平成21年12月25日 「幸福の科学」の霊界ランキング

 「幸福の科学」の教義によると、あの世はこうなっています。

『明王伝レイ』 第14巻 181頁
これが死後の世界だッ!!(『明王伝レイ』より)

 現在、私たちは3次元にいますが、死ぬと、それぞれの悟りのランクに応じた次元に行きます。
 1991年に発表された霊界ランキングは、次の通りでした。

『サタンよ退け!』 65頁
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(幸福の科学出版 『サタンよ退け!』 65頁より)

 これについて、「幸福の科学」の総裁である大川隆法先生によると……。

天国も“偏差値”が五ポイントずつぐらいで輪切りになっているのです。
(中略)
霊界は、完全に、信仰の偏差値による輪切りの世界になっています。
大川隆法著 『霊界散歩』 147〜148頁)

 また、霊界の様子としては、たとえば、7次元在住の夏目漱石先生の近況は、

夏目漱石が、菩薩界に還られて、やはり、実在界の文壇で活躍中です。
最近、彼が書いた七次元での小説は、『愛と美の生活』という題名で、けっこう評判になっております。
大川隆法著 『黄金の法』 43〜44頁)

 つまり、悟りにチャレンジすれば、死後は7次元にいる手塚治虫先生の新作が読めるかも知れないのです。

 ちなみに、宮崎駿さんは「トトロ」を作ったから妖怪の世界と親近性が強いそうで、死後は天狗界あたりに行くらしいです。





FAQ

ていうか「次元」って何?
ダーウィンやニーチェは地獄なの?
最澄が見当たらないけど?
佐々木小次郎が浮いてます
高次元の音楽家はクラシック関係者ばかりなの?
釈迦やキリストが9次元なのに、マホメットは8次元なの?
9次元に「高橋信次」っていう日本人っぽい名前があるけど、だれ?


平成21年12月25日 ていうか「次元」って何?

 ランキングの「7次元」とか「8次元」とかは、物理学でいうような意味での「次元」なのでしょうか。

 大川隆法先生のご著書を読むと……。

みなさんが漠然とあの世と言っている世界は、じつは現代物理学の最先端である四次元以降の空間、これを指しているのです。
三次元空間の奥に、四次元、五次元、六次元、七次元、八次元、九次元というようなこうした空間があるということは、数学的にはすでにはっきりしているのです。

大川隆法著 『「幸福になれない」症候群』 222頁)

 9次元宇宙界とかは、物理学の最先端なのだそうです。

 大川先生によると、

一次元というのは、点の連続からなる直線の世界です。
(中略)
二次元の世界とは、縦と横がある世界です。
(中略)
三次元とは、縦、横、そして、高さからなりたっています。
(中略)
四次元世界になると、三次元の縦、横、高さに加えて、時間が要素として入ってきます。
(中略)
五次元世界になると、さらにもうひとつの要素が加わります。ここでは、縦、横、高さ、時間に精神が加わり、五つの要素が、この世界を決定しています。
(中略)
六次元世界に入ると、縦、横、高さ、時間、精神という五つの要素に加えて、神知識という要素が入ってきます。
(中略)
七次元世界になると、六次元世界の、縦、横、高さ、時間、精神、神知識の六つの要素に加えて、利他という要素が入ってきます。
(中略)
八次元世界になると、縦、横、高さ、時間、精神、神知識、利他の七つの要素に、慈悲が加わります。
(中略)
九次元の世界では、縦、横、高さ、時間、精神、神知識、利他、慈悲の八つの構成要素に、宇宙という要素が加わります。
(中略)
十次元の構成要素をあげるとするならば、八次元の慈悲、九次元の宇宙に加えて、創造・進化ということです。
(中略)
十一次元世界の構成要素は、「太陽系の使命」であり、太陽の生命体そのもの、太陽としての霊体そのものが十一次元存在なのです。
さらに、十二次元存在として、「銀河意識」があります。
大川隆法著 『太陽の法』 28〜35頁)

 3次元といえば、「縦×横×高さ」。
 それが11次元だと、「縦×横×高さ×時間×精神×神知識×利他×慈悲×宇宙×創造・進化×太陽系の使命」になるそうです。


平成21年12月25日 ダーウィンやニーチェは地獄なの?

