平成24年2月14日 「幸福の科学」VS「オウム真理教」対比表 by幸福の科学

 1991年9月、「朝まで生テレビ」に、「幸福の科学」の代表者と、「オウム真理教」の代表者(含む尊師)が出演。
 「犬のウンコを拾うのが宗教なのか」などについて、激しい論争を繰り広げました。

 その番組で株を上げたのは「オウム真理教」で、たとえばビートたけしさんは、当時の週刊誌で次のように述べました。

こないだの『朝まで生テレビ』の宗教論争だってさ。
「幸福の科学」よりも麻原彰晃のオウム真理教のほうが、仏教の勉強をしてるって感じがして、わかりやすかったよな。
(中略)
挙げ句に犬のウンコを拾うことが宗教だ、なんていわれちゃうとさ。
(中略)
オウム真理教と「幸福の科学」のどっちに入るかっていったら、オウム真理教のほうかな、だって。でも、勧誘なんかくるなよ。
(『週刊ポスト』 1991年10月18日号 45頁)


 一方、「幸福の科学」の大川隆法総裁は、ビートたけしさんについて「今度、一回抗議しなくちゃいけませんね。日頃テレビの画面を汚してますから」と述べました(『週刊読売』1991年10月20日号30頁)。

 ともあれ、この時期、「幸福の科学」は「オウム真理教」と比較されることが多くて、野坂明如さんもこう述べています。

幸福の科学には(教養が)ない。
奇跡を起こすといったカリスマ性もない。大体TVに中継させちゃダメ。歌舞伎だってゲンナリしちゃう。
その点、オウムの麻原彰晃はすごいよ。
三週間、水の中にいるとか、空中浮遊するとか何とか、どんなにいい加減なことでも、言っちゃうのが偉い。
(『週刊文春』 1991年9月19日号 34頁)


 こうした論調のなか、1991年10月、「幸福の科学」は「サタンよ退け!」という本を出版しました。

 それは、信者以外の世間一般に向けて「幸福の科学」の素晴らしさを伝えるための本で、たとえば、これに掲載された霊界ランキングを見た読者は、正確かつ理論的に霊界の構造を解き明かす「幸福の科学」の真理に感動して考えを改めるだろう、という主旨です。

 そして、「幸福の科学とオウム真理教、変に比べられても困ったものだが、はっきりとここにその違いを提示し、万が一にも同じような宗教団体であると間違われないようにしっかりとみなさんにご理解いただきたい」と示されたのが、次の対比表でした。


 「納税額第7位」というのは、1991年公示の長者番付で、納税額2億192万円の大川隆法総裁が「その他」の部の7位に入ったことです。

 あとは特に言うこともないのですが、とりあえず、一般人の読者を想定した本で「オウム真理教の指導霊はキツネやヘビ」といった「幸福の科学」の設定を前提にしても通じないのですから、もう少し自分たちが世間に受け入れられていない前提でのアピール方法を考えて欲しかったところです。

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