてるっ」 ＊＊＊＊＊ 乃梨子が腰を動かすのを止めても、志摩子さんは一人で動き続けていた。 オマンコの内側に書かれたラクガキを、チンポ型の消しゴムで消そうとするみたいに腰をゴシゴシと動かして、性感を得ては「いひっ！ いひっ！」などと喘ぐ。 「志摩子さん、いやらしい」 「ちっ、違うのっ、腰が、腰が勝手に動いちゃうのぉっ」 ネギ先生の方に視線を向けると。 「そんな魔法はかけてませんよ。志摩子さんが勝手にヨガってアヘってるだけですね」 何か呪文を唱えられて、ピタリ、と志摩子さんの動きが止まった。 「……やっ、な、なんでっ？」 「お困りのようでしたから、腰が動かなくなる魔法をかけてあげました。でも安心してください、もしも腰を動かしたくなったら、自分の意思で『オチンポ気持ちいいです』って言えば、１回腰を動かすことができますから。叫んだ回数だけ動かせますけれど、２回目の『オチンポ気持ちいいです』は、１回目よりも大きな声で言わないと効果が出ません。志摩子さんが貞潔な女性なら関係ないと思いますけど、もしも何度も何度も腰を動かしたかったら、どんどん大声で叫ばないといけなくなりますね」 「……そ、そんなっ」 お箸でつまんだアズキを落っことしそうで動きが取れなくなった人みたいに、オマンコの入り口でチンポの先っぽだけをくわえた志摩子さんは固まってしまった。 「志摩子さん、勝手に動く腰を止めてもらえて、よかったね」 芯の強い志摩子さんのことだから、もっと耐えちゃうと思ったけれど。 「……です」 何かポソッとつぶやくと、志摩子さんの腰が、ヌポン、ズルゥッ、とチンポを一往復した。 たぶん、一回だけで我慢する、なんて思っていたのだろうけれど、次は５秒も持たなかった。 「オチンポ気持ちいいです……」 二往復目。 「……オチンポ気持ちいいです、オチンポ気持ちいいですっ」 三回、四回。 もどかしさに耐えられなくなった志摩子さんは、連続してお尻を振るために叫び続ける。 「オチンポ気持ちいいですっ、オチンポ気持ちいいですっ！ オチンポ気持ちいいですぅっ！」 ラジオの音量つまみを回していくみたいに、どんどん声が大きくなっていく。 「おちんぽっ！ 気持ちいいですっっ！ うぉちっぷぁっ！ ひ持ちいいですぅっ！」 志摩子さんのボリュームつまみがＭＡＸに到達するまで、あっという間だった。 「ォチンポキモティアアァァッッ！！ ぉチンポキモちゅアアぁぁっっ！ ……あ、ああっ、……動かないっ、動かなひぃ……っ、う、ぅぅう……、うぉちんぱあああっぴぃッ！！ ……ぅ、だ、ダメなのぉっ！？」 ついに志摩子さんは泣き出してしまった。 「う、動きたいの……。……ご、ごめんなさい、ごめんなさいっ、……み、認めますっ、オチンポ気持ちいいって認めますから、どうか、ああっ、どうか志摩子に、腰をカクカクさせてくださひぃっ」 妹に対しても、みっともなく哀願する。 「ああっ、乃梨子ぉ、私、気持ちよくなりたいのに動けないの……、だからお願い、乃梨子が動いてぇっ……！ 志摩子のオマンコ、メチャクチャにしてよぉぉっ、私、乃梨子のオチンポが欲しいのぉっ！」 ＊＊＊＊＊ 「最後に、射精の実験ですね」 ネギ先生の言葉に、乃梨子は歓喜した。 「……これ、で、出るんですかっ」 いまも志摩子さんの中に入っている、乃梨子のチンポ。長いこと犯しているのに何もなかったから、てっきり、そういう機能はないものだと思っていた。 「いまリミッターを外しますから、猛烈な射精感に襲われると思いますけど、いきなり出さないでくださいね」 「……射精感？」 ネギ先生が何か唱えると。 「ふぁああああああっ！？ にゃ、にゃにこれぇぇっ！？ これぇ、しゅ、しゅごいぃっ」 射精感とは何か、すぐに理解できた。 「はぁ……っ、も、もうダメぇっ。志摩子さんっ、これ出したいっ…！ 志摩子さんの中に出しちゃうよぉっ」 「あふぁあんっ！？ のっ、乃ひごッ……！？ 待ってっ、ちょっと待ってぇっ！」 さっきまで壊れていた志摩子さんも、射精という言葉に、少しだけ我に返る。 あわててジタバタもがきはじめたけれど、もうチンポの抜き方も分からないみたい。 「ちょうど志摩子さんが排卵日で良かったです。