 かつて、「幸福の科学」の雑誌で、「デスノート」の結末が批判されました

『ザ・リバティ』 2006年10月号 24〜25頁
拡大した画像
『ザ・リバティ』 2006年10月号より)

 問題視されたのは、ジェバンニが一晩……ではなく、「死んだ後にいくところは、無である」という唯物論
 細木数子や「オーラの泉」などのスピリチュアル・ブームによって、とにかく人々の関心が霊的なものに向かっているのに、その流れに水を差したという論旨です。

 そんな感じで、唯物論や無神論を広めるのはダメなので、進化論のダーウィンは……。

ダーウィンは善人ではありましたが、その思想的誤りによって、人びとを無神論に導いた罪を自らの良心が恥じ、現在、地獄のなかの無間地獄で反省を重ねております。
大川隆法著 『黄金の法』 86頁)

 ニーチェについても、

唯物思想が誤りであることは、あの世に還れば、だれも疑うことのできない真実なのです。
(中略)
哲学的巨人を気取ったニーチェにしても、「神は死んだ」と叫んだその言葉が、あの世に還ってから、数限りない霊人たちの嘲笑の的となりました
(中略)
ヒトラーとともに、地獄の最深部で、ヘドロの沼にもだえているのです。両手両足には、非情にも重い鉄球がぶら下がっている鎖をつけられているのです。
大川隆法著 『黄金の法』 86〜87頁)

 あと、「宗教は阿片」と言ったマルクスなども加えて、地獄界の代表メンバーは、次のようになります。

『サタンよ退け!』 65頁
※ニーチェが政治家になっているのは単純ミスかと思います


平成21年12月25日 ランキングの中に、最澄が見当たらないけど?

 最澄は地獄にいます

最澄は、八二二年に亡くなりますが、それから千百六十四年が経過した現在(一九八六年)も、無間地獄で反省行に打ち込んでおります。
大川隆法著 『黄金の法』 151〜152頁)

 しかし、最澄ほどの重要人物が地獄界にいるのに、どうしてランキングに載せなかったのでしょうか。

 大川隆法主宰のインタビューによると……。

── 「最澄が地獄に堕ちている」という主張に、天台宗が反発していることについてはどうです?
主宰 (前略)活字にしたのはどうか、という意見はあるでしょう。あの原稿を書いたときには、私も無名でしたし、うちもこんなに大きくなるとは思っていなかったから、まあ、可哀そうなことをしたかなという気持ちは持っています。
── 少々、筆が滑ったと。
主宰 本当のことを書き過ぎた。伏せてもよかった。気の毒なことではありましたね。
(『サンデー毎日』 1991年10月20日号 179頁)

 情け深い大川先生は、たとえ真実であっても、他宗団の開祖が地獄だなんて喧伝したくないのです。

 ですから、その後の大川先生の著書を見ても、

最大にして最悪の邪教が、まだ生き残っている。
それは、あなたがたがご存じの創価学会である。
(中略)
二代目会長・戸田城聖は、現に火焔地獄に堕ちて、今も炎に焼かれて苦しんでいる。これが、その信仰を持った人たちが、やがて赴く世界である。
池田大作も、同じ道をいま歩んでいる。
大川隆法著 『永遠の挑戦』 42頁、59〜60頁)

 邪教を厳しく糾弾する勇ましい大川先生でした


平成21年12月25日 佐々木小次郎が浮いてます

 坂本龍馬の霊によると、

維新の仲間でも死んだのもずいぶんおるが、(中略)人斬りの以蔵とかおったが、ありゃあ人斬りの専門じゃったが、とうとう行くべき所へ行ってしもうたようじゃ。なかなか上がってこれん。
まあ、人を殺しゃあ一般的には地獄じゃあ。

大川隆法著 『悪霊撃退法』 69頁)

