(エル・カンターレの最大の黒歴史「エル・ランティ」とはの補足です)
▼万教同根 ▼大川隆法の著書と高橋信次の著書には類似点が多い ▼大川隆法検証本を検証する ▼1994年の教義改訂で、「GLA」が由来の部分は細々と変更された |
平成21年12月29日 | 万教同根 | ||
仏教・キリスト教・儒教などの根源は全部同じだという「幸福の科学」の教義には、色々なものが混ざっています。 たとえば、幸福の科学の雑誌「ザ・リバティ」の2005年10月号を見ると……。
恐ろしいことに、「幸福の科学」はウンモ星人すら取り入れているのです。 |
平成21年12月29日 | 大川隆法の著書と高橋信次の著書には類似点が多い | |||||||||||||||||||||||
そんな感じで、色々入っている「幸福の科学」ですが、もっとも含有率の高い成分は「GLA」の教祖・高橋信次さんの教えです。 たとえば、「幸福の科学」によると、霊界には「9次元宇宙界」や「8次元如来界」があって、「7次元菩薩界の人口は約2万人で、ペテロやアンデレやミロクがいる」のですが、同じことを先に唱えたのが高橋信次さんでした(25日の更新参照)。 また、「幸福の科学」によると、あの世から現世に生まれたい人は、まず人生計画を立てて天上界の役所に願書を出すそうで、「幸福の科学」が作った映画でも、次のように映像化されていましたが……。 このシステムも、お経や聖書に載っている話とはだいぶ違いますが、高橋信次さんの説とは似ています。
そんな感じで、「幸福の科学」の総裁・大川隆法先生も、教義の土台は高橋信次の教えだというようなことを述べています。
ですから、両者の歴史観や世界観には、少なくとも表面的には類似した部分は多く……。
そんなこんなで、単純に「幸福の科学」と「GLA」の類似点を列挙するのは簡単なのですが、もちろん、両者には相違点も多いです。 これについて、大川隆法先生は、完全に同じ部分は1割くらいだけだと述べています。
たとえば、高橋信次さんがあまり語らなかった大昔の文明についても、大川先生は、「76万年前のゴンダアナ大陸には、オデコに第三の目があってサイキック・パワーが使える人たちの文明があった」「30万年前のミュートラム大陸は……」「8万年前のレムリア大陸は……」などと詳述しています。 また、高橋信次さんが数億年前から始めた創世記も、大川先生は100億年単位で始めて、「55億年前の金星には文明があって、金星人は下半身が人間だけど上半身はユリの花で、背中に茂らせた葉で光合成をしていた」などと語りました(『太陽の法』 40頁)。 土台の1割くらいは同じだとしても、「幸福の科学」の教義は、その土台から宏大無辺に広がっているのです。 |
平成21年12月29日 | 大川隆法検証本を検証する | |||||||||||||||||||||||||||||||
1992年、米本和広さんが「大川隆法の霊言」という本を出しました。 これは、大川隆法先生の霊言集を各界の有識者に読ませて、「孔子の霊が『孔子です』って名乗るのは変じゃね?」「日蓮の霊が『動天驚地』って言ってるけど『驚天動地』だよね?」とマジレスしていく内容。 帯には、参加した有識者の名前が並びますが……。 本の中に載っているリストと見比べると、帯では呉智英さんと志水一夫さんだけ省略されています。 さて、この本では、大川隆法先生の著書の珍妙な点にツッコミを入れています。 たとえば、
……と、米本さんはツッコんでいるのですが、実は、これは調子に乗ってデタラメを書いたというより、高橋信次の本の内容をウロ覚えで書いたものと思われます。
たぶん、これが大川先生の脳内で蚊取り線香のイメージと結びついて、
と、どこからともなく蚊が現れて、仏壇の線香で蚊は死なないのに何言ってんだ的文章になってしまったのでしょう。 また、「波羅蜜多」という言葉の解釈についても……。
……と、米本さんはツッコんでいるのですが、実はこれも、大川先生が漢字から意味をこじつけようとしたのではなく、高橋信次の受け売りです。
大川先生は、これを簡単に分かりやすく書こうとして、
と、「当て字なんだけど意味のある漢字が選ばれている」という点を省いて、当て字の話だけに絞った結果、分かりやすいけどデタラメになったようです。 それから、大川先生の本には、人名のカタカナ表記に微妙なものが多く……。
別に知りたくないと思いますけど、どの文献にこんな名前があったかといえば、もちろん高橋信次です。
そんな感じで、そろそろ止め時を見失っていますけど、
という記述について、
……と、深層心理を分析する米本さんですが、これも高橋信次の一言で済みます。
最後に、比較的重要なところで、仏教の八正道の「正業」について、大川先生は次のように述べていますが……。
これについても、
……と、米本さんはツッコんでいますが、これも大川先生が思っちゃったわけではなく、ご存じ、高橋信次です。
そんなこんなで、大川先生の本の中で「おやっ」と思うような記述があった場合、米本さんの本では、何でも大川先生の人格を原因に結びつけがちですけど、単に高橋信次なだけというパターンは多いです。 |
平成21年12月29日 | 1994年の教義改訂で、「GLA」が由来の部分は細々と変更された | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「幸福の科学」は1994年に教義を改訂しました。 たとえば、「正業」に関する記述を見ると、
「釈迦の本心」という本でも何の説明もなく「正業=正しい仕事」で話を進め、「真説・八正道」という本でも「正業=正しい仕事」という前提で34ページも語っていた大川先生。 それを「正業=正しい行為」に修正すると、「本心」とか「真説」って何だったんだということになりかねませんが、そこをあっさり修正しちゃうのが、大川先生のある意味すごいところです。 その他、細かいところまでいちいち修正されていて……。
とか、
とか、
また、この改訂では、たとえ間違いではなくても「GLA」がルーツの用語は極力排除されました。 たとえば、元々は高橋信次さんが使っていた「神理」という言葉は、1994年から「仏法真理」という「幸福の科学」のオリジナル用語に差し替えられています。
ちなみに、この漫画については、ドサクサにまぎれて1999年に関する記述も変えられており……。
あと、大川隆法先生の特徴をよく捉えた似顔絵も、なぜか差し替えられました。
改訂版では先生の顔を白く塗り潰していますが、なにか大川隆法先生の顔に問題があるということなのでしょうか。 |