魔法で着床させますから、出せば１００％妊娠しますよ」 「………………嫌あああぁぁっ！！」 すごい。 「先生、それって、私と志摩子さんの……子供っ？」 「……瞳子さんのときは本人のオマンコを増やしたのですけど、乃梨子さんの場合は別人の男性器を移植したような形なので、残念ながら、出るのは乃梨子さんの精子ではありませんけど……」 でも、妊娠するんだ。 乃梨子と志摩子さんは愛し合っていて、神様は人工授精がお嫌いだし、二人の愛の営みの結果として命を賜るということは遺伝子なんかよりもずっと重要で、子供を産み育てる実り豊かな家庭の生活が。 「あはぁあんっ、私、志摩子さんの夫になるからっ……！ 結婚しようっ！」 「の、乃梨子ぉおおッ……！？」 「……ちなみに、乃梨子さんに付いているのは宮崎勤のチンポですから、遺伝子的には、志摩子さんと宮崎勤の子供が生まれることになります」 「そっ……そんなの嫌ああああああッ！！ 嫌っ、嫌っ、嫌ぁぁぁっ！！」 イエズス様は娼婦とお食事されたのに、子供の親の遺伝子を気にするなんて、志摩子さんらしくもない。 宮崎勤。うん、遺伝上の親がヘンに生きているよりも、故人で良かったかな。 それより、志摩子さんはすごく混乱してるみたいだし、一気にオトせちゃうかも。 「……んっ。ね、ねえ志摩子さん……、私、もうイっちゃうけど、外に出すか、中に出すか、志摩子さんに選ばせてあげるよっ……ああんっ！ 志摩子さんが、『中出ししてください』っておねだりしたら中に出すけど、んんっ、何も言わなかったら、外に出すよっ。……志摩子さんが決めてっ」 「え……、乃梨子ぉ、それなら……外にぃ……」 「……オナンは、精液を地面に漏らして罰されたんだっけ？」 一瞬だけ、志摩子さんの動きが止まった。 「えっ、あれ……ああんっ！ ……えっと、あふぅっ、私……ちょっ、待っ、あああああっ！！ ……えっと、分からないっ、あれ……ふあ！ だって、だって……！ ああああああああああっ」 「あの……。私、考えたんだけど、もしもこのまま外に出して終わったら、ただ単にレズビアンの肉欲を貪っただけになっちゃうよ。でも、もしもこのチンポから精子が出て、志摩子さんが妊娠するとしたら、私たちは愛し合っているし、私は志摩子さんを妻にして、一生愛と忠実を尽くすって誓えるから。……まあ婚前交渉にはなっちゃうけど、命の誕生に向けられた夫婦の営みだと、少なくとも快楽のためだけにセックスしたのとは全然違うって言える。それにいまは、出したら確実に妊娠するって決まった状況なんだから、志摩子さんが外出しを選びさえしなければ、確実に生まれていくる命があるってことでしょう？ それを生まれてこなくさせるなんて、避妊だし、中絶でもあるんじゃないかな。『わたしはあなたを母の胎内に造る前からあなたを知っていた』ってことは、私が中出ししたら生まれる予定の子供の命は、すでに尊重して保護しなければならないってことじゃないかな。……うまく言えないけれど」 イエズス様に勝ちたい。 志摩子さんにとっての一番の席は、イエズス様じゃなくて私のものだ。 「ふぅあっ！？ あ、ああっ、そ、そんな……、ぁひっ！ そ、それは……そうかもっ、……そうかもしれないけど……、でも、でもっ、でもぉぉっ」 「早く決めてっ、志摩子さんっ。……私、もう限界……もう出ちゃうからぁっ、……このままだと、チンポ抜いて、精液、地に流しちゃうよっ！」 限界なのは本当。抜く気なんかないけれど。 射精感の鉄砲水に押し流されそうになる意識の中で、乃梨子は志摩子さんの返事を聞いた。 「……わ、分かったっ、分かりましたっ！ の、乃梨子……、中に出してぇっ！ お願いしますっ、中出ししてくださひぃっ！ 精液、志摩子のオマンコの中に流してくださひぃぃっ！ 中出しして……、結婚してぇっ……！ 家庭を作って、子供を育てて……、私、私、一生乃梨子を愛しますからぁっ、……乃梨子も、私を生涯愛してくださいっ、乃梨子……乃梨子ぉっ、旦那様ぁっ！」 祝福の鐘が鳴り響くように、乃梨子は射精した。 |
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のリスペクトです。