 また、吉田茂は性格が悪いから地獄に堕ちたそうで、

いわゆる「バカヤロー解散」をしたことでも有名な方です。(中略)しかし、死後、現在は地獄にいるのです。
なぜ地獄に堕ちたのか──その方自身がわからないでいます。自分は総理大臣であった。そして立派な仕事をした。なぜ地獄にいる。わからないです。教えてくれる人は誰もいません。
しかし、その方が地獄に堕ちた理由は、単純なことなのです。その方は、すぐカッとなる性格でした。ですから、いつも心が乱れていたのです。
大川隆法著 『宗教選択の時代』 113〜114頁)

 そんなわけで、地獄の住人は本当はもっと多いのですが、ランキングでは、独裁者や無神論オールスターズなど、厳選された悪人しか載っておらず、

『サタンよ退け!』 65頁

 明らかに小次郎がアウェーです。

 そんな感じで、「幸福の科学」では小次郎が定番の悪霊と見なされており、「ボディ・ジャック」や「明王伝レイ」といった信者の創作物にも、小次郎は悪役として出演します。

『明王伝レイ』 第08巻 159〜160頁
「小次郎は悪霊じゃ」(『明王伝レイ』より)

 それにしても、小次郎がそんなに悪いことをしたのでしょうか。
 一般には、小次郎に関する史料は少なく、武蔵が遅刻した件も創作くさいのですが、

武蔵は神界という六次元世界に還っているので、霊格としてはいちおう神格を持っているのですけれども、小次郎は武蔵に殺されたわけですから、それが悔しいと言うんです。
(中略)
意識が斬られた時のままで、要するに、「武蔵は卑怯な手を弄して私を殺した。あれがほんとうに尋常の勝負だったら負けていない。それなのに、遅刻してきて、イライラさせて、ああいう卑怯な奴は許しておけん。絶対、殺さなければいかん」と思っているわけです(笑)。
大川隆法著 『フランクリー・スピーキング』 197〜198頁)

 地獄行きの理由は生前の行いではなく、遅刻してきた武蔵に斬られたのだから死後はイライラしているという妄想……じゃなくて、そういう事実なのだそうです。


平成21年12月25日 高次元の音楽家はクラシック関係者ばかりなの?

 大川隆法先生が呼び出したベートーベンの霊の解説によると、

地獄的なる音楽もあれば、天国的なる音楽もあります。

今、クラシック音楽と言われている領域の中には、非常に天国的なる調べが多く残されています。
天国というのは、それほど忙しいところではないのです。
さまざまな物語りでもお聞きの如く、やはり牧歌的な雰囲気のあるところが天国であります。

しかし、地獄の方は忙しいのでありまして、闘争と殺戮、破壊が相次いでおります。そうした中で生み出される旋律というものは、非常に忙しげなものです。
現代においては、地獄的なる音楽が、非常に地上に蔓延していると思います。
あなた方が聴いている音楽の一つひとつが、昔に比べれば、ずいぶんテンポも早くなり、聴くものによっては、騒音にしか聴こえないような音楽が、よしとされている世の中ではないでしょうか。あれは地獄的なる音楽なのです

本当の音楽というものは、人の心に悦びを与えるものです。幸福感を与えるものです。神秘的な情感を与えるものであります。

大川隆法著 『ピカソ霊示集』 161頁)

 名指しでは、「ジャズ音楽」についての言及があり、

ま、ジャズ音楽を、すべて地獄的と言うつもりはございませんが、ただ、波動としては、高い波動ではありません。
特に、悲しみを歌うジャズ、ああしたものは地獄的なる波動も、かなり入っているでありましょう。
ジャズ音楽というのは、地獄から、せいぜい霊界、五次元霊界レベルの音楽であります。
大川隆法著 『ピカソ霊示集』 169頁)

 よく分かりませんが、ロック、ジャズ、ブルースは低次元だとベートーベンが言っているようです。



 ちなみに、大川隆法先生の話によると、

「ツァラツストラはかく語りき」という曲がありますが、その曲をかけていると、同名の書物を書いたドイツの哲学者ニーチェの霊が地獄から出てきたのです。
(中略)
作曲したシュトラウスは、ニーチェの書いた『ツァラツストラはかく語りき』のことを考えていたでしょうから、その曲を聴いていると、つながってきて、ニーチェの霊が出てきたわけです。邪悪な波動を感じました
そういうことが一回でもあると、もう、その曲はあまり聴く気がなくなります。
大川隆法著 『神秘の法』 27〜28頁)

 シュトラウスを聴くと、地獄の最深部で手足に鉄球を付けてヘドロの沼にもだえているはずのニーチェさんがやって来るそうで、その辺のルールは色々とよく分かりません。
 (手足の鉄球の拘束力とか、8次元のマーラーだってニーチェの影響受けまくりで作曲してる件とか、そもそも大川先生のニーチェ理解とか)


平成21年12月25日 釈迦やキリストが9次元なのに、マホメットは8次元なの?

