◇「蓮華伝説アスラ」解説ページの各種補足◇
(たいして面白いことは書いてないので、飛ばし読み推奨です)
▼『蓮華伝説アスラ』の意味不明な結末の意味を考えてみる ▼「霊魂だっ!!」のシーンの説明 ▼『蓮華伝説アスラ』は「幸福の科学」なのか |
平成22年2月14日 | 「蓮華伝説アスラ」の意味不明な結末の意味を考えてみる | |||||||||||||||||||
「蓮華伝説アスラ」の最終回でアスラたちが合体した意味は、いちおう、「空海の霊言」で解釈できると思います。 大川隆法さんが呼び出した空海の霊は、戦争についてこう語りました。
ひとりの人間が苦悩を経て成長するのと同じように、人類全体も、戦争を通じて成長するそうです。 つまり、「戦争する → なぜ戦うのか苦悩 → みんな神の子だから戦わなくてよい → 悟り(自他は一体)」みたいな感じだそうです。 「蓮華伝説アスラ」でも、最初は、地上を破壊しようとするジーヴァ様に対して、アスラは戦って抵抗しました。 それも空海的には「同じ次元の争い」なのですが、その「経験」を通じて、アスラもジーヴァ様も初美ちゃんも「一つのものから岐れた分魂」だという悟り、すなわち、
……に至った、というのが比較的しっくりくる解釈だと思います。 また、前述の「空海の霊言」の引用部分も、元々は高橋信次さんの影響を受けているフシがあります。 (※高橋信次さんと大川隆法さんの関係については12月29日の更新を参照)。
ですから、「アスラ」の結末について、高橋信次ベースで似たような解釈をすることもできます。
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平成22年2月14日 | 長くなるので本文から省いた「霊魂だっ!!」のシーンの説明 | |||||||||
自殺した俳優・沖雅也さんの遺書には、次のような文言が入っていました。
そんな感じの「どうせ死ぬなら、生きる意味なくね?」的なアレに関して、高橋信次さんはこう述べました。
つまり、人生とは魂が5次元、6次元、7次元とレベルアップしていくための経験値稼ぎだから、意味があるのだそうです。 この教義は、大川隆法さんの「幸福の科学」にも引き継がれて、
「蓮華伝説アスラ」で、アスラが唐突にわけの分からないことを言い出したのは、実はこの話をしています。 この話は、「幸福の科学」でも重要な教義とされており、
つまり、「霊魂だっ!!」のコマは、アスラが最大の神理を悟ったという重要な場面で、物語全体の価値観もこのコマを境に変わっています。 この辺も、「人生=魂の修行」ということから、怒りや恨みの想念を出しながら戦って寿命をのばすのはダメで、愛や調和を祈りながら死ぬ方がベターという意識みたいです。 |
平成22年2月14日 | 『蓮華伝説アスラ』は「幸福の科学」なのか | |||||||||||||||||||||||||||
菊池としを先生は、「アスラ」の連載初期には大川隆法さんの存在を知らなかったと思われます。 というのも、「アスラ」の第1話が雑誌に掲載されたのは1985年9月だったからです。 その時点で幸福の科学は存在せず、大川隆法さんは「日蓮の霊言」を出版しただけの会社員でした。 その辺の主な流れをまとめると、
幸福の科学が世間に知られるのは、「アスラ」の終了から2年以上あとのことになります。 一方、菊池としを先生は、「アスラ」の連載初期から高橋信次さんのことは知っていたと思われます。 たとえば、「アスラ」の第1話のサブタイトルは「目覚めた光子体」ですが、 「光子体」というのは、高橋信次さんが使っていた言葉でした。
また、「アスラ」第6話の憑依ネタでは、「お前の心と邪鬼の意識が同じならひきはなすことは無理だ!」といった設定がありますが、その辺の世界観も高橋信次さんの影響っぽく見えます。 それから、菊池としを先生は、「アスラ」の連載を終えるころには大川隆法の著書を読んでいたと思われます。 たとえば、「アスラ」の最終回には、アスラの前世はシャカであり、ラ・ムーであるという話が出てきますが、
この「シャカの前世がラ・ムー」というのは、高橋信次さんの著書にはなく、大川隆法さんの著書では頻出するところです。
また、「アスラ」の終盤に頻出する「悪想念」という単語も、高橋信次本にはなく、大川隆法本によく出る言葉です。 その他、大川隆法さんの影響と思われる単語・設定は多く、「アスラ」を描いたひとが大川隆法を知らなかったとは考えにくいです。 以上のことから、菊池としを先生は「アスラ」の連載中に大川隆法の本を読むようになったと考えられます。 当時、幸福の科学はマイナーでしたが、大川隆法さんの著書は何十冊も出版されていました。 主人公の決め台詞が空海の言葉である漫画を連載中だった菊池としを先生が、本屋さんの新刊コーナーで「空海の霊言」というタイトルの本を見かけて……といったことがあっても不思議はないです。 とはいえ、「アスラ」の序盤では、宗教よりも永井豪先生の影響の方が大きく、大川隆法さんの影響が激増するのは、連載終了後の単行本書き下ろしのことです。 それも、まだ「マンガを描く上で資料として本を読んだ」という感じで、ちゃんと大川隆法本の内容をとしをナイズしてマンガを作っています。 その本末が転倒して、マンガの資料が宗教なのか宗教の資料がマンガなのか分からなくなるのは、「アスラ」の次回作、「明王伝レイ」の連載中になります(詳細は「明王伝レイ 第1部」と幸福の科学を参照)。 |