 世界宗教の創始者としては、釈迦やイエスが9次元なのに、マホメットだけが8次元です。

『サタンよ退け!』 65頁

 しかも、マホメットは8次元の最上段にすら置いてもらえず、「生長の家」の谷口雅春よりも下で、エドガーケイシーと同格というあつかいです。

 これについて、大川先生の解説によると、

『コーラン』は、もちろんアッラーから啓示を受けたというかたちになっていますが、このアッラーの啓示を、ガブリエルという大天使がマホメットに伝えた、というように信じられています。
(中略)
アッラーの啓示を直接受けつづけて、全部をアッラーに問い合わせをするほどの霊格はなかった、ということになります。
(中略)
イエスは、エホバあるいはヤハウェという、その中東の最高の神から直接に啓示を受けることができた。
(中略)
この史実を見るかぎり、ここ二、三千年の地上における世界宗教の創始者の霊格の順序を見ると、釈迦、キリスト、マホメットの順になっているということが推定されるのです。

大川隆法著 『宗教の挑戦』 210〜212頁)

 「幸福の科学」では、あらゆる高級霊を降ろせる究極のイタコ体質・大川隆法先生が一番エライのですが、マホメットはイタコ的に低スペックなので評価が下がるみたいです。


平成21年12月25日 9次元に「高橋信次」っていう日本人っぽい名前があるけど、だれ?

 マホメットもランクインできないピラミッドの頂点、9次元宇宙界
 そこに、釈迦やイエスに混じって、「高橋信次」という名前があります。

『サタンよ退け!』 65頁

 高橋信次さんは、「幸福の科学」が作られる10年前に亡くなった宗教家です。

 そして、実は、「9次元宇宙界」とか「8次元如来界」とか最初に言い出したのは高橋信次でした。

 たとえば、高橋信次さんが発表した高次元の図は……。

『GLA』 1976年7月号 18頁

 頂点の違い(高橋説:エル・ランティー、大川説:エル・カンターレ)は大きいですが、「太陽界」「アガシャー」「霊団」「プリズム」「マホメットはハブ」などの設定は類似。

 裏側の「仙界」や「天狗界」、7次元以下の「幽界」「霊界」「神界」「菩薩界」といった並び方も共通です。

『サタンよ退け!』 65頁
大川説

『心の発見 科学篇』 242〜243頁
高橋説

 各界の構成員も似ていて、たとえば高橋信次さんの著作では、7次元菩薩界のメンバーを次のように例示。

上段階光りの大指導霊(菩薩)がいる調和された世界があり、そこにいる者は、心を悟っている者達である。
ペテロ、アンデレ、パウロや、ミロク、マンチュリア、カッチャナーなどの諸菩薩のいるところだ。
高橋信次著 『心の発見 現証篇』 281頁)

 大川先生のランキングでも、だいたい同じです。

『サタンよ退け!』 65頁
※マンチュリア(文殊菩薩)もいちおう7次元の設定です
※カッチャナー(迦旃延)は資料が見つかりませんでした、ごめんなさい

 ただし、これについては、アインシュタイン(高橋説:6次元、大川説:8次元)道元(高橋説:6次元、大川説:7次元)といった違いもあります。

 あと、大川先生のランキングには、次のような霊界人口が載っていますが、

『サタンよ退け!』 65頁

 高橋信次さんの著書でも、だいたい同じです。

423人の上段階光の大指導霊(如来
2万人近くの上段階光の指導霊(菩薩
高橋信次著 『心の発見 科学篇』 204頁)

 もちろん、大川先生が教義をパクったわけではなく、あの世は実際にこうなっているのだから、悟れば同じ真理に到達するということですね。

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